富士山の石を持ち出す中国人、ペット連れ登山も…“案内人”は見たこんな記事が出てました。
前項で、外国人登山者が増えたように思ったと書きましたが、実際に増えているようですね。
さて、この記事、富士山の話です。
夏山シーズン中は大渋滞で、前の人のお尻ばっかり見て歩く状態らしい。。。。
こちらによると、7~8月の富士山登山者数は32万1千人だとか。
1日平均5000人、週末等のピークには1万人超えているようです。
個人的には、とっても行く気がしませんが。。。。
ま、そんなことはさておき。
こんだけ人が多ければ、不心得モノもいっぱい来るだろうなんてことは、簡単に想像できます。
富士山は概ね標高1300メートル以上が自然公園法の特別地域、5合目以上が特別保護地域に指定されているようです。
両地域とも土石の採取は許可制。
となると、石の持ち帰りは許可を得ないとダメってことになります。
記念に!って気持ちは分からなくもないですし、小さなことに目くじら立てなくても・・・とも思います。
が、32万人が1個ずつ持って帰ったとしたら・・・・・10トンを超えるんじゃないかと思います。
トン単位になったら、さすがに「それぐらいいいじゃんか」とも言いにくいんですがね。。。。
毎年、何トンかの土砂が頂上から持ち帰られていると、山の標高自体が変わるような気がします。
ペットはチョット微妙です。
特別地域は「指定地域内の車馬の乗入れ」、特別保護地域は「家畜の放牧」「車馬の乗入れ」が規制されています。
完全にクロとも言いにくいけれど、完璧にシロとも言えないように思います。
微妙なものは避けといたほうがいいように思うので、ペット連れはやめといたほうがいいと思います。
トラブルの元ですからね。。。
「観光客の連れたペットの糞(ふん)尿問題が深刻だ」って記事にありますが、糞尿を残さず持ち帰れるならまだしもですが。。。。。
それって可能なんだろうか?
犬や猫を飼ったことがないので、よく知らないんですけれど。。。。。
漁船の問題でちょっとややこしいことになっている時期に「中国人が」なんてやるところがS経新聞らしい?
ま、確かに中国人登山者は増えてきているんだろうし、その中に不心得モノもいるんでしょう。
が、中国人だけじゃないだろう・・・とも思います。
日本人の中にも不心得モノがいることは間違いないと思います。
で、どこの国の人だろうと、関係ないだろうと思うんですがね。
外国のお国柄は良く知りませんが。。。。
まず、日本人ですら法律のルールを知らない人が結構いるんじゃなかろうか。
ましてや、外国人ならなおのこと。。。。。
日英中韓の4ヶ国語の看板をあちこちに立てることで、少しはマシになるんじゃないかな。
あちこちにモラル向上を呼びかける看板が立つなんて、不細工な話ではありますが。。。
ここ何年か、富士登山はブームの真っ最中。
ブームや流行といわれたら、それだけでなんだかなぁ・・・と、イヤになる自分。
十分、へそ曲がりですな。。。。
富士は日本一の山。
確かにそうなんだけど、個人的には、やっぱり行く気がしない山です。
なんたって人の多さも日本一ですから。
ブームが去り、人が少なくなって閑散とした富士山なら、行ってみよう!
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- 2010/09/21(火) 21:32:16|
- 日々是好日
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雷鳥沢。
徒歩1時間足らずとはいえ、いちおう山のテン場。
夕方には静かになったし、朝は早めでした。
テン場では比較的若い人の姿が目立っていたと思います。
とはいっても30~40代かな。
夫婦?や少人数のグループが中心でした。
もうひとつ目を引いたのが、ファミリー。
祖父母・親・子という、3世代の人たちもいました。
テントを担いで移動する距離が短い雷鳥沢ならではの光景かもしれない。
これが剣沢や真砂沢あたりだと、まったく趣が違うんだろうなぁ。。。。
山を歩いてすれ違った人たち。
全体的に見て、やはり年配の人が多かった。
2ケタ以上の人数のパーティーは、すべて年配の人。
これ、何でだろうかね?
いわゆるバリバリの山ガールファッションの人はごく少数。
「こんにちは」にたいして「アンニョンハセヨ」と、何度か返ってきた。
韓国人や中国人の登山者が増加しているようでした。
彼らの目に日本の山や登山者はどのように写っただろうか。。。。
交通機関。
お盆ということで、混雑を覚悟していたけれど・・・。
結果はほとんどスイスイと。
かつては乗り物のたびに整理券を渡され、1~2時間待たされて。。。。
天気が良くなかったせいかもしれません。
装備がだいぶボロボロになっていた。
カッパは新調しなけりゃならんようだ。。。。
細かい傷は多いし、小さな穴も・・・・。
すでに防水性能は死んでいる状態でした。
テントも老朽化。
エアマットも内部でスポンジがめりめりと剥離。
剥離したところはぷっくりとふくれて。。。。。
ランタンのガラスは割れるし。。。。
金がかかるなぁ。。。。
子供たち。
毎回のように成長が見える。。。。親としては感慨深いものがあります。
特に長男の落ち着きぶりには、今もって感心しています。
本文にも書いたのだけれど、改めて。
「山の子」として育ってほしいという思いはあります。
自分が山に登ることで得たものが、とても大きかったからです。
それ抜きには、自分を考えられないほどに。。。
それを子供たちにも・・・と思うのです。
一方で、親としてはいろいろな経験をさせてやりたいとも思うし、やりたいと思うことを伸ばしてやりたいとも思います。
今、2人とも野球にハマっています。
雷鳥沢までグローブを持っていくほどに。。。。
団体での球技とパーティーを組んでの登山。
似ているところと全然違うところがあります。
自分自身は山以外に団体スポーツをやった経験がほとんどありません。
また、パーティーにはその良さもあるのですが、煩わしさもあって、単独行が多かったりもします。
そういう親の趣向に合わせていると、身につけられないものもあるんじゃないか・・・。
そう思うと、「山以外はダメ」なんてことは、とっても言えません。
グラウンドで連係プレーが決まったときの笑顔、やっぱりいい表情なのです。
とても親が教えられるものではありません。
チームの指導者がいて、チームメイトがいて、初めてできることだと思いました。
家庭以外の世界、やはり重要な要素なのでしょう。
自分自身は親が山に登るのについていくうちに、自分も山に向かうようになっていました。
親父はすでに後期高齢者ですが、未だに山に向かっています。
そういう中で育ったためか、自分の子供にも・・・・と思うのかも。。。。。
少しずつですが、子供たち自身が自分の進みたい道を見つけ始めているのかもしれません。
自分のことを考えてみると、同じ山でも、親父とはまったくスタイルが違っています。
親の手を離れた世界で、自分なりの山への向き合い方を見つけてきた結果なんでしょう。
子供たちの成長に寄り添い、見守り、支える。
親としての役割は、そんなところなのでしょう。
喜びと寂しさとが、一緒になっているような、そんな感じでした。
我が家のファミリー登山も、少し方向を変えるときが来つつあるのかもしれません。
自分がどっちに向かっていくべきなのか、そろそろ考える時期に来たように思いました。
その存在自体がありがたいものだし、励みにもなる。。。。。
育てることではじめて分かることや感じられることがある。
子供たちがいたからこそ、そういうことを考えられるのでしょう。
家庭の意味を考えるきっかけになったと思いました。
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- 2010/08/26(木) 23:01:55|
- 日々是好日
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前項の続き。
知人から言われて、山と渓谷の8月号を読みました。
トムラウシの事故で、生還したガイドのインタビューが掲載されていました。
ざっと読んでみた感想を。
3人のガイドの意思疎通がなかったこと。
これには少なからず驚いてしまいました。
それぞれが大した面識もないまま、ツアーに入ってしまったようです。
ツアー山行ですから、客は当然寄せ集めですが、スタッフまでもが寄せ集めだったとは。。。。。
16人もの客を引率するのに、スタッフ間で意思疎通が図れていないなんて、ちょっと信じられません。
報道などではあまりはっきりとしていなかった点です。
パーティーがバラケていった原因の一端がここにあると思いました。
アミューズ社の
安全登山への取り組みの中には、スタッフ間の意思疎通については全く触れられていません。
ということは、この点への改善はなされないままなんだろうか。。。。。
ガイドのリーダーに、トムラウシの経験がなかったことについて。
今回の事故と、現地を訪れた経験があったかどうかは、あまり関係がないように思います。
あくまでも結果論ですが、事故との関連は薄いわけですから。
また、事前の情報収集でコースの様子をつかむことは十分可能です。
アミューズのツアー自体もこのコースに何度も行っている以上、社内に情報があるはずですし。
さらに読図ができれば、よっぽど特殊なケースを除いて、コースをトレースすることに問題はないはず。
それができないとなると、むしろガイドの資質に問題があるような気もします。
これは結果論ではないと思います。
低体温症に関することも、コース経験とはあまり関係がないと思います。
コース経験があった方がモアベターであることには違いないけれど、絶対条件ではない。
むしろそんな気がします。
報道などでは、結構重視されてはいましたが。。。。
重い口を開くにいたったいきさつにも触れられていました。
いろいろなことが述べられています。
謝罪だけでなく、その一部でも、遺族の前で話せなかったんだろうか。。。。
確かに言いにくい雰囲気だったろうことは想像に難くないのだけれど。。。。
遺族がこのインタビューを見たらどう思うだろうか?
以下、些細なことかもしれませんが。。。。
ガイドの名前が「Aさん」になっていました。
プロがその業で行ったことに関する話だから、実名でもいいのでは?とも思います。
むしろ実名であったら、何も思わなかったでしょう。
一方で、心身ともにダメージを受けているうえ、サブガイドという弱い立場であったことなどへの配慮でしょうか?
事故後の処理に、まだまだゴタゴタが続きそうです。
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- 2010/08/09(月) 21:32:14|
- 日々是好日
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秩父で起きた遭難事故、救助に向かった埼玉県防災ヘリコプターが墜落し、搭乗していた7人のうち、5人が亡くなりました。
まずは亡くなった方のご冥福を祈ります。
まず、遭難したのは
労山都連盟の9人パーティー。
そのうちの川崎市の女性(55)が滝つぼに転落し、救助要請がなされたのが発端です。
おそらく救助に向かった人たちは、職務でもあり、強い使命感を持っていたと思います。
また、救助作業の困難さは十分承知していたことでしょう。
それだけに余計に胸が痛みます。
趣味の登山で遭難し、助けに来てくれた人が亡くなる。。。。。。
あってはいけないことのような気もします。。。。
事故の分類から言えば、航空機事故としてカウントされることになるでしょう。
しかし、りっぱな二重遭難とも言えるのではなかろうか。。。。
昨年の9月にも、穂高で遭難者救助に向かった岐阜県防災ヘリが墜落し、乗員3人が死亡する
事故がありました
山岳遭難者救助中の墜落事故ということで、ずいぶんと騒がれました。
そして、1年もしないうちにまた・・・・。
そもそも防災ヘリは、消防活動や救急活動、災害救助、復旧活動支援などをするために配備されたもので、決して山岳遭難救助を大きな目的にはしていません。
埼玉県の場合、ドクターヘリが夜間飛行できないため、夜間は防災ヘリでカバーしていたようです。
それがこの事故を受けて、夜間のドクターヘリ的運行ができなくなったとか。
国からの補助金は受けてはいるのでしょうが、基本的には埼玉県民のための存在なのです。
よく「行政のヘリはタダだ」というようなことを言います。
私自身、何度も口にしたことがあるし、このサイトでも字にしたことがあると思います。
事実としては間違いないことです。
ただ、軽々しく言葉にしていい話ではなかった・・・・。
反省しなければなりませんね。。。。
今回の事故を受けて、登山者への風当たりが強くなることもありえると思います。
なんで遊びに来たヤツのために・・・・ご遺族の中には、そんな思いを持つ人がいてもおかしくありません。
そして、その思いには、その通りです・・・としか答えられません。
以前、長野県では救急車の搬送有料化が議論されたことがあります。
それが再び再燃したとしたら。。。。
いろいろなことを、甘んじて受ける他はないかもしれません。
遭難救助は、ヘリに負う所が大きいのは周知の事実です。
登山者として、もう一度真剣に考えてみる必要があると思いました。
事故原因は事故調査委が調べることになりました。
航空機の運用や救助隊員のトレーニングなど、そのへんの登山者の安全対策よりもよっぽどしっかりしているのではなかろうか。。。
それでも、今回のような事故は起きてしまうんですね。。。
さて、今回の事故で滝つぼに転落した女性は、その後に死亡が確認されました。
ヘリの事故報道に隠れて、転落事故自体はほとんど報道内容が薄い状態です。
関係者が「ご迷惑をおかけした。申し訳ない」とコメントしている姿は、テレビでも見ました。
今回のパーティー、労山都連盟の
沢教室だったようです。
要するに、労山都連盟が行った沢登りの講習会ということです。
その講習会で事故があり死者が出てしまった。
さらに救助に来たヘリが墜落し。。。。。。
労山都連盟が、一連の出来事をどのように総括するのか。
今後に注目したいと思います。
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- 2010/07/27(火) 04:15:21|
- 日々是好日
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トムラウシの事故から1年になります。
JMGAの報告書(PDF91ページ)が出たころ、バタバタしていて何も書けなかったので、そのあたりも含めてまとめて書きます。
毎日新聞に以下の記事が出ていました。
①
ガイドの刑事責任、1人脱落時の判断焦点か ②
遺族ら疑問なお ガイド、謝罪繰り返すだけ2本の記事とも1年を迎えるにあたって、書かれたものです。
順に見ていきます。
まず記事①から引用。
同社の契約ガイドの経験がある京都市の山岳ガイド、山形昌宏さん(47)は「あるツアーで『日程に余裕がない』と会社に抗議したら『料金が高くなる』とはねられた」と明かす。「今回、ガイドが引き返さなかったのも、会社のことを考えたからではないか」
ただし、こうした体質は業界全体の問題でもある。事故・災害情報が専門の青山千彰・関西大教授は「参加者募集のパンフレットでは美しい山の写真を前面に押し出し、危険性に触れない。説明責任が欠如している会社が大半だ」と指摘する。それでもなお、民事はともかく刑事事件としてアミューズ社を立件するかどうかは微妙だとのこと。
法律の問題となると、現実とはかけ離れたことがままあります。
ま、それは言ってもせん無いことですが。。。。。
ガイド協会の報告書でも、ツアー会社の問題点が明記されていました。
問題があるけれど、刑事裁判上は微妙、ということです。
以前書いた
観光庁のアンケート結果からも、業界全体がヌルいことが分かります。
それでもツアー登山に群がる人たちがいる。。。。
個人的には、もう、理解不能の世界です。
仮にガイドだけが立件され、有罪となったら。
ただでさえツアー会社に対して、ガイドは立場が弱いようです。
そんな中、ガイドだけが・・・・・。
それでいいんだろうか?と考えてしまいます。
再び引用。
今回の遭難では、ツアー客側にも問題がなかったか議論となった。ここ10年ほどで増えたとされる旅行会社主催の「ツアー登山」は、単独では難しい山に挑める一方、ガイドに頼り切りになる「おまかせ登山」にも陥りやすい。日本山岳ガイド協会の事故報告書も「登山者として自立できていない」と認識の甘さを批判している。「おまかせ」。
ガイドのみならず、ポーターまでいるツアーも結構あります。
アミューズ社のツアーでも、テントなどを客が担ぐことはないようです。
そういった「おまかせ」が一つの「売り」だったりもするのでしょう。
で、そういうところに「自立できていない」客が群がる。。。。。
ほとんど負のスパイラルが延々と続くということになります。
「登山者として自立できていない」と言い切ってしまうのは簡単かもしれません。
ただ「自立できていない登山者」を生み出してきた背景はどこにあるのか。。。。
そこに踏み込まない限り、解決の道筋は見えてこないと思います。
続いて、記事②から引用(個人名は伏せました)。
「ガイドがいたのに、どうしてこんなことになったのか」。1年間、疑問を抱えて過ごしてきた。だが事故後、ツアーを企画した「アミューズトラベル」(東京都)からは示談を促す書類が送られてきただけで、説明会は開かれていない。4月に事故原因などの質問書を送ったが「(2月に公表された)日本山岳ガイド協会の報告書を弊社の見解とする」との回答が来ただけだった。
遭難の翌日、アミューズの社員が遺族の前で「ガイドの判断は適切だった」と漏らした言葉は、今も頭から離れない。原因究明をあきらめるつもりはない。●●●さんは今月、再び質問書を送った。
愛知県弥富市の●●●●●さん(当時69歳)の夫●さん(71)はこの冬、妻の姿を夢に見た。着物姿で穏やかな表情。「やっと帰ってきたな」。語りかけると、目が覚めた。
昨年12月、生還したガイド2人が自宅を訪れた。「中止すべきだったのではないか」。いくら問いかけても、2人は謝罪を繰り返すばかりで具体的な説明はなかったという。浜松市の●●●●●さん(当時59歳)の夫●●さん(60)も「会社は何の情報も出してこない」と憤る。
こうした不満に対しアミューズ社は「報告書を真摯(しんし)に受け止めて安全対策に取り組んでいる。(遺族へは)それぞれに対応している」と話している。さて、遺族たちは納得がいかないようです。
いかなる答えであったとしても、納得することはないのではないかと思いますが。。。。
さて、ここで気になったのが、アミューズ社とガイドの、遺族への対応。
示談を促す書類を送り、生還したガイドが遺族を訪ねたことはわかります。
が、それ以上のことは、全く触れられていません。
まず、アミューズ社の対応から。
会社関係者が遺族のもとを訪ねたのだろうか?
示談を促す書類を送ることと、質問に対して「ガイド協会の報告書を弊社の見解とする」というだけの回答。
これが「真摯に受け止め」た会社の対応だろうか?
遺族が納得することはなくても、誠意が伝わる方法はいくらでもあると思います。
このような木で鼻をくくったような対応をする会社が、今でもツアー登山を続行しています。
「ガイド協会の報告書を弊社の見解とする」
以前にも書いたのですが、当時のアミューズ社代表とJMGA傘下組織のマウンテンツアーガイド協会の当時の代表者は同じうえ、協会連絡先は今も変わらずアミューズ社内となっています。
これは「アミューズ社 = マウンテンツアーガイド協会」といっても過言ではないと思います。
で、ツアー会社であり、ガイド組織でもある集団。
そんな集団が、報告書すら作れなかったのは周知の事実です。
いくらJMGAが報告書を作るとしても、自分たちの手でまず作れたのではないかと思いますが。。。。
というか、報告書を作る能力自体が欠如していたともいえると思います。
それでも、アミューズ社のツアー登山は続行中です。
アミューズ社のHP。
トップページ冒頭に事故の件を表記しています。
事故があったのかなかったのか、分からなくしてしまう業者やガイドが多い中、この一点だけは評価していいと思います。
ちなみに、同じ時に美瑛岳で1人が亡くなった
オフィスコンパスのHPには、全く記述がありません。
また同社社長の
ブログにも、記述はありません。
これって、特別なことではないようです。
過去にも何度かツアー・ガイド登山のことを書いてきたのですが、ほとんどが同様の対応。
まるで事故がなかったかのような、楽しい記述が続いているケースがほとんどです。
話をアミューズに戻して。。。
同社サイトの中に
安全登山への取り組みというページがあります。
突っ込みどころ満載なんですが、一点だけ。
今回の添乗員、ガイド、サブリーダーともに経験豊かで実力を持ったスタッフを配置しましたが、結果として遭難事故となってしまいました。今後のスタッフの選定は「安全山行委員会」の委員を中心に執り行い、 リスキーなプランにおいては、危機対応の力を中心に歩行クラスや山の難易度に応じたツアーリーダー(ガイド)選びを今まで以上に慎重に選定いたします。この事故は
JMGA会員のガイドをリーダーに選定したツアーの事故です。
「経験豊かで実力を持ったスタッフを配置しました」
ということです。
で今後はどうするかというと
「ツアーリーダー(ガ イド)選びを今まで以上に慎重に選定いたします。」
だそうです。
さて、フワフワした言葉が並んでいますが、具体的に何を言っているのか、さっぱり分からないんですが。。。。
JMGA会員ガイドをリーダーに置いていたにもかかわらず、今後は「今まで以上に慎重に選定いたします」。
ここって、JMGAが怒るべきところでは?
自分のところのガイド資格に、絶対の自信を持っていたら、ではありますが。。。。。。
自分のところで出した報告書で、原因の一つにガイドの判断ミス、って出てしまった以上、言いにくいでしょうけど。。。。
一方のJMGA。
自分のところのガイドの判断ミスと報告書に出てしまった時点で、何をしたんだろう?
ここのHPって、ほとんど更新されないので、全くわからないんですよね。。。。
報告書を出したから、それでおしまい・・・・なんて、ねぇ。。。。
ガイド資格の信頼性を揺るがしかねない事故だったと思いますが。。。。
生還したガイドが遺族のもとに出向いて、謝罪のみを繰り返したこと。
刑事立件される可能性がある以上、うかつなことは言えない立場であることは差し引いて見てもいいかと思います。
また、遺族との対面も、かなりつらいことだと思います。
(遺族の方がもっと・・・というのは、ちょっと横へ置きます)
アミューズ社とちがって、遺族に直接向き合う姿勢は評価してもよいかと。。。。
まさか、ガイドが社を代表してなんてことには。。。。。
実際のところ、どうなんでしょうね。
ただ、遺族の心情を考えると、謝罪以外の何か(情報なり言葉)を、少しでも出すべきだったかもしれません。
ここはちょっと難しいところですね。。。。。
事故から1年。
ツアー・ガイド登山の問題点が浮き彫りになった事故でした。
また、1年を経過することで、その後の対応のまずさや、危機感の薄さ・鈍さも見えてきたように思います。
多くの人が亡くなった事故なのに、それが十分に生かされているだろうか。。。。。
どこまでやっても十分にはなりえないかもしれません。
ですが、もうちょっと何とかならんのか・・・・・という思いが消えません。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2010/07/16(金) 22:27:31|
- 日々是好日
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