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山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

【日々是好日32】 連休突入

いよいよ大型連休に入りました。
残念ながら本日は仕事で、私の休みは明日から。
当日になるまで不明ですが、2日も休めそうな雰囲気…。
そうなれば6連休ですが、さすがに家にいないとマズイので。。。
後半、山に入るので、前半は家庭サービスになりそうです。

今のところ、連休中のお天気は、おおむね良いようです。
雪焼けになること、間違いなしと言った感じでしょうか。
3日から双子尾根経由で杓子岳。
やっと計画が動き始めました。
装備のパッキング、明日から始めます。
長野県警によると、雪は多めだとか。
猿倉あたり、結構人が多いのかなぁ。

明日は気が向いたらポンポン山にでも行くつもりです。
子供を担いで登ることになると思いますが、準備運動にはまずまずかと。
ま、お子様のご機嫌次第ではありますが…。
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  1. 2006/04/29(土) 19:51:50|
  2. 日々是好日
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【危険回避の道8】 地図を読み込む

少し前のデータになりますが、2004年度の警察庁資料(遭難の事故態様)から。
遭難者総数1609人中の第1位は転倒系(転落、転倒、滑落)で37.7%の607人。
ついで道迷いが34.4%の553人。
この2大要因だけで遭難者の7割を超える状態です。

で、道迷いを防ぐために、地図を読み込む必要がある、というわけです。
読図とかマッピングなどと呼ばれるものです。
転倒系には複数の要因が存在しますが、道迷いはこれだけで防げると考えられます。

まず、必要なのは2万5千分の一の地形図とコンパス。
これだけで、ほぼ地形が読め、現在位置の確認が出来る必要があります。
5万分の一地形図やエアリアマップなども使えないわけではありません。
が、より詳細な地形図といえば、2万5千分の一しかないのが現状です。

視界が悪いときでさえ、これだけである程度の現在位置把握が必要になります。
普段からこまめに地図を出し、常に位置を確認することで、迷っても早い段階で気づくことが出来ます。
何度も地図読みをしているうちに、段々読図力はついてくるものです。
悪天候のときほどおっくうになりますが、そんなときの方が重要なのは言うまでもありません。

広い尾根など、迷いやすい地形で視界が悪いとき、高度計を補助に使えます。
腕時計内蔵型も一般的になってきました。
ただし、気圧計に連動した相対高度計は、誤差がつき物です。
同じ場所にいても、低気圧接近で高度が上昇します。
山頂など、標高が確定できる場所に出るたびに修正することで、誤差は最小限に抑えられます。
が、あくまで多少の誤差はあるものと認識する必要があります。

このぐらいのレベルは、パーティー全員に求められるものです。
複数の人間が読図をすることで、間違いを防げる可能性が高まります。

道迷い遭難の人数を押し上げている一因。
中高年の団体などで、ルートファインディングをリーダー格にまかせきりにしているようなケースです。
実質はリーダーのみのミスですが、全員が遭難人数としてカウントされてしまいます。
これはリーダーの責任だけではなく、「連れて行ってもらうだけ」の人たちにも、ほぼ同じだけの責任があります。
参加人数分の地図を読む目があれば、かなり防げるはずです。

そして、GPS。
最近は利用する人も増えてきています。
本体およびバッテリーの重量で数百グラムになることと、高価なことがネックではあります。
それを補って余りあるかは、評価の分かれるところです。
が、使いこなせれば、現在地確認にかなり有効なアイテムであることは疑いありません。
また、携帯電話内臓型もあり、現在地を送信できたりもします。
これは救助を呼ぶ際に、正確な現在地点を連絡できます。
今後、軽量・低価格化が進めば、利用する人が増えると思われます。
ある意味で「最終兵器」と呼べるかもしれません。

ですが、故障・バッテリー切れなどのアクシデントを想定すれば、地図とコンパスは必携であることには変わりありません。
デジタルとアナログ、2本立てで臨むのがベストでしょう。

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  1. 2006/04/28(金) 20:37:19|
  2. 危険回避の道
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【日々是好日31】 賠償判決から

大日岳判決から一夜あけて。

登山の指導者にとって、経験則や勘に頼ることなく、高度な注意義務が求められる判断でした。
ベテランほど、経験からくる勘に頼りがちだとの指摘は以前からありました。
経験豊かな講師陣に率いられた研修登山中の事故。
今回は、熟練者でもミスを犯しうることをも示しています。
このことは登山者全員が忘れてはならないことでしょう。

今回の判決を機に、心配なことがあります。
学校が山岳部を置かないようにするなどの過剰な反応です。
若い人が山に行く道を閉ざせばどうなるか。
考えるだけでも寂しいものです。
また、指導者のなり手がいなくなることも心配です。
事故以来、文登研は積雪期の研修を中止しています。
これまでの研修、十分意義のあることでした。
今回の教訓と反省を踏まえつつ、リーダー育成に努めて欲しいと思います。

それにしても、なんで国は謝罪しないんだろう?

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  1. 2006/04/27(木) 17:30:37|
  2. 日々是好日
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【日々是好日30】 賠償判決

富山地裁で大日岳訴訟の判決が出ました。
文部科学省登山研修所の引率講師らの過失を認め、国に1億6700万円の賠償命令。
遺族も少しは胸のつかえが下りたことでしょう。

今回の判決、引率型登山における判例の一つの指針になると思われます。
経験・技術・知識とも豊富な講師陣に率いられた研修登山での事故でした。
引率する側には、重い責任があることを、改めて示した判決と言えます。

一方、十分とはいえない実力で、大人数を率いるパターン。
これは、どうしようもありません。
さらに有料だった場合には、より重い責めを負うことになります。

ガイド、ツアー、団体…。
雪が消えると、中高年の初心者がこれらの形態で、大挙して山に入ってくるようになります。
引率する側もされる側も、今回の判決をどう思うのでしょうか。
無関心か、あえて無視するというのが多い気がしてなりません。

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  1. 2006/04/26(水) 17:34:06|
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【遭難カルテ42】 奥多摩で落雷、2人死傷

【概要】
25日午前10時45分ごろ、東京都奥多摩町の本仁田(ほにた)山(1225メートル)の大休場尾根標高約九二〇メートル付近で、東京都西東京市の登山家の小原和晴さん(66)が雷に打たれ死亡。同行していた登山仲間の新宿区の主婦(52)も感電して一週間の軽傷。小原さんらは同日午前九時すぎに入山し、日帰りの予定で本仁田山を抜けるルートで同町の川苔山に向かっていた。事故当時、関東地方上空に寒気が流れ込んで雷雲が発達、現場周辺は局地的に激しい雷雨になっていた。小原さんは日本山岳会などに所属し、ヒマラヤのマナスル(8163メートル)西壁登山隊のメンバーとして1971年、登頂に成功した。

【考察】
避雷針となりそうな突起物(木など)から離れる、姿勢を低くし、金属類を身からはずす…。
落雷への対処法、いくつかありますが、決定的なものはありません。
やらないよりは回避の可能性がぐんと高まる、といったものです。
この2人が、どのような回避行動をとったかは不明ですが、防ぎきれるものではありません。
しいて言えば、天候の読みを誤ったというところでしょう。

小原さんの肩書きは「登山家」。
これでメシを食っているわけではないと思いますが、マスコミはそう表記しており、職業等は不明です。
登山者と登山家の間の線引き、あいまいなものではっきりしません。

そして、「日本山岳会所属」というのも、マスコミのよく使う言葉です。
日本山岳会員になるのには、いくつかの条件を満たせば可能です。
まったく山に登ったことがない人でも、会員になれる仕組みです。
なぜマスコミが日本山岳会を重視するのかは理解しかねるところです。

そしてもう一つ。
小原さんの所属は東京雲稜会
遭難カルテ20の谷川岳遭難と同じ会です。
3月に事故を起こし、4月に柱石を失う…。
会の運営へのダメージは避けられないと思いますが、踏ん張りどころとも思います。

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  1. 2006/04/26(水) 13:17:21|
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【日々是好日29】 GWは杓子

やっと動き出したGWの計画。
行き先は杓子岳ということになりました。

下から杓子尾根を上がるのか、双子尾根から抜けるのか。
BCを猿倉台地にするのか小日向のコルにするのか、樺平まで上げるのか。
その辺はこれからの予定です。

あいかわらず、行き当たりばったりの出たとこ勝負なのが心配です。
メンバーは現在のところ3人。
前回の鋸と同じ顔ぶれですが、まあ、よしとしましょう。
運動不足で、ついていけるかなぁ…。

と、まあ、楽しい計画段階です。
これが一番楽しいときかもしれません。
あとはお天気のいいことを祈りましょう。

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  1. 2006/04/25(火) 20:43:47|
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【遭難カルテ41】 日光・女峰山で男性死亡

【概要】
22日午後0時15分ごろ、日光市の女峰(にょほう)山(2463・5メートル)山腹の「唐沢小屋」崖(がけ)下に東京都小金井市、砂川憲和さん(31)が倒れているのを登山者の男性が見つけ通報。砂川さんは既に死亡していた。砂川さんは小屋から約1キロ下の登山道から約20メートル崖下に倒れていた。死後、数日が経過していた。

【考察】
雪残る季節の日光。
このケースも滑落と思われます。

何より、発見されたのが死後数日。
下山予定はもっと早かったと思われますが、その間に捜索されていなかったようです。
家族に計画書を渡し、下山予定日を知らせておくなどの措置はとられていなかったのでしょうか。

捜索が数日早ければ、別の展開があったのかもしれません。


==========追記==========(06.5.17)

亡くなった砂川さんは、邦楽ユニットZANのリーダーだったようです。

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  1. 2006/04/24(月) 17:17:15|
  2. 遭難カルテ
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【遭難カルテ40】 山スキーの男性死亡

【概要】
21日午後2時20分ごろ、群馬県の北アルプス・谷川岳(1963メートル)周辺に19日、1人で山スキーに出かけたとみられる新潟市坂井、団体職員、男性(45)が帰って来ないと、家族から新潟県警に届け出があった。22日午前10時50分ごろ、谷川連峰・平標山のふもとにある毛渡沢で、狩猟に来た男性が、雪の重みで垂れ下がったつり橋のワイヤに、佐久間さんが引っ掛かっているのを発見、通報した。新潟県警ヘリコプターで収容し、死亡しているのを確認した。凍死とみられ、スキーを背負った状態だった。 

【考察】
板を担いだままとは、入山時なのか下山時なのか。
つり橋を渡るときに滑落。
そしてワイヤにひっかかった、と言うところでしょうか。

遭難原因の最多は、転・滑落によるものです。
今回はそのパターンかと思います。

つり橋というのは、かなり凍っている場合が多いのです。
おまけに幅が狭く、渡るには細心の注意を要します。
自分が渡るときには、結構ヒヤヒヤします。
この人は、足を踏み外し、落ちたと思われます。

アイゼンを装備していたがどうか不明です。
もし、アイゼンを持っていなかったとしたら、渡るべきではなかったのでしょう。

歩行時のミスか、少し無理をしたことがたたったと思われます。


=====追記(2006.04.27)=====
毛渡沢のつり橋は壊れていて渡れる状態ではなかったようです。
さらに、佐久間さんは橋から転落したのではなかった模様です。
コメントを寄せていただいたsoraさんが、南魚沼警察署に問い合わせて得られた情報です。
情報提供ありがとうございました。

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  1. 2006/04/24(月) 16:56:12|
  2. 遭難カルテ
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【日々是好日28】 野口健さんのこと

野口健さんが、マナスルBC入り。
登頂とゴミ拾いだとか。
毎度ながらすごいものです。

ヒマラヤはゴミ天国だとか。
「極限状態だから、捨てるほかはない」ということだったようです。
確かに、あの薄い空気の中では、少しでも軽量化したいはずです。
しかし、その中でゴミを拾うとは…。

自分自身、6000メートルで情けないほど動けませんでした。
足が上がらず、続けて進めないのです。
それよりも高いところで…と考えると、呆れるほかはありません。

空気の濃い?日本の山ですらゴミが捨てられている光景はよく目にします。
清掃登山のようなものに行ったとき、あんまり多くて、すべては回収し切れませんでした。
困ったものです。

ゴミ対策について、長野県の某遭難対協の人に聞いた話です。
登山道にゴミがよく落ちているので、ゴミ箱を置いたそうです。
そうしたら、ゴミ箱はあっという間に山盛りになってしまいました。
ひどいときには、ゴミ箱が埋もれるほどだったそうです。
捨てたくなる心境は分かりますが、これではねぇ…。
結局、ゴミ箱は撤去され、かえってゴミが減ったそうです。
なかなか考えさせられる話でした。

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  1. 2006/04/22(土) 20:27:59|
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【日々是好日27】 テントの悩み

GW連休の山。
テントをどうするのか、毎度の悩みです。
当然行き先にもよりますが、雪のあるところだった場合の話です。

暖かくて雨が降るかもしれない。
でも、寒くて雪かもしれない。
と、なると、フライか外張りか…という問題になります。

選択肢は3つ。
  ①寒くてもフライで我慢する
  ②外張りで雨にならないことを祈る
  ③重いのを我慢して両方持っていく

大体の場合、①を選ぶのが現実的かと思います。
エスパースなら内張りで、かさばらず軽いので、③か。
でも、ウチのエスパースはフライがないし…。

すべての方法を、何年かかけて試してみました。
 ①で、とんでもなく寒い思いをしたことがありました。
 ②では、予想通り雨まじりの雪にやられ、寂しい思いをしました。
 ③では、ザックを放り投げて帰りたくなりました。

最も問題なく過ごせたのは、「①で雪の降らないところに行く」というものでした。

重くならず、快適に。
それがベストなのは言うまでもありません。
現場で困ったことになるのはつらいものです。
ですが、悩むこと、実は結構楽しかったりもするもんです。

さて、今年はどうするかな・・・

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  1. 2006/04/21(金) 19:59:57|
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【日々是好日26】 まもなくGW

なんとか3連休を確保しました。
行き先は、これから考えるとします。
いちおう仲間内で声をかけてはみますが、単独行もいいかなと思っています。
いずれにしても、静かそうなところを探すとしましょう。

さて、連休中、大勢の人が山に入ります。
事故のないように。

連休登山の警告ってのを見つけました。
内容はいたって当たり前なんですが、統計資料が付いていたりするので、一見の価値はありかと思います。

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  1. 2006/04/20(木) 20:16:59|
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【日々是好日25】 山スキー競技

第2回山岳スキー競技日本選手権、事故なく無事に終わったようです。
大会サイトからはあまり情報が拾えません。
日山協のHPから競技結果のページに行けます。

男女合わせて32人の参加。
韓国や中国からの参加者もあったようです。
相次ぐ雪崩事故や悪天候でコース変更があったと聞きました。
歴史も浅くて、盛り上がった…というわけには行かなかったようですが、無事終了で何よりです。

今後、競技人口が増えるかどうかは???ですが、がんばって続けてほしいものです。
出場選手の皆さんは、お疲れ様でした。

しかし、ストイックになれないし、競争もいやな私なんぞには別世界の話です。
優勝した人が1時間半ほどで回ったコース。
コースマップが手に入れば、一度ゆっくりと回ってみたいです。
もちろん、お天気のよい日に、1日かけてのんびりとですが。

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  1. 2006/04/19(水) 21:09:05|
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【日々是好日24】 地元に感謝を

昨日、笠ケ岳の遭難の続報がニュースで流れていました。
行方不明の4人のうち、1人の遺体が収容されたとのことでした。
遺体は、穴毛谷と二ノ沢の合流点付近で雪に一部が埋まっていたようです。
雪崩の状況を観察していた地元の人が双眼鏡で発見し、通報。
岐阜県警のヘリが現場へ飛び、雪崩に注意しながら収容したそうです。

どんなに理由をつけても、山登りなんか、しょせんは趣味の範囲。
それを生業にしている人なんて、ほんの一握りです。
大多数の人にとって、一言で言ってしまえば「遊び」にすぎません。
そんな「遊び」で命を落とすこと、家族が悲しむのは当たり前です。
無事帰れば、なんでもありません。
また、それが当たり前のことなのです。

今回は家族以外の人たちのお話です。

見つけてくれた人、そして収容してくれた人たち。
そんな人たちによって、支えられていることを、改めて思いました。
こういったことが起きないと、そんな人たちの存在、忘れがちです。
山に行く以上、このことを頭の片隅のどこかに置いておく必要がありそうです。
残る3人も、早く見つかってほしいものです。




久々に遭難のなかった週末だったようで、少しほっとしています。
このペースで続きますように。

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  1. 2006/04/18(火) 20:15:42|
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【日々是好日23】 花見

今日はお休み。お天気は快晴。
朝、子供を保育園に送り、洗濯をし、夕方まで時間があるので、自転車に乗って花見に行ってきました。
実はトレーニングに結構いいんです。
この程度の休みでは、山に行くわけにはいかないので。。。

行き先は京都府八幡市の淀川河川公園。
桜並木ならぬ桜のトンネルが1.5キロ続くところです。
IMGP0235.jpg

半分近く散っていて、桜餅でしたが、これはこれでなかなかいいものです。

ここは3川合流点といって、宇治川・桂川・木曽川が合流し、淀川が始まる場所です。
日向ぼっこをしつつぼーっと命の洗濯。

その後、流れ橋まで足を伸ばし、Uターン。
帰りの西国街道では、狭い道をバスとおっかけっこでした。

走行距離40.74キロ、2時間3分5秒、最高時速34.5キロ、平均速度19.8キロでした。
トレーニングと言うよりも、のんびりでした。
自転車、結構楽しいもので、いい季節になってきました。
運動不足解消のため、これからもちょくちょく走りに行きます。

さて、これから寝るまでは買い物から始めて、主婦ならぬ「主夫」の時間に入ります。

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  1. 2006/04/17(月) 15:29:38|
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【道具を語る6】 ザック

ザック

最近、最も稼働率の高い55リットルのザックです。

このほか35リットルと80リットルを所有。
山行の内容に応じて使い分けています。

好みで言えばシンプルであり、雨ブタの用量の多いもの。
以前、LOWEのスペシャリストクラウドウォーカーⅡなる、超多機能な大型ザックを使っていました。
10本近くファスナーがあり、ストラップもあちこちについていました。
が、使わないものが半分ほどあり、反省。
ファスナーが多いと生地の伸縮にムラができたり、強度が落ちたりします
以来なるべくシンプルなものを選んでいます。

個人的には背面ファスナーや2気室は不要です。
きっちりつめて押し込むなら、2気室はかえってパッキングがしにくいのです。
また、パンパンにパッキングした場合、背面ファスナーから物を出すと、2度と入りません。
いずれにしても、それぞれの使い勝手がよく、担ぎやすいものがいいでしょう。


以前、ピッケルをザックのサイドにつけている人がいました。
背面のピッケルホルダーの使い方を知らなかったとか。
やれやれ・・・。

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  1. 2006/04/16(日) 20:50:52|
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【日々是好日22】 26日に判決

2000年3月に文部科学省登山研修所(文登研)の冬山研修。
富山・大日岳で雪庇崩落により大学生2人が死亡しました。
遺族が国を相手取って起こした損害賠償の判決が26日、富山地裁で出されます。

「公正な判決を」と、遺族側が集めた署名、7回にわたり、計18万8090筆にのぼりました。
これらはすべて富山地裁に提出され、26日にも追加提出されるようです。

国側は現在のところ全面的に争っています。
監督過失責任や雪庇崩落の予見可能性などが争点です。

この件に関するサイト、検索すればいろいろとあります。
いろいろと読んでいるだけで勉強になるものです。

どんな判決が出るのか、興味を持って見守りたいと思います。
願わくば、遺族の思いが届けばいいのですが。。。

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  1. 2006/04/16(日) 20:20:08|
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【日々是好日21】 ヤマケイ

ヤマケイ…言わずと知れた「山と渓谷」です。
5月号、本日発売です。
毎年、付録の「山の便利帳」ほしさに、1月号だけは買っていますが、ほかは毎度立ち読みです。


内容は岳人と比べてやや柔らかめ。
中高年ブームの一端を担っていることについて、否定する人はいないでしょう。

モデルの若い女性が出てくることもしばしば。
かなり幅広い部分をカバーしており、百貨店状態です。
おかげで、私は読むところが半分ぐらいしかありません。
企画モノの当たり外れの幅も、かなり大きい気がします。
ガイドものが多いのも特徴かもしれません。

25年ほど前から、目を通してはいます。
が、変わらないのが、広告の多さ。
「山と広告」なんて悪口?も度々耳にします。

いずれにしても、山の雑誌らしいモノ、岳人とヤマケイの2つしかありません。
もう少し選択肢があってもいいように思うのですが…。

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  1. 2006/04/15(土) 19:14:00|
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【遭難カルテ39】 笠ケ岳で雪崩、4人不明

【概要】
9日午前11時ごろ、岐阜県高山市の北アルプス・笠ケ岳(2、897メートル)の穴毛谷で雪崩が発生したのを地元の住人が発見、高山署に通報。同日午前7時から山スキーのため笠ケ岳に入山した愛知県小牧市、会社員男性Aさん(39)が、下山予定の時刻になっても戻らず、雪崩に巻き込まれた可能性があるとみられる。高橋さんは9日早朝、富山市の父親(73)と入山。別々に行動し同午後4時ごろ、入山口で落ち合う約束をしていた。また、登山者駐車場の車のうち、入山の有無を調べたところ、静岡県磐田市、男性Bさん(39)、栃木県高根沢町、男性Cさん(35)、神奈川県海老名市、男性Dさん(38)の男性3人によるパーティーが、8日の入山予定で登山計画書を提出していた。3人のうちの1人から妻へ「車中泊する」と8日に携帯電話メールで最後の連絡が送られており、入山を9日に遅らせたことがわかっているが、理由は不明。9日から捜索が続けられたが、雨により新たな雪崩の恐れがあることから、捜索は空からのみで行われた。12日午後2時半ごろ、岐阜県警ヘリが標高1700メートルの「三ノ沢」と呼ばれる谷と穴毛谷が交わる地点で、青色のヘルメットを発見して回収。現場ではその後も小規模な雪崩が続いており、2次災害の危険があるとして、岐阜県警は13日、地上からの捜索を中断。6月下旬以降に再開することになった。

【考察】
一言で言えば、入ってはいけない所に入った、ということでしょうか。
穴毛谷は2000年3月に、「国内最大」と言われた雪崩が発生した場所。
あきらかに「ヤバイ場所」です。
4月上旬には、まだ危険が残っていること、容易に想像できます。

テレビの映像で見たところ、とんでもないデブリが続いていました。
今回は幅50メートル、長さ数キロの規模だったようです。
規模としては2000年の何分の一かのレベルだったようです。
その後も雨が降り、支沢などからの雪崩も相次いでいたようです。

地形的にみると、谷が狭く急な傾斜のため、逃げ場がありません。
上部で雪崩が発生すると、かなり下のほうまで止まる事がないように思います。
一部記録・文献によると、最高時速200キロ近いスピードで降ってくるとも言われています。
もちろん、最初はゆっくり斜面を滑っているものが、徐々に加速する訳です。
発生点付近にいたならともかく、中腹や下部にいたら、まず逃げられない速度です。

計画段階で地図をじっくり見て、過去の記録や文献を参考にしていれば、この時期の入山はなかったと考えられます。
綿密な計画の重要性が浮き彫りになった一件ではないでしょうか。


==========追記(06.05.27)==========
4月17日、双眼鏡で穴毛谷の雪崩の状況を確認中の地元山岳ガイドの男性が遺体を発見し、警察に通報。同県警がヘリコプターで収容し身元を調べたところ、遺体は高橋秀成さんであることを確認した。Aさんは、穴毛谷と二ノ沢の合流点付近で雪に一部が埋まっていた。

5月25日、捜索中の同県警ヘリが、同谷の四ノ沢付近で1人の遺体を発見・収容した。遺体の身元はDさんと判明。遺体は、雪崩最下流部から約1.2キロ上流地点で発見された。付近で青色のスキー板と赤色のザックが見つかったほか約500メートル上流で、黄色のスキー板、青色のザックなども見つかった。


==========追記(06.06.02)==========
6月1日午前9時45分ごろ、遭難した登山グループの仲間の男性2人が同谷の四ノ沢付近で1人の遺体を発見した。県警の山岳警備隊員とヘリが遺体を収容。遺体はBさんで、家族が本人と確認した。


==========追記(06.0619)==========
6月17日午前9時半ごろ、遭難現場付近でCさんの遺体が見つかり、岐阜県警ヘリが収容した。これで不明者の遺体収容は完了した。

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  1. 2006/04/14(金) 13:24:28|
  2. 遭難カルテ
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【日々是好日20】 ゴールデンウィーク

さきほどテレビのニュースで、今年のゴールデンウィークのことをやっていました。

9連休の会社が結構多く、中には11連休のところもあるとか。
なんともうらやましいお話です。

年中無休24時間営業?のわが社では、考えられない話です。
「9連休?それって、日本語?」
なんて会話が飛び出していました。
私自身、3連休付けばいいほうです。

わざわざ人の多いときに山に行く必要はないかと思いますが、休めない悲しさといったら…。
入る会社を間違ったか…毎年、この時期に思ってしまうのです。


   ※笠ケ岳、捜索一時中断とか。明日にでもまとめるつもりです。

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  1. 2006/04/13(木) 20:36:45|
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【日々是好日19】 多い山スキー遭難

また、山スキー遭難が続きました。
なぜ続くのか?

雑誌の特集などにあおられて、山スキー人口が増えているようです。
で、増えているのはどういった人たちかということを考えてみました。

夏山の次のステップとして、春山があります。
3~4月というのは、GWとは明らかに雪質が異なります。
が、そこをよく分かっていないまま山に入ってしまう人が多かったのではないか、と考えます。
特に夏山人口の大半を占める中高年がこのケースに当てはまるかと思います。

次に、スキー場からの「脱皮組」。
スキーはできても山は知らない…そんな人たちが増えていると思います。

いずれにしても、ブームに流されて、技術や知識の追いつかない状況を危惧します。


笠ケ岳の雪崩、もう少し推移を見守ります。

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  1. 2006/04/11(火) 17:38:49|
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【遭難カルテ38】 仙丈岳で雪崩、1人救助

【概要】
9日午前6時ごろ、長野県の南アルプス仙丈岳(標高3033メートル)の岳沢付近に向かった男性2人から「雪崩に巻き込まれた」と、伊那署に救助を求める連絡があった。群馬県沼田市の自営業男性(49)が頭や右足首を打つ軽傷。午後1時半すぎ、長野県警のヘリコプターがけがをした男性を救助し、伊那市内の病院に搬送した。もう1人の会社員(31)は、自力で下山し、けがなどはないという。2人は8日から大仙丈を目指して入山。同日三峰川ベースに野営し、山頂に登る途中で横20メートル、長さ150メートルの雪崩にあったという。

【考察】
まずひとこと。怒りをもって叫びたい。
「軽傷でヘリを呼ぶな!」

少々の怪我など、自力で下山するものです。
何のためのパーティーか、疑ってしまいます。
救助要請は、生命の危機があるときに限るもの。
このようなケースが続くと、
「ヘリをタクシー代わりに使っている」
などの批判が出てきます。
「税金の無駄遣い」といっても差し支えありません。
携帯電話の普及で、このようなケースが増えています。
よくない傾向だと思いますが・・・。

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  1. 2006/04/10(月) 10:45:19|
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【遭難カルテ37】 北ア・安房山、下山中に雪崩、1人死亡

【概要】
9日午後1時ごろ、長野県松本市の北アルプス安房山(2,219メートル)の北側斜面で雪崩が発生、下山途中の男性3人、女性1人の4人パーティーのうち、男性1人が巻き込まれた。県警の救助隊員が現場に向かい、山頂から約500メートル下の斜面で長野県塩尻市、会社員男性(37)の死亡を確認して遺体をヘリコプターで収容。ほかの3人は自力で下山している。雪崩は同山の9合目付近で、幅約40メートル、長さ600メートルにわたって発生した。

【考察】
この季節の雪崩れについては、以前にも書いたとおりです。
現場の詳しい状況は不明です。
もし天候が許すなら、まず自力で捜索すべきです。
早期の救助で一命を取り留めることもあります。
いっぱんに雪崩から20分以内などと言われています。
2重遭難などの危険もあるので、一概には言えませんが、救助を試みたのか、もう少し情報がほしいところです。

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  1. 2006/04/10(月) 10:31:20|
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【遭難カルテ36】 遠見尾根でも雪崩、2人死亡

【概要】
9日午後1時10分ごろ、長野県白馬村の北アルプス・五竜岳に近い遠見尾根付近で雪崩が発生、山スキーをしていた12人のパーティーのうち6人が巻き込まれた。県の防災ヘリコプターが救助したが、長野市の男性(34)と東京都調布市の男性(41)が死亡。死亡した男性(41)の妻(39)と、長野県安曇野市の男性(44)が腕や肩を骨折する重傷を負った。沢筋を二手に分かれて、スキーをしていて標高1700メートル付近で雪崩に巻き込まれたらしい。パーティーは白馬村のペンションの男性オーナー(58)と宿泊客で、オーナーが引率して日帰りの予定で山スキーに出掛けていたという。

【考察】
今回、問題提起したいのは「引率型」であること。
引率型の特徴として、人数が多いこと。
そして、参加者が引率者に依存していること。
今回のような場合、引率者以外は、判断能力がないか判断することを放棄していることが多いのです。

ペンションのオーナーが引率していたということです。
なぜ、ペンションやオーナーの氏名が報じられないのか、疑問が残ります。
有料だったかどうかも含めて報道すべきだったと思います。
表面だけをなぞるあたり、さすがマスコミ!
本質がわかっているようで分かっていないのがいつものことではありますが…。

引率者の責任は、厳しく追求されてもよいと考えます。
有料であったなら、なおさらです。

お金を取って、連れて行って、人がなくなって…。
少なくとも社会的制裁は加えられても仕方のないことだと思います。

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  1. 2006/04/10(月) 10:19:48|
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【遭難カルテ35】 蓮華温泉に向かった3人死亡1人重体

【概要】
8日午後8時ごろ、長野県小谷村から新潟県糸魚川市の蓮華温泉(標高1457メートル)に向かった山スキーの5人が行方不明になっていると、メンバーの家族から県警糸魚川署に届け出があった。 5人は栂池スキー場から入り、天狗原を通って県境を越え、8日午後2時には蓮華温泉の宿に到着する予定だったという。午後2時ごろ、会社員男性(57)から「雪崩に巻き込まれて先に進めなくなったので引き返す。けが人はいない」と小谷村のゴンドラの事務所に携帯で電話があり、その後、連絡が取れなくなった。9日午前、5人のうち1人が自力で下山、4人がヘリコプターで救助されたが、3人の死亡を確認。残る1人も依然、意識不明の状態が続いている。死亡が確認されたのは、さいたま市桜区、無職男性(68)、新潟県糸魚川市、会社員男性(66)、埼玉県鴻巣市、会社役員男性(57)で、死因はいずれも凍死。。また、会社役員男性(57)の長男で会社役員(29)は同松本市内の病院に運ばれたが、意識不明の重体。 自力で下山した新潟県糸魚川市の会社員(57)はけがなどはなく無事。 会社員(57)によると、同日昼ごろに天狗原北側の振子沢をスキーで下ろうとしたが、吹雪で降り口を間違え、別の沢を約300メートル下った。引き返そうと装備を調えている時に幅20メートル、長さ30メートルほどの雪崩に遭い、ビバーク用の装備が入ったザックやスキー板を流された。5人で天狗原まで引き返し、雪で体を埋めてビバーク。9日の明け方、体力消耗で移動が難しくなった1人を残して4人で下山を始めたが、会社員(57)以外の3人も途中で動けなくなったという。入山時、登山口付近はふぶいており、天狗原を通った時の視界は10メートルほどだったという。また、蓮華温泉付近は約6メートルの積雪があり、8日昼ごろからはふぶいていたという。

【考察】
週末に相次いだ雪崩。
このケースは小規模な雪崩にザックを流されています。
振子沢は、オフピステの有名どころで、滑降する人も多いコースです。
間違えて300メートルも下ってしまうと、リカバリーは大変です。
まず、下降点を見極めてから下降に入るべきでした。
記者会見で無事下山した本田さんはこう言っています。
「天気が悪くて視界が効かなくて…」
視界が悪ければ、下降点を誤ることもありえます。
そこでの判断ミスが、すべての始まりでしょう。
山スキーは下降を始めると、スピードがあり、思った以上に進んでしまいます。
そのことをキチント考慮に入れていれば、うかつに下降を開始することはなかったと思われます。

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  1. 2006/04/10(月) 10:05:42|
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【遭難カルテ34】 会津駒ケ岳で男性下山せず

【概要】
 8日早朝から福島県檜枝岐村の会津駒ケ岳(2132メートル)に登山した静岡県浜松市の会社員男性(59)が下山途中、一緒だった知人女性(48)とはぐれ、行方が分からなくなった。2人は日帰りの予定で同村から入山し、午前10時ごろに頂上に着いた。下山を始めた直後に吹雪と霧で視界が悪くなってはぐれ、女性は午後1時ごろに入山口まで下山。同4時ごろまで待ったが、男性が戻らないため、村役場に通報した。

【考察】
以前にも書いたことがありますが、はぐれる理由が分かりません。
安全地帯に出ているなら話は別です。
が、吹雪&濃霧で視界がないのなら、行動をともにすべきです。
貧弱な装備でも、2人のほうが、助かる可能性が高いのです。
今回のように、悪天候にもかかわらず、別行動をとる心境が理解できません。
この女性の行動、本人に直接聞いてみたいものです。

なお、この男性、地元の山岳会(静岡県内)だそうです。
山岳会自体が、どこなのか特定できませんでしたが、組織が救助に動いたかどうか、不明です。



==========追記==========
5月5日、会津駒ケ岳から北西に約5キロ離れている梵天ケ岳(1765メートル)の山頂付近で、登山者に男性の遺体が発見されました。

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  1. 2006/04/10(月) 09:22:09|
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【日々是好日18】 白馬岳の思い出

白馬岳で3人が亡くなりました。
何度も足を運んだ山だけに、寂しいものがあります。

白馬岳に入ったのは、ほぼゴールデンウィークばかりでした。
栂池からの縦走、白馬尻からのピストンなどです。
スキー縦走や、白馬尻ベースでテレマーク三昧などなど。
ゴールデンウィークの白馬尻は、お天気がよければ暖かい場所でした。
午後には晴れ沈して、ひなたぼっこをすることもありました。

栂池からのスキー縦走で、強風のためにテントがつぶされたこともありました。
大雪渓上部で吹雪にあい、ビバークを余儀なくされたこともありました。

テントを担いで、主稜に行った時は、面白かったです。
ウネウネと続くナイフリッジ、最後の雪壁、雪庇をくりぬいたチムニー。

雪山の楽しさと厳しさを学んだ山でした。
春の白馬岳、なかなか飽きさせないものがあります。
今年は春休みがなさそうなのであきらめていますが、また行ってみたい山です。

夏については一度も行ったことがありません。
大雪渓を行列で登るなんてことを考えただけで、気が滅入ってしまうからです。
やっぱり静かな山が一番ですね。

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  1. 2006/04/08(土) 19:35:01|
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【遭難カルテ33】 白馬岳山スキーの3人死亡

【概要】
北アルプス白馬岳(2932メートル)に登山に向かった男性3人パーティーが下山予定日を過ぎても戻らないと、所属する山岳会の代表が4日、長野県警に届けた。3人は千葉県白井市、県立高校教諭の男性(47)、東京都葛飾区、会社員男性(56)、東京都豊島区、会社員男性(32)。いずれも京葉山の会に所属しており、1日から1泊2日の予定で猿倉から入山。白馬尻で幕営し、山スキーなどをするために白馬岳に登ったという。4日から捜索が続けられたが、雪崩の痕跡が見つかっただけで手がかりはなく、6日に捜索が打ち切られた。7日の昼ごろになって、白馬岳北東3キロの小蓮華山(2769メートル)山頂から約50メートル東の稜線上で、別の登山者が3人の遺体を発見、110番通報した。白馬岳周辺は2、3日は風が強く、雷が鳴るなど荒天だったという。

【考察】
春の大雪渓、山スキーにはいいところです。
白馬尻ベースでピストンする人も多いです。
それほど危険な印象はないコースですが、3人が亡くなりました。

2日の天気図を見てみると、荒天は明らかです。
060402天気図

悪天候なら行動中止にすべきだったでしょう。
標高を上げていなければ、白馬尻からの撤収は難しいものではありません。

次に、白馬岳頂上から小蓮華山と大雪渓は反対方向になります。
これからすると、道を間違えた可能性が高いようです。
悪天候で視界がないときほど、コンパスやGPSは頼りになるものです。
少なくともコンパスで方位を確認していれば、正反対の方向に行くことはなかったと思われます。
このあたりに原因があるとしたら、初歩的なミスと言えそうです。

なお、もう一点、雪崩について。
今回は雪崩の跡も捜索されました。
4月でも、大雪渓には支沢からの雪崩が起きます。
ゴールデンウィークですら雪崩れたのを見たことがあります。
春になって雪が落ち着いてきていることは間違いありませんが、依然、雪崩の危険は残っているのです。

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  1. 2006/04/08(土) 12:53:42|
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【遭難カルテ32】 鈴鹿・藤原岳で夫婦重傷

【概要】
1日午後3時30分ごろ、三重県いなべ市藤原町の藤原岳(1120メートル)聖宝寺登山道の3合目付近で、下山していた松阪市内の男性(68)が足を踏み外し、妻(65)を巻き込んで6メートル下の岩場に落ちた。男性は頭部裂傷、妻は腎臓破裂などでともに重傷。男性は5人グループの最後尾につき、妻はその前を歩いていた。

【考察】
遭難で最も多いのが転落・滑落です。
歩行中(登攀は除く)の際の転・滑落は、比較的中高年層に偏りが見られます。
これは、筋力や柔軟性の衰えと関係がありそうです。
この点は各種資料で指摘されている点なので、これ以上触れません。

今回、気になるのは歩行時の間隔の取り方です。
転・滑落などの危険がある場合、広めに間隔をとるものです。
これは被害を最小限に食い止めるための措置です。
「ここでは絶対」というものではありません。
地形や道の状態、パーティー・メンバーの技術などにより、その場その場の判断になります。
今回はそれを怠ったため、「巻き込み」が発生したと考えられます。
おそらく漫然と下り続けていたことが原因だと思われます。

かなり下った場所での事故。
安全地帯に抜けるまで、気を抜いてはならない、ということが言えそうです。

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  1. 2006/04/07(金) 16:02:59|
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【遭難カルテ31】 男体山で夫婦死亡

【概要】
栃木県日光市の男体山(2、486メートル)に、3月末に登山に行った埼玉県越谷市の画家(58)と妻(61)が行方不明となり、栃木県警などが捜索した結果、4日に7合目付近の北側斜面で2人を発見、2人とも死亡が確認された。日光署によると、2人は3月29日から2泊3日の予定で登山に出掛けたが、下山予定の31日になっても帰宅しなかったため、4月3日に男性の義兄が同署に通報した。2人は冬山経験があり、装備も冬山登山のものだったという。 3月末以降、男体山では猛吹雪の状態が続いていた。1週間分の食料も持参していたという。

【考察】
画家さん、絵を描きに登っていたんでしょうか。
1週間分の食糧とは重装備です。
荷物も相当重量があったと思われます。
その分、体力的にムリがあったのでしょうか。

悪天候なら動かずに、天候回復を待つほかありません。
遭難したのがいつかははっきりしません。
が、安全なテントの中などで回復を待てなかったのでしょうか。
十分な食糧があれば、かなり粘れるはずです。

そもそも2泊3日の予定に対して、1週間分の食糧というのが解せません。
やはり、絵を描くために粘るつもりだったのでしょうか。
とても不思議な感じが消えません。

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  1. 2006/04/06(木) 15:25:20|
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【遭難カルテ30】 紀伊山地で男性行方不明

【概要】
30日午後3時ごろ、横浜市鶴見区のマンション管理人(58)の妻(54)が「紀伊山地の天川村に登山に行った夫が、下山予定日を過ぎても戻ってこない」と、同村総合案内所に電話で問い合わせてきた。案内所の係員が中吉野署に連絡。遭難した可能性があり、同署員や県警航空隊員らが捜索している。男性は27日から2泊3日の予定で、弥山(標高1895メートル)や釈迦ケ岳(同1799メートル)に登る計画だった。同日午前9時40分ごろ同案内所を訪れ、「これから1人で前鬼口まで縦走する」と話していたという。寒波の影響で、山頂付近は約1メートルの積雪があるという。

【考察】
積雪期、単独での行動には、膨大なエネルギーとしっかりとした経験を要します。
この男性がどうだったのかは不明です。
が、計画自体に無理があった可能性があります。
自分の体力や経験に見合った計画は、基本です。

また、1メートルの積雪があれば、ラッセルも大変なものになります。
ルートを外してしまったと気づいたときに、リカバリーは極端に体力を消耗します。

熊野古道の世界遺産登録で、紀伊山地も注目されるようになりました。
だからといって、山がやさしくなるわけではありません。
人気コースだから、という理由は、安全には何の役にも立たないものです。

続報が何もない状態ですので、今回の件はここまでとします。

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  1. 2006/04/05(水) 19:41:37|
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