最近更新をサボっていましたが、またもやテレ話。
19日 薄ガス+寒風 テレ目撃数1 駐車場に引き上げたとたん晴れ!
23日 ガスガスしいお天気 テレ目撃数0 昼過ぎから晴れ
28日 快晴 テレ目撃数1 気持ちの良い1日
肝心の腕前、万年「中の下」なんですが、ぼちぼち去年並みに戻ったようです。
太ももの筋肉疲労が、ずっと軽くなってきました。
余分な力が抜けてきているのかな?
さて、今季のびわ湖バレイ、びっくりした点があります。
去年までは磁気カードによる機械式リフト改札。
今年は機械が撤去され、有人改札に!
鉄道なんかだと駅の自動改札化が進んでいるんですが、こちらはその逆を行く結果に。
まあ、理由はよく分かりませんが、アナログなのもそれはそれでいいかと。
最初のときはびっくりしたんですが、慣れてしまえばまあ、そんなもんでしょう。
あと、子供向け施設の拡充、トイレが大きくてきれいになったとか。。。。
去年までの山頂駅のトイレは・・・・・あの細い階段がちょっとなぁ・・・・でしたので。。。。
ともあれ、そろそろシーズンパスも元が取れたようで・・・・(貧乏性)。
これからはゆったりと楽しめそうです。
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- 2009/01/30(金) 09:29:00|
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吹雪の15日、行ってきました。

板:SHUKSAN 靴:T2 ビンディング:黒コブラ
通称5号機で、板靴は自分の持っている最新機種です。
黒コブラは廃棄処分となった3号機、ESCAPEからの移設。
4号機は安心して乗れるのですが、5号機はちょっとおっかなびっくり。。。。。
まだまだ練習が必要なようで。。。。
この日は駐車場からばかばか雪が降っていました。
上に上がったら、横殴りの雪。
4号機よりやや深い姿勢の方が安定するようで、練習練習。
午後はコースの端っこの吹きだまりで遊びました。
みるみるうちに積もっていくので、毎回リセットされているような感じでした。
5号機、新雪の方が安定するような気がしました。
テレ目撃数2。
さすがに寒くて、早めの撤収。
例のテレ仙人、Hさんをお宅までお送りさせて頂きました。
「ちょっとあがってく?」
と言われ、
「じゃあ、少しだけおじゃまします」
Hさんの書斎?に通され、開いた口が・・・・・・・。
所狭しと数十本のテレ板がずら~っと。
細板、太板に加え、ナンジャコリャ板まで。。。。。
ビンディングも、カタログでした見たことのないものも。。。。。
「すごいっすねぇ~」
と、バカの一つ覚えのように何回も口にする私。。。。。
短い時間ですが、なかなか衝撃的なお宅訪問でした。。。。。
次の休みは、月曜日。
寝不足でなければ、また行ってきます。
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- 2009/01/18(日) 23:42:34|
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世間が3連休の間、ずっと仕事でした。
そんなわけで、14日がお休み。
またまたびわ湖バレイへ。
この日の足回りはこんな感じ。

板:FX Bigstix 7.6 FTi 靴:SYNER-G ビンディング:7tm
通称4号機セットです。
今季のびわ湖バレイは今のところ、こればっかし。
ずっしりとした重量感で、ちょっと山にもって行くのはためらわれるのですが、持っていけないこともないような。。。
なんといっても、その安定感はなかなかのもんです。
多少気張ったら気張ったなりに反応してくれます。
また、多少の手抜きをしても、道具がカバーしてくれるもんですから。。。。。
嫁さんには「乗りやすいじゃん!」と評判。
実際に滑ってみると、重さをほとんど感じないから、あら不思議。
おかげで、上達しません!
びわ湖バレイは稜線上にゲレンデがあるため、風が強いことが結構あります。
新雪がなく、午前中晴れていて、午後に曇って風となると。。。。
名物の「ガリガリバーン」がまだらに発生します。
この日も午後過ぎてから、名物がちらほら。。。。
早々に撤収しました。
前項で休業するスキー場の話を書きました。
びわ湖バレイはというと。。。。

平日午後3時の駐車場です。
結構、車、多いです。
週末なんて、想像するだにオソロシイ状態になっているんではないか。。。。。
個人的には、ツブれてもらっちゃ困るので、商売繁盛、ありがたいことです。。。。
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- 2009/01/17(土) 19:07:18|
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琵琶湖東岸にそびえる伊吹山(1,377.3メートル)。
その中腹に、かつて西武グループがつくった伊吹山スキー場がありました。
経営不振等の理由(?)でいったんは閉鎖になり、ピステジャポンに売却されました。
名称も「伊吹山スキー場」から「ピステジャポン伊吹」に変わりました。
それでも通称「伊吹山」で通ってはいましたが。。。。
今季、どうやら営業していないようです。
HPも休眠状態。
何度か行ったことがあるだけに、寂しいものです。。。。
無雪期には
伊吹山ドライブウェイを利用すれば、頂上近くまで車で上がれます。
ただ、スキー場のゴンドラを利用して3合目まで登り、そこから頂上までのハイキングを楽しむ人も多くいたと思います。
積雪期。
ゴンドラ&リフトを利用して、伊吹山に入る人は結構いました。
また、山スキーも可能でした。
八方尾根や遠見尾根のような利用の仕方が可能だったわけです。
関西の山、スキー場の灯火がまた一つ。。。。。
伊吹山に関して言えば、スキーに限らず、登山にも影響が出ると思います。
今季、伊那スキーリゾート、大町スキー場などなど、休止・廃業の話がぽろぽろと。。。。
乱開発のツケ?
それとも不景気の影響なんだろうか?
よくわかりませんが。。。。
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- 2009/01/16(金) 23:44:32|
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【概要】
4日午後1時5分ごろ、札幌市南区の無意根山(1460メートル)の山頂付近で、同市中央区の無職女性(61)が尾根から滑落したと、仲間から110番通報があった。女性は3日午前、仲間4人と1泊2日の予定で登山口の豊羽鉱山を出発。女性らはスキー板をつけて登山していが、天候が悪化したため引き返そうとした際、尾根から張り出した雪庇を踏み抜いて滑落したとみられる。下山中の4日午後1時5分ごろ、女性の姿が見えないため仲間が携帯電話に連絡。女性は「尾根から約5メートル滑落し、自力で稜線に戻った」と答えた。女性にけがはない模様で、吹雪のため頂上付近で雪を掘りテントを張ってビバーク。仲間は通報後、現場から約1時間下った地点でビバークしている。道警の山岳救助隊が5日午前8時すぎ、山頂の北側付近で女性のザックやシャベルなどを発見、近くの斜面で女性のものとみられる赤いジャケットのフードを見つけた。付近では女性の持っているビーコンの反応があるものの、救助隊の呼びかけには反応がないという。悪天候のため、4・5日の捜索はいったん中断。6日午前10時15分ごろ、女性は山頂の北側約500メートル地点で遺体で発見された。救助に向かった登山仲間らが見つけた。死因は凍死で、死亡推定時間は5日朝ごろとみられる。6日も午前7時からヘリコプターで捜索を試みたが視界不良で断念していた。他の4人は4日に下山して無事だという。
(朝日新聞、毎日新聞、札幌テレビ、北海道放送などからデータ引用・抜粋)
【考察】
あんまり好きなコトバではないのですが、「はぐれ・置き去り」型の事故だったのではないかと思います。
雪庇からの滑落をメンバーが気づかなかったことから、亡くなった女性は最後尾を歩いていたと思われます。
となると、この女性がリーダーだったのでしょうか。
サブリーダーを含む他のメンバーが、トラブルにどの時点で気づいたのかは不明ですが、誰も気づかなかったというのはどういうことだろう。。。。。
パーティーである以上、メンバーが全員いることを常に感じつつ進むべきだと思います。
今回の件に限らずですが、この点に関して、リーダー・サブリーダーの責任は重いと思うのですが、他のメンバーでも同様だと思います。
はからずも今回は、それがなされていなかったことが、原因の大きなポイントでしょう。
女性が最後尾でなかったとしたら。。。。
メンバー間の間隔が開きすぎていたと思われ、すでに、パーティーは崩壊している状態といっても差し支えないでしょう。
亡くなった女性、一部報道によると
札幌ピオレ山の会の所属でした。
会HPのトップページに追悼文が掲載されていたので、間違いないようです。
寄せ集めではない、山岳会のパーティーですらこうなのかと思うと、なんだか力が抜けてきます。
もし、転落直後に気づいていれば、間違いなく違う展開があったはずです。
報道にあったように、女性が自力で稜線にまではい上がれたのであれば、なおさらです。
はい上がるのを助けて一緒にビバークするなり、無理矢理安全地帯まで引きずりおろすなり。。。。。。
助かったかもしれないと思われる要素があるだけに、よけいに残念です。
そしてもう一点。
通報が午後1時過ぎ。
1時間下ったところで4人がビバーク。
ルートを戻って、助けに向かうという選択肢はなかったんだろうか。。。。
地形、気象状態、メンバーの力量など、いろいろな条件があるとは思いますが。。。。。
パーティーのあり方、もう一度考えてみることにします。
なお、今回の事故に関して
こちらではビバーク装備についての考察がなされています。
ウチの集まりも10年ほど前から、ツエルトとコンロとシュラカバなどはビバーク装備としての個人装備。
ガス缶も全員が分担して持ち、サブ行動時にも1発は持つようにしています。
少々荷物は増えるのですが、やはりビバークを想定した装備、自分も再考する余地があるかもしれません。
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- 2009/01/11(日) 22:44:00|
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7日と8日、仕事が休みだったので、びわ湖バレイへ行ってきました。
7日、快晴。
霞みもかかっておらず、遥か遠くに見えるのは・・・・北ア????
昼前、「テレの仙人」と勝手に呼んでいるHさんに、今シーズンも出会い、ごあいさつ。
あいかわらずのしなやかな滑りをしておられました。
テレ目撃数4。
8日、快晴。
テレ目撃数、3。
登りロープウェーでテレを持っていたNさんに声をかけられる。
しばらく滑っていると、この日もHさん登場。
しばらく滑ってから、蓬萊山頂で休んでいると、NさんとHさんもやってくる。
小女郎池方面を見ていると、Hさんが
「ここはもともとツアーコースですからねぇ」
いろいろとお話を聞いて、参考になりました。
で、Hさん。
目の前の斜面(スキー場の裏側)を見て
「今日は、雪、いいんじゃないかな?」
と、言って、その斜面に入って滑り出す!!
つられてNさんも。。。。
登り返した後、Nさんはスキー場へ復帰。
Hさんは・・・・・・もう一本行っちゃった。。。。
2人とも、オフピステを気持ちよさそうに滑っているのを見て。。。。
私も行ってしまいました!
たかだか100メートル足らずですが、気持ちいい!
スキー場へ向かって登り返す。
ウロコが欲しい。。。。。
Hさん、
「こっちにいい斜面があるんで、残しときますよ」
残してもらったんなら、行かなきゃ!
というわけで、2本目も行っていまいました。

距離も短いし、傾斜も大してないんですが、とっても気持ちのいい2本でした。
ま、登り返しに汗をかいたりはしましたが。。。。
午後に入って、女性のテレ屋さんと遭遇。
リフトを降りたところで、テレ4人がそろい、しばらくおしゃべり。
なんとNさんの奥さんとその女性が知り合いだったことが判明。
意外に世間は狭いんだなぁ。。。。。と。
年末年始に雪が降ったせいか、そこそこ雪がありました。
今季も平日休みに通うことになりそうです。
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- 2009/01/09(金) 23:25:25|
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【概要】
4日午前9時40分ごろ、長野県白馬村の北アルプス・八方尾根にある八方池の第3ケルン(標高2080メートル)の稜線(りょうせん)付近で、登山中のパーティーがルート脇で雪に下半身が雪に埋もれた女性の遺体を見つけ110番した。そばにもう一本ピッケルがあったため、県警ヘリが付近を捜索。尾根の南側100メートル下の斜面に倒れている男性を見つけた。県警が捜索したところ、午後2時半ごろ、女性の発見現場から南へ約100メートル下の斜面で男性の遺体を発見した。死因は2人とも凍死で、ザックなど登山用の装備を身につけていた。男性は頭を斜面の下に向けて倒れていたといい、稜線から滑落した可能性が高いと見られる。死亡した2人に該当する登山計画書は見つかっていないということで、警察は携帯電話などの持ち物から身元の確認を急いでいる。その後の調べで男性は名古屋市昭和区の団体職員(57)、女性は愛知県阿久比町の同町議(50)と判明。遺体の状況や所持していたカメラの記録などから、2人は1日午前に八方尾根のゴンドラリフトで入山し、唐松岳(2、696メートル)に向けて登山していて遭難したとみられる。関係者によると、初めは常念岳を目指す予定だったが、雪が深いとみて、八方尾根から唐松岳を経由する縦走コースに変更したという。また、2人は登山仲間で婚約していたという。2人とも登山歴20年で、毎年のように冬山に行っていた。八方池下部の八方池山荘によると、標高約1850メートルにある同山荘周辺は年末年始、断続的な雪と強風による悪天候で、唐松岳方面に向かう登山者はほとんどいなかった。1日は、午前中は小雪が舞う程度だったが、午後から風速20メートル以上の強風が吹き視界が悪い状態だったという。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、中日新聞、信濃毎日新聞、共同通信、時事通信、NHKなどからデータ引用・抜粋)
【考察】
婚約中の2人が亡くなった、痛ましい事故でした。
何があったのか不明な点が多いので、推測に頼らざるを得ない部分かかなりあります。
自分の経験からすると、現場は広い尾根で、風当たりが強い場所です。
現場の近くでテントを張ったことがあります。
念入りにブロックを積んだのですが、寝ている間に風でつぶされるのでは・・・と、かなり不安になった場所です。
男性は突風で飛ばされたのではないかと思います。
ほぼ間違いのないと思われるのは、以下の点。
・入山日に事故にあったこと。
・女性は稜線で、男性は100メートル南で発見。
・2人とも装備を身につけていたが、男性のピッケルは稜線に。
・2人とも目立った外傷はなく、凍死。
さて、2人同時に不調になり、急激に死に至ったのでしょうか?
どちらかが通報することはかなわなかったんだろうか?
単独行ではなくパーティーであったのに、その利点が生かせなかったのはなぜだろう。。。。
1人に何らかのアクシデントが発生した時点での通報ともう一点。
もう1人の方が、ビバークなどの動きをしたのかどうか。。。。
装備についての詳報がないので、このあたりも疑問が残ります。
また、救助を求めに八方池山荘に向かうとすると、現場からは1時間程度。
通報、ビバークに加えて、そういう選択肢もあったと思うのですが、そのいずれもとられていなかったようです。
遺体が発見されてから、身元が判明するのに、多少の時間を要しています。
報道によると、計画書が出されておらず、所持品などから身元が判明したようです。
長野入りして後、常念から唐松へ転進したことと関係があるのかもしれません。
ただ、紙が1枚あれば、その場で計画書は書けるはず。
もし事故が起きてしまったときに、計画書の意味は大きいものです。
また、転進後の行動計画を、地元の誰かに伝えていれば、捜索ももう少し早かったと思います。
唐松のピストンであれば、通常は2日か3日には下山しているはずですから。
以下、余談ですが。
今回なくなった男性、昨年11月末に
コメントを頂いた方のようです。
彼の
HPを見ると、山への姿勢や思いを垣間見ることができます。
実際にご本人にお会いしたことはありませんし、1回コメントを頂いたのみです。
本当にか細い、あるかないかの縁ですが。。。。。
ですが、全くの見ず知らずなわけでもない。。。。。
やりきれない思いが残ります。
改めて、ご冥福をお祈りします。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2009/01/06(火) 13:37:29|
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【概要】
28日午後2時ごろ、岐阜県高山市の北アルプス西穂高岳(2、908メートル)の山頂南側の稜線から、大阪府和泉市の中学校教諭女性(36)が滑落、一緒に登山していた長野県安曇野市の女性(37)が気づき、所属する長野県山岳協会傘下の「登攀クラブ安曇野」の男性を通して110番した。滑落した女性は同クラブ所属。同クラブの長野県の女性2人と26日に西穂高岳に入山。、29日に下山予定だったという。西穂高岳から下山途中、2750メートル付近のピラミッドピークと山頂の中間から約300メートル滑落した。同行者によると、滑落後に自分で簡易テントをかぶったのが見えたという。女性の携帯電話は通じず、けがの程度は不明。女性は29日朝、岐阜県警のヘリで救出され、病院に運ばれた。ピッケルが左太ももに刺さっており、重傷。衰弱してはいたが、意識はあり、救助の隊員と言葉もかわせたという。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、共同通信、時事通信などからデータ引用・抜粋)
【考察】
まずは、生還できて何より。
ツエルトを始め、ビバーク装備の重要性、改めて・・・という感じです。
また、止血法など学ぶべき点があるのではないかと思います。
携帯電話について。
今回はバッテリーが切れていたのか、故障したのか。。。。。
そのあたりは不明です。
電池切れの場合。
充電式のアルカリイオン電池。
低温ではあっという間に、残量がゼロになってしまいます。
単3電池を使う充電器、やはり必需品ではないでしょうか。
コンビニやホームセンターで売っているので、入手はかなり簡単です。
当然、電池の予備も必要になり、重量的には多少増量になることはやむを得ませんが。
故障の場合。
故障の可能性というのを、織り込んでおく必要があると思います。
携帯電話に限らず、GPS、ビーコンなど、万能ではありません。
バッテリー切れとともに、故障もあり得ること、忘れてはならないと思います。
さて、今回のけが、ピッケルによるものでした。
以下は一般論として。
植村直己の著書「青春を山に賭けて」の中から。
槍を持ったアフリカ・マサイ族の男性から、ピッケルを「いい武器だ」とほめられた。
そんな記述があったと記憶しています。
個人的には、かつて「山男のピッケル」は「武士の刀」みたいなもんだと教わりました。
「武器」「刀」・・・・・・これは「凶器」と言い換えても差し支えないと思います。
残雪期の山、夏の雪渓、初冬の山。
アイゼンワーク、ピッケルワーク、ザイルワーク・・・・。
学生時代には、バカの一つ覚えと思えるほど、雪訓ばかりしていました。
正直に言うと、全然楽しくないので大嫌いでしたが。。。。
今にして思えば、そこに意図があったのではないか・・・・と。
「武器」「刀」を扱うわけですから、それによって自らを傷つけぬように。
(ま、傷つくことがゼロにはなり得ませんが、少なくとも減るだろうと。。。。)
そのためには、使い慣れておく必要がある。
使い慣れる=体で覚える。
そういうことだったのではないかと思います。
滑落停止訓練など、雪訓の効果については、以前から議論があったと思います。
ただ山行を重ねるよりも、ある程度訓練を積む方が、道具の習熟が早いのでは?
ピッケルによる自傷も、アイゼンを引っかけることも、減るのでは?
また、転倒・滑落開始直後に、体が反応するってことは?
使いこなせてこその道具。
改めて訓練の意味を思いました。
雪山にピッケルを持って入る人のうち、そういった訓練と無縁の人。
どのぐらいいるんだろう。。。。。。
自らのピッケルが刺さり重傷という点から、そんなことを考えてしまいました。
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- 2009/01/05(月) 13:05:34|
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【概要】
28日午後0時45分ごろ、長野県警駒ケ根署に、東京都内の三峰山岳会事務局から「中央アルプスを縦走中の男性が滑落したようだ」と通報があった。滑落したのは東京都狛江市、私立大助教の男性(34)。男性は三峰山岳会所属の千葉県内の会社員女性(51)と2人で27日午前10時頃、千畳敷から入山、31日に飯田市大平に下山予定だった。2人は27日午後5時ごろ、檜尾岳山頂から小屋に向かって尾根を歩いていて、下りの登山道が凍っていたため、男性を先頭に、手足をついて後ろ向きにはって進んでいたところ、「あっ」という声が聞こえたため女性が振り向くと、男性が滑落していたという。女性は小屋にたどり着いたが、扉が凍って入れず、小屋の外にあるトイレに通じる階段の下でビバーク。女性が28日正午頃、三峰山岳会事務局に携帯電話のメールで遭難を知らせ、同会が通報した。28日に開始された捜索は風速30メートルと悪天候のため、いったん打ち切られた。29日午前8時25分頃、登山道から駒ケ根市側に約300メートル下の斜面で森さんを発見、県警ヘリコプターで救出したが、脳挫傷で既に死亡していた。避難小屋付近にいた女性は、無事救助された。県警地域課によると、この遭難で、2008年に県内で発生した遭難は180件となり、統計開始の1954(昭和29)年以来最多だった03年の179件を超えた。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、中日新聞、信濃毎日新聞などからデータ引用・抜粋)
【考察】
個人的には馴染みのあるルートでの事故。
死者が出るのは、何とも残念なことです。
10時頃千畳敷からの入山となると、やはりロープウェー。
入山初日の27日午後5時頃に檜尾岳山頂という時間からすると、宝剣岳を越えるルートを取ったのではないでしょうか。
また、31日に飯田・太平への下山であれば、空木・南駒・摺古木山を経て・・・というルートになります。
とすると、ザイルなどと一緒に4泊5日の食料などを担いでいたと思われます。
けっこう、ザックは重いだろうとよそうできます。
が、1泊目檜尾避難小屋、2泊目駒峰ヒュッテ、3泊目越百小屋、4泊目安平路山避難小屋と、避難小屋・冬季開放小屋とつなげれば、テントはなくても計画は成り立ちます。
摺鉢窪避難小屋は微妙だけれど、木曽殿山荘も冬季一部開放だったはずです。
事故現場について。
檜尾岳から避難小屋に向かう途中で滑落したようです。
おそらく、下り初めてすぐのところではないかと思われます。
稜線から外れる最初のところ。
小さな雪庇があって、下降点がわかりにくいのです。
雪庇の切れ目があっても、そこは垂直に近い傾斜になります。
わずか数メートルのことではありますが、ザイルを持っていれば、確保する手もあったかと思います。
檜尾岳直下を危険だとする情報は、特に見た記憶がありません。
が、自分が行ったときのことから考えると、場合によっては危険な箇所と言えなくもないです。
ただ、自分が行ったときには、ちょっとだけ困った程度で、比較的すんなり抜けたとも言えました。
気になった点。
報道によると、女性がメールで通報したのは28日の正午頃。
その通りだとすると、事故発生が27日午後5時だったことを考えると、時間的にかなり間が開いていると思います。
そこに何があったのかは分かりませんが、もう少し早い時間帯での通報もあり得たのではないか。。。。
そんな気がします。
余談ですが
昨年末の雪崩事故の時にも三峰山岳会の名を目にしました。
2季続けてとなると、会の方も大変だなぁ。。。。。
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- 2009/01/04(日) 19:46:00|
- 遭難カルテ
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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
なんだか忙しくて、まだ年賀状も出し切っていない有り様ですが。。。。。
正月、地元へ帰ってきました。
高校時代の山岳部、OB会の集まりがありました。
どっちを向いても、懐かしい顔ばかり。
ああ、帰ってきたなぁ・・・・と、実感しました。
多聞にもれず、現役部員数は閑古鳥が鳴いているようで、かろうじて存続している状態だとか。
かつては各学年2ケタの部員がいたことを思うと、隔世の感があります。
まあ、OB会ができることにも限界があると思いますが。。。。。
若い人(10代)が山に行かなくなったという状態が、はっきり出ているようです。
また、OB会の出席者も、20代がいない。。。。。
席次が15年ほど変わらない状態が続いており、なんだかなぁ。。。。。
20代についても、寂しい状態になっているようです。
総会がはけた後、近い年代で2次会へ。
山の話も出るのですが、仕事や家庭の話も次々。
いろんな人の意外な面が見えたりします。
会計の時、
「おう、こんど時間の都合ついたら、どっかの山行こうや」
「でも、このメンツで山行って遭難したら、『中高年パーティー』ってテレビに出るんですよね」
ちょっとの間をおいた後、爆笑でしたが。。。。。
新しい年が始まりました。
事故なく、ケガなく、楽しく。
そんな1年でありたいと思います。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2009/01/04(日) 18:43:46|
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