映画「剱岳 点の記」で初心者登山増加?富山県警が対策強化6月25日付の読売新聞より。
WEB上からはじきに消えてしまうので、引用します。
富山県警は、山岳遭難が増加傾向にあることを受け、7、8月の夏山遭難防止の対策強化に乗り出す。 立山を舞台にした映画「剱岳 点の記」公開もあり、初心者の登山者が増加することも想定しており、ホームページ(HP)での安全対策の呼びかけや、県警山岳警備隊による講話で事故減少をめざす。
(中略)
富山県警地域室によると、夏山シーズンの同県内の遭難者数は、2005年以降増加しており、昨年は遭難者数76人、うち死者数8人と、いずれも過去5年間で最多を記録している。
また、今年初めから6月23日までの遭難件数は34件(昨年同期比5件増)、遭難者数42人(同2人増)、死者数10人(同6人増)と、いずれも昨年を上回っている。県警は、高齢世代の登山ブームが背景にあるとみており、さらに映画「剱岳 点の記」人気の影響で、登山初心者の事故が増加しないかと懸念している。
富山県警は、HP上で一般登山者向けに提供してきた夏山情報をより充実させることにしている。夏山シーズンが本格化する7月中旬までに、山間部の天候の映像を流したり、初心者向けに安全な装備の解説を盛り込んだりする予定。
また、登山の安全を呼びかけるため、4月に県警山岳警備隊内に結成した広報班「チーム・ケルン」の活動も強化する。7、8月の両月、計30回にわたって立山連峰の登山口付近の山小屋に出向き、登山中の注意点などを解説する。登山コースのパトロールも徹底する。
富山県警地域室は「登山初心者の増加に対応し、事故防止に全力を傾けたい」と話している。さて、映画「剱岳 点の記」については
こちらでも触れました。
自分も見に行くつもりです。
今回は、その映画に影響されて「初心者の登山者が増加する」んじゃないかというお話。
流行に敏感な(ミーハーな?)人がいっぱい来たら、イヤだなぁ。
いっぱい来るかもしれないなぁ。
多分、いっぱい来るだろうなぁ。
ま、そういうことなら前もってできることはやっとこうか。
そんな感じなんでしょうかね。
全くもって、富山県警、ご苦労様です。
剱岳。
ほんっとうに、いい山です。
個人的には、日本一カッコイイ山じゃないかと思うほどです。
これがまた、どっち側から見ても、カッコイイのです。
ただ、今年は行きたくないリストの上位に。。。。
理由は、○○○○な人がどっと押し寄せる場面を想像すると、ぞっとするからです。
宿泊施設は、剣山荘、剣沢小屋、剣御前小屋になるのかな。。。。
普通の年でさえ、シーズン中は結構にぎわってたと思います。
そこに○○○○な人がどっと押し寄せると。。。。。ちょっとコワいですね。
剣沢と真砂沢のテン場にしか泊まったことがないので、正確なことはわかりませんが。。。
いずれにしても、静かな山を味わいたければ、今夏の剱岳は避けた方がよさそうですね。
「県警は、高齢世代の登山ブームが背景にあるとみており」
いつもなら「中高年の」となるところを「高齢世代の」となってました。
ぼやんとしたものから、少し正確な表現に近づいたんでしょうね。
ちょっとした驚きでした。
さて、もう一題。
昨日の朝、NHKのニュースで見た、富士山の山開きの話。
過去10年の富士山の登山者数のグラフが出てました。
ずっと20万人台後半で推移していたのが、一昨年の30万人台、昨年は40万人台に。
40万人といったら、国民が1億2000万人として、300人に1人ということになります。
とんでもない人数が、富士山に・・・ということになります。
富士登山ってのもブームのようです。
で、山小屋が今シーズンから週末は完全予約制になるということでした。
20万人台・・・・まあ、何とかやっていけるかぁ
30万人台・・・・結構いっぱいいっぱいだぞぅ
40万人台・・・・すみません。もう勘弁してください。。。
案外そんなところなのかもしれませんね。。。。
完全予約制→日帰り突撃型ツアー増加を懸念・・・なんて内容でした。
しかし、ブームになると混み合うのは分かっているのに。。。。
それでも、我も我もと行ってしまうんですね。
剱岳も富士山も、評価はいろいろあると思いますが、一度は・・・という山には違いありません。
ただなぁ・・・そんなんでいいのかなぁ・・・と、思ったのでした。
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- 2009/07/02(木) 14:02:51|
- 日々是好日
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5〜7月。
各地でお山開きのイベントがあります。
先日の北八ツで初めてそんなイベントに行き当たりました。
これまでは「人が多いのはイヤだ!」ということで、そういったものを避けていました。
この間はその点についての調べを全くしないまま入山し、ばったりと。。。。
やっぱり人が少ない方がいいという思いは変わりません。
が、少し考えることがありました。
海外で同種のイベントがあるのかどうか分かりませんが、結構、日本的なイベントなのかな・・・と。
そう思うと、大事にしていかなければならないものかもしれませんね。
地元の関係者のなかに、利害の絡む人も当然いるでしょう。
が、そうでない人もかなりいるのではないでしょうか。
ボランティアで登山道の整備をしたり清掃活動をしたり。
そういう努力が続けられてきており、イベントもその一環だと思いました。
地元の山を愛し、大切にする。
そういった山によそから来て登らせてもらう。
少しぐらい感謝したって罰は当たらないだろうと。
国内の登山。
そういった人たちの活動に支えられている面もある。。。。
初めて「山開き」イベントに行き当たって、そんなふうに考えてしまいました。
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- 2009/06/16(火) 13:18:33|
- 日々是好日
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6月7日。
北八ツへ遊びに行きました。
天気予報は絶好の山日和。
地図をながめて、さあどこへ行こうかなぁ・・・・・。
と、いくつか候補を挙げたところ、子供たちは「いつものところがいい!」。
と、いうわけでロープウェー利用で北横岳へ。
どっちかというと、ウチのチビども、保守的ですなぁ。。。。。
1歳の頃には担がれて行き、2才頃からは歩いて登るようになり・・・。
もう7年、毎年のように行ってるんだけどなぁ。
ま、子供の機嫌、子連れ登山ではかなり重要なので、しかたない。
坪庭を回り、分岐から北横岳へ。
なかなか快調に進む。

途中で次男の機嫌が悪くなり、べそをかきながらも登る。
「お兄ちゃんが待ってくれない!」ってのが、不満の理由。
次男を前に出してやると、今度は長男がムクれる。
「もっと早く行きたい」ってのが、不満の理由。
いつもいつもなんだけど、どっちかがご機嫌だと、もう片方がムスゥーッっとしてしまう。
2人ともゴキゲンのときは、かなり良いペースなんですがねぇ。。。
子供の心理、なかなか難しい。。。。
ヒュッテまでの間に気づいたこと。
これまでと比べて、親子連れが多い。
というより、人自体が、かぁーなぁーり、多い。
どうなってんだろう?
南峰頂上に着いて、さて、北峰へ!
とみると、北峰にはモノすごい人だかり!
なんじゃこりゃぁ!
不審に思いながらも行ってみると、八ヶ岳開山祭でした。

100人ほどもいただろうか。
地元の茅野山岳会の方たちが仕切って、消防、観光関係者の方々も参加。
神事や遭難者追悼の黙祷など、厳かに。。。。
快晴で風もなかったため、寒いよりも、むしろ日差しがややキツいかな、というぐらいでした。
お天気に恵まれて、何よりでした。
南八ツでは赤岳でも同時開催のようでした。
帰りに、お札とバッチを頂きました。

さて、下り。
この大勢の人の渋滞を避けるべく、早めに下山開始。
ヒュッテまでの道は、ところどころ雪が残っていて、チビどもは滑ってしりもち。
結構、痛かったようですが、必死で涙をこらえている・・・エライ!
休みなしでロープウェーの駅まで。
ここまで、休憩時間を引くと往復の実働時間は1時間45分。
いやはや、早くなったもんだ。。。。。
ちょっと前までは1日丸々かかってたのに、これじゃあ半日コースだなぁ。。。。
チビどもの成長に驚いた1日でした。
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- 2009/06/10(水) 14:25:33|
- 山日記
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【概要】
2日午後7時10分ごろ、群馬県草津町内の旅館から「『山に登る』と出かけた人が戻らない」と、県警長野原署に通報があった。行方が分からなくなったのは広島県に住む無職の男性(78)で、同町の本白根山(標高2171メートル)に向かったとみられる。2日午前8時ごろ、旅館従業員に「この辺で一番高い山はどこですか」と聞き、登山靴をはいてリュックサックを背負い、1人で旅館を出た。従業員は男性に本白根山を紹介したという。日帰りが一般的なのに、同日夜になっても戻らなかったため、旅館が同署に通報した。同署などは男性が遭難した可能性もあるとみて、3日午前7時から捜索を始めた。男性はこの旅館に1日から2泊の予定で宿泊。男性は3日の捜索では発見されなかったが、4日昼すぎに白根火山ロープウェイ山麓駅付近の山林で男性を発見、救助した。男性は数十年来の登山愛好家。2日にハイキングコースから外れて道に迷った。パンや缶ジュースを飲食していたが、持っていたリュックサックをなくし、3日からは何も食べていなかった。「ハイキングコースを外れてしまい、戻ろうとしたがヘッドライトの電源が切れた」などと話しているという。脱水症状はあるが、命に別条はないという。周辺の天候は2日は晴れ、3〜4日は曇りだった。
(毎日新聞、読売新聞、産経新聞、共同通信からデータ引用・抜粋)
【考察】
78歳という高齢者の道迷い遭難です。
2晩のビバークをへての救助、無事発見されたのは何よりでした。
天候が大きく崩れなかったのも、ひとつの要因でしょう。
さて、今回のケース、ある意味では起きるべくして起きた・・・と、言えなくもないような気がします。
地図を持っていたのだろうか?
計画をたてていたのだろうか?
旅館従業員に「この辺で一番高い山はどこですか」と聞き・・・とありました。
地図を持っており、ざっとそれを読めるのであれば、「この辺で一番高い山」なんてものは聞かずともわかるものです。
また、計画を立てていたのであれば、最初から分かっていたことでもあります。
日帰り装備は持っていたようですが、計画については行き当たりばったりのように思います。
そして、「ハイキングコースを外れてしまい」・・・と、なったときに、戻れなくなってしまったのではないでしょうか。
現場付近の地形図を見てみました。
何も考えず北に向かえば国道に出るはずですし、周辺にスキー場もあります。
例え迷ったとしても、少なくとも翌日には自力でリカバリーできるんじゃないかな?と思いましたが。。。。
持っていたリュックサックをなくしたうえ、「ヘッドライトの電源が切れた」。。。。
なんともまぁ。。。。な話です。
「男性は数十年来の登山愛好家」と報じられていました。
積み重ねた経験の厚み、年数には比例しない場合が往々にしてあるのではないか?
そんなふうに思いました。
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- 2009/06/08(月) 11:20:23|
- 遭難カルテ
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久しぶりに
警察庁のHPを見たら
春の連休期間中における行楽地等・山岳(系)にかかる警察措置についてという文書がアップされていました。
本文3行に3年分のざっとした表だけという、あっさりしすぎた?ものですが・・・。

発生件数を見ると、H19が最も少なく、H20は大幅増、H21で少し落ち着いて…というふうに見えます。
順番をつけると、「H20>H21>H19」になります。
が、よく見ると、「期間」が微妙に違う。。。。。。
H19は9日間、H20は11日間、H21は12日間。
1日あたりで計算すると、H19は9.9件、H20は11.8件、H21は8.6件となって、今年が一番マシなことになります。
順番は「H20>H19>H21」と、H19とH21が逆転します。
この逆転現象、遭難者数から見た場合にも同様のことが起こります。
この点からすると、昨年はひどい結果だったが、今年は昨年・一昨年と比べて改善された、と言えそうです。
続いて、内訳について。
死者・不明者、負傷者、無事救出の、それぞれの割合の変化を年を追って並べてみます。
死者・不明者 9.8% 11.4% 21.7%
負傷者 43.8% 39.9% 40.8%
無事救出 46.4% 48.7% 37.5%
死者・不明者が跳ね上がり無事救出が落ち込んだ今年。
かなり深刻な状況だと言えそうです。
入山者数などの基礎的なデータや、各種分布のような細かいデータも、ありません。
当然、その年ごとに積雪量や天候の推移は違います。
連休の長さも違うので、すべてが同じ条件とは言えません。
残念ながら、3年分の統計からでは、このあたりが限界です。
連休中に事故が起きていたのは知っていたのですが、こちらはまとめる余裕がありませんでした。
全体にかかる大きなデータの分析から、傾向をつかむこと。
個別のデータから、具体的な対策点をあぶりだすこと。
おおざっぱに言うと、この両輪がそろうことが重要なポイントだと思います。
これまで、山の世界では置き去りにされてきたんじゃなかろうか。
自分なりに考えてはみるのだけれど、なかなか相手が大きすぎるような。。。。
今後も思ったこと、気づいたこと、考えたこと…懲りずに並べていこうと思います。
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- 2009/05/25(月) 19:44:04|
- 日々是好日
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