岩手・宮城内陸地震。
栗駒山への登山ルートが、一部解禁になったようです。
思い出したのは、8年前の秋に起きた鳥取県西部地震。
大山周辺が地震に見舞われました。
「日本のマッターホルン」と書かれた看板のあった、烏ケ山。
地震による登山道崩落で、公式には未だに登山禁止となっています。
地震による山への影響、少なからずある場合があると思いました。
1995年の阪神・淡路。
2000年の鳥取県西部。
2001年の芸予。
2003年の十勝沖。
2004年の新潟・中越。
2007年の能登半島。
そして今年の岩手・宮城内陸。。。。。
鳥取県西部をのぞいて、いずれも死者が出ています。
あらためて日本は地震の国だなぁ…と。
数年に1度は大きな地震があります。
もし、その瞬間、山にいたら…と思うと、ぞっとします。
山に行くリスクに「地震」を含めるとなると、ちょっと大げさすぎではありますが。。。。
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- 2008/06/28(土) 23:40:32|
- 日々是好日
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第一特集、「『ひとりで山に行く』ということ」。
単独行について、比較的よくまとめられていたと思います。
女性特有のリスク。
男に生まれてよかったなぁと、ぼんやり思いました。
気をつけなければならないこと、それが対人となると、やはり気の重い部分があります。
パーティーを組むことと単独、ある意味では対極をなします。
それぞれが、ひとつの行き着く先の形なのかもしれません。
また、それぞれが通るべき道、と言った方がいいのかも。。。
パーティーと単独の、それぞれの経験を積むことで、本質が見えてくるモノなんだと思います。
考えることはできても、実際に体験することでしか分からないものもある、ということです。
単独行の経験を積むことで、パーティーの意味をより深く理解できる。
また、反対も同じことでしょう。
個人的にはその積み重ねから、「単独」or「3~5人のパーティー」というのに収斂してきました。
経験したパーティーの人数は単独から50人程度まで。
2人というのは、よっぽどの相手でないと、心理的にしんどいモノでした。
また、人数が10人を超えると、リーダーであっても全員に目を配る自信が持てません。
リーダーでなかったとしたら、さらにもっと自信が持てなくなります。
単独、パーティーという選択肢はありますが、「団体」と言う選択肢は、私の中では消えてしまいました。
最初は漫然とそれぞれの規模を体験することになっていました。
行ける機会があれば、とりあえず行く、みたいな感じでしたから。。。。
はじめから考えながら経験を積んでいれば、もっと早く収斂したと思います。
考えることと実際に行動して経験を積むこと、車の両輪のようなモノなのでしょう。
もっともここのところは、行動する方が追いついていないのですけれど。。。。
自分よりできるヤツと一緒に行くと楽。
自分よりレベルが低いヤツと行くとしんどい。
確かにそのような部分はあります。
学生時代の部活や山岳会などは、その繰り返しです。
しかし、自分や組織の成長と言う意味では、異なるレベルの人間がいたほうがいいのですから。。。
一方で単独であることで、自分の力量のようなモノが見えてくる気もします。
パーティーだったら、仲間とワイワイやる楽しみがあります。
また、ザイルを出すようなルートには、怖くて一人では行けません。
パートナーがいてこその山になると思います。
単独で人のいないところに行ったら、自分以外に人間はいないので、人間に対する感覚のようなモノは働きません。
その結果、単独の方がより深く周囲の環境(自然?)に浸り込んでいるように思います。
ルートの攻略を目的とするなら、場合によってはパーティーであるべきでしょう。
ただ山そのものに浸りたいのであれば、やはり単独の方が向いているのではないでしょうか。
その山に何を求めるか。
いろいろな物差しがあっていいと思います。
どの物差しを使うかは、人によるでしょう。
ただ、物差しを多く持っている方がいいのかなと思います。
単独行の特集を読んで、単独だけでなくパーティーのことも考えてしまいました。
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- 2008/06/22(日) 23:19:48|
- 日々是好日
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相変わらず、まともに山に行けない日が続きます。
先日、高校時代の先輩から電話があり、一緒に昼飯を食べに行くことになりました。
OB会などでたまに顔を合わしていたのですが、そんなときには挨拶程度でした。
たまたま関西に引っ越してきたこともあり、久しぶりに…ということで。
じっくり話をするのは、何年ぶりだろう。。。。
近況、仕事の話…話題は尽きず、時間のたつのが早いこと早いこと。。。
「で、まだ山やってる?」
「ええ。ぼちぼちですけど」
定番の会話に流れていきました。
彼はもう、山から足が遠のいて何年にもなるそうです。
「最近どこ行った?」
「いやぁ、最近は子連れがメーンな状態で。。。。」
延々と続くのですね、これが。。。
「なんかなぁ…山行きとうなってきたなぁ」
その後、新しく山靴を買ったとの連絡がありました。
貫禄のつきすぎたお腹をなんとかしたいという思いもあるそうです。
分類すれば、「昔取った杵柄」型の登山者になるのでしょう。
ですが、自分の影響を受けて、再び…。
そんな人がいることに、なんだか感慨深いモノがあります。
それが、かつては先輩として仰ぎ見ていた存在だったから、なおのことなのかもしれません。
「近いうちに一緒に行きましょう」
と約束してしまいました。
また、同じ時間を共有できるというなら、楽しみなことでもあります。
私にとっては、ちょっとうれしい出来事でした。
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- 2008/06/14(土) 22:57:28|
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この前の日曜日、車山へ行ってきました。
リフトで上まで上がったので、山登りとはいえませんが、雰囲気だけ味わってきました。
お天気は薄曇り。
八ケ岳、南アルプスなど、展望はまずまず。
さすがに富士山は霞の向こうで見えませんでしたが。。。。
「あのお山は?」
「あれは蓼科山」
「ふ~ん。。。じゃあ、あっちは?」
「北横岳」
「ふ~ん」
長男は自分の行ったことのある山を探していたようです。
数えたところ、自力で行ったのが5。
終始かつがれていったのが2。
以上、7座が確認できました。
自分の行った山を探して数える。
そんな感覚が、こちらはちょっと鈍っていたかな。。。。
改めてというか久しぶりにというか、一応、自分のも探して数えてみました。
その間、次男は山頂付近を走り回っていました。
これまでどこに行ったかなんて関係なく、その場を楽しむ人なんでしょうかね。。。
下りは歩いて下りました。
しっかりと整備された道。
チビどもは爆走!
コケても平気!
こちらは、ちょっとついて行くのがしんどい感じでしたが。。。
せっかく長野まで足を伸ばしたので、どっか登ってくるかな・・・と、最初は考えていました。
ですが、週前半に体調を崩したチビどもが「病み上がり」だとして、嫁さんの強硬な反対に。。。。
まあ、ムリをしてもなぁ・・・と、慎重なほうへ流れた結果、車山という結論に達したのでした。
ところが、爆走ぶりを見ていると、なんだよ・・全然大丈夫じゃんか!!
ちょっと損した気分がないでもないのですけれど。。。。。
今週末はおとなしく仕事しときます。。。
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- 2008/06/07(土) 20:03:44|
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【概要】
25日午後2時過ぎ、新潟県佐渡市の妙見山(1042メートル)から下山した男性が、一緒に下山していた同市、農業男性(56)が途中で行方不明になったと通報。男性は25日午前10時すぎ、県内外の登山仲間17人と白雲台から入山。山頂で昼食を取り、午前11時25分ごろに下山開始。15分後(10分後の報も)に姿が見えなくなったという。男性は登山経験が少なく、足が不自由だったという。当時は濃霧のため視界2メートル程度だったという。26日も警察や消防団ら20人態勢で捜索が行われた。しかし、山頂付近の濃霧と強風のため、同日午後2時半で捜索を打ち切った。また、県防災局は26日、捜索活動のため、航空自衛隊に災害派遣を要請した。27日の捜索は航空自衛隊佐渡分屯基地の隊員らを加え計約100人が参加した。午後1時50分ごろ、県警ヘリが男性を発見、市内の病院に搬送したが、間もなく死亡が確認された。発見場所は「標高約850メートル地点の急斜面下の沢」「標高約800メートル」「山頂から730メートル下った山北西側の斜面」などの報。男性が滑落したものと見られる。
(毎日新聞、産経新聞、新潟日報よりデータ引用・抜粋)
【考察】
さて、不可解なことがいくつかあります。
男性の姿が見えなくなったのが午前11時半過ぎで、通報は午後2時すぎ。
不都合が起きたことを察知してから通報までほぼ2時間半。
通信手段はなかったのだろうか?
現場付近の地図を見たのですが、妙見山頂上三角点から南東約500メートルに「展望台」とあります。
この展望台、大佐渡高原白雲荘という宿泊施設のある場所では?
営業していたとしたら人がいて電話があるわけです。
通信手段を持っていなかったとしても、ここから通報が可能だと言えます。
防衛省管理道路が山頂北側から東側を巻いて、この展望台へと続いています。
異変に気づいてからすぐ動いたとして、それでも2時間半もかかるものだろうか。。。。
10時過ぎに入山、昼食後の11時25分頃下山開始となると、1時間弱で頂上に着いたことになります。
下山ルートがどうだったのかは分かりませんが、入山と同じルートを進めば、それほど時間がかかるとは思えないのです。
1人いないと分かった時点から通報までの間の行動、詳細が不明なので何とも言えない部分はありますが。。。。
続いてもう一点。
不幸にして亡くなられた方は「登山経験が少なく、足が不自由」だったとか。
もし、自分のパーティーにそういう人がいたら、常に目を配っておくべき対象だと思います。
ですが、その男性、気がつけばいなくなっていた。。。。。。
20人近い人間がいて、そこに目がいっていなかったのだろうか。。。。
滑落した瞬間が分かれば、場所の特定が容易になります。
また、これだけの人数がいれば、何人かを現場に残して、救助要請に走ることもできたと思います。
「県内外の登山仲間」というのがどういった集まりなのか、詳細が不明なので何とも言えません。
が、パーティーとしての意識が希薄だったのかもしれません。
通報がもっと早く、滑落した場所が特定できていれば、あるいは、違った展開になっていたのでは…と思います。
今回の事故と直接関係ないかもしれませんが。。。。。
今、パーティーのメンバーが全員いるか。
これは人数が多いほど確認が難しくなるのではないでしょうか。
4~5人程度なら、ぱっと見ただけで分かります。
が、10人を超えると一瞬で判断するのは、私には難しい。。。。
人数が多いからと行って、必ずしも物事をチェックする目が増えるわけではない。
むしろ、見えなくなっているモノが出てくる…ぐらいに考えていた方が良さそうです。
人数が多いというのは、そのまま安心・安全であるとは言い切れない。
多すぎるとかえって希薄になる意識がある。
人数が多ければ多いほど、気をつけておかなくてはならないことが増える。
そういういうことではないでしょうか。
人数が多いことから来る安心感には、危うさが内包されているように思えてなりません。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2008/06/02(月) 23:39:49|
- 遭難カルテ
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