山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日7】 続くなあ…

毎週のように遭難事故が続きます。
勘弁してほしいもんです。
なんだか【遭難カルテ】ばかり書いているようで…。

こちらは凍傷がまだ治っていないので、山にもスキーにも行けません。
これでは、遭難すらできません…ってのも少々さびしいかな。

先週の休みは信州へ遊びに行く予定でした。
が、嫁さんのお祖父さんが入院して、お流れ。
今週末も、信州へ遊びに行く予定ではありますが、多分流れるでしょう。
山の子、ずっと大阪にいると、疲れるものです。

来週末から、南アルプスの予定です。
長年の懸案だった、鋸岳。
久しぶりにテントだなぁ…。
核心部はトレースなしがいいなぁ…。
お天気がよければいいなぁ…。
あんまり風が強くなけりゃいいなぁ…。

そろそろ準備に入らないとなぁ…。
でも、準備って、めんどくさいんだよなぁ…。
計画してるときとか、核心部を抜けたあたりは楽しいんだけどなぁ…。
凍傷、治しとかないとなぁ…。

まだ大雑把な計画しか立っていない状態です。
でも、あれやこれやと計画を練り、仲間と相談…。
そこが一番楽しいところのひとつです。
準備、入山日、最初の朝…これは私にとってユウウツな(めんどうくさい)部分です。
ま、山に行く前からわくわくするのも楽しみの一つでしょう。
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  1. 2006/02/27(月) 21:11:10|
  2. 日々是好日
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【危険回避の道4】 ガイドなら安心?

日本の山岳ガイド、現在日本山岳ガイド協会を中心に組織整備が進んでいます。
同協会の会員団体は以下のとおり。
北アルプス山岳ガイド協会、日本アルパインガイド協会、立山ガイド協会、レ・マーモット、ネイチャー・インストラクターズ・アカデミー・オブ・ジャパン(NIAJ)日本登山インストラクターズ協会(JMIA)、静岡アルパインスクール、白樺高原山案内人組合、八ヶ岳山岳ガイド協会木風舎、CHAMONIX GROUP、山岳スポーツ指導協会、北海道山岳ガイド協会、日本アウトドア教師協会、マウンテンツアーガイド協会、ARIアルパインクライミングスクール、中部山岳ガイド連盟、関西山岳ガイド連盟、全九州アルパインガイドクラブ、四国山岳ガイド協会、飛騨山岳ガイド協会、安曇野山岳ガイドクラブ、片品山岳ガイド協会、ジャパン・アルパイン・ガイド組合、ウッドガイドクラブ、東北山岳ガイド協会、日本プロガイド協会、モンターニュガイドクラブ(ここのみ準会員)

30近くあります。
日本山岳ガイド協会で、ガイド資格の認定試験をやっていますが、国家資格ではありません。
また、会員団体の中にも独自の資格制度を持っているところもあります。
要するに、資格に関する統一規格整備が遅れているわけです。
そのため、いろんな名前の資格を持ったガイドが存在するわけです。
さて、これって、信用できますか?
多分にアヤシサが残ります。

さらに、団体に所属せず、個人で「プロガイド事務所」を構えている人もいます。
これも、山岳ガイド界の無法地帯ぶりをあらわす一端でしょう。

要するにガイド資格の信頼について、根拠にあいまいさが残るわけです。

フランスではガイド資格は国家試験です。
山の技術は当然、数ヶ国語にわたる語学試験もあるほどです。
日本とは大違いなのはなぜか?その背景は?
それについては別項で述べることとします。

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  1. 2006/02/27(月) 20:28:54|
  2. 危険回避の道
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【遭難カルテ12】 八方尾根で雪崩・男性重傷

【概要】
26日午前8時30分ごろ、長野県白馬村の北アルプス後立山連峰・唐松岳(2696メートル)の八方尾根を下山中の愛知県幸田町、会社員男性(48)と妻(52)が雪崩に巻き込まれた。
午前9時10分ごろ、2人から携帯電話で連絡を受けた家族から110番通報があった。
26日に県警の救助隊員らが現場に向かったが、到着前に日没となり、救出作業を中断。
男性は左ひざを骨折して妻と一緒に雪に穴を掘り、現地でビバーク。
妻にけがはない。
翌27日、2人はヘリコプターで救助された。
2人は25日、1泊2日の予定で八方尾根に入山。
26日午前、唐松山荘から下山途中に八方尾根で雪崩に巻き込まれた。

【考察】
八方尾根で雪崩が起きるとは…少々驚きました。
唐松に行くのには、至極当然のルートだからです。

雪崩から自力脱出できたこと、連絡がスムーズにいったこと、ビバークがうまくいったこと。
生還の鍵は、その辺にありそうです。

ただし、問題もあります。
26日は太平洋岸と日本海に低気圧があり、北東へ進行。
天気図を見ると、どう見てもアヤシゲなふんいきたっぷり。
明らかに「二つ玉低気圧」と呼ばれるパターンです。

06022612の天気図


事前にある程度読めるはずではありますがね…。
よりによってこんな状況で動かなくても…と、思ってしまいます。

この日は現地では降雪が続いていたほか、上高地乗鞍スーパー林道でも十数か所で雪崩が発生し、車が立ち往生。
重要なファクターである天候を軽視していた部分があったかもしれません。

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  1. 2006/02/27(月) 13:57:34|
  2. 遭難カルテ
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【危険回避の道3】 山岳会の品定め

ポイントは「3つのケン」です。


①研修
 新人の研修プログラムのようなものがあること。
 何が危険か、困難の際にどうするか…。
 学ぶべきことは多々あります。
 地図読み、気象など、最終的には全員が身につけられるようにすべきです。
 積極的に学べるシステムを持っているのかどうかです。
 訓練合宿や座学の講座の有無もポイントです。

②検証
 毎回の山行について、きちんと検証がなされているか。
 ただ報告書が上がっているかどうかではありません。
 時系列で行程をなぞり、「楽しかった」だけの報告書。
 コースタイム資料にしかなりません。
 報告書の中で、反省など、次回以降につながる点を挙げているか。
 それをどうフィードバックしているか。
 そこが一番重要なことなのです。
 また、もし遭難があった際、遭難報告書を作成しているかどうか。
 遭難していることが悪いのではなく、繰り返さぬための方策です。

③研究
 ベテランも含めて、最近の山の事情の研究です。
 「昔はこうだった」が、今通用するかはわかりません。
 また、他団体の山に関する動向なども知っておいて損はありません。
 団体運営や指揮系統などの組織論の研究も不可欠です。


この3つが一体的に運用されているなら、まず大丈夫です。
逆にこの3つが1つでも欠けていれば、考え物です。

最近、3つとも欠けているようなグループをよく見かけます。
中高年の団体、ほぼ全滅に近い状態です。

また、遭難報告書すら作らないのは論外。
作っても公表しないのも、ダメです。

山には常に危険が伴うものです。
たとえハイキング程度のものであっても同じです。
実際、日帰りハイキングでの遭難事例も散見されます。

山を楽しむためには、学ぶ作業が必ず必要です。
研究や訓練がイヤというのは、遭難予備軍と同じなのです。

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  1. 2006/02/27(月) 04:25:22|
  2. 危険回避の道
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【日々是好日6】 山スキー競技

日本勢不発のトリノ五輪ももうすぐ終了。
今日はテレビでクロスカントリーの男子50㌔を観戦。
日本勢には難しい競技のようでした。

さて、山岳スキーといえば山スキー。
第2回山岳スキー競技日本選手権なんてものがあります。
山スキーで登って滑ってタイムを競う。
そんな競技です。
山渓アドベンチャースポーツマガジンWEB
「将来、オリンピック競技の可能性も!?」
なんて記事が出ていましたが、まあ、ムリでしょうねぇ。

第1回の昨年は40人ほどの選手が出場。
今年もやるようです。
出ようかなぁ…なんて気はさらさらないんですが、一度見物にでも、とは思います。

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  1. 2006/02/26(日) 21:40:53|
  2. 日々是好日
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【遭難カルテ11】 九州で60~70歳代6人「下山せず」

【概要】
23日午後11時半ごろ、熊本県八代市の上福根山(1645メートル)に登山した6人グループの知人男性から、「予定時間になっても下山しない」と氷川署に届け出があった。
二十四日朝から、県警や地元消防団など約50人が捜索。
約1時間後、自力で下山している全員を発見、無事を確認した。
6人は長洲町の無職男性(73)ら60~70歳代の男性4人と女性2人で、いずれも登山歴は20年以上。
男性らによると、23日午前9時半ごろ、同町久連子の登山口から岩宇土山(1347メートル)を経由して上福根山に登り、夕方に下山予定だった。
下山に時間がかかったため、野宿することにしたという。
たき火で暖を取って24日朝から下山し始めたという。

【考察】
さて、また中高年です。
中高年というよりも高齢者といったほうがいいかもしれません。
登山暦20年といいますが、年数にたいした意味はありません。
年数よりも、その質が問われるわけです。
今回の6人について、その質の程度は不明です。

今回のポイントは、途中段階でなぜ連絡を取れなかったのかということです。
食料は十分にあったようですし、夜間に行動しなかったのは基本です。
が、携帯電話や無線機などで「1日遅れる」と連絡があれば、問題は発生していないのです。

そして、もうひとつの問題。
行程に時間がかかっていたことで、どこかの時点で下山開始という手がなかったかということです。
当然、「進むのがベスト」という場面は、多々あります。
が、そこにたどりつく手前ならば、引き返す方がベターです。
早めに先を読むことが重要です。
今回はその判断時期を誤った可能性もあります。

このコース、だいたい5~6時間の行程です。
行動開始が午後9時半。
そもそも時間がかかりすぎています。
何年も山をやっている以上、体調不良や、年齢からくる衰えも考慮に入れるべきです。

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  1. 2006/02/26(日) 18:37:24|
  2. 遭難カルテ
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【遭難カルテ10】 比良山系で女性死亡

【概要】
23日に大津市葛川坊村町から日帰り予定で比良山系・蓬莱山(1174メートル)に入山した女性2人組が、同日夜になっても下山せず、家族が滋賀県警堅田署に通報。
翌24日午後6時半、同署は入山口付近に1人で下山してきた大阪府堺市の主婦(63)を無事保護。
女性によると、山中の雪が深く、引き返す途中にはぐれたという。
25日正午ごろ、捜索中の同県防災航空隊のヘリコプターが、沢の中で奈良市青垣台2丁目の薬剤師女性(63)を発見し、病院に搬送したが、すでに死亡していた。

【考察】
少人数のパーティーの場合、行動を共にするのは鉄則です。
なぜはぐれてしまったのか?
はぐれぬように、互いに気を使うのが当たり前のことです。
無事保護された女性の行動に疑問が残ります。

パーティーは、運命共同体です。
死亡が確認されるまで、ともに助かる道を探すのが筋です。
どのような事情ではぐれたのかは不明ですが、一人だけ無事…。
そこに何があったんでしょう?

2月6日の専修大遭難のケースと同じかもしれません(遭難カルテ4参照)

一部報道では、助かった女性、
「御殿山から武奈ケ岳に向かう予定だった」
と話しているようです。
武奈ケ岳と蓬莱山。
日帰りという日程、積雪期ということを考えると、距離が離れすぎています。
また、亡くなった女性、家族には「蓬莱山へ行く」と言っていたということです。
なぜここが食い違うのか?

武奈ケ岳と蓬莱山をごっちゃにしているなら、あまりに稚拙です。

高齢女性2人の遭難。
詳細な事情は不明ですが、基本的なことが抜け落ちている気がしてなりません。



==追記==(2006.3.3)

亡くなった女性、滝の下の沢の水に浮いていたようです。
警察などの調べで、誤って滝から落ちたようです。
ヤバイ、と思ったら、下手に動かない。
パニックになったら、それでおしまいです。
いったん落ち着いて、どうするか。
体力の消耗を最小限に抑え、天候回復を待つ。
確実な方向でない限りは、進まない。
これも、基本的な対処法ではありますが…。

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  1. 2006/02/25(土) 14:51:15|
  2. 遭難カルテ
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【危険回避の道2】 いい組織とは?

もし山岳会に入るなら、どんな会に?
という話です。

極論を言えば日本山岳協会(山協)日本勤労者山岳連盟(労山)の傘下団体に、ということになります。
山協と労山、2大組織で、各都道府県に下部組織があり、それにそれぞれの会が所属する形になっています。

山協は、1955年に発足した全日本山岳連盟と1905年創立のが日本山岳会が、1960年に合併し誕生。
同時に文部省(当時)主管の日本体育協会に加盟。
1967年に日本山岳会は、山協所属の東京都山岳連盟所属となりました。

労山は1960年に勤労者山岳会としてスタート。
1963年から現在の名称になっています。

余談ですが、両団体は以前は険悪な仲でした。
「山協=文部省所管=自民党寄り」
という構図に対して、
「労山=設立に共産党の力」
という図式があったためです。
山の世界にも政治の影が色濃く落ちていたのです。
現在、以前ほどではありませんが、関係が良好とまではいっていません。

さて話を元に戻して。

前項【危険回避の道1】で示した3つのポイント。
この両組織は満たしているのです。
ということで、この2強の所属団体、一定の条件は満たしていると言えます。

しかし、2強所属団体であっても、いろいろな団体があります。
すべてがオッケーというわけではありません。
次項から、その品定めについて記していきます。

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  1. 2006/02/25(土) 12:25:26|
  2. 危険回避の道
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【山の写真集1】 ここはどこでしょう?

厳冬 大山縦走路


〔伯耆大山縦走路〕
1700メートルの山と、写真だけで分かった人には拍手。
ここの縦走路、夏季は崩落が激しく、通行できません。
冬になると強風、雪庇、ナイフリッジの世界です。
気温以外は北アと大して変わりません。
最近は足が遠のいていますが、また行ってみたいコースです。

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  1. 2006/02/24(金) 20:03:53|
  2. 山の写真集
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【危険回避の道1】 組織加入

未組織登山者の遭難問題が、しばしば話題に上ります。
これは山岳会などの組織に属していない人のことです。
個人主義が進み、制約のある組織への加入を避ける風潮が一因です。
また、最近では中高年になってから山を始める人たちが多く、自分の子供のような年齢の人にモノを教わるのを嫌がることも理由の一つでしょう。

確かに組織にはいろいろと制約があります。
それを離れて自由に、というのはよく分かります。
組織には、当然、いろいろなデメリットがあります。
が、一方では、メリットもしっかりと存在しています。
具体的に言うと、
 ・知識、技術、経験などの蓄積・伝達がなされている
 ・いざというときに捜索隊を組織できる
 ・独自の共済制度を持っている
この3点が最大のポイントです。

個人でやっていると、なかなか技術は上達しません。
教えてくれる人がいてこそです。
登山ガイドは基本的に連れて行ってくれるだけ。
スクールでは技術は習得できますが、他の2点はカバーしてくれません。

遭難時に仲間が捜索に来てくれること。
心強いものです。
バックアップ体制の有無、大きな問題です。

山岳保険、いくつかありますが、独自の共済はお得感が強いものです。
この手の共済は、組織に加入していないと、十分なサービスが得られません。

山の楽しみ方が自由なのは言うまでもないことです。
しかし、リスクが伴うのも事実です。
そのリスク軽減への方法を探っていこうと思います。

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  1. 2006/02/24(金) 16:06:31|
  2. 危険回避の道
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【日々是好日5】 夜行の急行列車

数日前、駅にて、でかいザックを担いだ人を見ました。
どこの山に行くのだろう?

そういえば、以前はよく電車で山に行っていたものです。
貧乏学生は学割×周遊券。
大阪駅から夜行の急行「ちくま」か「きたぐに」ばかり。
ホームに並ぶザックの列。
自由席に揺られて夜汽車の旅。
「寝台」「特急」「新幹線」…。
いずれも考慮の外でした。

車を手に入れてからは、ほとんど車ばかり。
いつのまにか「ちくま」は、季節列車に格下げ。
急行「アルプス」は姿を消していました。
「かいもん」「八甲田」「津軽」「くろよん」はどうなったのか。
懐かしい列車は、次々に影が薄くなっていきます。

消え行く夜行の急行列車。
シーズン中のあの混雑は、今も健在だろうか。
機会があれば、再び、と思います。

金はなくても時間はあった。。。
そんなころの思い出でした。

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  1. 2006/02/22(水) 19:49:54|
  2. 日々是好日
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【日々是好日4】 ビンス歩き

今日は仕事はお休み。
スキーに誘われたものの、右手がまだ包帯巻きなのでキャンセル…。
せっかくの休みなので、もったいない…。

雨が降っているので、出かける気にもなれません。
することもなく、ぼーっとテレビを見ていると、昼間っからプロレスだ。
WWEのRAW。
いきなり、あのビンス・マクマホンが登場。
あの歩き方…なんてギクシャクとした…。
どこかであの歩き方を…と、記憶を手繰ってみると…。

ありました。
あの筋肉痛のときの歩き方なんですね。
まさに、あんな感じです。
そうかそうか、あの歩き方か。
などと勝手に納得してしまいました。

筋肉痛のとき⇒ビンス歩きになる

これ、ひとつの公式かもしれません。
  1. 2006/02/20(月) 15:40:52|
  2. 日々是好日
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【山日記 3日目】 2月12日 麦草へ-下山の日

2月13日、快晴。
夜中に何度か目覚め、ストーブに薪を足す。
快調に燃え続け、小屋の中はぽかぽか。
20度の手前まで温度が上がっていた。
明け方の放射冷却で、外はかなり冷えた様子。
小屋の内と外で、40度近い温度差になっていたようだ。

朝、雲ひとつない青空。
小屋の前が風の通り道になっているため、雪が上にめがけて舞い上がっている。
木曽駒山頂付近にも、雪煙が舞っていた。

のんびりと朝飯&出発準備。
右手の指は、少々痛むほかは感覚がない。

前日ワカンを流してしまったイナさんは、アイゼンに薪3本を縛り付ける。
簡易ワカンを夜なべで作っていたが、本日初使用となる。

10時過ぎ、小屋発。
名残惜しい…とてもいい小屋なのだ。

樹林帯だが、かなり風が強い。
最も昨日ほどの凶悪な冷たさはなく、まだいくらか温かみがある。

ここからも赤テープ少なく、何度か迷いそうになる。
麦草岳山頂からの下山路はほぼ尾根通し。
下部はほぼ夏道どおりで下りられる。
迷いそうになるたび、2人で考える。
ほぼ、ルートを外すことなく、下っていく。

力水あたりではほぼ風も収まり、暖かくなってくる。
イナさんの薪ワカン、少々緩むほかは、好調。
ただ、本人は「重い」といっているが、ツボ足よりはマシだそうだ。

4合目あたりからは春の雪。
ベタベタで重く、ワカンが高下駄になってしまう。
今年は去年より雪が多い。

渡渉を終え、最後の林道へ。
ここのラッセルが、毎度つらい。
が、200メートルも行くと、なぜかツボ足のトレースが!
助かった!!

快調に進み、午後2時過ぎには親和スキー場へ。
営業していないスキー場、なかなか寂しいものがある。

車を回収し、駒ヶ根に。
飯を食って解散。

本当は風呂に入りたかったが、凍傷の感染が怖くて、風呂はやめにした。
凍傷にかかったら、清潔を保つことと、冷やさないことが重要らしい。

いろいろとあったが、何度きても面白いコースだ。
マイナーなため、人も少ないし、避難小屋の存在も大きい。
木曽前岳~麦草岳のルートも、なかなか楽しめる。
3年連続だったが、毎年変わる状態も、マンネリを防いでいる。
また来年も!なんて言ったら、イナさんに嫌な顔をされるかも…。

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  1. 2006/02/20(月) 11:50:47|
  2. 山日記
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【遭難カルテ9】 西穂独標で滑落の男性救助

【概要】
2月18日正午ごろ、岐阜県高山市の北アルプス・西穂高岳独標付近(約2700メートル)で、和歌山県田辺市の自営業男性(57)が約200メートル下に滑落、動けなくなっていると、目撃した登山者から西穂山荘を通じて110番通報。
男性は同日午後3時40分ごろ、県警ヘリで救助され、同市内の病院に収容、腰部打撲で軽傷だった。
同日早朝、独標までの往復行程で単独入山し、下山途中に足を滑らせたらしい。

【考察】
まず、情報が少ないのであまり確かなことは言えません。
が、滑落というのは、まず、本人の技量不足が考えられます。

西穂山荘~独標、そんなに難しいところではありません。
きちんとしたアイゼンワークを身につけていれば、あるいは起こりえなかった遭難かと思います。
特に、下りは登りよりも難しくなります。

何とか登れても、下りられない、なんてことはままあるものです。
そのあたりの判断が甘かったのかも知れません。

下れないなら、途中でも戻るほかはありません。

幸い、単独行であっても、人の多く入るルートでした。
通報してくれる人がいたのは、ラッキー以外の何物でもありません。
発生から約3時間で収容されるなど、極めて幸運なケースといえるでしょう。

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  1. 2006/02/20(月) 11:19:12|
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【日々是好日3】 やっとこさ

やっとこさで、遭難カルテのたまっていた文章を吐き出しました。

こんなもの、たまらないほうが本当はいいんですが…。
先週末は遭難が相次ぎました。
自分も山に入っていたので、他人事とは思えず…。

そこには必ず何かの原因があります。
不可抗力よりも、ヒューマンエラー。
それを考えることで、遭難を防げればいいなぁと思う次第です。

遭難者を非難するのではなく、それから学べることはないか。
そういうコンセプトで始めてみましたが、思ったより多いので、驚いています。
また、オソマツなものも多いですね。

山へ遊びに行って、命を落とすなんて、バカバカしい話ですからね。
  1. 2006/02/18(土) 20:17:59|
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【遭難カルテ8】 霊仙山で男性消息絶つ

【概要】
2月12日に単独で滋賀県の霊仙山(1083メートル)に入山した男性(58)の家族から、13日未明、彦根署に「帰ってこない」と通報。
13日早朝からの捜索で県警ヘリが4合目付近を下山中の男性を発見し、救助。
男性は12日朝から霊仙山に登り、午後2時すぎに下山開始。
途中でガスと強風のため、頂上の小屋に引き返し、一泊。
13日朝から再び下山していた。

【考察】
けがもなく何よりではありますが、人騒がせです。
携帯電話なり無線機なりの通信機器があれば、別の展開があったでしょうに。

悪天候で日程が延びる事自体は遭難ではありません。
予備日という概念もあります。
が、想定外であっても、無事であり、翌日下りる旨、家族に伝えてあったなら、捜索活動はなかったでしょう。

ごくごく単純なことです。

携帯電話の普及で安易に救助を呼ぶ悪習がはびこっています。
が、こういうときこそ、駆使すべきものです。
たったそれだけのことで、何もなかったことになるはずですが…。

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  1. 2006/02/18(土) 20:09:14|
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【遭難カルテ7】 阿蘇山で転落の男性死亡

【概要】
12日午後5時半ごろ、熊本県の阿蘇山・高岳(1592メートル)の鷲が峰に向かう登山ルートで、登山中の男性から「3人パーティーのうち、男性が50メートルくらい滑落した」と携帯電話で110番通報。
阿蘇署や山岳救助隊が13日午前0時過ぎに現場に到着、谷底で福岡県太宰府市の学校事務員男性(60)を発見。
男性は頭などを強く打っており、約4時間後に死亡が確認された。仲間の福岡県の公務員男性(38)と自営業男性(27)は無事だった。
3人は12日朝、仙酔峡の駐車場を出発し、午後4時過ぎに鷲が峰に到着。
雪と氷混じりの岩場で、2番目を歩いていた藤田さんの叫び声で、2人が滑落に気づいたという。

【考察】
まずなにより、日帰りで午後4時過ぎ登頂。
あまりに遅いと言わざるを得ません。

登路からの往復なら、下山路の状態もある程度予想できるはずです。
午後2時ごろからは気温は下がる一方です。
凍結を想像するのは、そんなに難しいことではありません。

夏ならまだしも、2月の夕方5時半。
なぜ早めに行動を打ち切らなかったのでしょうか。

現場は岩場の続く尾根です。
いっぱんに、登りより下りが早いのは常識です。
が、岩場にはこの常識は通用しません。
増してや凍結していたら…。
このあたりの想像力の欠如に問題はなかったのでしょうか。

現場での判断力を磨く必要がありそうです。

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  1. 2006/02/18(土) 18:48:36|
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【遭難カルテ6】 安達太良山で山スキーの4人不明

【概要】
福島県二本松市の安達太良山(1700メートル)に2月11日に日帰り山スキーで入山した郡山市の会社員の男性(56)、男性(59)、女性(26)と、二本松市の会社員男性(36)の4人が下山せず、家族が通報。
風雪が強まり、ルートを見失い、樹林帯でツエルトでビバーク。
翌日、捜索中のヘリに発見され、無事保護された。

【考察】
ルートが分からなくなれば、分かるところまで戻る。
視界が悪ければ、動かずにガスの切れ間を待つ。
などなどの対策はあったかに思います。

「遭難カルテ1」でも書いたとおり、山スキーの機動性は、諸刃の剣。
行き過ぎてしまった距離、気づいたときにはとんでもないものになっていたりするものです。

若い2人は冬山経験が浅かったようです。
事実上、このパーティーは50代後半の2人に率いられていたことになります。
この年齢構成、今の山の事情を象徴しているような気がしてなりません。

またベテランに「日帰り」「慣れ」の甘い感覚があったことは否定できないでしょう。
「ベテランについていけば大丈夫」というのは、年数ではなく、その質によるものです。

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  1. 2006/02/18(土) 17:05:49|
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【山日記 2日目】 2月12日 麦草へ-正念場

2月12日。
珍しく寝坊せず、5時に起きる。
昨年、一昨年と寝坊し、7時ごろまで寝ていたことを考えると、長足の進歩か?

雪洞内は温かく、きわめて静か。
ただし、湿度も高く、お湯を沸かすと、湯気でホワイトアウトしてしまう。
適当に朝飯を作って食べ、いよいよ外へ。

まあまあな風。だが、それほど強いわけでもない。
まずは木曽前岳への登り。
午前7時出発。

上り始めて10分ぐらいで、猛烈に気持ち悪くなる。
胃がムカムカし、吐き気と戦うハメに。
イナさんにトップを譲り、ヒイヒイ言いながらゆっくり登る。
ラッセルは、ひざ前後か。

なんとか気分も収まり、木曽前岳へ到着。
ここからが核心部。

岩峰2つを右から巻いて稜線に戻る。
ここのルートをきちっと決めるのが、なかなか難しい。
空荷で進み、僚船までのトレースを着ける。
特に最初は、谷底めがけてまっしぐらっぽい下り。
徐々に左にトラバース気味に移行し、稜線に復帰。
一昨年は視界が悪く、ここの下降点がわからず、エスケープルートへ。
昨年は恐る恐る…でクリア。
ツボ足で、ひざ上のラッセルだった。

これを抜けると、ほぼ尾根通しの細かいアップダウン。
尾根の左側はずっと崩落斜面が続く。

9時すぎ、牙岩手前のコルで休憩。
なんだか違和感を覚えていた右手。
手袋を取ると…なんじゃこりゃ…。
中指と薬指の第1関節から先が白く凍りついていた…。
やられた!凍傷だ!

イナさんは空荷で、牙岩中央のルンゼのラッセルに向かう。
風はやや収まってきた。
その間、右手をわきの下に突っ込んで温める。
が、進行は止め(遅れ)られても、回復は望めそうもない。
10時、牙岩へ。

牙岩の裏。
岩をトラバースしつつ鞍部へ下りるところ。
イナさんがフィックスを張る。
右手が利かず、ヘタクソな下降となる。
ザイル回収もイナさんに任せる。

イナさんがザイルをしまっている間に先へ。
小さなコブを越え、次のピークから、ドーンと下り。
鞍部への中間で、壁になっているところがある。
昨年はハシゴを掘り出したが、今年はそうもいかず。
積雪が昨年より多く、見つからないのだ。
結局、少し上の木に支点を取り、懸垂下降で抜ける。

しばらくは下り。
そのうち、少しずつガスが濃くなり、風も強まってきた。
最低鞍部まで下りると、岩稜に向かって登り。

途中に10メートルぐらいの小ピークあり。
傾斜がハンパではなく、ここも空荷ラッセルでトレースをつける。
ラッセルはずっとヒザ前後。

少し進んでから、ワカンを付け、ワッパアイゼンに。今年の雪は、多くて重い。

麦草岳への最後の登り。
「三角斜面」とか「三角雪田」と呼んでいる急斜面。
夏にはお花畑の中を、踏み跡がつづら折になっているところだ。
傾斜がきつく、木も生えていないなど、あまり雪はついていない。
が、かなり硬く凍り付いているのだ。

ワッパアイゼンのまま突っ込む。何とか抜けられそうなので、ガシガシ進む。
イナさんは1回滑りそうになる。ここで落ちたら、最低でも大怪我か?
イナさん、ワカンを外し、アイゼンのみに切り替えることに。
だが、ここで右足のワカンを流してしまう。
崩落斜面を落ちていったようで、回収できず。

三角斜面を抜けると、小ピークを越えて麦草岳へ。
風が強く、寒いので、さらにガシガシ進む。
イナさんは前半のがんばりで疲れたのか、やや遅れ気味。

麦草岳も素通りし、下降に入る。どんどん下ると、樹林帯に。
ここからが少々ややこしい。
見通しが利かないので、尾根を外しそうになる。赤テープも少ない。
迷いつつ、何とかコースアウトせずに、7合目避難小屋へ。午後2時半着。

ここまでもってきた100ワットランタンを準備し、薪ストーブに火を入れる。
明るくてぽかぽか。ここの小屋は天国だ。
小屋の温度計は最初、マイナス11度。
ストーブのおかげで、最終的には18度まで室温が上がった。

ストーブの上に置いたコッヘルで、雪を溶かして水作り。
のんびりと過ごす。
ラジオでは、八ヶ岳と安達太良山の遭難がニュースで流れていた。
外は月夜。風強し。

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  1. 2006/02/18(土) 14:23:36|
  2. 山日記
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【遭難カルテ5】 八ヶ岳で雪崩 5人死傷

【概要】
2月11日午前10時半ごろ、八ヶ岳の硫黄岳頂上付近で雪崩が発生。
下山途中の社会人2人と東京理科大山岳部10人の2パーティーが巻き込まれる。
社会人2人は骨折で重症、理科大パーティーは6人が巻き込まれるが、2人が軽傷。
その後の捜索で13日夕方、東京の会社員男性(60)が遺体で発見される。
男性は単独で縦走中に、遭難したと見られる。

【考察】
ルート上を襲った雪崩による事故です。
裏返して言えば、ルート上だから安全、とはいかない、ということです。

たとえルート上でも、谷筋をトラバースしているところは、ままあるものです。
ヤバそうなところでは間隔をあけ、さっさと通過する。
雪面を刺激しない。
などなど、取れる対策はとっておくべきです。

11日の事故発生を受けて、警察や遭対協などが入山届(計画書)を調べました。
入山者が他にいるかどうかを調べるためです。
亡くなった男性は、計画書未提出。
13日になっても帰宅しないため、家族が届け出たものです。
もし、計画書が提出されていたなら、別の展開があったかもしれません。
入山届けの重要性を改めて感じさせられます。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/02/18(土) 12:22:37|
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【山日記 1日目】 2月11日 麦草へ-入山

2月11日、未明。
暗闇の木曽駒高原親和スキー場で、今回の相棒、イナさんと合流。
できたて1週間の権兵衛トンネルを抜けて、伊那谷へ。
かなりいい道で、トンネルを抜けると、伊那谷の夜景が広がった。
以前は塩尻経由だったのでストレスなく抜けられたのだ。
駒ヶ根まで高速で移動。
菅の台の駐車場で仮眠。
自動ゲートになっていたのには驚いた。

朝一のバスでロープウェーへ。
山ヤばかりで、結構人数が多い。
そして、平均年齢が…60を越えているか?

ロープウェーを下りれば千畳敷。
例年通り、労山の雪崩講習が開かれており、かなりの人。
そばを食ってだらだらして、それから出発。

トレースをたどり、稜線へ。
毎度ながら、つらい登りだ。
稜線に出ると、まあまあな風。
天狗荘の影で風を避けて休憩。

その後、中岳、木曽駒を越える。
毎度のことなので、写真すらとらず、休憩もせず。
もっとも、ガスっていたうえに、風が冷たかったので、止まる気もしなかった。

玉の窪めがけてどんどん下る。
千畳敷~玉の窪、約3時間。
小屋の吹き溜まりを利用して、雪洞掘り。
途中、小屋の石垣につきあたってしまうが、まあまあな穴が出来る。
狭すぎず、広すぎず、ほどほどの高さ。
天井からの滴りも、ほとんどなかった。
穴掘りにかかったのは約2時間。

穴の中はろうそくだけでかなり明るいが、お約束の酸欠に…。
ろうそくが消えると、かなり寂しいものだ。

適当にメシを済ませ就寝。
なかなかあったかくて快適な夜だった。


つづく。。。

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  1. 2006/02/17(金) 20:31:30|
  2. 山日記
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【日々是好日2】病院通い

実は、皮膚科に通っています。
10~13日、中アに行っていて、凍傷になってしまいました。
右手の親指以外と、左手の薬指の、計5本。
右の中指&薬指以外は、まあ、たいしたことはありません。
が、その2本は2度まで行っていました。
山行の詳細は別項で近日中にアップします。
今回は、その皮膚科で聞いた話。

診察室にて。
「去年と同じコースで、去年ほど寒くなかったんですが…」
「いやいや。今年は冷えるよ」
「そうですかねぇ」
「だって、ウチの病院、今年はしもやけ多いもん」
「え?そうなんですか?」
「気温はそんなでもないかも知れんけど、体にきつい寒さみたいやで」
「そうなんですか」
「『寒さ』の意味に、気温以外のモノもあるっちゅうことやな」
「はあ」
「今年は暖冬かも知れんけど、体にはきつい冬やな」

寒さの新しい概念。
初めて耳にしましたが、なるほど…と、感心してしまいました。

ま、しばらくは治療に専念ですかね。
  1. 2006/02/16(木) 20:48:24|
  2. 日々是好日
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【遭難カルテ4】八ヶ岳で専修大山岳部3人救助

【概要】
 2月6日、八ヶ岳・阿弥陀岳(2805メートル)から下山中の専修大学山岳部の4年生(22)、2年生(20)、1年生(18)が身動きが取れなくなり、長野県警に救助要請。
 一行はOB1人を含む7人で3日に入山。
 この日、OBと3人で日帰りで阿弥陀岳に登頂、下山中にOBと3人がはぐれてしまった。
 先に下山したOBと山小屋に残っていた部員3人が救助を要請。
 警察、遭対協などが7日から捜索活動。
 7日夜には捜索隊の1人が雪崩に巻き込まれるが、大きなけがはなし。
 3人とは携帯電話で連絡を取り続け、無事を確認。
 9日昼に、3人とも民間ヘリコプターによって救助される。

【考察】
 考えられることを並べて見ます。
 山小屋とは行者小屋か赤岳鉱泉小屋。
 この季節、間違いなく営業しているのは鉱泉小屋なので、おそらくベースキャンプは鉱泉小屋であると思われます。
 登行ルートは赤岳鞍部から阿弥陀往復か、阿弥陀北稜。
 いずれにせよ、下山ルートは同じものと考えられます。

 阿弥陀岳からの下り、結構な傾斜で、ガスっていると、なかなかのものです。
 ここで、コースアウトすると、なかなか大変です。

 日帰り装備での3ビヴァーク、よく耐えたものだと思います。
 が、どうしても消えない疑問が一つ。

 それはOBの存在。

 阿弥陀岳アタックの実質的リーダーのはずです。
 なぜ1人だけ下山したのでしょう?

 リーダーが他のメンバーを置き去りにするなんて、どういう神経でしょうか。
 パーティー全体を見渡すという、リーダーの基本が、どっかに行っているとしか思えません。
 こんなリーダーについていった人たちは、かわいそうでしょうがありません。
 
 大学・高校山岳部の衰退が著しい昨今。
 しっかりしてくれないと、若い世代が育ちません。
 気が付けば、山には中高年しかいない、なんてことになったら…ぞっとします。

 専修大学のHPには、9日付けでおわびが掲載されました。
 山岳部HPの掲示板には、厳しい指摘も掲載されています。

 今回の件の詳細な検証、再発防止にはまずそこからです。
 そして他の人たちが同種の遭難を起こさぬよう、広く公表することが望まれます。
 HP上での報告書公表が待たれます。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/02/16(木) 20:12:58|
  2. 遭難カルテ
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【日々是好日1】権兵衛トンネル

2月4日、木曽谷と伊那谷を結ぶ権兵衛トンネルが開通しました。
特に地盤沈下、過疎化の進む木曽側。
地元の人たちにとっては悲願がかなったことでしょう。

予想以上に軟弱な地盤と、大量の湧水で、工期は倍以上の7年余。
トンネルのおかげで、伊那~木曽福島の所要時間は約半分になりました。
マイカー利用で中ア越えをする場合には、ずいぶん便利になりました。

木曽側には8つのスキー場があります。
そのうちの一つ、木曽駒高原親和スキー場。
木曽駒への登山口にあたります。
経営会社の破綻で、一昨年、5000万円という破格の値段で売りに出されました。
少々アヤシイ会社が購入しました。
結局、トンネル開通を前に、今シーズンの営業は休止。
なんだか寂しいものです。

今夜から中アに行きます。
駒ヶ根から入山し、13日に木曽駒高原親和スキー場に下山します。
動き始めたトンネルと、眠るスキー場。
両方を目に焼き付けることも忘れないようにします。
  1. 2006/02/10(金) 18:39:58|
  2. 日々是好日
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【遭難カルテ3】山スキーの男性無事下山 北ア・十石山

 【概要】
 6日夕方、松本市安曇の十石山(2513メートル)に単独山スキーに出かけた埼玉県職員の男性(47)が下山していな いと、職場の上司が通報。
 男性は5日に白骨温泉から日帰り予定で入山していた。
 山中で2回ビヴァークし、7日午後に自力で乗鞍高原温泉スキー場に下山、手足に軽い凍傷を負っているという。

 【考察】
 情報が少なくて、詳細は分かりません。
 が、2回のビヴァークをこなし、自力で無事下山できたことは良しとしたいのです。
 安易に救助を呼び、元気に下山してくる人間が多い中、珍しいかもしれません。
 かつてはそれが当然のことだったんですが…。
 ま、連絡を取るすべがなかったのかもしれません。
 
 山スキーは楽しいものですが、恐ろしいものでもあります。
 滑り出すと、あっというまにかなりの距離を降りてしまいます。
 上り返すのには、それこそ10倍前後の時間がかかるものなのです。
 コースアウトしてしまうと、復帰するのに大量の時間とエネルギーを消費します。
 そのあたりのことを十分頭に入れてから動かないと、とんでもないことになります。

 今回の案件、詳細は不明ですが、そのあたりのことがあったのかもしれません。

 7日にはヘリコプターも捜索に出動していました。
 無事である旨を山中から連絡できれば、遭難騒ぎにはならずにすんだ可能性があります。
 携帯電話や無線機といった機器、こういうときに使うべきものでしょう。
 
 山に入って、下山が遅れるケース、ままあるものです。
 下界との通信で、安全を伝えられれば、それで済む話だったりもします。
 通信機器のあり方を考える一つの機会にはなるでしょう。

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  1. 2006/02/10(金) 14:51:51|
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【遭難カルテ2】中高年17人下山せず 神奈川・大杉山

 【概要】
 31日午後5時ごろ、神奈川県山北町の大杉山(861メートル)で「道に迷っている。救助してほしい」と110番通報。
 一行は新ハイキング中央支部のパーティーで、55~69歳の男女17人。
 朝から大杉山に登り、下山中に道に迷った。
 1日午前3時ごろ、大杉山の西側で捜索中の県警松田署員に発見され、夜明けとともに下山を開始。
 午前7時40分、中川温泉に全員無事下山。
 リーダーのリーダーの横浜市の男性(67)によると、「空腹より寒さを感じた」と話していたという。


 【考察】
 またやったか・・・新ハイキング・・・。
 2003年11月23日に石尊山(千葉県)で30人の中高年パーティーが消息を絶ち、大騒ぎになったことがありました。
 結論から言わせてもらえば、このときの教訓が生かされていないのです。
 報告書のようなものがWEB上に公開されました。(こちら)
 現在も検索すれば出てきますが新ハイキングのHPからはたどり着けません。
 この報告書モドキの内容たるや・・・(以下は抜粋)
  「丁度ニュース枯れの時期で、マスコミが通常考えるより大きく取り上げた」
  「千葉の土地柄がこの種の事に馴れておらず、対応が大規模且つ発生当夜から捜索開始がなされた」
 要するに、「周囲が騒ぎすぎだ!」といっているようなものです。
 さらに、原因の一端を
  「リーダーの力量(読図力、方向感覚、時間配分、決断力、自分の力量に対する評価力)不足」
 と、リーダー個人に押し付け、組織としての責任逃れに終始する有様でした。
 こんな組織に「反省」はあるのか??
 またやるだろうな・・・と思っていたら、やっぱり。。。という感じです。
 
 で、今回の件について。
 濃霧のため、コースを外れてしまい、現在位置が不明なまま日が暮れてしまったようです。
 「やばい」と思ったときに、なぜ引き返さなかったんだろう?
 現場にはうっすらと積雪があったようです。
 ということは、足跡も残っている可能性があります。
 また、日帰り山行とはいえ、ヘッドランプは必携装備です。
 道にさえ戻れれば、暗くても下山できるはずでした。
 その程度の装備も持っていなかったとしたら、問題です。 
 
 発生翌々日の2月2日19時51分付けでHP上に「ご心配をお掛けして申訳ありませんでした」が掲載されました。
 が、この項目、トップページには掲載されませんでした。
 「トップページ」⇒「会員の方へ」⇒「よもやま情報」と進んで、やっとたどり着けるものです。
 
 発生から下山にいたるまで、いろいろな人に迷惑をかけたにもかかわらず、「会員の方」に申し訳ないとは。。。
 しかも、「よもやま情報」などという軽い扱いでいいんだろうか??
 内容もほとんど毎日新聞の引用だし。。。
 これは報告書どころの騒ぎではなさそうだな。。。
 
 こんな姿勢に疑問を持つのは、私だけではないと思います。
 「これを糧にして道迷い防止策に付き、クラブとして組織的に取組んでいきたいと考えております」
 とは記されていますが、具体的な話は全く見えてきません。
 組織自体の危機感の希薄さがひしひしと伝わってきます。
 
 先行きが極めて不安です。

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  1. 2006/02/10(金) 14:37:49|
  2. 遭難カルテ
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【遭難カルテ1】表層雪崩 妙高山系・前山

【概要】
 1月28日正午過ぎ、妙高山系・前山(1935)の中腹・1800メートル付近で雪崩が発生。
 山スキー中の男性(75)、女性(34)、女性(38)の3人が巻き込まれる。
 3人はパーティーの仲間に救出されたが、それぞれ足や鎖骨などを骨折した。

 【考察】
 遭難したのは東京南部山スキークラブ「ラ・ランドネ」
 およそ四半世紀の歴史と、年間約50回の活動を積み重ねてきた、かなり正統派のクラブです。
 事故発生の翌日付でHPのトップに「お礼とお詫び」が掲載されました。
 なお、今回の件との関連は不明ですが、2月初旬の参考計画は中止になったようです。
 もし、遭難事故を受けてのことであれば、妥当な判断だと思います。
 
 今年は雪が多いのに、年末年始は遭難のニュースを耳にしなくて、これが今季最初の遭難報道でした。
 経験や知識があっても、防げなかったケースかもしれません。
 げに恐るべしは雪崩かな。
 
 傾斜地に積雪があれば雪崩は起きるもの。
 「雪崩事故・遭難の95%は人災」などという説もあります。
 また、好き好んでそういう場所に行くのだから、山岳遭難の雪崩事故は100%人災だといっても過言ではありません。
 それを防ぐべく、研究を重ねる必要があります。

 今回死者が出なかったのは、遭難直後の同行者の対応が素早かったためかもしれません。
 状況発生時の対応も、常に考えておく必要があるということです。
 
 HPへの報告書掲載を期待します。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/02/10(金) 14:20:28|
  2. 遭難カルテ
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私のこと

1967年生まれ。
学生時代は山にばかり行っていた。
就職し、結婚し、子供が出来て、そうそう行けなくなった。
が、なんとか毎年、途切れることなく続けている。
さて、今度はどこに行こうかな?
  1. 2006/02/10(金) 13:52:28|
  2. 自己紹介
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プロフィール

K・T

Author:K・T
山ヤのつぶやき。脈絡はないかも…。
 
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