ブログを始めて2度目の年末年始を迎えることになりました。
おそらく今年最後の更新となります。
ちょっと振り返ってみて。。。。。。
考えるという作業の繰り返しでした。
遭難の話題に限らず、書き始めてから文章をあげるまでに数日かかるのは毎度のこと。
書いているうちに考えが変わったり、気がついたことが出てきたり。
何度も行ったり来たりすることもありました。
ほとんど内に内に向かっていく作業でした。
一方、文章ができてアップする。
これは外に向かっての作業です。
いただいたコメントを読み返し、また考える。
再び内に向かうことになります。
コメントへの返答、これは外に向かって…かな。
内と外。
バランスがうまくとれていればいいのでしょうが…。
このあたりには課題が残ったかもしれません。
以前よりも更新のペースが落ちていますが、ここのところはほぼ一定。
ネタ切れかとも思いますが、落ち着いてきたとも言えると思います。
少なくとも「更新しなきゃ!」という強迫観念のようなものは薄れてきました。
それはそれでよいことでしょう。
自分のペースのようなものがつかめてきたのかもしれません。
コメント欄。
相変わらず頂く内容が、かなり濃いことが多いようです。
また、長文のものも散見できます。
(一番長いのは、自分か・・・)
とても読んですぐレスが送れるものではないほど。。。
本文の内容をはるかに超えた?状態になることもあったと思います。
新たな知識、このコメント欄にたくさん入っていて、毎回勉強させてもらっているようなものです。
現状では、なかばコメント欄あっての・・・という状態です。
もともとは
「あ~。そんなふうに思う人もおるんやぁ~。ふ~ん」
と、読んでくれる人がいれば、それでいい。。。。
そこから始めたのです。
が、やっぱり、反応があると、それはそれで素直にうれしいものです。
なんだか仕事が忙しかったのと、家庭のことにも忙しい1年でした。
その結果、あまり山には行けませんでした。
どれだけ行ければ満足か?と聞かれても、答えは出ないでしょうけれど・・・。
もう少し仕事の休みがあって、子供が小学校に行くようになったら。。。。。。
そうなったらいいなぁとは思いますがね。
あんまり山には行けなかった。
でも、ほぼ毎日、山のことを考えていた。
今年はそんな一年でした。
それでは皆さん、よいお年を。
年が明けたら、ちょっとずつ更新していきたいと思います。
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- 2007/12/27(木) 05:36:37|
- 日々是好日
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富士スバルラインのマイカー規制。
来年から2日増えて12日になるようです。
シーズン中の週末、8合目以上では身動きがとれない状態だとか。
〝渋滞〟解消策として、旅館組合の方から要望があった、と報じられていました。
(ソースは
こちら)
環境問題などでマイカー規制の話はよく出てくるのですが、商業ベースの方から声が上がったというのは、ちょっと面白い現象かな…と思いました。
ふつうに考えれば、客が多いほど旅館などは潤うわけですから…。
逆に客が多すぎて、旅館組合も身動きが…ということなんでしょうか。
業者サイドから規制拡大を求めるというのは、やっぱり珍しい気がします。
しかし。。。。。人が多すぎて身動きがとれないなんて。。。。。
夏の富士山と言えば、小学生の頃に一度行ったきりです。
曖昧な記憶からも、人は多かったけれど、身動きできないほどではなかったと思います。
とはいえ、30年ほど前のことですが。。。。。
こんなに人がいること自体が、なんだか異常な状態のように感じてしまいます。
具体的に、どこがどうして異常なのか、うまく説明できないのがもどかしい。。。
ただ、こんなに混雑していることがわかっていれば、私自身は遠慮します。
このブームとも言える富士山への人の流れ、何なんだろう?
正月の初詣みたいな感覚?
日本一高い山だから?
11月に「思い出作り」とかで軽装で富士山に入り、凍結斜面で動けなくなり、救助された方たちもいました。
なんだろう?
すごくモヤモヤとしたものがたまっています。
(「思い出作り」とか「自分探し」と言う言葉、自分自身は違和感ありまくりです)
これが、世界遺産登録なんてことになったらどうなるんだろう?
もともと有名なところなので、人出にそれほど変化はないという考えもあるかもしれません。
でも、そうはならないような気がします。。。。。
「オーバーユースのため、入山規制&マイカー規制」なんて話が持ち上がったら、こんなに人が多くなっている現状からすると、登山者の側から反発があったりして…。
ちょっと前には子連れで行こうかと考えたこともありました。
が、こんなに人が多いんならやめとくか。。。。。
自分自身、人ごみから離れたくて山に行くところもあるので。。。。。
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- 2007/12/25(火) 16:27:52|
- 日々是好日
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テレマークを始めて何年になるか。。。。
あるレベルから、いっこうに上達しないんだけれど。。。。
かつては私も山スキーをやっていました。
一部の人、特に山スキーをやり込んでいる人からは「変節した」などと言われます。
ま、別に気にしてはいないんですが。。。。
山スキーをやる人に、テレマークへ…と言うのには抵抗があると聞いたことがあります。
私も始める前、何度か友人に勧められたのですが、「えぇ~、でもなぁ~」と言う感じでした。
正直なところ、自分自身も「山スキー→テレマーク」には「どっこいしょ」が必要でした。
というのも、山スキーを持っていたからです。
興味がないわけではなかったのですが。。。。
そんなある日、ゲレンデでとうとうビンディングが壊れてしまいました。
修理不可能で買い換える、と言うことになったわけです。
兼用靴も年代物で、いつ割れてもおかしくないシロモノ。
板、靴、ビンディング…全部買い換え。。。。
そのときに、タイミングよく、再びテレマークのお誘い。
ま、やってみるか…ということで、山道具屋へ。
ここのところが「どっこいしょ」なんでしょうね。
実際にテレマークをはいてみると、全く言うことを聞きません。
内足・外足の概念から、前足・後ろ足の概念に切り替えるまでがひと苦労。
ボーゲンができはじめた頃に戻ったような感じでした。
当時はまだ資料らしきものもあんまりなくて、1冊のハウツー本とビデオだけ。
同時期に仲間内でごっそりテレマークに移行したもので、集まってはああでもないこうでもないと、試行錯誤が続きました。
その後、何度もこけつまろびつしているうちに、少しずつテレマークターンらしくなってきました。
それがうれしくもあり、楽しくもあり。。。。
雑誌その他ではテレマークの魅力、いろいろと書いてあります。
確かにそういう面もあるのかもなぁ…とは思います。
ただ、自分にとって、と言う面から見れば、そんなにかっこいいものではありません。
ほぼゼロからのスタートで、少しずつできるようになっていくことが実感できる。
それが自分にとっては一番の魅力のように思えます。
何度か山に持って行ってみました。
山スキーと比較して一長一短はあるものの、十分使えると思います。
ま、どちらもウデがそれほどでは…というのはありますが。。。。
これまで2回ほどスクールのようなもので教えてもらいました。
そのときには、ググッと上達した気がしました。
そろそろ、スクールに行ってもいいのかなぁ…なんて思います。
ゲレンデで、テレの方からはよく声をかけられます。
これも、少数派であるがゆえ、かもしれません。
リフトに乗っていると、つい、テレの人を探してしまいます。
アルペンの方からも「それ、テレマークですよね」なんて言われたりもします。
みなさん、おおむね好意的な感じです。
そのへんも、いいなぁ…と思えるところかもしれません。
かかとが固定されたスキー、ここ何年かはまったくふれる機会がありませんでした。
皮肉なことに、今度は「テレマーク→山スキー」というのについて「どっこいしょ」が必要な状態になってしまいました。
体が2つあったら…なんて思ったりします。
どっちも楽しいものなんですけどね。。。
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- 2007/12/21(金) 21:03:34|
- 日々是好日
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昨日まで北八ツへ雪遊びに行ってきました。
先月下旬にも行ったのですが、そのときはずいぶん寒い思いをしました。
が、今回は・・・気持ち悪いほどの暖かさでした。。。。
一昨日、10㌢ぐらいの積雪があったのですが、寒くはありませんでした。
で、昨日はお天気もまずまずで、みるみるうちに日なたの雪が溶け始め、気がついたら全部。。。
なんとなく、4月ごろの雪解け陽気のような感じでした。
地元の方によると、すごく寒い日と、すごく暖かい日が交互にやってくるそうです。
なんだかヘンな感じですね。。。。
長野県警から
今年度の冬山情報が発表されました。
積雪はほぼ平年並みだとか。
さて、どうなることやら。。。。。
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- 2007/12/13(木) 19:27:39|
- 日々是好日
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今年はそれなりに雪が降っているようで、スキー場オープンのニュースも、ぼつぼつ入ってくるようになりました。
先日、ウチにもびわこバレイのシーズンパスが届きました。

大阪にいながら、片道1時間強で行けるスキー場。
すっかりホームゲレンデといった感があります。
平日限定顔写真入りの、11月申し込み割引で、2万円少々。
しかも、昨年暖冬だったため営業期間が短く、連続購入には2500円の割引ときているので、結局2万円を切っていました。
まあ、安いんではないかな。。。。と。
ゲレンデでは7割方ボーダー。
残りの3割ほどがスキーで、私のようなテレマークは片手でも指が余る状況です。
最近は板を持って山に行く機会がありませんでした。
テレマーカーというよりも、すっかりゲレマーカー状態。
今年は、ちょこっとした山、計画中です。
ま、計画が実行されるかどうかは微妙ですが。。。。
山に行くとなるとそれなりに時間を必要とします。
準備やらモチベーションやら、エネルギーも必要です。
朝からふらっと行ってきて、昼下がりにはしれっと帰る。。。。
近くのゲレンデならできても、山でこんなことはできません。
さて、今年は何回滑りに行けるやら。。。。
オープンは年明けになるのかな???
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- 2007/12/09(日) 22:12:57|
- 日々是好日
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大日岳訴訟の和解事項にあった「安全検討会」。
3日に富山で初会合があったようです。
事故後、文部科学省登山研修所の研修は中止されていて、再開や対策について話し合われることになります。
報道された内容から、遺族のコメントをいくつか拾ってみました。
「事故の瞬間のことはわからないことも多い。今後、事故について具体的な検討が始まると信じている」「(冬山に)絶対の安全はないと思うが、危険をより小さくするために事故の検証を望みたい」(朝日新聞)
「休止になったままなのは、遺族としてもつらい。リスクをゼロに近付ける努力を尽くし、より良い形で再開してほしい」(毎日新聞)
「当時の主任講師の意見を聞きたい」「事故の瞬間を見た人がここにいないのはおかしい。裁判の結果と検討会は違う」(赤旗)
「事故の直接的な原因に触れた上で、改善点を説明してほしい」「研修会全体に問題があったとは思わない。事故を検証することが今後の事故の回避につながる」(北國新聞)
遺族は、事故の検証をふまえた上での再開を望んでいるようです。
裁判では事実関係がある程度明らかにされました。
その結果、責任の「追及」は和解という形で決着しました。
舞台は検討委に移って、事故原因の「追究」に変わったと思います。
きちんと「追究」しなければ、対策のたてようがない、ということに他ならないのではないでしょうか。
和解が成立したときに、
日々是好日149を書きました。
コメント欄のやりとりも含めて、再び読み返してみました。
検討会への講師の参加などを巡って、いろいろな意見のやりとりがありました。
今回、長い裁判を戦ってきた遺族からも「当時の主任講師の意見を聞きたい」という声が出たのが、とても印象的でした。
ただ、一点だけ。
「研修会全体に問題があったとは思わない」
はたしてそうなんだろうか?
事故発生から和解成立まで7年もの時間がかかっています。
事故原因とは別に、「なんでこんなことになった?」ということ。
そこには構造的な問題があるんじゃないかと思うのです。
この検討委の目的は「事故を起こさないために」という部分に限定されているのかもしれません。
そして、どれだけ具体的対策が出てきたとしても、「事故はゼロ」になる保証にはなりません。
となると、「事故を起こしてしまったら」という点も、議論されていいと思います。
ただ、これは、「研修会のあり方」から「文登研のあり方」につながり、「文科省(国)のあり方」にまで話が広がっていくことになります。
そこまでの議論。。。。それは期待できないのでしょうが。。。。。
検討会。
今後、月イチペースで開かれ、6月頃に報告書をまとめる予定だとか。
責任の「追及」に7年もかかったことが、原因「追究」&今後の対策は5~6回の会合で結論が出せるんだろうか?
文科省の事故調査委がまとめ、2001年2月に公開された
北アルプス大日岳遭難事故調査報告書。
その中にも、「今後の安全上の対策」という項目があります。
その範囲を出ない結果になるようなら、あんまりですね。。。。
議論の行方に期待はしているのですが、一方で、不安はやっぱり消えません。。。。。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2007/12/06(木) 20:06:50|
- 日々是好日
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「一生、山を続けるとなると、3つのハードルがある」
高校生の頃、不惑を前にした先輩から言われた言葉です。
3つのハードルとは
①就職
②結婚
③出産
だとのこと。
何度か、これに近い内容に触れたことはあるのですが、今回はきちんと自分に重ねてみました。
就職するまで。
1年の3分の1は山にいるような生活でした。
あとはバイトに行っているか、学校に行っているか。
ゆる~い大学だったので、それでも留年せずに卒業できてしまいました。
お金はそれほどなくても、時間と体力はたっぷり。
本当にとりつかれたように山に行くような感じでした。
事実上、就職前の山は、大学4年の正月のヒマラヤで幕を引いたようなものです。
就職。
月給取りの身になって、お金は学生時代よりもありました。
また、将来のこと(?)なんか考えていなかったので、「借金しなけりゃいい」みたいな感じでした。
ですが、今度は時間がありません。
山に行く機会が、ガクッっと減りました。
また、学生時代の山中間も散り散りになり、それぞれが仕事を抱えていて、おいそれと一緒に行くことも難しくなりました。
単独行、就職してから、その割合が高くなりました。
たまの休みにでも疲れて寝て過ごす…なんてこともありました。
さらに、数年ごとに転勤があり、「地元の山岳会に入る」という選択肢もありませんでした。
結婚。
これでもう一段、山に行く機会が減りました。
独身時代は、休みは全部自分のために使えたのですが、そうは行きません。
嫁さんが山をやる人間なので、まだ理解もあるし、一緒に行くということもできました。
ただ、それぞれの仕事、実家とのつきあい。。。。。。。
しがらみも増える結果になりました。
出産。
実際に出産したのは嫁さんでしたが。。。。
男性にとっては「妻の出産」といった方がいいでしょうか。
これは。。。。大幅に山、減ります!
嫁さんは産休→育休コースでしたが、やっぱりそうそう家を空けられなくなりました。
授乳期間中、嫁さんは子供につきっきりなので、自分だけ遊びに…なんてのは気が引けました。
計画を立てて、明日から!というときに子供が熱を出し、断念……ということもありました。
首がすわるようになってからは、キッズキャリアの出番です。
2年後には2人目が誕生。
2人目の妊娠、出産、授乳期については、「上の子はこちら、下の子は嫁さん」と、子守の分担をすることにしました。
結果、上の子を担いでの山……ということになりました。
次男の出産間近には、まもなく2歳になる長男をかついで、あちこち登りに出かけました。
嫁さんが復帰?してからはキッズキャリアを2つ持って山へ。
上の子が少し歩けるようになると、キャリアと次男は嫁さんが。
こちらは長男の面倒を見つつ、テントやらシュラフやらの全装備を担いで……なんてこともできるようになりました。
最近では次男も結構歩けるようになり、そろそろキッズキャリアは卒業か。。。。
とはいえ、休みを全部山に行くわけにはいきません。
保育所の行事やら家族サービスやらで、夫婦そろっての休みも、どんどんつぶれていきます。
いまでは年に何度か家族と離れて山に行ける。。。そんな状態です。
自分は3つのハードルをかろうじて超えたと言えるんだろうか?
いつ途切れてもおかしくないほど、細々と続けている……というのが現状です。
学生時代の仲間も、結果的に「足を洗った」のが何人かいます。
若い頃やっていた山を、仕事や育児で中断し、年配になってから再開。
遭難したときにたたかれることもある「昔取った杵柄」タイプ。
自分がこの年になってみて、やっとその気持ちがわかるようになりました。
特に「出産」のある女性は、それが強いのでしょうか。。。
山に行ける機会が減ると、体力や技術に限らず、感覚などいろいろなもののレベルが、確実に下がっているように思います。
低下を最小限に抑える努力は必要ですが、「下がっている」ということを常に認識しておく必要があります。
それを忘れずに……ということを、自らに言い聞かせようと、常々思っています。
冒頭の先輩。
山とは無関係の仕事を全うし、お子さん2人も立派に成人しています。
彼自身は、何度もヒマラヤに足を運び、初登頂の記録も持ち、8000メートル峰の隊長も経験しています。
そんな彼も。数年前に山からすっぱりと引退し、悠々自適の暮らしへ。
6000メートルで限界を感じてしまった自分とは山のレベルも全然違います。
それに、3つのハードルの超え方も自分とは全然違いました。
10代半ばの頃には
「ヒマラヤにガンガン行ってて、スゴい先輩だ」
と、無条件にそう思っていました。
自分が就職・結婚し家庭を持ってみて初めて、別の意味でもすごい人だったんだ。。。と、改めて思うようになりました。
25年近く前の言葉。
先輩ほど軽やかにハードルを超えることはできませんでした。
でも、今なら実感を持って同じ言葉を、後輩にも伝えられるような気がします。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2007/12/01(土) 01:49:46|
- 日々是好日
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