
この間行った山で見かけました。
なんともトホホな看板です。
トホホ①
ペットをつれて山に入るなんて、ちょっとどうかしている気がします。
ちゃんと、首輪&綱、つけているのかな?
フンは、持ち帰っているのかな?
どちらもしていなかった人、見たことがあります。
正直なところ、勘弁して欲しいものです。
見るからに手作りで、トホホな看板ですが、内容的には賛成です。
犬の散歩は、家の近所でやって欲しいものです。
トホホ②
「日本人はマナーを守ります」って…。
それに日の丸って…。
なんか意味があるんだろうか?
圧倒的なセンスに、言葉を失いました。
トホホ③
立ち木に釘&針金。
これって、一種の自然破壊では?
地主(個人か行政かなどは不明)の設置許可は取ったんでしょうか?
木一本にいたるまで、地主の所有財産のはずです。
それを勝手に傷つけていたとしたら、看板の存在自体が問題になる気がします。
看板設置者の名前がないので、無断設置かな?と思ってしまいます。
正規の手続きを踏んでいるのなら、いいのですが…。
訴えていることは正しくても、その手段が正しくなければ、意味がありません。
無断設置だったなら、設置者は即刻撤去し、地主にわびを入れに行くべきでしょうね。
まあ、センスについては個人の問題ですから…。
3つのトホホにあふれた看板でした。
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- 2006/05/31(水) 20:22:36|
- 日々是好日
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ブログを開設してほぼ4ヶ月。
書いた記事も140本近くなりました。
我ながらよく続いたもんだと思います。
まあ、だれも好き好んで読む物好きはいないだろうと思っていました。
好き勝手に書いてりゃいいや…みたいな感じだったんですが、結構な反応が返ってきて、正直驚いています。
いろいろな記事に、直接、間接の当事者から反応があったのが、一番の驚きでした。
まさか本人が…などということは、予想だにしていませんでした。
扱っている内容がデリケートなだけに、より一層気を配る必要も感じました。
冷静に考え、そして学び取る。
そんな作業の繰り返しが、まず、自分のためになっていると思います。
なかなかに多忙で、そうそう山にも行けません。
行けないけれど、山のことを考えていたい。
あらためて、自分のことをそう思ったわけです。
なんか、とりとめがないなぁ…。
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- 2006/05/30(火) 22:16:15|
- 日々是好日
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新潟県五泉市橋田の通称「西山三山」の一つ、菩提寺(ぼだいじ)山(248メートル)は、今年も4月末の山開きとともに多くの登山者が訪れ、にぎわいをみせている。ところが最近、マウンテンバイク(自転車)で登山道を登る人がいることが分かった。地元住民から連絡を受けた同市商工観光課は「登山道が荒れたり、一般の登山者に迷惑がかかる」として、登山道入り口など3カ所に乗り入れ禁止の立て看板を設置した。
こんな記事を見つけました。
自転車と山の関係、よくあるトラブルです。
近所の山でも何回かこの手の看板を見かけるようになりました。
登山道自体は、「歩行者専用」ではないかと思います。
「登山者のために作られ、維持管理されている道」、と言えると思います。
まず、これが前提だとします。
しかし、個人的には山の楽しみ方のひとつとして、認めても良いかと考えます。
ただし、そこには「歩行者最優先」を満たした上で、と言う条件付きでです。
私自身、あちこちの山に自転車を担いで行った事があります。
やってみると、それはそれでとても楽しいものです。
スピードは控え、いつでも停止できるように。
すれ違いの際には必ず停止し可能な限り下車し、にこやか挨拶。
私の仲間内のルールでした。
歩行者に危険を感じさせないこと、それが目的でした。
この記事になったところでは、接触事故などがあり、問題となったようです。
登山道上の事故なら、100%自転車側が悪い。
そこから考える必要がありそうです。
要するに、
「自転車乗りは、登山道に『入らせてもらっている』立場」
「登山者に見逃してもらっている」
と言うことを忘れてはならない、ではないでしょうか。
うちの近所の「入山禁止」の看板。
接触事故は何度か耳にしました。
最悪なのは、某ショップが自転車が通りやすくするために、道を掘り返した、なんて話もありました。
こんなのは本末転倒もはなはだしいと言わざるを得ません。
自転車を担いで登ってきた人を見ると、「やるなぁ」と思いますし、楽しみも知っています。
また、自分も山に登る人間として、登山者の論理も理解できます。
うまく共存するには、自転車側の慎重な姿勢が、まず必要ではないでしょうか。
気を遣うのが面倒な人や、どうしても下りをかっ飛ばしたい人は、富士見パノラマやスキージャム勝山などの専用コースへ行く方がいいでしょう。
「自転車入山禁止」の看板、見かけるだけでさびしい思いがします。
穏やかで紳士的な自転車乗りと、心の広い登山者。
そういう関係がベストだとは思いますが、なかなか双方とも…。
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- 2006/05/29(月) 10:28:44|
- 日々是好日
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事故報告書のコーナーで、何例か紹介しました。
各山岳会によって対応がさまざまで興味深いものです。
ただ、中にはあんまりなトコロもありました。
今日はその例を2つ紹介します。
まず
遭難カルテ2の
新ハイキング。
1月31日の事故発生後、「会員の方へ」⇒「よもやま情報」と進むと、2月2日付けでお詫びの文章が出ていました。
が、いつのまにやら、その文章だけずっぽりと消えていました。
前後の情報は残っていることから、何らかの意図があったことは明白です。
ま、その理由はわかりませんが…。
こうして「おわび」は、消えていました。
次に
遭難カルテ21の
みろく山の会。
3月20日の事故発生から10日そこそこでHPに「おわびとご報告」が掲載されました。
事故報告書2で、内容について触れました。
「詳細は後日」と記されていたので、期待していました。
が、4月16日にHPが全面改訂され、ゴッソリと消えてしまいました。
その後、「詳細」なるものが出てくる気配がありません。
まさか、お忘れになったわけでは…。
このままではウソになってしまうんですがね。。。
笠ケ岳の事故、2人目の遺体が出てきました。
遭難カルテ39に、追記の形で、データを追加しました。
あと2人、早く見つかるといいのですが…。
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- 2006/05/27(土) 17:42:14|
- 日々是好日
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週末は雨の天気予報。
仕事が立て込んでいたりして、しばらく山には行けそうもありません。
友人の「行ってきたぞ」を恨めしく聞く日々になりそうです。
山に行けない間は、もっぱら自転車に。
トレーニングにはいいのでしょうが、自転車自体も楽しいものです。
現在、12年モノの古い自転車をばらして、塗装作業中。
しばらくは、自転車いじりを趣味として過ごします。
なお、連日、Jスポーツでジロ・デ・イタリアを観戦中。
これが分かってくるとなかなかに面白い。
というわけで、これから自転車ネタも少しずつ。
夏山シーズンあたりには復活を!と考えています。
山三昧の学生時代が懐かしい…。
ぼやいたり、過去の話が増えると、年寄りの証拠か?
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- 2006/05/26(金) 20:22:40|
- 日々是好日
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宮城・山形県境の船形山(1500メートル)。
登山ルートのある地元5市町が、毎年参加者を募ってきた山開き集団登山を、今年から中止することにしました。
地元紙の記事を引用すると、
「中高年層の登山ブームで、登山技術が未熟な初心者の参加が増え、『職員だけでは登山中の安全確保が難しい』というのが大きな理由。ただ行政側には安全確保のほかにも、経費節減などさまざまな事情があるようだ。」
自治体の財政事情が厳しいのは、いずこも同じ。
こんなことに税金を投入する必要、全く感じません。
中止の判断、この意味では賢明と言えるでしょう。
そして何より、最大の理由。
何でも、参加者の大半は60代以上。
体調不良で途中下山や脱水症状…トラブルが相次いでいたとか。
自治体側の本音を言えば、
「そんな状態で続けて、事故でも起こされたらたまらん」
ってなところでしょうか。
今時、自治体が募集して中高年の集団登山でもなかろうかと…。
楽しみにしていた人がいたかもしれません。
ですが、「自己責任」の意味、もう一度考えたほうがいいかもしれません。
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- 2006/05/25(木) 19:31:04|
- 日々是好日
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西吾妻山の高校生、無事で何よりでした。
中高年ばかりが多い山。
若い人に出会うと、なんだかうれしくなります。
絶滅の危機に瀕している高校山岳部。
全国的な傾向ではないかと思います。
特に遭難などがあると、猛烈な逆風にあうことでしょう。
「学校教育」の看板がある限り、いろいろという人もいると思います。
「生徒を危険な目に合わせるなんて…」
まさに正論だとは思います。
が、やはり、ここはがんばって欲しいのです。
高校山岳部出身の経験からすると、10代後半の山、とても大切なものです。
歩行技術はいうまでもなく、設営、炊飯、パーティの運営…。
数多くのことを学びました。
一見、理不尽と思えることも多々ありました。
が、あとになって、なるほどなぁ…と感心することもあります。
高校、そして大学の山岳部。
存亡の危機に立っているところがかなりあると聞きます。
がんばって活動を継続・発展させて欲しいものです。
でないと、山は年寄りだけの世界になってしまいそうです。
老若男女、それぞれのレベルで楽しめる世界のはずです。
若い人がいなければ、今後の発展はないと思います。
中高年一歩手前の年になり、改めて思うのです。
がんばれ!若ゾー!
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- 2006/05/24(水) 21:10:20|
- 日々是好日
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先週発売になった6月号の岳人とヤマケイ。
両方とも立ち読みしました。。。(本屋さん、ゴメンナサイ)。
ヤマケイは、「花の百名山」。
岳人は「ひとりで行く山旅」。
なんだか、両誌のスタンスがくっきり、という感じです。
当然、ヤマケイは読み飛ばしました。
「単独行は危険」などと言われるこのご時世。
岳人!よくぞやってくれた! と、すこしうれしくなりました。
内容はいまひとつ消化不良ではありました。
が、団体さんがゾロゾロ行きそうな山の特集よりは、ずっとマシです。
単独行、自分は結構好きです。
すべての判断が自分にかかっており、ある意味で一番山らしい気もします。
また、ワガママし放題の気楽さもあります。
営業小屋泊まりならそうもいかないでしょうが、毎度テントなので、マイペースです。
また、パーティーのありがたみも身にしみて分かるのも単独のよさのひとつでしょう。
あらゆる山の原点は、単独行にあると思います。
年に何度かの単独行。
これからも続けようと思います。
今季の遭難分析、両誌とも掲載されていました。
岳人はあっさりしたものでしたが、ヤマケイはこってりと取材していました。
この部分は少し不思議な気がしました。
どうした、岳人・・・。
しかし、両方あわせて¥1660は、やっぱり高いか…。
今月も手が出ませんでした…。
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- 2006/05/23(火) 21:03:57|
- 日々是好日
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【概要】
21日午後4時10分ごろ、山形県鶴岡市の月山山中の田代池近くで「写真仲間がいなくなった」と写真を撮りに来ていた男性から市内の交番に届け出があった。県防災ヘリなどが捜索し、同5時45分ごろ、山中で東京都国立市、会社役員男性(69)を発見、収容した。けがはなかった。男性は県内の写真仲間とともに同日朝から月山の写真を撮りに田代池付近に出かけたが、途中ではぐれた。仲間が捜したが見つからず、ふもとに戻り届け出たという。
【考察】
くどいようですが、なぜ別行動?
写真を撮るポイントが人それぞれなため、というのは理解できますが。。。
発見された場所などは不明です。
が、この男性、発見されるまで何をしていたのでしょうか?
けがもないようですし、自力で下山することも出来たはずです。
それが出来ないなら、山に入る資格はありません。
少なくとも単独行動は避けるべきです。
また、携帯電話や無線機で無事を連絡していれば、別の展開があったはずです。
はぐれてから発見されるまでの空白の時間。
どのように過ごしていたのか、興味のあるところです。
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- 2006/05/23(火) 14:08:34|
- 遭難カルテ
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【概要】
21日午前11時25分ごろ、青森市荒川寒水沢の八甲田山の山道でうずくまっている男性を登山者が発見、約1時間後に青森署員に救助された。また、近くの山中で午後4時45分ごろ、「道に迷った」と家族にメールで連絡した女性が救助された。2人は50歳代で、一緒に山に入ったとみられる。
【考察】
またもや中高年の道迷い遭難の一つでしょうか。
情報がこれだけしかないので、なんともいいにくいのですが・・・。
一緒に山に入っていながらなぜ別行動なのでしょうか。
パーティーである意味がまったくありません。
2人の救助の間隔は4時間強。
状況次第では生死を分ける場合があります。
もし一緒にいれば、早い段階で2人とも救助された可能性があります。
別行動の理由がはっきりしませんが、なんとも不可解な遭難でした。
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- 2006/05/23(火) 13:49:51|
- 遭難カルテ
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【概要】
山形県米沢市にある西吾妻山の若女平(1540メートル)で
県立米沢工業高校の山岳部パーティー4人が20日に登山し、行方が分からなくなった。同パーティーは3年の男子2人、1年の男子1人と顧問の男性教諭(36)。4人は、21日午前5時ごろ、捜索中の県警山岳遭難救助隊員らに発見された。全員けがはなく、自力で下山した。4人は20日午前9時ごろ、山形・福島県境の天元台スキー場を出発し、日帰りの予定で若女平に向かった。下山途中に道に迷い登山ルートから外れた山中にいるところを見つかった。霧が濃く、案内の看板が見えずに道に迷ったという。夜は体温を下げないよう眠らず、非常食を食べるなどして静かに夜明けを待っていたという。山岳部は来月開かれる高校総体の県大会で登山競技に出場する予定で、4人はコースの下見と練習を兼ねて入山していた。
【考察】
道迷いの1つのパターンでしょうか。
案内看板頼りの山、霧でロストしたら、まず手も足も出ません。
「眠らず」というのはともかく、ビバークの処置は正解だったかもしれません。
現場の状態が不明ですが、火でもたければよかったかもしれません。
顧問教諭の山のレベルはわかりません。
が、山的にも社会的にも引率者であること、明白です。
最低限の判断は、間違いなくこなした、といったところでしょうか。
全員無事で何よりでした。
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- 2006/05/22(月) 12:23:47|
- 遭難カルテ
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エベレスト登頂のニュース続々です。
17日、荒山孝郎さんが世界最高齢記録更新。
17日、栃木ヒマラヤ研究会が4人全員登頂。
栃木県内の組織で初。
19日、ネパール人シェルパが16回目の登頂、自身の世界最多登頂記録(いずれも無酸素)を更新
順番に言えば、山岳ガイド会社が企画した公募隊。
地方の組織が4年越しの夢。
地元シェルパが、職業上とはいえ、自己記録更新。
いやはや、いろんなスタイルがあるものです。
いずれもすごい話であることは同じです。
商業ベースの公募隊、日本人は上客だとか。
お金を積んで、酸素を吸い、頂上まで連れて行ってもらう。
ルート工作やテント設営、食事の準備、荷揚げ…すべて人任せ。
大雑把に言えば、そんなところです。
身近なところでも
「300万円払ったら、マナスルの上まで連れて行ってやる」
なんて人(ガイド)もいます。
それなりのトレーニングは必要でしょうが、基本的には歩くだけです。
ケチをつけるわけではありませんが、個人的にはなじめない世界です。
300万円あったら、きっとほかの事に使うんだろうなぁ…。
そうまでして行きたいもんなんですかねぇ。
やっぱり、自分(自分たち)で考え、計画し、道を開く。
そんな山が、性に合っているなぁ…。
15年ほど前に行ったヒマラヤを思い出しつつ、そんなことを考えてしまいました。
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- 2006/05/20(土) 20:03:22|
- 日々是好日
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釈迦ケ岳の遭難。
【遭難カルテ57】と
【日々是好日40】でふれましたが、新たな波紋を呼んでいます。
大台ケ原・大峰の自然を守る会が18日、環境省に
要望書を提出しました。
「今回の事故は山岳遭難ではなく観光事故」とし、「県が過剰整備した木の階段はただちに撤去すべきだ」という内容です。
この会は、大台・大峰の環境を、自然に任せる形で保全するよう求めている団体です。
1969年に創立し、以後一貫して当該地域の開発に反対してきました。
内容から一部引用します。
「あたかも山岳会であるかの如き名称を使用して不特定の参加者を募集して行なったバスツアー」
「国内外の観光旅行ツアーと同様の形態・内容」
「登山とは似て非なる“観光登山バスツアー”という新しい形態」
「一行の案内人(リーダーではない)は八剣山から前鬼までの経験はなく、下見もしていません」
なかなかに強烈な批判の言葉が続きます。
そして
「山岳遭難ではなく観光事故です」
と、はっきりと断定しています。
百名山、世界遺産、バスツアーの中高年団体。
こんなもんは登山者ではない、と言っているようなものです。
要望書の、過剰整備促進をやめるべきだという趣旨からは少しずれますが、山に登る者として、なかなか考えさせられる内容でした。
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- 2006/05/19(金) 22:22:41|
- 日々是好日
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【遭難カルテ55】でふれた、北ア・赤岳の転落事故。
磐田山の会ケルンの
山行報告の記事番号71に事故報告(速報版)が、5月8日付で掲載されました。
小岩峰ごと崩落、とのことです。
いやはや驚きました。
こんなことってあるんですね。
推定で標高差350メートル、水平距離500メートル。。。
良くぞ生きて帰ったものです。
また周囲にいた2つのパーティーの協力の様子もある程度分かります。
好山会の公開掲示板に、5月10日付でそのときの様子が書かれています。
事故があったときには助け合う。
ある意味で、正しい登山者の姿かと思います。
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- 2006/05/18(木) 16:25:48|
- 事故報告書
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遭難カルテに書くべきことかもしれませんが…。
奈良・釈迦ケ岳の遭難、毎日新聞に続報が出ました。
そこからいろいろなことが分かりました。
【遭難カルテ57】に追記の形で補足しました。
2人目の遭難者、危惧したとおり、「置き去り」にされたようです。
この判断については是非が問われるかと思います。
が、このパーティーには、それ以前の問題が内在します。
17人中、死傷者2人、下山後の捜索に3人、残りの12人はただ宿で待つだけでした。
この12人は、事故があった際に、全く機能していなかったということになります。
言い換えると、「連れて行ってもらうだけ」の人たちと言えそうです。
「相手のペースに合わせてリードしてくれる。『巽さんがリーダーだからこのツアーに参加した』とメンバーは口をそろえた。」
このように報じられるあたりに、くっきりと現れています。
まさに、リーダーにおんぶにだっこ、といった状態でしょう。
そのようなメンバーを大勢引き連れていれば、下山優先も、うなずけないわけではありません。
しかし、71歳のリーダーに、機能しない12人。
よく山に行こうと思うものです。
すでにパーティーの構成自体がおかしなことになっています。
というか、すでに「登山のパーティー」ではなく、「ただの団体旅行」のようです。
が、参加者はリーダーを含め、誰一人としてこのことに疑問を持たなかったのでしょう。
疑問があれば、参加しないはずですから。
幸いにして無事だった人たちに、このへんのことをよく考えて欲しいものです。
また、団体でしか山にいけない人、引き連れていく人にもです。
山って、そんな安易なものではないはずです。
死傷者が出たことで、はっきりしています。
また、リーダーは
東京ハイキング協会の役員(リーダー)のようです。
同協会と、今回の「若葉歩こう会」との関係は不明です。
が、組織として、このような山行形態をとるところ、多数あります。
パーティーの構成、組織としても議論があってもいいように思います。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2006/05/17(水) 16:15:04|
- 日々是好日
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杓子尾根からの白馬岳です。
目を引くのは、やはり主稜。
積雪期限定のバリエーションルートです。
広い尾根の急登に始まり、ウネウネと続くナイフリッジ。
雪壁のツメの雪庇チムニーを抜けると、そこが頂上。
とてもいいルートです。
10年ほど前、テントを担いで、たどった道のり。
しっかり記憶に焼きついています。
そのときに遠望した双子尾根~杓子尾根。
やっと今年、機会に恵まれ、クリアしました。
難易度から言えば、順番が逆です。
が、そんなことはどうでもいいのです。
懐かしいルートを眺めつつ、隣の尾根を行く。
なんとなくそういう山、好きなんです。
次は、双子尾根~杓子尾根をながめつつ、白馬鑓北稜。
いつになるかは分かりません。
ゆっくりと計画を温めるとしましょう。
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- 2006/05/16(火) 18:53:19|
- 山の写真集
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【概要】
13日午後2時10分ごろ、奈良県下北山村の釈迦ヶ岳(標高約1800メートル)で、登山をしていた男性から携帯電話で「一緒にいた女性が山頂付近から滑落した。呼んでも応答がない」と110番通報があった。県警吉野署や地元消防団員らが捜索、14日午前10時30分ごろ、女性の遺体を見つけた。女性は千葉県印西市、会社員女性(60)。一行は東京都練馬区の「若葉歩こう会」の50~70代の男性4人・女性13人の計17人で、12日朝から登山をしていた。一行が下山中の同日午後7時10分ごろには、さいたま市見沼区の男性(69)も登山道から転落。他のメンバーは下山し、男性も約2時間後に自力下山中に救助された。釈迦ヶ岳は奈良県南部の大峯山系で、周辺は13日朝から雨が降り続いていたという。
【考察】
まず、山頂付近での情報が少ないので、滑落の原因は不明です。
1泊後の2日目の事故でした。
問題と思われるのは、下山中に1人転落にもかかわらず、他のメンバーは下山していたこと。
転落した男性は2時間後、自力下山中に救助されたとか。
転落後も自力でルートに復帰、再び下山を開始していたと見られます。
その間、他の15人はいったい何をしていたのでしょうか?
もし、彼を置き去りにして下山していたとしたら、最低の集団です。
2度の事故発生で、通報以外は全くパーティーとしての機能を果たしていない状態です。
何があっても互いに助け合い、自力下山につなげるのがパーティー。
単独登山では誰も助けてくれませんが、10人を超える人がいてもこの有様では、話になりません。
皆さん、自分のことだけで精一杯だったのでしょうか?
百名山に50~70歳台の17人の大パーティー。
よく見かける中高年の〝団体さん〟です。
今回の事故で気づいたのは、リーダーの存在が希薄なことです。
各種報道では、全く報じられていない状態です。
少人数の場合よりも、多人数の場合の方が、強力なリーダーシップを必要とします。
人数が多くてにぎやかだけれど、しっかりした指揮系統は存在しない。
そんな集団の危うさ、どう考えるのでしょう。
この手の集団の特徴として、次の特徴が挙げられます。
リーダーは大人数を連れて行ったことを誇る。
参加メンバーは「連れて行ってもらうだけ」。
これはすでにパーティーの体をなしていません。
山へ行くスタイルにはいろいろな形があるとは思います。
しかし、これではあんまりではないでしょうか。
==========追記==========(06.5.17)
続報があったので、追加説明を。
このパーティーのリーダー(71)は登山歴50年・登山ツアーのリーダーを務めて30年。
下山中に転落した男性の実兄です。
男性の転落は、登山道の階段で足を滑らせたのが原因。
女性が滑落した登山道は幅30センチで、後続の女性が斜面を転落していくのを見たという。
携帯電話で110通報し、下山開始。
当時、現場は霧で見通しが悪いうえ、雨も断続的に降っていたという。
参加者によると、その2時間後(午後4時過ぎ)男性が転落。
リーダーは、日没が近いことなどから、弟の救助より仲間の安全を最優先させて山を下ったという。
その後、自力下山した男性は、脳挫傷などで三重県の病院に入院した。
一行は下北山村の宿坊「小仲坊」へ下山。
その後、リーダーを含め3人が救助に向かう。
木下さんは14日、登山道から約150メートル下の沢で遺体で発見された。
女性は首の骨を折り、即死状態だった。
【日々是好日40】に関連記事あり。
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- 2006/05/15(月) 11:57:24|
- 遭難カルテ
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北ア・
岳沢ヒュッテのことです。
今シーズンの大雪で、小屋が壊滅状態。
加えて経営者の急死が重なったことが原因のようです。
小屋自体はホウ雪崩に巻き込まれたらしく、屋根が約200メートルも離れたところで見つかりました。
ホウ雪崩とは「泡雪崩」とも表記される一種の表層雪崩で、猛烈な破壊力を誇るものです。
過去に黒部でも発生しており、発電所工事現場が被害にあいました。
建物が吹っ飛び、鉄柱がひん曲がるほどの威力だったようです。
吉村昭氏の小説「高熱隧道」に、その有様が生々しく描かれています。
一読の価値アリかと思います。
(個人的に吉村昭作品が好きなもので…)
また、4月17日に、経営者の上條岳人さん(69)が、事故死。
上高地のヘリポートへ、小屋の状態の情報収集に出向いていたところ、保冷車にはねられました。
上條さんは、父親とともに1956年、岳沢ヒュッテを開業。
重太郎新道の整備に尽力したほか、地元山岳遭難防止対策協会の救助隊長を務めるなど、山に生きた人でした。
建物と経営者を一挙に失ってしまった今季。
岳沢ヒュッテには最大の危機と言えそうです。
普段、営業小屋に泊まることのない自分ですが、その存続は気になるところです。
再建、そして、営業再開へ。
道のりは険しいと思いますが、期待して見守りたいところです。
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- 2006/05/13(土) 14:26:58|
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下山。
5月5日。
5時起床。
3日連続の快晴微風。
猿倉初のバス第一便は7時50分。
あわてていたわけではないが、撤収は妙に早い。
こんなんでは猿倉で1時間以上バスを待つ羽目になりそう…。
ということで、ザックに座ってのんびりとビール。
三々五々、下山していくパーティーがある。
驚いたのは年配の5人パーティー。
男性3人は大型のザック。
女性の1人はペシャンコの中型ザック。
極めつけの女性一人は、ひも付きの巾着袋みたいな・・・。
まるで“女王様と家来たち”状態でした。
あまりのことに通り過ぎるまで、目が点でした。
女王様は、そんなにしてまで山に行きたいんだろうか?
家来たちは、そんなにしてまで女王様を山に連れて行きたかったんだろうか?
いやいや、全部荷物を持ってもらえるならそれもいいかも…。
などとくだらない話で時間をつぶす。
重い腰を上げて、出発。
それこそあっというまに猿倉に着き、延々とバス待ち体制に。
入山者のタクシーが空だったので、役場までそれに乗ることにする。
役場で荷物をばらして解散。
関東2人組みは、八方尾根から一泊2日で唐松目指し再入山。
私はJRにてだらだら帰りました。
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- 2006/05/12(金) 20:36:43|
- 山日記
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【概要】
7日午前9時15分ごろ、岐阜県高山市の乗鞍山系にある丸黒山(1956メートル)へ、6日に1人で日帰り登山に出かけた愛知県小牧市、無職男性(73)が戻らない、と家族から岐阜県警高山署へ通報があった。道に迷った可能性もあるとみて捜索したが発見できなかった。男性は6日午前0時に自宅を1人で出発。日帰りの予定で丸黒山に入ったが、7日朝になっても帰宅しなかった。登山口の国立乗鞍青少年交流センター駐車場に止めてある男性の車が発見されている。
【考察】
情報が少ないままですが、進展がないので。
丸黒山は、北アルプスの展望が良いことで知られています。
無雪期にはハイキング客も訪れる山です。
が、積雪期には登山者は少ないようです。
7日から捜索が続けられているにもかかわらず、発見されない。
これはルート上にいないことを意味すると考えられます。
ルート上のどこかで転・滑落したか、道に迷ったか、いずれかではないでしょうか。
男性の個人的データが皆無なので、ここからは一般論と推測で。
積雪期・高齢者・単独。加えて睡眠不足。
あまりいい条件とはいえません。
もちろん高齢者でも、ずいぶん元気な人はいます。
が、一般的に70歳超といえば、絶頂期の半分ほどの体力しかありません。
計画段階から、この点を含め諸々の事情を考慮する必要があります。
増え続ける中高年(特に高齢者)の遭難、この部分にもっと焦点を当てるべきではないでしょうか。
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- 2006/05/12(金) 18:39:28|
- 遭難カルテ
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登山ツアーに参加した長野市内の男性(当時67歳)が行方不明になったのは、ガイドが案内を放棄したためなどとして、男性の家族がツアーを企画したバス会社などを相手取り、約5200万円の損害賠償を求める訴えを長野地裁に起こした。訴状などによると、男性は03年7月23日、長電バス(長野市)が企画した中央アルプス・木曽駒ケ岳(2956メートル)の登山に参加。男性は3000メートル級の登山をした経験はなかったが、添乗員が同行するので安心と考えて参加。当日は雨で、ガイドが雨具を忘れたため案内をせずに自由行動に。男性は登山をしたが戻って来ず、行方不明になったという。「ガイドは自分で引率できないのなら中止すべきだった」と主張している。男性は05年4月に長野家裁で失そう宣告を受け、ツアー翌日の03年7月24日に死亡したと認定された。
訴えのとおりだと、とんでもない話です。
ツアーに参加する心境も理解できませんが、このガイド、ありえません。
何度か引率型登山の危うさについて書いてきました。
今後もこのような訴訟が増えると思います。
まずはガイドやツアーに頼らない。
これが第一です。
登山は、あくまで自己責任であるべきだと考えます。
人に頼る姿勢、まずはこれからやめるべきです。
しかし、どうしてもガイドに…というのであれば、よく考える必要があります。
この現状、なんとかならないもんでしょうか。。。
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- 2006/05/11(木) 17:37:12|
- 日々是好日
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4時起き、5時過ぎ出発。
小一時間で小日向のコル。
何かの撮影をやっているようだった。
ここから双子尾根。
何箇所かブッシュが出ているほかは快適。
快晴、風もほとんどなく、薄着のまま進む。
ステップもきっちりとついており、半ば階段を登る状態。
日が当たると、雪が腐り始める。
キックステップだけで高度を稼ぐ。
核心部らしいところもなく、ひたすら進む。
結局、ザイルは一度も出さず、ただのボッカとなってしまった。
最後の斜面を抜けると、稜線へ。
目の前に頂上の標柱。
頂上に着いたのは9時半。
ここまで担いできたこいのぼりを手に記念撮影。

風が冷たいので、さっさと下降を開始。
ここでアイゼンとピッケルを出す。
ここまで来るのにはストックだったのだ。
結局アイゼンもジャンクションピークまで。
ダンゴになって歩きにくかったので、はずすとほっとする。
このまま下りてしまうと、午前中に行動終了になってしまう。
「あまりにもったいない」と、いうことでだらだら行動に。
樺平で大休止。
白馬鑓北稜の様子を見に、空荷でうろうろ。
そうと雪崩れたらしく、あちこちにデブリあり。
小日向コルで再び大休止。
シリセードを楽しみつつベースキャンプへ。
午後1時帰着。
木と木の間にザイルを張り、カッパやらスパッツやらシュラフを干す。
あとはソーセージを焼いてビールを飲み、晩飯のおでんを作り…。
食べて飲んで、来シーズンは白馬鑓北稜かな。。。と思いつつ熟睡。
アタックなのにのんびりでした。
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- 2006/05/10(水) 19:41:59|
- 山日記
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警察庁発表のGW(4・29~5・7)の人出。
主要行楽地に約6459万人だったとか。
そのうち、主要山岳への登山者は約8万6000人。
わずかに0.13%にしか過ぎません…といえば、少なくも見えます。
内訳は丹沢が4万1290人、秩父山系が2万8000人、北アルプスは8500人…。
丹沢が48%、秩父が33%でこの2つだけで8割を超えます。
逆に他のところは少ないんだなぁ…。
しかし、この季節の丹沢・秩父に入る人、どんな人たちか想像してみましょう。
そして雪が解け夏に向かうと…。
現代の登山事情を見事に反映していると思います。
また、期間中に遭難は74件発生、18人の死者・行方不明者が出たとのこと。
こちらがキャッチできたものだけでも、結構あると思っていましたが、それ以上に発生していたようです。
大まかに言って、登山者5000人に1人が死亡・行方不明ということになります。
この確率、どう考えるか、そこが重要な気がします。
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- 2006/05/09(火) 18:03:29|
- 日々是好日
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5月3日。
諏訪インターで関東勢2人と合流し、白馬へ。
ジャスコ駐車場で仮眠。
開店と同時に起床、買出しへ。
なんと焼き網が100円!!!
買うしかなかろう…ということで、メニューは網焼き物と決まる。
となると、肉しか思いつかないあたりに発想の限界が見える。
猿倉駐車場は除雪が追いつかず、林道は一般車進入禁止。
村役場に車を止め、タクシーで猿倉へ。
確かに雪が多く、猿倉手前からプチ雪の壁。
猿倉から最初の登りがきつく、毎度見上げるたびにため息が出る。
1時間そこそこののぼりで、幕営地とする。
快晴微風、絶好の天気。
いそいそとテントを張り、のんびり過ごす。
水場捜索も、雪が多く、ムリそうな状況。
時間も燃料もたっぷりある、とのことで水作り。
コンロ2発で折りたたみ10リットルポリタンに8リットル強。
割とあっさり水が出来る。
結局、これで下山までもってしまったのだ。
夕方近くなり、本日のメーンイベント、焼肉タイム。

たらふく食べる。
最近、下界でもこんなに肉を食べただろうか?というぐらい。
ビールはうまいし、肉もうまい。
ここまでほとんどテントに入らず。
とっても幸せな気分だった。
後続のパーティーも続々と入山してくる。
夕方、就寝前にテントを出ると、どこからか、肉を焼く臭い。。。
やはり、他にも焼肉パーティー、いたようです。
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- 2006/05/09(火) 17:15:41|
- 山日記
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連休の遭難カルテだけでいったい何本あったことやら…。
不明分があと一本ありますが、もう少し推移を見守るとしましょう。
そもそも人が多く山に入っているから、遭難も多い。
一言で言えば、そういうことなんでしょうが…。
大日岳訴訟、やはり国側が控訴しました。
このままだと最高裁までいきそうで、なんだかすっきりしません。
謝罪が絡むと、なかなかかたくなさが取れない国。
ほかの訴訟でも大体そうですが…。
原告の遺族の心境を思うと、やれやれな感じがします。
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- 2006/05/08(月) 17:32:39|
- 日々是好日
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【概要】
5日午前10時45分ごろ、北アルプス赤岳(2416メートル)の山頂付近を2人で縦走中の静岡県菊川市、建築業男性(32)が、浮き石に乗り、約百メートル滑落。県警ヘリが約1時間半後に救助して大町市内の病院に運んだ。男性は、右腕骨折の重傷。木野さんは3日に大町市の高瀬川の登山口から入山。槍ケ岳に登り、7日に下山する予定だった。
【考察】
現場の状況がよく分からないので・・・。
ガレ場に雪がのっている状況、やたらと歩きにくいものです。
そんな場所で、ひっくり返ったのでしょうか。
もう一つ考えられるのは、稜線に凍り付いている岩が、暖かくて緩んでいたか。
連休中は暖かくて、緩んでいることも考えられます。
そんな場合、案外簡単にポロッといってしまうことがあります。
が、見ただけでは分かりにくい場合も結構あります。
歩行技術に関するミスがあったか。
不運な浮石に出会ってしまったか。
いずれにしても、浮石はある程度想定していなければなりません。
完全に防げるわけではありませんが、十分な注意が必要です。
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- 2006/05/08(月) 16:58:28|
- 遭難カルテ
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【概要】
5日午後3時ごろ、長野、岐阜県境の北アルプス・北穂高岳(3、106メートル)の稜線で、東京都練馬区桜台、会社員女性(33)が雪に足を取られて岐阜県側の谷へ数百メートル滑落した。岐阜県警のヘリコプターが約2時間後に救助したが、女性は全身を強く打って既に死亡していた。女性は男性2人、女性3人の5人パーティーで3日に長野県の上高地から入山。5日は奥穂高岳(3、190メートル)から北穂高岳へ向かって縦走中だった。同パーティーは登山届けは提出していなかった。
【考察】
北穂~奥穂の稜線、何カ所かはザイルが必要です。
当然、個々人の歩行技術レベルにもよります。
恐らくザイルを出していない場面での事故かと思われます。
まず、ザイルの要・不要の判断に、ミスがなかったか。
そこが一つのポイントでしょうか。
以前にも書きましたが、アイゼン歩行技術の件。
このへんも一つのポイントかと思われます。
また、登山届け、出しておくべきでした。
実質的に出していなくても同じ結果だったとしても、マスコミにはそう書かれてしまいます。
出していて損のあるものでもありません。
各マスコミの報道を見て、不思議に思うことがあります。
「雪に足をとられて」と、各社とも報じていました。
雪山で雪に足を取られるって、どういう状況なんでしょうかね。
理解に苦しみますが…。
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- 2006/05/08(月) 15:50:38|
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【概要】
富山県立山町の真砂沢方面で4日、スキーをしていた長野県塩尻市の男性(26)が戻らないと、仲間から富山県警に連絡があった。男性は5日午前8時ごろ、真砂沢と剣沢の合流点で捜索中の県警山岳警備隊員に救助された。けがはない。男性は山岳会の仲間2人と3日に入山。4日は1人で真砂沢でスキーをしていて帰りのルートを見失い、一晩野営した。
【考察】
単独行動中にコースをロストしたのでしょうか。
スキー自体は、滑っているとどんどん進んでしまいます。
登りかえすとなると、何倍もの時間とエネルギーを消費してしまいます。
調子に乗って滑っているうちに、テントに戻れなくなったのかもしれません。
ビバーク1回で切り抜けたようです。
連休中は好天で、暖かだったことも幸いしたのではないでしょうか。
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- 2006/05/08(月) 15:13:32|
- 遭難カルテ
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【概要】
3日午後8時40分ごろ、長野、岐阜県境の恵那山(2、191メートル)に登った愛知県豊橋市の男女3人が下山しないと、同行していた同市の会社員男性(59)から岐阜県警に連絡があった。4人は3日午前8時ごろ、日帰りの予定で中津川市の「黒井沢登山口」から入山し、午後1時ごろ山頂に到着。約1時間後、男性だけ先に山頂を出発して午後7時ごろ下山したが、残した3人が下りてこないため通報。3人はいずれも豊橋市の男性(33)、男性さん(63)と妻(58)で、男性3人は会社の同僚。4日午前、登山ルートから外れた同山南側の「闇(くら)がり谷」と呼ばれる谷筋にいる3人を見つけ、岐阜県警のヘリが救助。3人とも体力が低下している様子だが、けがはなかった。
【考察】
またも道迷いです。
迷い込んだのは1本西の沢でした。
黒井沢自体は、ポピュラーなルートです。
地図読みの甘さが原因の一つではないでしょうか。
そしてもう一つのポイントはパーティーを分けたこと。
離れても、せめて視界の範囲内にいるべきです。
道迷いとかはぐれた、このケースが往々にしてあります。
先に1人で下りてしまう方も???な感じです。
道に迷った3人よりも、先行した1人のほうが迷わずに下山しています。
全員で一緒に行動していれば、別の展開があったと思われます。
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- 2006/05/06(土) 19:59:27|
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【概要】
4日午後0時半ごろ、松本市安曇の北アルプス・奥穂高岳(3190メートル)で、東京都立川市の男性会社員(57)が山スキー中に斜面を滑落。左足などを負傷したが、命に別条はないという。
【考察】
これまた情報が少なくて…。
装備やルートなど、ほとんどの部分が不明のままです。
ただ、遭難カルテ45で触れた報道の
「山スキーに訪れた首都圏の中高年が…」
と言う下りを連想してしまいました。
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- 2006/05/06(土) 16:46:36|
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