山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ153】 白馬岳で落雷、一時2人不明に


【概要】
27日午後2時50分ごろ、北アルプス白馬岳(2、932メートル)付近で、岐阜県中津川市の男性(66)と妻(60)が落雷に遭い、手足がしびれて歩行困難になったと、同じパーティーの仲間が白馬山荘を通して通報した。県警ヘリなどが捜索したが発見できず、翌28日午後、白馬岳から約3キロ北の雪倉岳の避難小屋に自力で避難していたところを発見され救助された。男性は足に軽いやけど、女性は無事だった。大町署によると、山小屋にはほかに、千葉県の50代の夫婦と兵庫県の60代の男性も落雷を避けるため避難していたが、けがはなかった。2人は同県の登山サークルのメンバー計6人で27日白馬岳に入山。29日に下山する計画だった。27日昼頃、三国境から同山荘に向かう途中だった。ほかの4人は山荘にたどり着き、無事だった。落雷の後、2人は「手がしびれる」などと症状を話すことはできたが、パニック状態だったという(「歩行困難になった」の報も)。一帯は当時、激しい雷雨だった。
(産経新聞、時事通信、信濃毎日新聞、NHKなどからデータ引用・抜粋)



【考察】
あのあたりの標高であれば、まさに雷雲の中だったのでしょうか。
大きなけがもなく救助されたのは何よりでした。



さて、今回のポイントは2つ。

雷とパーティー行動。

まずは雷。
当時の雷がどのような理由で起きたのか、天候が崩れだしたのが何時頃なのかが、今ひとつはっきりしません。
27日入山で三国境経由で白馬岳という計画であれば、栂池からの入山でしょうか。
となると宿泊できるのは白馬大池か、白馬山荘となります。
コースからは少し外れますが、避難に使われた雪倉岳避難小屋も選択肢に含まれると思います。

ゴンドラを使っての入山であれば、白馬山荘着はまず午後になると見られます。
この季節、午後は天候が崩れるため、早立ち早着きをベースに計画を立てる必要があると思います。
計画に雷雨が想定されていたかどうか、そのあたりの詳細は不明です。
個人的には午後1時行動終了をめどに計画、あとは天候を見ながら…という感じではありますが。。。。

少なくとも白馬大池の小屋で情報を収集し、場合によってはそこでストップすることもあり得たと思います。

雷雲がどういった状態で発生したのかが不明ではありますが、計画に加え、現場での判断にもれはなかっただろうか。。。。



続いてパーティー行動。
6人中、心身に不調を来したのが2人で、あとの4人は無事小屋へ。
ここに釈然としないモノが残ります。
あえて悪く言えば、置き去りと言えなくもないですが。。。。。

2人が不調を来した場合、2人がそれに付き添い、2人が助けを求めに走る。
そうであれば理解できるのですが、今回のケースは不可解なばかりです。

4人は雷雨の中を小屋に向かったと思われます。
雷が収まっていれば、全員で小屋に向かったと思われるからです。
また、2人も近くの白馬山荘ではなく、わざわざ遠い雪倉の避難小屋に向かうことは考えられないからです。
「手足にしびれ」「パニック」「歩行困難」などと報じられていましたが、その2人を残していった意図はどこにあるんだろう????


2人が不調に陥った時点か、その少し後の時点でこのパーティーは崩壊していたのではないかと思います。



今回のケース、事故形態としては落雷に分類されてしまうと思います。
ただその課程の中で、パーティーの崩壊が起きていたと思います。
事故前後でパーティーが崩壊するケースが、ときおりありますが、現在の統計や分類上では表面に出てくることがありません。
今回は結果として大きなけがもなく救助されましたが、万が一の自体が起きていたら。。。。
とてつもなく大きな問題をはらんでいると思います。

昔から言われているようなパーティーの鉄則のようなもの自体に、ほころびが出始めているのかもしれません。



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  1. 2008/07/30(水) 23:43:45|
  2. 遭難カルテ
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【日々是好日207】 昨年の事故統計

さて、統計モノの話が続きます。。。

18日に警察庁がまとめた平成19年中における山岳遭難の概況
毎年発表される資料ですが、それを読んだ感想を。

全体的にみると、例年に比べて、より「中高年」というキーワードを意識したものになっていました。
未成年(~19歳)、成人(20歳~)、中高年(40歳~)、高齢者(65歳~)、後期高齢者(75歳~)など、だいたい役所や法律で決まっている区分はこのぐらい。
若者などになると、資料によってその線引きがいろいろと存在します。
ムリにそれに当てはめなくてもいいのに・・・。

他の項でも述べたのですが、「中高年」、山岳遭難においてはちょっと乱暴なくくりかなぁと思います。
というのも、表8の年齢層別山岳遭難者数から。
全遭難者の年齢階層を、15歳未満と90歳以上を含めて17に区切っての統計です。
それによると65~69歳14.8%、55~59歳14.5%、60~64歳が13.9%で、この3つの階層だけで4割強をを占めます。
次に多いのが、70~74歳の9.5%で、これを加えると半分を超えます。
集中しているのはこのあたりまでと見るべきではないかと思います。
以下、50~54歳(7.6%)、75~79歳(6.6%)、45~49歳(5.4%)と続きます。

意外なことに40~44歳と45~49歳の合計、40歳代は9.3%。
同様に30歳代計は9.6%とほぼ拮抗しています。
しかし、これらは70歳代前半とも拮抗しています。
ま、毎年似たような感じではあるのですが・・・。

中高年というくくり、そろそろやめにしたほうがいいのでは・・・と思います。
50歳以上とか55歳以上とした方がより正確だからです。
まず警察がやめないと、その発表資料を基に記事を書くマスコミもやめにくかろうし、それを受け取る我々も・・・。

年齢別の話は、このぐらいで。

これまでは結構あった過去10年の推移のような継続性のあるものが、今年は少なかった。。。。
ほとんどは対前年比に終始しているようでした。
ただ、データを見ると、例年代わり映えのしないものが並んでいる・・・ともいえます。
これは、特に有効な対策がとられていない事の裏返しでもあります。

例えば遭難原因のトップの道迷い。
有効な対策が採られていれば、大幅に減っていることになります。

10年分の比較は、表2の過去10年間の山岳遭難発生状況のみでした。
遭難件数、遭難者数は緩やかに増加傾向にあります。
登山者総数の推移がどうなっているかで、表の見方は変わってきます。
これを上回るペースで登山者が増えていれば、事故率が下がっており、喜ぶべきことです。
一方で登山者数が毎年減少を続けているのに、遭難件数や遭難者数が増加しているとすると、かなりヤバい状況です。
年齢別のことでも関係するのですが、数の比較に加えて率の比較も重要な意味を持つと思います。
ただ、この率の比較、遭難統計上ではほとんどお目にかかったことがありません。

ここのグラフから。
遭難者中、中高年が占める割合は8割。
一方で死者・不明者中では9割。
単純にここだけみると、遭難した場合、中高年の死亡率が高いことは分かります。


表10の遭難件数に占める通信手段の使用状況。
携帯電話の増加が続いています。
もはや、遭難を通報する最もポピュラーな手段といえそうです。
一方で、無線機の凋落ぶりときたら。。。。。

これをもって、無線機の使命は終わった、とするのは早計。
携帯が通じるのであれば、それでよし。
携帯は通じないが、無線機は通じる場所、結構あります。
下界の町が見えている稜線上で、携帯が圏外なんてこともままあるものです。
とはいえ、だんだん、ノスタルジックな装備になっていくのかもしれませんね。。。。




以下、些細なことですが。。。。。

表5の態様別山岳遭難者数の真ん中の円グラフと下の棒グラフの表題の「中高年の」という言葉。
表7の態様別山岳遭難者数(中高年)の円グラフと棒グラフにつくべきものではないかと。。。。。
おそらくミスパンチでしょうけど。。。。。



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  1. 2008/07/28(月) 14:42:30|
  2. 日々是好日
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【日々是好日206】 よくもまあ・・・・

さて、海の日の3連休。
お天気もまずまずで、多くの人が山に入ったことでしょう。

3連休含む4日間 山岳遭難8件2人死亡(信濃毎日新聞)

概要は19~22日の4日間で、長野県内は8件の事故があったとか。
2人死亡、6人がけが。
8人は全員が県外の人で、下山中の転・滑落目立ったとか。

長野県警発表の山岳遭難発生状況などと合わせてみると、以下のようになります。

7/19 62歳 男性 死亡 病気 白馬岳大雪渓 33人のツアー
      44歳 男性 無事 病気 白馬鑓ケ岳登山道 単独
7/20 69歳 女性 負傷 転倒 霞沢岳からの下山中 3人パーティー
7/21 60歳 女性 負傷 転倒 天狗岳から根石岳に向け縦走中 3人パーティー
      69歳 男性 負傷 転倒 槍ヶ岳からの下山中、槍沢で 7人パーティー
      69歳 男性 死亡 転落 唐松岳に向けて不帰嶮Ⅱ峰を縦走中 10名パーティー
7/22 66歳 女性 負傷 滑落 宝剣岳の稜線 家族連れ(人数不明)
      62歳 女性 負傷 転倒 針ノ木岳からの下山中、針ノ木雪渓で パーティー構成不明


信濃毎日新聞にも書かれていましたが、8人中7人が60歳代。
負傷・死亡の全員が60歳代と言い換えても差し支えないでしょう。
また、半数の4人が65歳以上ともなります。

地域・期間限定、今年のデータのみですので、これだけで持って「60歳代の遭難が大半を・・・」というのは早計でしょう。
ですが、かなりインパクトのあるものには違いありません。
いろんな偶然が重なったとはいえ、よくもまあ、これだけ集中したなぁ・・・と。

個人的な感想で言えば、「60歳代」の部分が、20~40歳代になることは、ほとんど想像できません。
50歳代なら、想像できない範囲には入りますが、まだ40歳代よりはずっと現実味が増してきます。

日本を代表する山岳県、長野。
3連休レベルで統計のようなデータが出てくるのも、長野ならではといったところでしょうか。


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  1. 2008/07/27(日) 18:39:57|
  2. 日々是好日
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【山日記 50日目】 ゾロゾロと

海の日の3連休。
ウチは仲間内で集まって、北八ツへ行ってきました。
ほぼ全員が子連れだったので、それでいけるところ・・・というわけで、北横岳。

ピラタスのロープウェーから、坪庭経由で山頂へ。
乳児1人はずっとベビーキャリアに。
子供の数計6人と多くて、やたらとにぎやかな山でした。

セミリタイヤ状態の仲間もいたのですが、全員が山ヤではなく、“親”の顔だったのがおかしい。



行き会った人たちを見ると、子連れが結構いました。
夏休みに、子供を連れて登る山にはお手軽なのでしょう。
ベビーキャリアに乗せられた子供たちの姿も、何人か見かけました。



子供を初めて山に連れて行ったときには、それぞれ不安があったとのこと。
もれなく、ウチもではありますが。。。

ただ実際は、行ってしまわないことには何とも・・・という感じだと思います。
また、実際に子連れ登山をする人が増えているような気もします。


山として考えたときに、自分の山としては全然物足りない。
一方で、思わぬ子供の成長に気づくことができたりもします。
ま、いつまで続けられるかは分かりませんが、楽しんでもらえれば何よりかな・・・。


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  1. 2008/07/23(水) 13:53:19|
  2. 山日記
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【山日記49日目】 お初! 剣尾山

7月13日。
昨日に続き、またまた北摂の山へ。
初めて剣尾山(784メートル)に行くことになった。
今回は嫁さんも一緒で、久々に家族そろっての山。

行きの車中での会話。
「みんなでお山登り、ひさしぶりやなぁ」
「うん『久しぶりぶり、ブロッコリー』や!」
吉本新喜劇のギャグで返されてしまった。。。
ホンマに大阪の子やなぁ。。。

高槻から能勢まで、車で1時間半。
これが大阪か?というような、山村を縫う道をたどる。
ただ、荒れた田んぼは見受けられず、山間部の過疎地とも雰囲気は違う。
大都市近接の山村のパターンかもしれない。

今回の入山口は府立総合青少年野外活動センター
橋下知事の下で不採算部門の切捨て?が進む昨今、ここもいつまでやってるだろうか。。。。

それはさておき、駐車場へ車を入れる。
管理事務所に駐車料金¥600を払いにいくと、ハイキングマップとコース上の注意点を説明してくれた。

最初はセンター敷地内の沢沿いの遊歩道を歩く。
実はこの遊歩道だけで、今回のコースの半分近い距離になる。

チビどもは、母ちゃんにべったり。
なんせ一緒に山に行くのが、去年の8月以来だから、甘えるのも仕方ないか。。。。

第7キャンプ場を過ぎたところで道路を渡り、登山道へ。
樹林帯の中、階段の多い道を進む。
ここの階段、歩幅が小さめで、わりと歩きやすい。

しばらくいくと次男が
「父ちゃん、ママに抱っこしてもらってもいい?」
「ダメ!!」
「うわぁ~ん、父ちゃんの意地悪ぅ~」
泣き声が山にこだましたのでした。。。
なかなか泣き止まず、挙句の果てには鼻血がたら~り。
やれやれ・・・困ったもんだ。

気を取り直して、進む。
長男は父ちゃんと張り合って、飛ばす。
負けないように?こっちも飛ばし、時々停まって2人を待つ。
次男の機嫌も直り、ペースが上がってきたところで頂上に。
剣尾山山頂


前回の明神ケ岳、前々回の若山とほとんど人に会わなかったのが、2人とも不満だったようだ。
今回はそれなりに人がいて、おおむね機嫌よく山頂に至ることができた。

昼飯の後、2人とも山頂付近で走り回る。
見晴らしもそれなりにいい。

下り。
またもや爆走スタート。
転んでもすっくと立ち上がり、また駆け出す。
とうとう嫁さんがギブアップ。
しかたなく、こちらがついていく。
2人とも下りはすっかり得意になったようだ。


どういうわけか、下山後、温泉の要望が。。。。。
まあいいや、ということで能勢温泉へ。
すっかりパターン化しつつあるようだ。。。。


次は、涼しい信州の山にでも行こうかなぁ。。。。

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  1. 2008/07/18(金) 12:20:07|
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【山日記48日目】 久しぶりの明神ケ岳

7月12日。
先週に引き続き、今週も父子3人で近所の山へ。
(またまた嫁さんは仕事)
大阪・京都の境にある明神ケ岳(524メートル)へ。

自宅からコンビニ経由で、市営バス中畑回転場へ。
林道入り口の端っこに車を止める。
梅雨は明けていないものの、好天で、暑い。。。。。

身支度を整え、林道歩きからスタート。
今日はチビども、まずまずのペース。

万寿峠手前で左の登山道へ。
最初が結構きつい登り。
樹林帯を進む
このコースも1年ちょっとぶりで、私の記憶はけっこうあいまい。。。

ずーっと木陰を進むので、涼しくてよかった。
送電線鉄塔の保線路に少し踏み込むなど、プチ迷いをしながら進む。

稜線に出るとアップダウンの繰り返しで、時おり亀岡方面の見晴らしがいい場所に行き当たる。



実は、アップダウンを繰り返して頂上に至るというパターン、チビどもは初体験。
序盤の軽いプチ迷いのせいもあってか、下りに入る度に
「父ちゃん、道、こっちで大丈夫?」。。。。。
やはり少々不安のようだ。

1回の休憩を挟み、上り下りを繰り返し進む。
と、突然、頂上に出てしまった。
明神ケ岳山頂
まあ、あっけないもので。。。

車からここまで、1時間半。
実質歩いたのは、1時間少々ということになる。
「山と高原地図」のコースタイムだと、1時間45分なので、かなり早い?
ま、あのコースタイムは、あくまで目安で誤差もあるものだからなぁ。。。。

三角点の標柱のところで昼飯&ゆっくり休憩。
たかだか標高500メートルちょっととはいえ、休んでいるとそれなりに涼しい。
ちなみにこの日(12日)の大阪の最高気温は33度。


下りは2人とも爆走モード。
休憩も取らず、40分で駆け下りてしまった。。。。
今度はもうちょっと涼しくなってから来ようかなぁ。

帰りは毎度の温泉へ。
山の後の風呂、こいつらは大好き。
これにビールがついたら・・・・オヤジじゃねーか!などと思いつつ。。。


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  1. 2008/07/18(金) 11:46:19|
  2. 山日記
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【日々是好日205】 第5回山岳遭難事故調査報告書 その2

さて、更新に間が空きましたが、前項の続きです。

②事故者年齢分布について

よく出てくる中高年というのは40歳以上、高齢者とは65歳以上。
ま、役所が決めた線引きですが。。。

毎度のように話題にされるのが中高年ですが、今回の資料はちょっと違っていました。
40歳代以下が28%で60歳代に及ばないという表記、なかなか珍しいと思いました。
また、50歳代以上を足すと、全体の72%を占めることになります。
このことから「中高年の遭難が多い」というよりも、「50歳以上の遭難が7割を越す」と表現した方が、より実像に近いのではないかと思います。

22.9%の50歳代を縮小域、60歳代と70歳代以上(計49.1%)を拡大域としています。
登山者の高齢化が、遭難者の年齢分布にもそっくり反映されていると見ていいのかもしれません。
世代別に見ても19歳未満から40歳代は横ばい、50歳代は減少と見て取れます。

次の男女別での比較からすると、5年間で男性は70歳代に向けて変化。
一方の女性は50・60歳代をピークに固まりつつあります。
大雑把に言えば、70台に入ってから、男性は同じように山を続け、女性はレベルを下げたり足を洗っている、ということかもしれません。
ただ、今後10年たったら、この女性の変化も男性と同じように変わってくる可能性はあります。

男女別の事故年齢の比較。
女性が50~65歳の間で、男性を大きく引き離しています。
これも特徴のひとつでしょう。

ただ、以上のデータに、男女別、各年代別の登山者数のデータを重ねることができれば、「率」というものが見えてきます。
「数」の比較に加えて「率」の比較をすることで、より実態に近づくのではないかと考えます。
これは、このあとに続く各国データについても同じです。

この各国データ、イギリス湖水地方については「日本と山岳事情が似ており一番比べやすい」とあるのですが、よく理解できませんでした。
「山岳事情が似ている」という点の、具体的説明がないためではないかと思います。
とはいえ、それぞれの国で全然違うことに、改めて驚きました。
こんなに高齢者の側に偏っているのは、日本の特徴といえそうです。



③登山目的

組織・未組織の違いや各国との比較。
山へのかかわり方や、レスキューへの取り組み方がそもそも違ったりするので、何ともいえません。



④事故態様

道迷いが突出しています。
これには20人の団体(パーティー?)が道迷い遭難をしてしまった場合、件数は1でも人数は20となってしまうということがあるのではないかと思います。
件数と人数を重ねることで、事故発生とパーティーの規模との関係がある程度見えてくるかもしれません。



『先ず目指す目標は「死亡率の低下」である』

これまで5回の報告書を通じて、一番明確に打ち出された方針だと思いました。

死亡率「自殺>家庭内事故>交通事故>登山>自然災害」。
なかなか面白い比較だと思いました。

死亡率の年次変化、欧米各国に比べると倍以上だということは知りませんでした。

各団体別の死亡者データについて。
労山が高齢者に多いというのがありました。
前項で触れた中に、労山の会員減少の話とあいまって、なんだかなぁ・・・と。。。。
各団体の平均年齢や年齢分布をを比べてみたらどうなるだろう?
登山者の高齢化が言われる中、組織としては最も労山にそれが反映されているのかもしれません。
ま、労山関係者にとっては大きなお世話でしょうけど。。。。




「事故データの活用(案)」

出版やWEB上での公開、是非やってほしいと思います。
情報を得ることで、「知らなかった」は減らせると思うからです。

一方で、少々不安が。。。。。

この報告書。
日山協HPには7月7日にアップされました。
労山都岳連レスキュー協のHPにはいずれも、今のところアップされていません。

また、ネット上で検索をかけても、この報告書、ほとんど話題に上っていないようです。
いくら情報が公開されても、この状態ではちょっとなぁ。。。。と思ったりもします。
先だって、組織登山者であるにもかかわらず、この報告書の存在を知らない人がいた、という話を書きました。
実際のところは、案外、そんなものかもしれません。
せっかくの情報なのに、もったいない。。。。

公開とともに、その存在や意味をもっとアピールする必要があるんじゃないかなぁ・・・・などと考えてしまいました。。。。


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  1. 2008/07/17(木) 11:45:36|
  2. 日々是好日
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【日々是好日204】 第5回山岳遭難事故調査報告書

7日に日山協HPに掲載された第5回山岳遭難事故調査報告書
50ページを越えるモノでしたが、興味深く読みました。
今回はその内容について、思いつくままに。

欧米との比較というのが、これまでにはない視点でした。

「湖水地帯の事故報告書とその内容例」
個々の分析データと、地図上に場所を示したもの、日本でもできないだろうか。。。。
実際に計画を立てる際に、考慮するデータとしては、貴重なモノになると思います。
当然、一般への公開が前提です。

「基礎情報の確認」から。
事故調査の回答率は都岳連が高く労山はほぼ半分、日山協が低い。
この傾向はずっと続いているようで、所帯が大きいほど低い率になっているようです。
このデータベースの意義の浸透度の差が出ていると言っても良いかもしれません。

日山協と都岳連の会員増、ちょっと驚きました。
一方、労山は微減が続いているのですね。。。。
3団体の総計、5年で15000人増加。
おおざっぱに言えば、日山協11000人増、都岳連4000人増、労山1000人減。
単純に2003年から5年間の増加率を比較すると、
 日山協33.5%増 労山6.9%減 都岳連105.1%増
日山協が結構な増加率、都岳連は倍増というのが目立ちます。
3団体のそれぞれの割合の変化。
日山協:55.5%→60.8%
 労山:38.3%→28.8%
 都岳連:6.1%→10.3%
このまま行くと、労山が都岳連に抜かれてしまうかもしれません。

組織・未組織にかかわらず、登山者総数の推移というデータがあれば、3団体の会員数の増減から見えてくるモノがあるのではないかと思います。

ただ、変化し続ける登山者の気質に対して、各組織の感覚がどの程度マッチしているのかという差が出ているのかもしれません。

この報告書では、組織登山者を3団体プラス日本山岳会と定義して、約8万人としています。
登山者の総数は600万人とも1000万人とも言われています。
仮に800万人だったとしたら、組織登山者は全体の1%となります。
事故データベースに参加している3団体は計73000人ですので、0.9%。
さらに回答数が4割に満たない状態。
ここからいえるのは、そういうモノとしてとらえる必要があると言うことです。
決して「意味がない」というわけではありません。
すべてを網羅しているわけではない、ということです。

各団体の制度の違いで事故者数に差があるようですが、日山協の回答率の低さ、労山の事故者の高さと数死亡率の低さ、都岳連の死亡率の高さがはっきりと出ています。

① 登山事故の発生状況
「我が国における事故発生状況」で、1989年からの警察庁発表資料をグラフ化しています。
遭難者数は、ほぼ増加の一途。
特にここ10年は倍増です。
一方で3団体の遭難者合計はここ5年でほとんど横ばい。
組織加入していない人の遭難者が増加しているといえそうです。
また、3団体の加盟人数が増加していることからすると、組織加入者の遭難率は下がっているともいえます。

警察庁資料によると、平成18年の遭難者数は1853人。
おなじく2006年の3団体の遭難者数は、計479人。
全遭難者に占める3団体の遭難者は25.8%。
少し前に書いてありますが、3団体の登山者総数に占める割合は1%弱です。
その1%弱の人たちが起こしてしまった遭難事故が25.8%を占めていることになります。
以上から言えることは、組織加入することで、事故に会う確率が、かえって上がるということです。
ま、あくまでも統計の数字上の話です。
(同様のことは日々是好日83で触れました。また、組織・未組織については日々是好日201のコメント蘭でちょっとしたやり取りがありました)

事故発生状況については、欧米との比較が出ています。
各国とも増加傾向だとか。
ただ、日本に限らず、各国の登山人口の推移という母数があったほうが、率を割り出せる面もあるので、そのデータが欲しいところです。
興味深かったのは、「イングランド、ウエールズ」と日本を比較すると、ほぼ半数が無事救出など、だいたい傾向が同じこと。
「フランス/シャモニー」と比べると、負傷者の割合がかなり高く75%前後あること。
ただし、死亡(不明含む)の割合は、英仏と比べても日本のほうが倍以上あること。

やはり登山者総数という、基礎になるべきデータがほしいなあと思いました。


長くなりそうですので、続きは次回以降に。

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  1. 2008/07/10(木) 15:15:26|
  2. 日々是好日
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【山日記 47日目】 またかい。。。。

水曜日、若山に行ったあと、保育所→学童保育と、チビ2人を回収。
嫁さんは泊まりがけの仕事で帰ってこない日だったので、父子家庭状態でした。

3人で風呂に入っているときのこと。
「父ちゃんなぁ、今日なぁ、お山行っとったんや」
「えぇ~!!ずるいぃ!!」×2

抗議の嵐。
「わかったわかった。今度一緒に連れて行ったるから。。。。」

と、いうわけで、水曜日に引き続き、土曜日も若山へ。
3日後に同じ所に行くのもなんだかなぁだけれど、仕方がない。。。。

昼前に家を出て、墓地公園の悠久の丘からのルートを取ることにする。
公園内の登山口に一番近い駐車場に車を止め、身支度。
ものすごく暑くて、立っているだけで汗が出てくる。

悠久の丘までは、炎天下の下、急なコンクリ道。
そこから先は一転して、うっそうとした林の中。
林の中に入ると、ぐっと涼しくなる。

登山道は比較的なだらかで、しっかりとしている。

次男がゴチャゴチャいってなかなか進まず、長男がむくれている。
なだめすかし、休憩を織り交ぜつつ進む。

悠久の丘から
ずっと樹林帯で、かなり暑さが紛れる。
というか、結構涼しくて、家にいるよりもはるかに快適。

「初めていく道」ということで、長男はかなり慎重。
分かれ道?のたびに、立ち止まって考えている。
踏み跡が工作しているような場所に来ると「父ちゃん、こっち?」。
ルートファインディングというほどのものではないけれど、ま、一応考えてはいるようだ。

磐手橋・金竜寺ルートよりは短いものの、1時間少々で頂上へ。
バンザイ!
平坦な林の中の頂上に「えぇ~?ここがてっぺんなん??」と、2人とも拍子抜けした様子。
まあ、こんな頂上もあるわいな。。。

見晴らし場まで戻って、昼飯。
景色の良さに、2人ともはしゃいで走り回る。
ここはウグイスのさえずりが絶えず聞こえていた。
なかなかいい場所だと思った。

さて、下山開始。
傾斜が緩いのと道がいいために、2人とも爆走!!
こっちも走らないとついて行けない。。。。
結局、20分少々で悠久の丘まで下りてしまった。。。。
足の運びがだいぶ安定してきたようだが、そろそろこっちがついて行くのが厳しくなりそうだった。。。。

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  1. 2008/07/06(日) 23:26:45|
  2. 山日記
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【山日記 46日目】 ご近所お手軽 2時間の山

さて、前項である日の専業主夫の話を書きました。
で、水曜日、再びの平日休み。
家事を済ませて昼飯を食ったら、午後1時半。
今日も時間があるぞ!
ということで、そそくさと支度。

今日の目的地は若山(315.5メートル)。
2万5千図には山名の記載がなかったと思うが、山と高原地図にはちゃんと載っている。


13:40 ママチャリにて自宅発。
コンビニで飲み食いするものを仕入れる。
磐手橋を越えて登山口へ。

14:00 ママチャリを登山口において出発。
この若山の磐手橋からのルート、歴史のあるルートのようで「太閤道」とも呼ばれている。
本能寺の変を知った秀吉が中国地方から取って返し、光秀と戦うために山崎へ向かう途中、淀川沿いの道を避けて山の中を通ったのがこのルートと言われている。

歩き出しは、車一台分の幅の未舗装路。
沢にかかる橋を渡ると、ハイキングコースになる。
家にいる間は「あちーなぁ」と思っていたけれど、樹林帯の道は結構涼しい。
金竜寺跡を過ぎ、梶原山(284メートル)を過ぎ、どんどん登る。
結構汗が出始めた。
日ごろの不摂生と睡眠不足のせいか、口の中が気持ち悪いけれど、まあいいかと思い進む。

14:40 若山山頂。
若山三角点
三角点は登山道から5メートルほど外れたところにある。
樹林帯の中のなだらかなところなので、標識がなければピークとは分かりにくい。

写真だけとって戻る。
少し戻って左にそれると、「北摂一の見晴場」につく。
ここで休憩。
北摂一番の見晴台
雲が出ているのでイマイチだけど、遠くに見えるのは多分、生駒山。

ここで女性の4人パーティーに出会う。
挨拶をすると、下山するところだったようだ。

風があり、日差しがほとんどなく、涼しくて気持ちがいい。
ここに来たのは何年ぶりだろう?
前に来たのは、6、7年前かなぁなどと思いつつ、ダラダラ過ごす。

15:00 下山開始。
来た道を下る。
道がしっかりしているので、足元への不安は少ない。
途中で単独で上がってくる女性とすれ違う。

15:25 登山口。
ママチャリに乗って自宅へ。
やっぱり300メートル程度とはいえ、山と下では空気が違う気がした。

15:40 帰宅。
きっかり2時間でした。

とはいえ、日ごろの欲求不満も少しは解消されたかな?

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2008/07/04(金) 13:40:29|
  2. 山日記
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【日々是好日203】 平日休み

昨日の月曜日、会社が休みでした。
シフト勤務なので、ちょくちょく平日に休みがつきます。

朝、嫁さんとチビどもを送り出し、洗濯、掃除・・・。
冷蔵庫の中身を確認して、晩飯の算段を立てて・・・。

専業主なんですね。
まあ、仕方がありません。

一段落して時計を見ると、お昼前。
夕方まではヒマができました。

お天気もまずまずなので、自転車に乗って摂津峡へ。
途中、コンビニで飲み食いするものを仕入れ、ハイキングコースを2時間ほど歩いて帰ってきました。
山登りというほどではないですが、山道を歩いてきました。
風があったせいで、暑すぎず寒すぎず。
ほどよく汗をかいてきました。
家の近所にハイキングコースがいろいろあるというのは、恵まれているのかも知れません。

途中、高槻市営の摂津峡青少年キャンプ場に立ち寄りました。
初夏というのに閑散としており、管理事務所も無人でした。
風の音しかしないキャンプ場、なんだか不思議な感じでした。

家に帰ってから、HPで調べてみると・・・・。
食事・喫煙は所定の場所に限るとか。
テント内の食事が禁止されているとなると、なんだかなぁ・・・と。
なにより、「青少年キャンプ場は、全て禁酒です。アルコール類の持ち込みはご遠慮願います。」だって!

そりゃぁ、すいてるはずだ。。。。

教育目的というのが強いんだろうけど、利用者が少ないというのもなぁ。。。。
うまくやれば収入源にもなるような気がします。
料金が安いので、なんだか微妙だなぁと思いました。


テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2008/07/01(火) 23:44:17|
  2. 日々是好日
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