山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【山日記 39日目】 早川尾根(久しぶりのコース)

8月25日。
早起きをして、暗いうちから動き始める。
昼間暑いのに比べて、随分涼しくて快適だ。
ただ、最初はきつめの登り。。。。

ヘッドランプの光に虫が集まり、顔の周りを飛び交う。。。
気をつけないと、息と一緒に吸い込んでしまいそうだ。。。

三ツ頭を越えたあたりで夜が明け始める。
本日も快晴。
夏、暗いうちから動き出し、夜明けを迎える・・・好きなシチュエーションなのだ。。。

六合石室を通過し、鎖場の上で休憩。
昨日の男性が登って来る。
石室には他に甲斐駒を越えてきた3人パーティーが泊まっていたとか。

山に朝日が差し始める。
景色もよく、気持ちよくて、結構長居してしまう。
夜明けの仙丈岳
仙丈、長らくご無沙汰している。。。

振り返って鋸岳
鋸を振り返る。
なかなかの尾根だ。。。。

おっ立った岩の根元を縫うように登り、甲斐駒山頂へ。
黒戸尾根方面から、続々と人が来る。
込み合う前に、さっさと下りに入る。

六方石あたりから、登りの人が増えてくる。
人の流れに逆らうカタチになり、すれ違いがなかなか面倒だ。。。。
メジャーどころなせいか、年配の方が多い。
5人以上のパーティー、ことごとく年配者だった。。。

駒津峰の上も、そろそろ込み合い始める。
まあ、なんというか……にぎやかな方が多い。。。。
早々に仙水峠へ。

甲斐駒へ向かう人も一段落したのか、仙水峠は静か。
腹ごしらえをするなどして、長めに休む。
駒津からの下り、結構長いので、足を休める。

ここからは早川尾根。
10年近く前に一度来たことのあるルートだ。
そのときは、人よりもカモシカの方が多かった。
天気は悪かったけれど、静かで気持ちのいい縦走だった。
その時の記憶もあって、「また行こう」となったのだが。。。

まず栗沢山への登り。
最初は樹林帯だが、結構きつく、汗が止まらない。
樹林帯を抜けると暑さ5倍増し!
ただ、このあたりから見える甲斐駒、結構好きだ。
甲斐駒


風もなく、直射日光をモロに浴びつつ、ひたすら登る。
頂上につく頃には、すでにヘロヘロだった。。。

ダラダラとアサヨ峰へ。
ここも展望がよく、延々と休む。
(実はヨレていただけ…)

アップダウンを繰り返しつつ、尾根を下り、早川尾根の頭へ。
早川尾根の頭
三角点の標柱にマジックで……。
こんなのは、初めて見た。。。。

ここからほどなく、早川尾根小屋へ。
テン場にはすでにテントが7張り。
場所はあったので、問題なく設営。
このあとにもやってくる人が続き、結局12張りの盛況となった。
小屋のほうも定員オーバーだったらしい。
スシ詰めの小屋と比べると、テントは天国だ。
12のテントのうち、9が単独。
うち、2つは女性だった。

にしても、こんなに人気のあるルートだったっけ???



カンカン照りのなか、延々と歩いてきてヘロヘロだったので、動作は緩慢。
テントを張ってからしばらくはボーっとして過ごす。
一息ついてから、ひたすら食べまくる。

人は多いのだが、夕方には静かに。
(生活音?は仕方がない)
飲んで騒ぐ人もいなくて、気持ちのいいテン場だった。
満腹になり、早々に寝る。
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  1. 2007/08/30(木) 20:03:56|
  2. 山日記
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【山日記 38日目】 鋸岳(毎度のコース)

8月24日、夜明けとともに戸台発。

前日、出発間際にいろいろとあって出かけるのが遅れ、戸台駐車場に着いたのは夜中。
車中泊の予定だったのだが、あまり仮眠時間はとれず。
若干の寝不足気味のまま、通いなれた河原の道。

単独の男性、日帰りで鋸に向かうとか。
彼を見送った後、こちらも歩き始める。

角兵衛沢出合の渡渉を負え、樹林帯の道を進む。

いつも大岩下岩小屋へは、ガレの末端からひたすらガレ場の急登。
今回は、樹林帯からのアプローチの道を見つけようと言うのが目的。
右に向かう踏み跡があれば、入ってみる…そんなことの繰り返し。

しばらく右往左往していると、あった!

通った記憶のない踏み跡へ。
ひたすら樹林帯を登ると。。。出た。

ガレを登るよりも、はるかに快適だった。
まあ、鋸の道なので、しっかりした登山道とは言えないが・・・。

大岩下岩小屋にて、多めに水を補給。
今日中に六合石室まで行ければいいが、無理なら水場のない中ノ川乗越での幕営になるため、重いけれどやむを得ない。
大岩下岩小屋の水場
チョロチョロだが、絶えず水が流れていた。
ここが涸れていると、ちょっとツライ。

ガレに戻ると、朝とは別の単独の男性に出会う。
彼も鋸への縦走だとか。
大岩下岩小屋を教えると、水汲みに行くとか。

しばらくガレを登り、休んでいると、朝出会った男性が下りてくる。
彼と話している間に、後続の男性も追いついてくる。
この日の鋸、男3人の世界だったようだ。

朝から続く好天で、気分はいいのだが、体と荷物が重い。
単独の男性は先に進む。

途中、スフィンクス岩がよく見える。
スフィンクス岩
たてがみが立派・・・・。

稜線に出ると、気持ちのいい風。
第一高点への急登、結構息が上がる。
ゼエゼエいいながら第一高点につくと、先ほどの男性が休んでいた。
軽装の彼は、六合石室まで行くとか。
彼を見送り、しんどいのと気持ちいいのでしばらくボーっと過ごす。

第一高点を出ると、すぐに小ギャップ。
ここの鎖の下り、実は苦手。。。。
鎖の登り返しはそうでもないのだけれど。。。

小ギャップの裏側のトラバース、実はちょっといやらしい。。。。

トラバースを抜けると、鹿窓へ。
岩のトンネルを抜け、ひたすら下る。
人が全くいないので、石を落とされる心配はない。
ここで石を落とさずに通過するのは、多分無理。

第二高点への登り返し。
ここはもうウンザリするほど。。。。
登り始めてすぐ、「今日は六合は無理だなぁ・・・」。
この時点で中ノ川乗越で幕営することにする。

第二高点で休んだ後、中ノ川乗越へ。
ここのガレ場下り、疲れた体にはキツイ。。。。

中ノ川乗越、テントは数張りは可能。
稜線の山梨側にテントを張ることにする。
結果的に、大岩下で水を補給しておいて正解だった。

風もなく、静かな一夜。
山に来たなぁ。。。と思った一泊目。
明日は早起きすることにして、早々に寝る。


毎度ながら、普段の睡眠不足を山で解消しているような状態。。。
まあ、これはこれでいいか。。。

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  1. 2007/08/29(水) 18:36:34|
  2. 山日記
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【日々是好日152】 さて、行こう

今頃になって、やっと夏休みが取れることになりました。

ちょっと前から温めていた計画があって、そこに行こうと思います。


最近ちょくちょく書いているのですが、毎度毎度の山、久しぶりの山、初めての山。
こういう分類、いたって個人的な基準によりますが、最近こだわりのある部分なのです。


5月に行った四国の縦走、中盤までは「久しぶり」で、雨で断念した終盤は「初めての」の組み合わせでした。

今回は3つとも、という欲張りな設定です。
計画は、いたって楽しいものです。
今回もテントを背負ってひたすら歩く。。。
1人でゆっくり楽しんでくることにします。

さて、問題は準備・・・。
なかなかおっくうなもので、、、、。

今日・明日あたりでぼちぼちとパッキングすることにします。


さて、今夏。
登山道上での転倒事故が相次いでいます。
「転んで遭難してりゃぁ世話ないなぁ」なんて思っていました。
転倒、十分気をつけようと思います。


それにしてもなぁ。。。。準備が面倒だ。。。。

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  1. 2007/08/21(火) 14:38:48|
  2. 日々是好日
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【山日記 37日目】 三嶺

11日は剣山の後、見の越から車で移動。
名頃の三嶺登山口に、立派な駐車場ができていて、驚いた。
三嶺林道は一般車の進入禁止になっていて、以前より深い山になった、というところでしょうか。。。
菅生のいやしの温泉郷の古民家を借りて、古い山仲間の10年に一度の集まりがありました。
20歳代から60歳代にかけて、家族連れや子連れで、夕方から夜にかけて、にぎやかに楽しく過ごしました。
脈々と続いてきた組織、こういう面もあり、それはそれでいい経験だったと思います。

8月12日、朝。
三々五々、いくつかのグループに分かれて、五月雨式に三嶺へ出発。

名頃からは主に冬何度も登ったし、堂床からのルートや、天狗峠方面からは足を伸ばしたこともありますが、このコースは初。
嫁さんと子供2人を連れて、未就学児チーム(大人6人、子供3人)で頂上へ。
3歳児2人は、ほぼ最初から背負子に。
5歳児の長男は、自力で。

樹林帯をひたすら登る。
観光モノレールの下を3回ほどくぐり、高度を稼ぐ。
この観光モノレール、1時間10分のノンストップ運行だとか。
当然、登高手段としては利用できません。
しかし、これほどの長時間なら、途中で寝てしまうかも。。。。。

さて、5歳児ペースなので、後から来た自称『2日酔いチーム』(オイオイ!)などに抜かれ続け、結局は最後尾に。
長男は「隊長!出発の合図をお願いします!」とおだてられ、まあまあ気分よく登る。
「岩場がないからつまらん…」などというが、四国の樹林帯なんてそんなもんだよ。。。。

初めてのコースとはいえ、思っていたよりも長い。。。
登りがいつまでたっても終わらないのだ。。。。
そろそろ上に抜けるか。。。。と思ったら。。。。頂上手前の鞍部が。。。。
下るのがもったいないなぁ。。。。

最後に登り返して、避難小屋のそばへ抜ける。
景色が一気に開け、頂上まで見えるようになった。
笹っ原の中、小屋の横の池も変わらぬたたずまい。。。
やはりここまでくると、いい山だなぁ。。。と思う。
四国の山の中では、この風景が、一番だ。

長男は笹っ原を駆け出す。
次男も、自分で歩くと言い出して、背負子から下りる。

頂上までは15分ほどだが、直下に岩が出ているところがあり、長男は喜々としてよじ登る。
やがて頂上へ。

剣山方面は頂上部がガスの中だが、そのほかはだいたい見通せる。
風が若干あるものの、気持ちのいい頂上でした。

少し休んでから、避難小屋へ移動。
この小屋も何年か前に建て替えられて、きれいな小屋になっていた。
一度、泊まりに来たいものです。

長男は標高差1100メートル、自力で登りきり、獲得標高の自己記録更新。
よく歩いたもんだ。。。。

下山は、子供はすべて背負子に。
登りは親が担いできたが、下りは3つの背負子を6人でローテーションで回す。

下りながら気づいたこと。
1791ピーク、持っていた地図によると、西側を巻くことになっているが、登りの時には尾根通し。
それらしきルートが遠くからも見えたので、下りのときに鞍部から偵察。
すると、踏み後らしきものは続いているのが、少々アヤシイ感じ。。。。
無理せず着た道で下山することにする。

しばらく行くと、小学生低学年チームに追いつく。
こちらは、巻き道に入り、結構荒れていて難渋したとか。。。。
あの道、いずれはなくなり、尾根通しの道にだけになるのだろうか。。。

子供を担いでいるとはいえ、平均30歳代後半で、それなりに山を歩いている未就学児チーム。
さすがに、自力往復を目指している小学生よりは早い。
小学生たち、5~6人もいるので、にぎやかではあるが、さすがにひざが笑っている。
他グループよりも早めの出発だったため、行動時間も長めになっていた。
ちょっとコース的には厳しいかな。。。。
まあ、同年代が何人かいることで、気持ちは途切れないようだ。

下りだして思ったのは、登っているときにはそれほど感じなかったが。。。結構な道の傾斜。
子供を背負うと、ザックのような歩き方はできないので、この傾斜はつらい。
「車に着くの、6時かな」などと言いながら、途中でいくつかのグループを追い越して、40分交代でひたすら下山。

ちょうど下りたときに6時のサイレンがなり、笑ってしまった。
しばらく待っていると、最後尾の連中も下山してきて、無事終了。




三嶺に登るのもほぼ10年ぶりでした。
行きたいなぁ、行かなきゃなぁ…と、ここ何年かは思っていたところでもあります。

この山の魅力、上手く言葉ではいえないけれど、自分の中では最も好きな山のひとつであることには間違いありません。
なかなか満足のいく山でした。




初めてのところに行くのもいい。
一時はそればかりでした。

好きなところにしょっちゅう通うのもいい。
この間まではそんな感じでした。

ですが、思い入れのある山に、時を置いて行くのもいいものだと、最近しみじみと思います。
結果、ちょくちょく四国の山に足を伸ばすようになりました。
記憶と同じところ、変わっているところ。
それぞれに驚きがあることが、やはり新鮮なのです。


四国の山。
四国の出身だからそう思うのかもしれませんが、なんとなく落ち着くのは気のせいだろうか。。。。
三嶺、私の登った中では指折りにいい山だと思います。

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  1. 2007/08/17(金) 19:47:25|
  2. 山日記
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【山日記 36日目】 剣山

お盆休みの真っ只中の11日、久しぶりの剣山へ。
かつては春夏秋冬、いろいろと足を運んだ山ですが、最近はご無沙汰。
よく考えると、20年近い空白期間のある山になっていました。

本当は直前まで行くつもりがなかったのですが、夕方から剣山の近くであるイベント?参加のついでに・・・。
まあ、登山口が通り道にあるので、行ってみるかということになりました。

それほど時間もないことと、子連れであることと、渋滞に疲れたことなどで、登山リフトを使うことに。
何十回となく登った山なのですが、リフト利用は今回が初めて。
絶好のお天気で、丸笹山、塔ノ丸、三嶺…懐かしい山々を楽しく眺めることができました。

さて、リフトを降りると、頂上まではコースタイム40分。
子供にとっても軽い山歩だったようで。。。。
結局、小一時間で山頂に。
剣山

チビどもも、ほとんどぐずらずに、いいペースで登ってしまいました。
次男は率先して先頭を歩く。。。。これまでなら考えられない。。。
長男にいたっては「ちょっとしか登らんかったね」と余裕の発言でした。

驚いたのは頂上近辺の風景。
植生保護のためか、木道やテラスが整備されていました。
小屋脇の大岩をまいてから頂上の標識まで、ひざ上のラッセルが異様に長く感じた印象が抜けていませんでした。
ほとんど傾斜のない笹っ原で、標識が見えているのに、なかなかつかない。。。
木道、しかも雪も泣ければ、あっという間でした。

一ノ森に少し寄ったテラスでノンビリと休憩。
風も気持ちよく、昼寝をしたい気分。。。。

頂上で年配の3人パーティーの方から頂いたスイカを食べる。。。
5歳と3歳の子が自力で上がってきて、元気にはしゃいでいるのをみて「ご褒美」だとか。
これがまたよく冷えていて、とてもおいしい!
ありがとうございました。

予定もあるので、下山もリフト利用。
怖がりの長男が自ら言い出して、初めて1人でリフト乗車。
乗り物好きの本人はご満悦の様子。

お散歩に毛の生えた程度といっては何ですが、子連れで行った山のなかでは、一番余裕のあるものになりました。
そういえば、自分が子供と同じ年頃に、親父に連れてこられたことを思い出しました。。。

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/08/15(水) 21:09:58|
  2. 山日記
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【遭難カルテ138】 鈴鹿・鎌ケ岳で2人死傷

【概要】
11日午後4時半ごろ、三重・滋賀県境・鈴鹿山脈の鎌ケ岳(1161メートル)に登った津市の無職男性(79)と女性会社員(59)が下山しないと、女性の家族から県警津南署に通報があった。2人は登山仲間で、9日早朝、津市を出発し四日市市の宮妻峡から日帰り予定で入山。女性が出発前に家族に渡した計画書では、宮妻峡を9日午前7時半に出発。水沢岳(1030メートル)を経由し午後2時半に鎌ケ岳に到着。この後下山し、同6時半には帰宅予定だった。計画は通常5~6時間で回れるコース。ところが、9日午後6時半ごろ、携帯電話で女性が家族に「帰れない」「友人の家に泊まる」と連絡。10日午前5時40分ごろに「これから帰るので食事の用意をしてほしい」と連絡があったが、その後連絡が途絶えていた。12日早朝からの捜索で、登山口で男性の乗用車が見つかった。13日午前7時5分ごろ、宮妻峡キャンプ場駐車場北西約600メートルの、登山道から約50メートル下のカズラ谷で2人が倒れているのを発見。男性は低体温による衰弱で死亡、女性も腰の骨を折るなどの重傷。女性は「道に迷い、登山道から外れた道を宮妻峡に向かったが、途中がけから約15メートル下の沢に落ちた」と話していたと言う。下山中の10日、がけから男性が滑落し、助けようとした女性も落ちたらしい。女性は動けなくなり、沢の水を飲むだけで3日を過ごし、救助された。2人は数年前から一緒に登山をしており、鎌ケ岳の登山経験もあるという。男性は山登りのベテランで、ハイキングや登山大会を主催している「津峠の会」の会長。同会は、県山岳連盟加盟団体で最も古く80年近い歴史がある。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、中日新聞、時事通信よりデータ引用・抜粋)


【考察】
この山域には行ったことがないのですが、予定のコース、初心者には若干厳しいけれど、展望もよく、ポピュラーな人気ルートだったようです。
報じられた中から、コースについての地元関係者のコメントを拾うと。。。
「鈴鹿山脈の三重県側はガレ場、急傾斜も多い」
「専門家でなければ難しいというものではない」
「登山道以外にいろんなルートがあって迷う人も少なくない」
以上から推測すると、だいたいの難易度のイメージが浮かんできます。

通常5~6時間の予定であれば、無理のない計画といえるでしょう。
道迷いの有無については、報道ではあまり触れられていませんが、やはり、迷った末と考えるのが自然でしょうか。

さて、今回の事故が起きた原因。
捜索に加わった県岳連幹部は「9日は気温が高く体力の消耗も激しかったのだろう」と推測しています。
ちなみに9日の津市の最高気温は31.9度、最低気温は25.2度でした。
ただ、この方は「山の事故は複合的で、これが原因と断定できない」とも話しています。
無理のない計画ではあっても消耗が激しく、途中でビバーク。
一夜明けて下山中にルートを外れ、転落したのではないでしょうか。
年齢を考えると、消耗も激しかったのではないかと思います。
その蓄積された疲労も、原因のひとつかもしれません。

また、道に迷い、登山道を外れて歩いていたとすれば、消耗も余計に大きくなるし、転落の危険も高まります。
もしコースアウトしてしまったら、無理に最短コースを選ぶよりも、遠回りでもより安全にルート復帰すべし。
自らにそう言い聞かせることにします。



些細なことかもしれませんが、疑問がひとつ。
女性の家族への連絡についてです。
時系列で整理すると
9日午後6時半ごろ→「帰れない」「友人の家に泊まる」
10日午前5時40分ごろ→「これから帰るので食事の用意をしてほしい」
以上から、少なくとも10日早朝時点では2人とも無事であったことが伺えます。
疑問に思うのは「友人の家に泊まる」です。
この言葉、複数の報道機関が報じていましたが、触れていないところもありました。
もちろん、これ以上の会話があったことは間違いないと思います。

家族に心配をかけないために出てきた言葉だったのでしょうか。。。。。
少なくとも、現在位置や体調など、なるべく詳細に伝えておくべきだったのではないでしょうか。
そうした内容の会話があれば、それも報じられていたことと思います。



今回の事故は経験豊富な方が亡くなった、痛ましいものでした。
県岳連幹部の間から「まちの山岳会として、市民への登山の普及に長年尽力した人だった」と惜しむ声が多くあがっていたようです。
さすがに「本望だろう」などという、愚かなコメントはありませんでしたが。。。。。。

ベテラン、無雪期、人気コースで、経験あり……。
年齢的なものを差し引いたとしても、やはり驚きが残ります。



今回の事故で、県岳連幹部のコメントに興味深いものがありました。
「普通の登山道にも危険が潜んでいる」
「落石があったり枯れ葉を踏んで足を滑らせたりと、登山道でも危険は多くある」
「登山道を通ることに集中してほしい」
などです。

今夏、詳報が少ないので扱いませんでしたが、登山道での転倒や登山道からの転落事故が多発しているように思います。

私自身も数え切れないぐらい、山で転んできました。
幸い、一度も大事には至っていませんが、そのせいか「転ぶぐらいは当たり前」みたいな感覚すらあります。

転ぶ(転倒する)ことについて、もっと正面からきちんと向き合わなければなぁ…と思いました。


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  1. 2007/08/14(火) 18:05:16|
  2. 遭難カルテ
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【日々是好日151】 謝罪、やっと。。。。

大日岳訴訟の和解に基づいて、文部科学省の樋口修資・スポーツ青年局長が遺族のもとを訪れ、謝罪したようです。

報道によると、樋口氏ら3人が、兵庫県尼崎市の遺族宅を訪ね、遺影に手を合わせ、謝罪の言葉を述べ、頭を下げたとのこと。
このような内容だったようです。
また樋口氏は「事故を教訓にして冬山登山研修を再開したい」とも言ったそうです。
遺族側はこの謝罪を受け入れ、「事故の区切りがついた」と言ったようです。

報じられた謝罪の言葉。
「お預かりしたご子息をお返しできず、深くおわび申し上げます」
「事故の結果責任を感じている」
「私たちの主催事業で最愛の息子さんを亡くされたことに責任を痛感しております。申し訳ありませんでした」
いくつか拾ってみると、こんな内容でした。

これって、裁判まで行かなければ、出てこない言葉なんだろうか。。。。
責任の有無はともかく、事故発生、死亡・行方不明の時点で出てきてもおかしくない言葉だと思いました。

実際には、判決、そして和解まで進まなければ出てきませんでした。
なぜ?という思いが、なかなか消えません。
この国のお役所の不思議なところです。

謝罪があったことは歓迎すべきだと考えます。
ただ、この言葉を引き出すために。。。。と思うと、違和感が残りました。。。


裁判もこれで一区切り。
樋口氏も研修再開への意欲を見せたとのこと。
安全検討委の議論に期待するとします。



テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/08/06(月) 02:21:24|
  2. 日々是好日
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【日々是好日150】 1週間で14件


学校は夏休みになりました。
台風がまた来ていますが、関東甲信地方も昨日梅雨明けで、夏山シーズン到来といったところでしょうか。


以下、長野県警の山岳遭難週報の要約です。

7月23日 爺ケ岳 13♂ 病気 無事 学校登山中、山頂付近で発熱
  24日 白馬岳 17♂ 病気 無事 学校登山中、テント内で胸に痛み
      赤岳  59♀ 転倒 負傷 2人パーティー。下山中に足滑らせる
  27日 前穂  58♂ 転落 負傷 4人パーティー。岩登り中、浮石をつかみ15メートル転落
      恵那山 76♂ 滑落 負傷 6人パーティー。下山中、5メートル滑落
  28日 御嶽山 70♀ 病気 無事 20人パーティー。山小屋で体調不良
      前穂  10♀ 転落 負傷 親子2人パーティー。岩場でバランス崩し、2メートル転落
      赤岳  47♀ 転倒 負傷 11人パーティー。下山中、岩場で足滑らせる
      赤岳  61♀ 転倒 負傷 単独。下山中、足滑らせる
      檜尾岳 34♀ 滑落 死亡 9人パーティー。沢登り中、転落し水死
      北穂  57♂ 転落 負傷 単独。下山中、バランスを崩し3メートル転落
  29日 鹿島槍 55♀ 転倒 負傷 2人パーティー。縦走中に足滑らせる
      小蓮華 64♂ 転落 負傷 43人ツアー。登山道でつまずき、200メートル転落
      前穂  57♂ 転落 負傷 単独。下山中、足を滑らせ7メートル転落


23日から29日までの一週間で14件。
特に週末の28・29日に集中する形となっています。
県警救助隊もてんてこ舞いだったのでしょうか。。。

学校登山が2件。
なんとも夏休みらしい。。。。

10歳代3人は学校登山か親子連れ。
この年代層の形態としては典型的なものでしょう。
20歳代はゼロで、30歳代と40歳代がともに1、50歳代が5、60歳代と70歳代がともに2。

原因別では病気3、登攀中の転落が2。
登山道での転落・滑落・転倒が9と過半を占めました。

学校登山(2)と親子連れ(1)を除く、パーティー構成。
単独×3、2人×2、4人、6人、9人、11人、20人、43人(ツアー)。
10人を超えるパーティーと単独が同じ3件。
まあ、9人でも大所帯かと思いますが。。。。




今年1月1日から30週間。
遭難件数の総数が65件ですから、その2割強がこの1週間に集中したことになります。
この長野県警の遭難週報、だいたい毎週目を通すのですが、今回は多かった。。。。
夏山シーズン早々、遭難事故多発、という感じでしょうか。
今月も山の計画があるので、気をつけよう。。。。。


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  1. 2007/08/02(木) 19:28:27|
  2. 日々是好日
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K・T

Author:K・T
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