先週半ばから3連休に引っかけて、遅い遅い夏休み。
北八ツに遊びに行っていました。
大阪からの途上、中央高速から見えた中央アルプス。
千畳敷も真っ白になっていました。
11月下旬の連休に千畳敷から入山して、全く雪がなく、運動靴で3日間歩いたことがあります。
プラブーツもピッケルもアイゼンも担いだまま。。。。
入山中に降雪があったら、冬装備も出番があったのですが、そのときは快晴続き。
結果的に、ひたすらボッカ訓練で、かえって水の確保に苦労しました。
その後何年かして、ほぼ毎日、千畳敷の映像が更新されている
ページを見つけました。
積雪状況把握などの参考にしています。
日々是好日104でも書いたのですが、千畳敷、雪崩事故のあった場所です。
八甲田の雪崩関連の文章をアップした直後だったため、再びそのことを思い出していました。
北八ツで遊んでいて温泉に行ったとき、ロビーにおいてあった新聞で北海道の雪崩事故を知りました。
そういえば、去年は白馬の4人死亡事故。
シーズン当初というのは、大きな事故があるものなのか。。。
たまたま2年続いただけなのか。。。。。。
本格的冬山シーズンの到来。
事故からそれを感じる、というのもなんだかなぁ・・・。
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- 2007/11/28(水) 22:35:55|
- 日々是好日
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【概要】
23日午後零時5分ごろ、北海道十勝岳連峰の上ホロカメットク山(標高1920メートル)にある安政火口付近で、雪崩が発生。雪上訓練にきていた
日本山岳会北海道支部の会員11人が巻き込まれた。自力で脱出するなどした6人と現場近くにいた別のパーティーが救助に当たり、約1時間後に携帯電話で119番通報した。札幌市厚別区の団体職員男性(63)と無職女性(56)、同市中央区の団体職員男性(60)が意識不明の重体。芽室町の無職男性(68)は行方不明に。不明男性の妻(61)も右足骨折の大けが。意識不明の3人は心肺停止状態で、救助隊が蘇生を試みたが回復せず、現場のテントに残していったんは捜索中止。道警・自衛隊などが翌24日午前、3人を収容、現場近くの深さ約2メートルの雪の中から不明の男性を発見。病院に搬送されたが、全員の死亡が確認された。死因は窒息死。一行は23日午前10時40分ごろ、標高1280メートルにある十勝岳温泉の宿泊施設から12人で山に入ったが、雪が深くて軟らかいため、スノーシューをはいていた1人はすぐに下山。山スキーをはいていた11人が残り、50歩交代でラッセルをしながら進行。12人は北海道在住の40代から60代で、50年から3年の冬山登山の経験があるという。登山口から約一時間登ったところで雪崩にあった。死亡したのは前から4人で、5番目にいたのは重傷の女性、6番目以降の6人は雪に埋まったものの無事だった。上ホロカメットク山は比較的手軽に入山でき、適度な傾斜や岩場もあるため、人気がある。例年より早い積雪に加え、寒い日と暖かい日が交互にあり、雪の状態が不安定だったとの指摘もある。同山がある上川地方は二十一日からの寒波で断続的に激しい降雪があり、雪崩に遭ったパーティーが泊まった施設の関係者は「特に22日の降雪はひどく山ではおそらく一晩で50センチぐらい降ったのではないか」と話した。同山は雪崩が起きやすい、すり鉢状の地形も多いという。旭川地方気象台によると、21、22の両日に雪崩注意報が発令されたが、23日は警報、注意報ともに出ていなかった。関係者は「例年はこの時期、雪崩の危険を感じる斜面はほとんどないが、今年は倍以上の積雪量で、どの谷筋も危険な状態だった」と証言する。
日本雪氷学会北海道支部のチームが25日、現場で規模や雪の状態を調べた結果、幅約70メートル、長さ約460メートルにわたる規模だったことがわかった。雪崩は表層雪崩の一種で、「この付近で起きた雪崩としては最大級ではないか」としている。チームの分析によると雪崩は、標高約1620メートルの尾根付近で幅約70メートルにわたって雪面が破断したのを起点に始まり、約40度の急斜面を約300メートル流れ落ちた。犠牲者が出た標高約1430メートルの沢地まで崩れたのち、さらに沢沿いに約160メートル下った。標高差は約190メートルという。自然発生なのか、人為的に誘発されたのかは「判断できない」とした。同山では88年と94年にも同じ11月、雪崩による死者の出る遭難事故が起きている。今月13日にも、山スキーを終えて下山中だったフリーカメラマン男性(29)が雪崩に巻き込まれ道警ヘリで救出されていた。この事故を受け、日本雪氷学会北海道支部は現地を調査。ネット上で注意を呼びかけていた。リーダーの男性(60)は「予兆は全くなかった。突然大きな音がして上を見上げると雪が降ってきた」「結果として判断の甘さがあった」などと、早い段階で引き返さなかった判断に誤りがあったとの認識を示した。雪崩に遭う約10分前、以前の雪崩で堆積した雪の塊を見つけたことを明らかにし「ここは尾根の末端で、大丈夫だろうと。5、60メートル先の急な斜面で判断するつもりだった。急な斜面まで来て、引き返した方がいいか、と思った瞬間、雪崩が起きた」「ここで雪崩は起きないだろうという判断は間違っていた」と述べた。「(13日の)雪崩の場所は、ずっと奥の方で、今回のような場所で雪崩が起きるという認識はなかった」とした。日本雪氷学会がインターネットで同山の雪崩発生に注意を喚起していたことは知らなかった、という。自分自身と、死亡した4人のうちの2人を含む7人はビーコンを携行しておらず、電源を入れていた人数も把握していなかったことについて「今思えば失敗だと思っている」と述べた。行方不明になり、24日に発見された男性もビーコンを持っていなかった。また、雪崩に別パーティーの1人が巻き込まれていたことも明らかにした。「雪崩と一緒に落ちてきた。仲間を救出しようと雪を掘ったら、見知らぬ男性が出てきた。びっくりした」と話した。腕を負傷した様子で、救出活動には加わらずに立ち去ったという。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、日経新聞、時事通信、東京新聞、北海道新聞、十勝毎日新聞などからデータ引用・抜粋)
【考察】
連休の初日の事故。
マスコミでも大きく取り上げられていました。
雪上訓練で山に入り、雪崩に遭う・・・何とも皮肉な結果になってしまいました。
亡くなった人のご冥福と、けがをされた方の一日も早い回復を祈ります。
情報量が多く、概要が長いものになってしまいました。
一部で報道が食い違う点がありましたが、それは毎度のこと。
実際には事実でない報道がなされている点があるかもしれません。
以下、あくまでも結果論にすぎないことを前提に。
例年以上の積雪、直前の降雪など。。。。
報じられた地形、降雪・気象状況からみると、雪崩の起きやすい条件がある程度そろっている、と言えそうです。
なぜ、その状況で現場に踏み込んだのか。
「去年も来ている」
そこに、これまで大丈夫だったから、というような感情があっても不思議ではありません。
ただ、「これまで大丈夫だったから」は「今回も大丈夫」にはならないことは、例を待ちません。
逆に、過去にも11月に雪崩で死者が出ている山域であれば、「雪崩が起きうる山」と考えることもできます。
また、13日に現場近くで事故が起きていることから、一帯は雪崩の可能性が高まっている、とも考えられます。
また、雪氷学会支部HPなどで、現場付近の調査状況が公開されているのに、それを知らなかったこと。
知っていれば、別の展開もあったかもしれません。
せっかくの情報がありながら。。。。
事前の情報収集の重要性、改めて・・・という感じです。
また、現場周辺で数パーティーが活動していたとのこと。
その人たちの判断や位置関係はどうだったのでしょうか?
現場での判断ミスがあったこと、リーダーの方も言及されていますので、それ以上はありません。
状況にもよりますが、雪崩の跡を見つけると、これで落ちきったと思える場合と、続けてくるかもと思える場合があります。
リーダーの方も、やばいかも・・・とは思っていたようで、その時点で引いていれば・・・ということだろうと思います。
ビーコン装備について。
昨シーズンの八甲田の事故の際にも言われていたことです。
埋まってしまえば、捜索は数十分が勝負といわれています。
死因が即死ではなく窒息だったことから、全員がビーコンを装備していれば・・・と思わざるを得ません。
持っているだけではなく使えること、いうまでもありませんが。。。。
また、せっかくの雪上訓練なのに、ビーコンの訓練は含まれていなかったようです。
そこも残念ではあります。
不可解なのが「雪崩と一緒に落ちてきた男性」の存在。
彼がトリガーになったのか、彼も巻き込まれたのか、そのあたりははっきりしません。
負傷したようですが、そのまま立ち去ったとのこと。
存在や行動がナゾにつつまれたままです。
冬山シーズンの初めでもあり、結果的に4人もの死者が出たことに加え、「日本山岳会」という5文字に、マスコミが強く反応したのではないでしょうか。
今回のケース、それほど大きな意味を持っているとは、個人的には思いませんが。。。。
ただ、百名山のように即結果を求める人たちが多くいる中で、地道に毎年雪上訓練を繰り返している。。。
そういう部分には、個人的に好感が持てる部分もあります。
そんな組織だからこそ、詳細な分析や報告を期待したいと思います。
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- 2007/11/26(月) 20:02:28|
- 遭難カルテ
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日々是好日160などでふれた、八甲田の雪崩事故。
遺族の書かれた本、読みました。
内容はおおむね、ご本人のブログの文章でした。
この本のなかにあった日本雪崩ネットワークの出川あずさ氏の文章、なかなか興味深いものでした。
あえて日をそろえたのか、もしくはたまたまなのか。。。。
山と渓谷12月号にも、この事故を扱った記事が10ページにわたって掲載されています。
概要と原因などは、事故直後に言われていたものから大きく出るものではありませんでした。
ちょっと以外だったのは、ヤマケイにしては珍しく、「批判」の色が見えたこと。
ガイドレシオの問題。
出すといっておきながら出さなくなった報告書。
リスクマネジメントへの意識の欠落。
「三種の神器」装備への軽視。
経験値への過信と学ぶ意識の欠如。
ざっとこんなところになろうかと思います。
事故に備えるということは、「事故を起こさないために」と「起こしてしまったときのために」。
この2つが柱になると思います。
ビーコン携帯へ、いまだに否定的な風潮があるとのこと。
「絶対起こさない」はありえないことが、事実として起きてしまった以上、はっきりしているにもかかわらず。。。。
「僕は今でも使いたくない。」
「今は社会的にも世間的にもうるさくなってきたから、しょうがなくわれわれもつけますけど」
ありゃりゃ・・・こりゃだめだ。。。。
ピットチェックの件も。。。
「それをツアーの最中ににやっていられるか、ということです。」
「吹きさらしのなかでお客さんを待たせておくわけにはいきません。」
なんだか本末転倒な気がするんですがね。。。
ま、ピットチェックをすれば全てオッケーというわけではありませんが、ひとつの判断材料には違いありません。
遺族の本のほうに、装備があったら助かったというのか?というような記述がありました。
亡くなった方は立ち木に激突したことが原因ですので、装備の問題ではありません。
完全装備であっても、助からないことはあります。
ただ、1時間以上埋まってしまった人。
ビーコンを持っていれば、もう少し早く助け出され、身体的ダメージも軽減できたのではないかと思います。
また、ツアー客全員がゾンデやシャベルを持っていれば・・・とも考えてしまいます。
また、原因を追究したところで亡くなった人は帰ってくるのか?というようなこともありました。
残念ですが、帰ってくることはありません。
ただ、そこでなにがあり、なにが原因だったのか。
そしてどうすればよかったのか。
当事者ではない私たちは、そこから学んでいきたい、と言うほかありません。
両方を読み終えて、出てきたのはため息でした。
以下、些細な事ながら。。。。
ヤマケイの「批判記事」、ずいぶん久しぶりに見た気がします。
「プロ」の「山岳ガイド」に関して、ここまで書けるんだろうか?
大日岳訴訟、白馬の死亡事故。。。。。
そのときのことを思い出してみると。。。そっちに向いては、ヨワいんだよなぁ。。。。
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- 2007/11/21(水) 14:54:42|
- 日々是好日
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最近、やたらと忙しい。。。。
ブログ更新どころではないぐらいでした。
やっと、諸々が一段落して、少しほっとしています。
「ところで、例の件。いったいどうなっているんだろう?これからどうなるの?」
というのが今回の話題。
①測候所廃止(機械化・無人化)
日本中の各地にある測候所の廃止(機械化・無人化)が着々と進んでいます。(ソースは
こちら)
10月から、気象通報で耳になじんだ、相川や浜田も無人になっていたんですね。。。
「地域における防災気象情報の提供に支障はありません」とのこと。
気象通報や天気予報自体には、今のところ影響がないようですが、大丈夫なんかなぁ・・・と、ぼんやり思います。
公務員削減の一環なんでしょう。
それ自体は全然オッケーなんですが、漠然と不安が広がります。
再来年度までには原則全廃だとか。
システムがドカンといってしまったら。。。。なんてことはないんでしょうかね。。。
②検討委員会設置
大日岳訴訟の和解条項に記された山登山の安全対策を講じる検討委員会の設置。
人選や開催時期。。。。私が知らないだけかもしれませんが、その後何か動きがあったのでしょうか?
一般の登山者にとって、この訴訟から得られるもっとも大きなものの一つは、この検討委の中身だと思います。
オープンな委員会を望むところです。
その中身がブラックボックスでは、安全対策の教訓や指針みたいなものは見えてきにくいと思うからです。
裁判の和解条項ですから、さすがにウヤムヤに。。。。ということはないんでしょうけど。。。
もう、新しい雪山シーズンが始まりつつあります。。
③第5回山岳遭難事故報告書
日山協や
労山や
山岳レスキュー協なんかが毎年出している、遭難関係の統計・分析資料。
前回は2005年度分の集計でしたが、2006年度分はこの3者のHP上にはいまのところアップされていません。
前回、保険会社がらみで日山協分のアンケート回収がゼロでした。
日々是好日107、
日々是好日108、
日々是好日109で、前回分についてまとめてあります。
その中でも、いくつか存続への不安を書きました。
あまりこの種の予言めいたものは、当たってほしくないのですが。。。
個人情報保護が重要であることは間違いありません。
ただ、統計にしてしまうことで、個人情報の要素はかなり薄れるのではないかと思います。
毎年、集計作業をされている方の苦労も並大抵のものではないと思います。
ですが、考える上で貴重な材料でしたので、「今年はない」ということであれば残念です。
「近日中に発表します」であればいいのですが。。。。
④ブルートレイン廃止
WEBにはでていないのですが、今朝の朝日新聞の1面に「将来的には廃止の方向」という記事が出ていました。
2009年春にも東京から西へ行くブルートレインは姿を消しそうだとか。
夜行の急行列車が消えていく話、以前にも書きました。(
こちら)
山に行くにはマイカーが主流になってしまったことや、無理して夜行で行かず新幹線や飛行機を利用する人も多いのでしょう。
また、高速バスもずいぶん普及しました。
バスといえば、団体さんなんかは貸し切りバスですからねぇ。。。
夜行の急行の次はブルートレイン。。。。
利用客が減ってしまえば、廃止もやむなし、というところでしょうか。。。
実際に乗ったことがあるブルートレインといえば「銀河」ぐらいですが、列車が消えるというのは寂しいものです。
「山へのアプローチは夜行列車」なんてものは、消えてしまうのかもしれませんね。。。
⑤木曽駒高原スキー場
5000万円で売りに出され、買い取った会社が最初のうちはなんとか営業していたけれど。。。。という話です。
この話題にも何度か触れました。
現在ではHPすらなくなっている状態です。。。
地元でも一時は営業再開への動きがあったようなんですが、その後は。。。。。
入山・下山にしか使ったことがないスキー場なんですが、やっぱり、毎年気になるところです。
以上、今気になっていることでした。
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- 2007/11/18(日) 11:43:24|
- 日々是好日
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大連立騒動で、政界は大騒ぎ。
自民・民主タッグなんてことになったら、日山協・労山タッグみたいなもんかな?
そんなことになったらそれこそビックリですが。。。。
党首辞任問題やら何やら、組織がらみのドロドロが、その後にはあるんでしょうか。。。
ま、それはさておき。
今回は離散の話。
ネット上で流れている話ですが
日本アルパインガイド協会(AGS-J)が
日本山岳ガイド協会(JMGA)から除名になったようです。
ソースは以下の3つ。
●「日本アルパインガイド協会の登録抹消」?
●ガイド・・・
●白馬岳4人凍死事故その後いずれもオフィシャルな情報ではないのですが、JMGAのHPの
団体会員一覧からAGS-Jが削除されていることから、事実だろうと思います。
JMGAの
設立の背景から末尾の文章を抜粋します。
「1971年の設立、運営されてきた「社団法人日本アルパインガイド協会」は全国団体であり「日本山岳ガイド連盟」を合併し、より発展的で社会的な基盤と、本邦における山岳ガイド並びに自然ガイドの養成・認定の水準を確立するため、新たに「社団法人日本山岳ガイド協会」として再スタートするものとなった。」これを読むと、AGS-Jが日本山岳ガイド連盟を合併してJMGAを作った、となります。
中核をになってきた組織が抜けること、業界の一大事ではなかろうか。。。。
ところが、JMGAもAGS-Jも、HP上ではこのことに全く触れられていません。
ガイドについて、何度か触れてきました。
山岳ガイド自体が国内ではマイナーな業界であり、その資格についても無法地帯のような状態です。
現行の資格制度自体が、身内で決めた私的ルールによるものだし、その資格がなくても営業ができます。
また、「ガイド」と言う名称(肩書き)自体も、勝手に名乗っても問題がない状態です。
弁護士などの国家資格のように、名称や業務の独占に法的な拘束が全くないからです。
かつてはそれぞれが勝手に資格や組織を作り、それぞれが勝手に営業していました。
知人のガイドから聞いたところによると、そんな現状をなんとかしなきゃ、ということでJMGA設立に至ったとか。
ガイドの認知度と社会的地位の向上のため、最終的には「国家試験」「統一資格」を目指すための組織設立だったそうです。
故橋本龍太郎氏をトップに担ぎ出したのにも、そんな思惑があったから、と聞きました。
除名?の理由は、AGS-JがJMGAとは別のガイド資格を独自に認定し、営業をさせていたこと。
それを指摘し、再三是正を促したにもかかわらず、AGS-Jが対策を採らなかったことのようです。
JMGAの中核であったAGS-Jが、自ら資格のダブルスタンダードを敷いていたことは公然の事実です。
資格制度自体が統一されなければ、「国家試験」など望むべくもありません。
JMGAとAGS-Jの間で、どのようなやり取りがあったかは分かりませんし、双方にそれぞれの言い分があることだと思います。
なんで話し合いで解決できなかったんだろう?
なんでここまで話がこじれてしまったんだろう?
いずれにしてもイメージダウンは避けられないだろうし、「国家試験」化は遠のいたかな。。。。
これだけの一大事が起きても、WEB上ではガイド各氏の反応は鈍いと言わざるを得ません。
日々是好日155でもふれたガイドの問題のときもそうでした。
プロガイドの方のHPやブログ、いろいろとあるんですけどね。。。。。。
WEBを営業用のツールに限定しているだけなのか。
ネガティブ?な話題に触れることをあえて避けているのか。
最悪なら、意識すらしていないとも。。。。。。
いずれにしても、個人的にはこれでいいのか?と思ってしまいます。
この世界を代表する人の多くが、ガイドという業に就いています。
ですが、日本の山岳ガイド制度は、まだまだ未成熟なままだと思います。
このまま放置していて、いいほうに向かうとは考えられません。
ではどうするか。
いろいろな人の意見や議論と試行錯誤を重ねていくことで、初めて前に進むのではないかと思います。
そんななかで、当事者であるガイド諸氏が口を閉ざしていたのでは、何も始まらないと思います。
岳人10月号に掲載された近藤邦彦氏の文章。
そんな現状に対するひとつの問いかけだったのかもしれません。
もちろん、近藤氏の意見にすべて賛成できるわけではありません。
反対であった場合、ではどうすればいいのか。
そういう意見が、ガイド諸氏の間から出てきてもいいのに。。。。と思いました。
しかしまあ、山の世界の有名人の集まりとも言えるガイド業界。
こんなゴタゴタをやってるとは。。。。。
組織や権益が絡むと、ろくなことにならない、ということでしょうか。。。。
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- 2007/11/08(木) 01:46:50|
- 日々是好日
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秋の褒章:2月の雪崩で人命救助、オーストラリア男性7人に紅綬褒章という記事が毎日新聞に掲載されていました。
遭難カルテ129で触れた八甲田の雪崩事故で、現場に居合わせ救助に参加したオーストラリア人7人に褒章、米国人ガイドは辞退という内容でした。
一部ではこの外国人たちが、雪崩の原因では?とする説もありました。
今回は、彼らが原因ではないという前提での褒章です。
話題にしたいのは、褒賞を受ける側ではなく、褒章を授ける?側の話。
たまたま?事故に遭遇、救助に参加した人に、こういった形で光が当てられること。
いいことだと思います。
ただ、同様のケースは、これまでも多々あったと思われます。
そのときの人たちはどうだったんだろう?
「褒章」なんてものをもらったことがあったんだろうか?
私が知らないだけかもしれませんが、これまでそんなものはなかったように思います。
マスコミで話題になったことと外国人であったこと。
このあたりが理由だとすれば、なんとも釈然としないものが残ります。
外国人であっても「褒章」は可だと思いますが、同様に日本人にも・・・と思うのです。
救助活動を行ったことへの評価であるなら、国籍は関係ないはずです。
違和感は残ったままなのですが、今後のこと。
今回の褒章をきっかけに、救助活動に光が当たるようになれば、よしとしようかな。。。。と。
受ける側の話で、一点だけ。
褒章を辞退したアメリカ人ガイドのコメント。
「私はガイドとして当然のことをしただけ。仕事中ではないのに救助した彼らこそ受章にふさわしい」
プロのプライドというものを見た気がしました。
なお、この事故のご遺族の本が出版されるようです。
ソースはこちら。
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- 2007/11/04(日) 02:18:46|
- 日々是好日
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ジャージ。
昨日、仕事から帰って着替えをしているときに、お尻のところの縫い目がぱっくりと。。。。。。
すでに伝線やほつれ、小穴も何箇所かあり、ぼちぼちやばいかなぁ…とは思っていましたが、どうやら寿命のようです。
スーパーやホームセンターの衣料品売り場で、1本1980円とかで売っているやつです。
私の登山においては、いくつかある通年装備のひとつで、普段もはいているものです。
足首のところがゴムでしまっているものがいいのですが、この類は流行に左右されやすく、すそがやや広がっているものが最近は多いようです。
登山洋品店に行くと、登山用のズボン、いろいろあります。
何千円もするものから1万円を越えるものまで。。。。。
実際に店頭で商品を手にすると、物欲がうずくのですが、買う!というところまでには、いまだに至っていません。
機能など、優れた点は、多々あるのだろうと思いますが、値段がねぇ。。。。
高校生の頃はウールのニッカズボンをはいていたのですが、夏は少々暑いものでした。
大学の頃からは、お金がないこともあり、ジャージになりました。
その後、ずっとジャージですが、今のところ不便を感じたことがありません。
冬でも海外でも、岩でも沢でも、ずーっと山にはジャージ。
これまで使った中には、用足しに便利な、前面ジッパーつきのものもありました。
1年中、山で使えて、普段の生活でも使える。。。。。
ある意味では、万能の装備ともいえるかもしれません。
下着を除けば、一番着用率の高い服だと思います。
(1年のうち、ジャージをはかない日は数えるぐらいしかないような。。。。)
スペアは1本あるんですが、明日にでもジャージ、買いに行きますか。。。
(テントやザックを買うときほどワクワクしないのは、値段のせいか、普段も使うものだからか。。。。)
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2007/11/03(土) 20:11:52|
- 道具を語る
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