山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日261】 事故から1ヶ月 その2

前項の続き。


ガイド協会について書いたので、今度は違うほうから。

アミューズ社は観光庁長官第1種の旅行業者として登録されています。
一方のオフィスコンパスの方は、旅行業者としての登録がなされていなかったことが報じられていました。
「旅行業者ではなくガイド会社だ」なんて弁解をしていましたが、ちょっと苦しいような。。。

さて、本題は旅行業者登録云々の話ではありません。

アミューズ社は日本旅行業協会(JATA)の会員リストにその名前があります。

全く詳しくないのですが、旅行業者の業界団体は、このJATAと全国旅行業協会(ANTA)があるようです。

この日本旅行業協会の中にツアー登山部会があります。
以前に触れたのですがツアー登山運行ガイドラインを出したところです(遭難カルテ74参照)。
このツアー登山部会のサイトに、事故を受けて北海道知事から寄せられたツアー登山における遭難事故の再発防止についてと、長野県知事から寄せられたツアー登山の安全確保について(依頼)が掲載されています。
事故を受けてのツアー登山部会の対応だと思います。
会員に対する注意喚起すらないガイド協会(JMGA)と比べると。。。。

そもそも役所から、この手の書類すら届いていないのかもしれません。
もしそうならば、団体の「格」のようなものを、役所からそう見られているということに。。。。

ともに業界団体でありながら、事故に対するとらえかたの差が表れているのかもしれません。

国・都道府県登録の旅行業者という資格と、ほぼ無法状態といっていい山岳ガイド資格の差といったら言いすぎでしょうか。。。。


ちなみに、旅行業ツアー登山協議会の黒川惠会長はJMGAの会員でもあります。





中国新聞の記事に、事故に遭い自力下山した人のインタビュー記事が出ていました。
末尾の部分のみ抜粋します。

 登山歴16年で、月4回は広島県内外の山に登るが「初めての山のプラン作成や道案内は人に頼るしかなく、ツアーをよく利用している」と中高年登山愛好者の実情を代弁する。今回の事故ではガイドの状況判断に疑問が残る。一方で「主催者側だけの責任でもない。今後は、歩くのは自分という自覚をさらに強く持ちたい」と誓う。
 さらに、避難小屋の狭さや登山道の標識の少なさも指摘。「小屋は疲れをとれる状況になく、道案内も少ない。二度と犠牲者を出さないよう整備してほしい」と訴えた。


言いたいことは2つ。

まず、「『初めての山のプラン作成や道案内は人に頼るしかなく、ツアーをよく利用している』と中高年登山愛好者の実情を代弁する。」とあります
これって、裏返すと、行ったことのない山の計画は立てられず、読図もできないというのと同じではないかと。。。。。
16年の山の経験がありながら。。。。。
この人に限った話ではなく、実際はこれが「中高年登山愛好者の実情」なのかもしれません。
10年・20年の経験がありながら、技術や知識が伴わないケースは、ままあることだろうと思います。
では、そういった「中高年登山愛好者の実情」を生み出した原因はどこにあるのか?

簡単に答えの出る話ではないでしょうね。。。。。

でも、山登りってそんなもんじゃないと思います。
それじゃあダメだよって、だれかが大きな声で言わなければならないところまで来ているのかもしれません。
そういう人たちが「よく利用」する、まさにその場が一番手っ取り早い気がしますが。。。。。

いずれにしても、その山に行くのに大きく背伸びをしている「客」の現状が垣間見えます。
何年たってもただ歩くだけ、という人をいかに「自立した登山者」にするか、というのも課題かもしれません。。。


もう一点。

山小屋や登山道の整備を求める声。
事故直後にも地元関係者の中からあがっていました。

それは違うやろ!・・・・・と。。。。

よく整備された登山道、数時間歩くごとに小屋。。。。。
そういうところがあってもいいとは思います。
そうではないところには、そうではないがゆえにある魅力というものがあるんじゃないかと。。。。

日本の山がすべて北アルプスの一部のような状態になったとしたら。。。。。ゾっとしますね。

易しい山、厳しい山、いろいろあるべきだと思います。
そして厳しい山に向かうには、自らがそれなりに力をつけてからにすればいいだけのことです。
それをほったらかして、「二度と犠牲者を出さないよう」と言われても、違和感ばかりが残ってしまいます。


安全対策という意味からいうと、矛盾しているような気が、自分でもしないでもないですけど。。。。
ただ、行き過ぎた安全対策設備というのは、登山が登山でなくなるんじゃないかと危惧するのです。




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  1. 2009/08/18(火) 13:14:04|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:32

【日々是好日260】 事故から1ヶ月

トムラウシの事故から1ヶ月。
思うことをまとめてみました。



少し前の記事のコメントで
「ガイドという仕事は、単純にパーティ組んで登るのと違う。」
という言葉をいただきました。

「ガイド=リーダー」ではないという点、まったくそのとおりです。
むしろ「ガイド>リーダー」というべきです。

リーダーであれば、パーティー全員に目を配り、もっとも弱いメンバーに合わせて一緒に行動するよう、パーティーを運営します。
実際にパーティーが四分五裂状態だったことを考えると、この点は不十分だったのではないかと思います。

また、メンバーの装備や体調もチェックし、弱ったメンバーの荷物を元気のあるメンバーで分担する差配などもします。
個人的には、新人を連れて行くとき、ザックの中身を全部ひっくり返してチェックしたものです。
事故後、アミューズトラベルの社長が記者会見で、装備については参加者個人の責任、というようなことを言っていました。
山に入る以上、参加者の責任に属する部分というのは当然存在しますが、これはちょっと違うんじゃないかと。。。
万が一の事態が発生してしまったら、リーダーよりもガイドのほうが批判にもさらされ、責任も大きいものです。
それを回避する上でも、この点についてはガイド側がチェックすべきでしょう。

まとめていうと「ガイド>リーダー」であるべきなのに、リーダーのなすべきことすら十分にできていなかった、ということになります。



ガイドについてもう一点。

アミューズトラベル社の社長・松下政市氏と事故にあったガイド吉川寛氏は、いずれも日本山岳ガイド協会(JMGA)の会員
また、松下氏はJMGA正会員団体「マウンテンツアーガイド協会」の代表者でもあります。
また、同日美瑛岳で事故にあったオフィスコンパスの代表・上鶴篤史氏と、参加していたガイド小市匠氏も、ともにJMGA会員です。

両社とも、代表者と事故の当事者が会員だったことを考えると、JMGAにとっては大きな話だと思います。
が、JMGAのHPはいつもどおりの微妙にそっけないままで、今回の事故についての記述はまったくありません。


そういえば白馬の事故のときのガイド・田上和弘氏について。
田上氏にはJMGA会員であると同時に日本アルパインガイド協会(AGS-J)の会員でもあります。
AGS-Jは田上氏に厳重注意処分を下した旨がHP上に掲載されていました
が、JMGAのほうは、何もなし。
当時はAGS-JがJMGA加盟だったのですが、現在は分裂。。。。
また、JMGA会員名簿自体も、当時から更新されていないのでなんとも言いがたい部分はありますが。。。。。

ガイド協会の対応が見えてこないあたりに、もどかしいものを感じます。



で、何が欲しいかといわれれば、報告書です。

遭難・事故の際の報告書、山岳会や個人のサイトでは時おり見ることができます。
事故に至った経緯、事故後の対応、問題点や教訓、今後の対策などが記されているものです。
それが、ガイドやツアー会社のものは、個人的には全く目にしたことがありません。
どうしてできないんだろう?

8月13日付の読売新聞に大雪山系遭難、旅行会社が遺族らに説明文というのがありました。
一部の個人サイトで、その書類の存在は公表されていましたが、いちおう全文を引用します。

北海道の大雪山系トムラウシ山(2141メートル)で7月、東京の「アミューズトラベル」が企画した縦走ツアーの参加者ら8人が死亡した遭難事故を巡り、同社が関係者からの聞き取りで遭難に至る経過の概要をまとめて参加者や遺族に送付していたことが12日、分かった。
 文書は同社の松下政市社長名で出され、松下社長は報告が遅れたことを謝罪するとともに、「事故原因の詳細を究明するための検討委員会を設置すべく準備を進めている」として、今後の調査への協力を求めた。
 文書によると、ガイド3人と客15人の一行が7月16日、避難小屋を出発して北沼分岐手前にたどり着いた際、北沼の水が、幅2メートルほどの川のようになって流出。ガイド2人が客を対岸に渡していたが、うち1人が転倒して全身をぬらした。女性客1人が渡り終えた後で動けなくなったため、この女性客と付き添いのガイド1人を残して、ガイド2人と客14人が先に進んだ。
 ガイド2人のうち1人は、北沼分岐とトムラウシ分岐の間の雪渓を、女性客2人を背負って登り、客4人とともにビバーク。さらに、救助要請のために、携帯の電波が届く場所を探しに南沼キャンプ地方面に歩いて行き、午後4時49分にメールで救助要請した。
 もう1人のガイドは、客10人を連れて下山を続行。トムラウシ分岐に到着した際には、客は8人になっていたが、「転倒で極限状態にあり、2人を探しに行く精神力も体力も残されていなかった」としている。このガイドは、前トム平を過ぎた所で一緒にいた女性客に110番通報を頼んだ。
 同社は、「説明文書は遺族や参加者に出したもので、マスコミに発表したものでない」としている。


要するに、報告書自体をオープンにするつもりはない、ということでしょうか?
「マスコミに発表したものでない」とは、公表の意思がないないということではないかと。。。。。

注意点や問題点など、業界関係者のみならず、我々一般の登山者にとっても教訓の含まれたものになるはずですが、公開されないと知るすべはかなり限られてきます。

その後、ガイドたちはツエルト持っていたがテントは持っていなかったことや、ツエルトを持っていたガイドが先に下山してしまったため、残された人たちは吹きさらしの中にいたこと、テンとはたまたま登山道整備業者がデポしていたものを見つけたことなどが報じられています。

個人的には、マスコミの報道がすべて正しいものとは思っていません。
取材する側の事実誤認や、一方的な見方もあるだろうと思います。
今回のように報道がかなり進んだケースの場合、そういうものが一人歩きしてしまう可能性だってあるわけで。。。。。

だからこそ報告書を、とも思うのです。
ぜひとも両社それぞれに、しっかりとした報告書を公開してもらいたいものです。




ちなみに、ツエルト、全員を収容できるだけあったんだろうか?
残された人数などから考えると、足りていなかったように思います。
もし、そういうことであれば、ツアー会社・ガイド側の装備不十分といわれても仕方がないと思います。

それと、テント発見は幸運以外の何でもありません。
もしそれがなかったら、もっと大きな事故になっていたと思われます。

また、テントを持たない状態で「避難小屋はいっぱいです」となったら、客をツエルトで寝かせるのはさすがに気が引けます。
そういうことでの場所取りのために、ガイド1人を小屋に残していたんだろうか?
それはそれで問題があるように思いますが。。。。。



(この項、多分続く・・・・・・はず。。。。。)

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  1. 2009/08/16(日) 13:11:42|
  2. 日々是好日
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  4. | コメント:10

【日々是好日259】 参った

6・7日、会社から「休んでよし!」。
いよっしゃぁ!
行くぞ!

家でゴソゴソ地図を引っ張り出してたら、
「父ちゃん、どこのお山行くん?ボクも行きたい!」
「ボクもボクも!」
よしよし、連れてったるがな!
父ちゃんにまかしとき!
(ちなみに、母ちゃんは仕事)

さて、準備万端。
あとは5日の仕事をやっつけるだけ!
さっさと始末して、早く帰るぞう!

と、バタバタといつにないペースで仕事を片付けていると、嫁さんからメール。
下のチビが熱があると保育所から電話があったとか。。。。。

がっくし。。。。
熱があるなら、山に連れては行けんしなぁ。
上のチビだけ連れてくと、あとあと面倒だし。。。。
なにより、嫁さんが仕事でいないから、面倒を見なければ。。。。。


夏山の機会、今年も1度は流れてしまいました。
残念。

次の連休はいつじゃぁ?
お盆は・・・・全部仕事か。。。。



勤務表とにらめっこする今日この頃でした。


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  1. 2009/08/09(日) 11:53:48|
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【日々是好日258】 土砂降り

1日、仕事が休み。
嫁さんは朝から出勤で、夜まで帰らず。

んじゃ、チビども!ポンポン山でも行ってくるかぁ!
と、言おうかと思ったら、ドバーっと雨が来てしまった。。。。。

仕方ない。。。。

長男には「夏休みの宿題でもやっとけ!」
次男には「兄ちゃんの邪魔すんなよ!」
自分には「洗濯と掃除でもするかぁ・・・・・」

しかしまぁ、とんでもない勢いで降る雨。
おまけに雷まで。。。
ポンポン山、行かないで正解か。。。



個人的にはクソ暑い中、ダラダラと汗をかきながら登るのも好きなんですが、土砂降り&雷はちょっと。。。。


結局、昼からはポケモンの映画を見に。
8日からは仮面ライダーも上映。。。。
シネコンの近所に住むのも、考え物だ。

最近見た映画。
  スタートレック → 点の記 → ポケモン
とってもバラエティーに富んでいて、なんと言っていいのやら。。。




今月は、なぜか仕事が忙しい。
父ちゃんの夏休みは、いつ来るんだろうか?

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2009/08/02(日) 11:28:01|
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