時計を持たずに山に行く。。。。
ものすごい不安があります。。。。
季節を問わず、必携の道具でしょう。

カシオのプロトレック。
愛用している人も多いのではないでしょうか。
メカメカっぽいところ、結構気に入っています。
私が使っているのは、気圧・温度のツインセンサー。
方位計測機能のついている、トリプルセンサーというモデルもあります。
気圧計内蔵モデルを使うのはこれが3代目。
初代は、某山で、文字盤のレンズがポロッっと。。。。
「ホンマに防水か!?」と、目が点になりました。
2代目は、時計の針はちゃんと動いているんですが、液晶部分に表示されるデータが???なことに。。。
気圧センサーは高度計の機能があります。
地図・コンパスにこの機能を利用することで、読図の制度が格段に上がった気がします。
手順としては、地図・コンパスで位置特定をして、高度計でそれを補強する、という感じです。
これまで、だいたいの場合にはこれでOKでした。
その結果、GPSはザックの中から一度も出さないまま…ということが多いです。
この高度計測機能。
相対高度計ですので、それなりに誤差があります。
同じ場所でじっとしていても、気圧が下がってくると表示上の標高が上がってくる。。。
数十メートルの誤差はあるものとして使う他はないようです。
精度を保ちたければ、三角点など、標高が分かる場所に来るたびに調整する必要があります。
正直なところ、やっても1日一回程度しか。。。。
温度センサーは、正直なところ、ほとんど使ったことがありません。
風の強弱で体感温度と気温が違うことは当然ですし、気温が分かってできることというのもあまりないように思います。
当時、方位計測機能がついたモデルもありましたが、値段がちょっとだけ高くなっていました。
「どうせコンパス持って行くんだから」ということで、方位センサーなしになりました。
どういうわけか、セイコーやシチズンには、気圧計内蔵の現行モデルがありません。
確か初代は1万円を切っていたシチズン製だったような気がするのですが。。。。
最近ではスントなどの製品も目にするようになりました。
さて、アナログです。
デジタル時計にはない感覚、というのがあると思います。
ま、これは人によるのかもしれませんが・・・。
高校生の頃の話。(ほぼ四半世紀昔の話ですが。。。)
当時は気圧・高度計内蔵の腕時計などありませんでした。
山岳部の先輩に、「山に行く時には、デジタルはダメ。アナログじゃ!」と教わりました。
その理由。
コンパスをなくしてしまったとき、太陽さえ出ていればコンパスのかわりになる、というものでした。
短針を太陽の方に向けた時、文字盤の12と短針の真ん中が南になるということです。

まっすぐ立てた棒などの影を利用すると、短針と太陽を合わせやすくなります。
曇っていたら、使えない手ではありますが、確かにデジタルではできません。
この「アナログ時計コンパス」に、実際にお世話になったことはありません。
が、知っていても損はないという話でしょうか。
カシオもスントも、現行モデルの防水・高度計内蔵タイプは、すべてデジタル時計です。
今の時計が壊れてしまうと、ちょっと買い換えに困りそうです。
なんだか寂しい気がしますね。。。。
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- 2008/03/29(土) 23:52:10|
- 道具を語る
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ナイロンザイル事件。
井上靖の小説「氷壁」のモデルにもなった、山の世界では有名な事件の一つです。
その解明のために作られた、石岡高所安全研究所の実験用鉄塔撤去のニュースが、先月来報じられていました。(
こちらなど)
こちらのサイトでは事件の概要が記されています。
本棚でほこりをかぶっていた「氷壁」、引っ張り出してきて読みました。
昭和の空気が濃厚に。。。。
小説だからなのか、人間の弱い部分は描かれていても、「悪人」のいない世界。
人間の醜い部分に触れることを、避けて通ったような感がありました。
そしtれ、なぜザイルが切れたのか、結論は出ず。
ドキュメンタリーではなく、文学作品。
そう思って読めば、違和感はありません。
ただ、実際にはどうだったかというと…。
「石岡繁雄が語る - 氷壁・ナイロンザイル事件の真実」という本があります。
こちらはドキュメントのようです。
次はそれを読んでみよう。
さて、本屋に注文に行くか、図書館で探すか。。。。
山で使う道具の安全基準について、大きな波紋を投げかけた事件です。
今使っているザイルにも、深く関係があります。
自分の道具を見つめる、いい機会かもしれません。
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- 2008/03/23(日) 19:06:22|
- 日々是好日
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実は最近、腰にコルセットをはめています。
10年ほど前からギックリ腰で、年に何度かミシミシと。。。。
古傷のようなモンですかね。。。
そもそもは冬の朝起きて、布団の上でくしゃみをしたときに、「パキッ!」。
その日はまともに立てず、映画に出てくる老人のように曲がった腰に杖をつきつつ病院へ。
その時にもらったコルセットを、今も愛用?しています。
3~4日はめていると、ずいぶん腰が落ち着くのです。
5年ほど前、入山前日からミシミシいいはじめて、コルセットをはめたまま入山。
テント・ザイルを担いだまま2泊3日、中アの稜線でゴウゴウと吹雪かれました。
さすがに、そんな無茶は、もうできません。
現在、1泊以上の山に行くときには、必ずザックの中に。
山中でミシミシいいだしたら・・・と思うと、はずせない「装備」です。
この冬は、なぜかコルセットをはめている期間が長い。。。。。
ちょっと調子がいいと思ったらスキーに行って、次の日にミシッってこともありました。
そのせいか、雪山に向かう勇気がありませんでした。
学生の頃のムリがたたったのか、社会人になってから怠けていたせいか。。。。
「古傷」とは言えないものかもしれませんが、ずっと付き合っていかねばならないようです。
春までには不安のないようにしておきたいなぁ。。。
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- 2008/03/19(水) 23:16:33|
- 日々是好日
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【概要】
8日午後0時過ぎ、岩手県八幡平市の源太ヶ岳(1545メートル)山頂付近で、山スキーをしていた男性2人が雪崩に巻き込まれた。雪崩が発生したのは山頂東側斜面付近で、規模は縦、横ともに約150メートル、深さ約1メートル。休暇で息子(友人、家族という報道も)と2人で登山中だった岩手署松尾駐在所長が雪崩の発生後、前方にいた2人の行方が分からなくなったため、携帯電話で通報した。駐在所長も約30メートル流されたという。雪崩発生直後から、2人に加え、付近に居合わせた6人パーティーがビーコンを使い2人を捜索。午後1時20分に1人目を、その10分後に5メートルほど離れた場所からもう1人を発見した。約1メートル下の雪中から見つかった2人は意識不明の状態で、心臓マッサージを行ったが、息を吹き返すことはなかった。駐在所長は午後一時40分ごろ、死亡を確認し、山スキー客らとともに山を下りた。遺体を発見した登山者の男性(38)は「顔色が変わっており、心肺蘇生を試みたがだめだった。スキー板がねじれていた。雪の圧力がかなりかかったのではないか」と話した。県警は現場に救助隊を向かわせたが、強風などのため断念。翌日、遺体を収容した。死亡した2人はともに岩手県職員で、盛岡市の男性(39)と滝沢村の男性(50)。事故当時、現場は猛吹雪で視界は30~50メートルほどだったという。気象庁によると、当時、ふもとの気温は平年より2度以上高い5・7度で、前日までの冷え込みから一転して気温が上がっていた。また、強風注意報が発令されていた。源太ケ岳は岩手山西方の秋田県境に近い山脈部にあり、一帯の360度の展望が楽しめるポイントとして登山客に人気がある。2002年1月13日にも岩手医大山岳部のパーティーが雪崩に巻き込まれ、教授1人が亡くなる事故があった。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、共同通信、時事通信、河北新報、岩手日報などからデータ引用・抜粋)
【考察】
あっちこっちで言われている内容と同じようなものになると思いますが、今回はビーコンについて。
この事故で亡くなられた2人はビーコンを装備していました。
ですが、結果的に、それが生還にはつながりませんでした。
では、持っていなくてもいいのか?
やはり、答えは「ノー」だと思います。
亡くなった2人も、事故直後に現場で捜索に当たった方も、ともにビーコンを装備していました。
それを頼りに、遺体を見つけることができました。
雪崩に埋まってしまったときに、15分以内の発見が生死の分かれ目と言われたりします。
今回は1時間かかってしまい、残念ながら助けることができませんでした。
が、ビーコンを持っていたから1時間で発見できた、と言えるように思います。
視界・天候が悪い中、雪に埋まっているとなると、そうとしか考えられません。
基本的に、遺体が見つかるまで捜索は続けられることになります。
捜索にかけられた時間やエネルギー、2次遭難のリスク。。。
そういったものは軽減できたのではないでしょうか。
まずは「雪崩に遭わない」ための対策。
計画や気象、地形、雪質などでの判断になろうかと思います。
ビーコン装備は「雪崩に遭ってしまったとき」の対策に他なりません。
その時に、生還の可能性を少しでも高くするために。
そして、もし助からなかったとしても・・・・・。
さらに、捜索する立場になったときに。。。
ビーコンを装備することの意味、改めて考えさせられた事故でした。
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- 2008/03/14(金) 21:46:25|
- 遭難カルテ
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一昨日、おニューの板&ブーツを引っさげて、やっぱりびわ湖バレイ、行ってしまいました。。。
駐車場では雨!
やれやれと思いながらもロープウェーへ。
山上では、なんともガスガスしいお天気で、真っ白。
とりあえずリフトに乗ったはいいけれど、2つ前のリフトは見えたり見えなかったり。
3つ前は、全くのガスの中。
これほどまでに濃いガス。
雪山に入っていたら、ぞっとします。。。。
完全にホワイトアウトで、いつ道に迷ってもおかしくないなぁ…なんて考えていました。
おまけに風が結構強い。
ヤッケの上下は結構年季の入ったもので、「撥水?それって何?」な状態。
表面からじわぁ~っと濡れてきました。。。。
視界が極端に悪いので、おニュー板&ブーツなのに恐る恐る。。。。
ゴーグルに水滴。。。
ワイパーがほしい!
なんだか気がそがれて、ダラダラと昼飯休憩。
予報では昼から晴れだったのに、昼を過ぎても真っ白い世界。
子供の保育所迎えがあるので、3時半撤収と決めていたのだが、なかなか晴れない。
ようやく2時を回った頃にガスが飛び始めた。
残り1時間ちょっと、滑りに滑る。
新板&ブーツ、慣れれば快調。
旧板よりも格段に軽いので、最初は戸惑ったけれど、なかなか面白い感じでした。
ときたま会う、テレのお兄さんにも遭遇。
多少の情報交換と雑談。。。
これが結構楽しかったりします。
さて、平日のびわ湖バレイ。
テレ人口は、自分を含めて2~5人。
なぜか、ことごとく男ばっかり。
女性のテレ屋さんには遭遇したことがありません。
また、テレ屋さんは、なぜか単独。
アルペンやボードは、グループやファミリーだったりするんですけどね。。。
また、テレ屋さんは、自分を含めて大半が「練習に来てます」というオーラが。。。。
ま、その「練習」が楽しいんですけど。。。。
まとめると、「男一匹練習モード」ってな感じでしょうか。
これ、ひとつの傾向と言えるかも知れませんね。。。。
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- 2008/03/12(水) 01:48:01|
- 日々是好日
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おニューのテレ板と靴、届きました。
ふと気づくと、ニタニタしている自分がいます。
端で見ていると、気持ち悪いかもしれません。
でも、新しいオモチャを手に入れると、表情も緩んでしまう。。。。
何度も出してきてはナデナデして。。。。
もし、嫁さんが同じことをしていたら「アホか」と苦笑する場面でしょうが。
次に見たのは仕事のシフト表。
次の休みは…月曜日!
次は天気予報だ!
「雨のち曇り ゲレンデは雨になる可能性あり」・・・・・・。
さて、どうしたもんか。。。。
とはいえ、多分、遊びに行ってしまいそうな気がします。
こういうところ、何歳になっても、コドモのまんまですな。。。。。。
天気予報…外れてくれたらいいなぁ。。。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2008/03/08(土) 22:21:45|
- 日々是好日
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先日、滋賀県の比良山系で佛教大ワンダーフォーゲル部員ら3人が道に迷い遭難、救助される事故がありました。
幸い全員が無事だったのでなによりでした。
今回話題にしたいのは、その後の話。
以下、毎日新聞からの引用。
大津市の比良山系で、佛教大ワンダーフォーゲル部員ら3人が遭難した事故で、同大学の福原隆善学長が28日、「多くの方に多大なご迷惑をおかけしたことをおわびし、無事救助されたことにお礼申し上げます」とのコメントを出した。
北アルプス杓子岳で山岳部員3人が死亡した05年1月の遭難事故を受け、佛教大は部活動についての事前ヒアリング実施など対策をとってきた。しかし、今回入った山域は携帯電話が通じ、難易度も高くないことから、ヒアリングを行わなかったという。
福原学長は「遭難者当人から事情を聴き、ヒアリングの強化やGPS(全地球測位システム)携帯の義務づけを徹底したい」としている。大学側としては何もしない訳にもいかず…ということなんでしょうけど。。。
大学の山岳部やワンゲル、ここまで管理されないといけなくなったとは、情けない感じがしないでもありません。
小学生の遠足じゃないんだから。。。。。
ま、それはさておき。
気になったのは「GPS携帯の義務づけ」。
確かにGPS装備によって、道迷いの確率は減ると思います。
その効能を否定するつもりはありません。
ちゃんと使えれば、有効なツールです。
ですが、そこに「GPSさえ持っていれば大丈夫」という安易な考えはないだろうか。。。。
特殊なケースかもしれませんが、GPSを持っていたにもかかわらず、道迷い遭難に至ったケースもありました。(
こちらを参照)
どんなに優れたツールであっても、それを使うのは人間。
そこは忘れてはならない点でしょう。
また、地図・コンパスにはない、GPS特有のリスクも理解しておく必要があると思います。
具体的に言うと、故障、電波障害、電池切れ…。
予備の電池も含むと重量的に数百グラムの負担であることも考慮しておくべきでしょう。
GPSのみで、地図・コンパスなしというのは、やはりやめるべきかなぁ…と思います。
また、すべてのケースで「GPSがあったほうが…」とはならないと思います。
トレースもない雪山で入り組んだ尾根を下るときにガスっていたら…。
こんなケースの時には有効ですが。。。
要不要はケースバイケースでしょうし、何をチョイスするかは装備計画のキモでもあろうかと思います。
それを「天の声」のような形で「携帯義務づけ」といわれると、なんだかなぁ…と。
まず読図力を磨くこと。
それが先決ではないかと考えます。
一方で学生のクラブ内で技術の継承がきちんと行われていないのかとも思います。
それゆえ、「義務づけ」なんて話になったのかもしれません。
GPSの普及が始まったのは、詳しくは知りませんが、ここ5年か10年ほどでしょうか。
ここ何年かは、持っている人を結構見かけます。
一方で各種統計から見ると、依然、道迷いは遭難原因の上位を占めています。
普及率その他、考慮しなければならない点は多々あろうかと思います。
でも、ホントに効果が出ているのかどうか、時に疑問に思うこともあります。
GPS普及前後でどう変化していったのか、データがそろうまではまだ時間がかかることでしょう。
地図とにらめっこをしながら、おそるおそる進む方向を決める。。。
あのドキドキ感のようなモノが、GPSによって根こそぎなくなるのも、なんだか残念です。
GPSは普段はザックの中…困ったときに取り出して…。
そんな使い方がいいのかもしれませんね。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2008/03/06(木) 23:20:41|
- 日々是好日
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ネットと人と山。
当ブログ上での人の交流は、意見交換や議論のみ。
当事者同士にしか見えないところでは隠しコメントかメール。
今のところ、オフ会などの、実際に直接会って…ということはやっていません。
一緒に山に行く「仲間募集」をしようと思っていないからです。
直接会って話せば、ネット上の会話とは違うモノがでてくると思います。
表情や言い方で、文字だけでは伝わりきらないモノがあるのではないか。。。。
実際に書いていて、真意を伝え切れているのかどうか、苦慮している面があります。
ただ、直接会ったとして、それが伝わるのは、会った人に限られます。
特定の個人に真意を伝えたいのではなく、不特定多数の読んだ人にきちんと理解をしてもらう。。。
文章をオープンにしている以上、やはり書く側の努力しかないのでしょう。
当初の頃はまさに粗製乱造、書いたら書きっぱなし…。
最近は少し進歩しただろうか。。。。
自問自答は、ずっと続くことでしょう。
なんで書くのか。
根っこの部分には、大して山に行けない状況にあることが大きいと思います。
山に行くのが忙しいなんて状況なら、こんなに考えたり書いたりするよりも、そちらにエネルギーを使っていることでしょう。
行きたいけれど、少ししか行けない。
じゃあ、行かなくてもできることは。。。。
山への渇望が書くことの原動力になっているのかもしれません。
書くことで、自分の中に新しい世界ができたような気もします。
書くようになるまで、あまりものを考えていなかった自分がいたことも分かりました。
また、ネット上でともに考える人の存在を感じることもできました。
ちょっと前に雑誌で山に向かう人とネットの関係の記事がありました。
こちらで扱ったモノの中にも、興味深いケースがいくつかありました。
すでに書いた話は別にして・・・。
遭難カルテ148で書いた件。
ご存じの方も多いかと思いますが、発端は某掲示板ではないかと言われています。
ネット上では、ベテランが初心者を誘い、山に入り、事故に…ということになっています。
この件について、こまかく述べるつもりはありません。
以下、あくまで一般論として。
気軽に初対面の他人と山に入るべきではないだろうと思います。
せめて、最初は簡単なところから。。。何度か山行を重ねるに従って、向かうべき対象のレベルアップを図るべきだろうと。
いきなり実力以上のところに「連れてってもらう」には、あまりにリスクが大きすぎる気がします。
また、相手の力量も分からないまま「連れて行く」のも、やはりリスクが大きすぎると思います。
例の掲示板に関しては、複数ハンドル使用や山歴詐称などの疑惑が出ていました。
それがケシカランという前に、匿名の発言が飛び交うネット上であれば、そういったことも起きうる、というぐらいに考えるべきだろうと思います。
もし「騙した」「騙された」という話になるなら、騙す方が悪いけれど、騙されないように賢くなる必要があると思います。
ネット上の人格。
確かにその人の一部ではありますが、すべてではありません。
連れてってもらうにしても一緒に行くにしても、何度か山行きを重ねていく必要があるかと思います。
ともに命を預けあう(一方的に預けてしまう?)相手を、ネット上のやりとりだけで決めてしまうには、危険が伴うんじゃないだろうか。。。と思うわけです。
自分よりできる人に教えてもらいたい。
一緒に山に登る人がほしい。
かつては山岳会がその受け皿でした。
そこは最初から人同士が直接対面する場でした。
既存の山岳会の求心力が低下していることは間違いないでしょう。
ネット上の人の集まりが、実際の山に…という時代に、すでになっているのかもしれません。
ただ、そこにはある種の危うさがつきまとっているような気がします。
さて、当ブログですが、オフ会などは今のところ考えていません。
ひょんなことで気が変わったりするかもしれませんけどね(笑)。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2008/03/04(火) 23:14:09|
- 日々是好日
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前項の続きになります。
今回は各項目について。
【日々是好日】
日記のようなモノです。
山の話から離れていたり、所帯じみていたりします。
自分の日々が紡がれていくような、そんな感じです。
ある意味では、もっとも自分らしい面が出ている項だと思っています。
【山日記】
全部が全部書かれているわけではありませんが、やはり多いとは言えません。
実際にそれほど山に行けていないのが現状です。
数がこなせないもどかしさに包まれることが多いのですが、自らの置かれた状況を考えると、仕方のないことかもしれません。
仕事や家族、生活もあり、自分の自由になる時間にはかなりの制約があります。
当然、人によって置かれた状況が違うはずですから、人のことをうらやんでもはじまらない。。。。
何と言っても、自分で選んだ状況でもあるわけですから。。。。
たいして行けない以上、実際に行ける山の一つ一つを大事にしたい。
一つの山にたいして、多くの思いを詰め込んで、自分の記憶に刻みつけるように。
学生時代のように、毎年何日も山に入っていた頃にはない感覚です。
数をこなしていた頃は、あまり深く考えず、次はあそこ、その次はあそこ、というふうに、振り返ることはあまりなかったように思います。
前しか見えていなかった、とも言えそうです。
時には立ち止まって振り返ってみる。
そういう次期に来ているのかもしれません。
ただ、希望としては、今の2~3倍の日数の山に行きたいところではありますが…。
【遭難カルテ】
メインコンテンツだと思われる方が多いかと思います。
当初はそんなつもりではなかったのですが、そう言われても否定できない状況です。
最初は可能な限り詳細を、と思い、細かいデータも漏らさず…という感じでした。
そんなおり、とある方から遭難者の実名表記に関して疑問が寄せられました。
事故の中から得られる教訓を考えるのが目的。
であれば、実名の表記自体は、ご指摘の通り必要ではない。。。。
そう思い直し、過去の記事も含めて、実名は削除しました。
それから、個人情報の表記基準を考えました。
その結果、市区町村までの住所、性別、年齢、職業があれば十分目的は達せられるという結論に達しました。
プロのガイドや、マスコミに肩書きでもってコメントを出した人などは、その範囲外です。
また、所属団体は個人情報ではないと考えました。
取り上げる基準について。
情報をキャッチしたすべての事故を取り上げているわけではありません。
ごくシンプルな転落事故などの場合、正直に言えば書くことが見つからないのです。
情報があり、考える材料がその中に見つかったとき、考えてから…ということになります。
そういうわけで、なるべく早く、とは思いますが、やはり速報はできません。
事故発生直後というのは、当サイトではまだ熟慮中といったところでしょうか。
事故の中にある人為的ミスのようなものが浮かんでくれば、まず、それに注意しなければならないと思います。
日頃から考え、気をつけていたとしても、人間ですからミスは起きうるものでしょう。
ただ、考えていた場合とそうでなかった場合には、差が出てくるのではないかと考えます。
他人事ではなく、自分のこととしてかんがえる、そう言ったモノになればと思います。
【事故報告書】
それこそ教訓の宝庫といったら言い過ぎでしょうか。。。。。
学ぶべきことが多く詰まっているモノだと思います。
遭難カルテと連動しているケースが大部分です。
が、せっかく報告書が出ていても、こちらがキャッチし切れていないものが、結構ありそうです。
こちらのアンテナの感度を上げる必要がありそうです。
また、この報告書の完成度みたいな部分というのは、当事者たちの所属する会の底力のようなモノではないかと考えます。
実際に自分たちで事故報告書を作ったときのことを思い出します。
事実関係の詳細を調べ、反省点を洗い出し、教訓を並べる。
そこに入ってくる人間関係や感情論…。
身内ですら(身内だからこそか…)延々と議論が続き、膨大な時間とエネルギーを必要とするモノでした。
報告書をまとめ、公表された方々には、それだけでも十分な敬意を表したいと思うほどです。
そこまでしてまとめられたモノを、知らなかったとか、放っておくとか…。
あまりにもったいない気がします。
【危険回避の道】
教訓の、その時点時点でのまとめのようなもの。
最近更新していませんが、ここが充実したら、言うことはなくなってしまうのかもしれません。
【道具を語る】
最近、新しい道具を手に入れていないので、あまり更新していません。
古いモノにも思い入れはいっぱいあります。
そういったものについて書いてみてもいいかな。。。。。
ただ、道具を選ぶ基準は、人によって違うところもありますので、決して鵜呑みにしないで下さい。
【山の写真集】
スキャナーの調子がいまいちだったため、一番更新が少ないものです。
最近はデジカメなんですが、山日記にのせてしまったりするので、なかなか新しいモノも・・・。
そのうち消えてしまうかもしれませんね。
以上、各項目ごとのまとめでした。
書きたいことがまだあります。
それは後日に。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2008/03/01(土) 21:59:04|
- 日々是好日
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