ちょっと前に大阪・梅田の
IBSがなくなった話を書きました。
で、今回もまた、なくなってしまう物の話。
奥蓼科の温泉、保科館。
八ヶ岳の風呂と言えば、いつもここでした。
いつもの仲間が集まって、その時に行くのもここ。
もう15年ほど入り続けています。
南八ツからはちょっと離れていますが、静かでいいお湯でした。
いろんな理由があり、経営者が手を引き、営業譲渡するとか。
オーナーが代わって、いつ再開されるかは不明。
11月上旬には引っ越すとのことでしたので、最後に名残を惜しんできました。
チビどもは2人とも1歳のころからここのお湯につかっています。
今や上野チビが2年生、下のチビも来年小学校に。。。
結構長いおつきあいでした。
さて、お別れ入浴。
蓼科山に登った日と、その翌日に行ってきました。

最初はすいてて貸切でした。
下のチビと男湯に行ったのですが、まあ、泳ぐわ暴れるわ。。。。。。
ま、他の人がいないなら、迷惑になることもないか。。。
その後、何人かの人が入ってきました。
皆さん、口数は多くないのですが、やはり、最後を味わっている様子でした。
いつもより少し長めのお風呂。
親は2人とも、かみしめるものがあったのですが、子供たちはどうだだっただろう。。。
帰り際、おかみさんたちからたくさんのお土産を頂きました。
またひとつ。
大切に思っていたものが、なくなりました。
はっきりと言えば、設備も古く、誰にとってもいい温泉、というわけではありません。
ただ、そこで積み重ねてきたものがあるため、いろいろな思いがあるのでしょう。
最後だと思うと、ギシギシときしむ廊下までがいとおしくなってきます。
残念ですが、しかたありません。
ここ以上の温泉があるのかどうかはわかりませんが、代わりになる温泉を探さなきゃなぁ。。。
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- 2009/11/15(日) 13:32:47|
- 日々是好日
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11月1~3日、家族そろって休み。
長野まで出かけてきました。
2日に蓼科山へ。
長男は1歳の時に担がれて、5歳のときに下りでヘロヘロになりながら下りてきた山。
二男は3歳のときに半分担がれて登った山。
あれから2年半。
成長の証をみることはできるだろうか?
前回の記録は
こちら。
朝から天気はいまひとつ。
弱い雨と、それなりの風。
御泉水駐車場に着くと、車が2台。
飛び石連休の中日の平日だから、人も少ないだろうなぁ。。。
トイレに行ったり身支度をしたりするけれど、すでに寒い。
9時半過ぎに出発。
寒がりのチビどもは、やたらと着込むものの、ちょっと歩いたら
「父ちゃん、暑い。。。暑すぎる!」
そりゃぁ、そうだろう。。。。
途中でカッパや上着を脱がせる。

2週間前の大山が階段ばっかりでうんざりしたのか、山道らしい山道に、結構なペースで進む。
前回来た時にはダラダラダラダラして、全然進まなかったのとは雲泥の差。
1時間少々と少し長めだったけれど、1ピッチで蓼科山荘へ。
ほとんどコースタイム通りのペース。
やるじゃん!
さて、ここから上は大岩ゴロゴロの道
体の小さいチビどもには、ちょっとややこしい道。
二男は寒がってテンションが上がらない。
ルートファインディングも???で、わざわざややこしい方にばかり進みたがる。
いろいろ聞いていると、わざとではなく、そっちがいいように見えるんだそうな。。。。
山頂の小屋が近付くと、風も強く当たり始める。
それでもなんとか小屋まで行くけれど、やっぱり寒い。
風も強いので、さっさと頂上へ行って、さっさと降りてしまうことにする。
時々風に姿勢を崩されるような感じだったが、手を引いてやり、頂上へ。
記念撮影もそこそこに、下山開始。
蓼科山荘の玄関先で、風をよけて昼食。
風が当たらないだけで、寒さが全然違う。
飯を終えると、後は降りるだけ。
岩道ではルートがわからない二男、下りは長男よりも先が見通せるようだ。
一方、登りは好調を維持していた長男。
最近は「恐怖心」のようなものが強くなったのか、あえて飛ばさない。
調子に乗っていた二男が、ヘッドスライディングをして泣いているのに対し「大丈夫?」なんて余裕も。。。。
長男によると、道に石が多いところは走りたくないそうだ。
結局、蓼科山荘から車まで、1時間もかからずに下りられた。
登りで1時間を超すピッチ、寒さと風、大岩の道・・・・・。
2年半の成長はしっかりとあったと思います。
何より足の運びが、上り下りともしっかりしてきたこと、毎回感じるようになりました。
また、精神的にグニャグニャするのも減ってきたように思います。
おかげで、通常の登山道であれば、行動時間も読めるようになってきました。
(子供の場合、この「気持ちの問題」ってのが、結構タイヘンなのです。。。。)
まだ、子供に「待ってくれぇ」と言わなくても大丈夫そうです。
ま、そんなのもあと少しだけかもしれませんが。。。。。
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- 2009/11/13(金) 13:38:23|
- 山日記
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【概要】
10月31日午後3時20分ごろ、宮崎・鹿児島県境の霧島連峰・韓国岳(1700メートル)で、小学5年生の男児(11)が行方不明になったと下山した家族から警察に通報があった。男児は31日午前11時20分ごろから、両親・祖父・妹の5人でえびの高原から韓国岳に入山。2合目付近から「先に行くね」と言って1人で先行。その後、家族が頂上についても男児の姿はなく、下山後に父親(40)が通報した。捜索の結果、11月2日午後0時26分、鹿児島県側の8合目付近の沢で肺停止状態の男児を発見、搬送先の病院で死亡が確認された。現場は韓国岳山頂から鹿児島県側の大浪池に下る登山道のほぼ中間地点から、西へ150-200メートル外れた沢の底。沢の水は枯れており、男児はあおむけに倒れ、はいていた靴の片方がなくなっていた。近くに帽子、ペットボトルなどが点々と落ちていた。死因は低体温症で、死亡推定時刻は1日未明から早朝にかけてとみられる。頭部の骨折のほか、右目周辺は広く内出血していた。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、共同通信などから、データ引用・抜粋)
【考察】
中高年や高齢者という話が多かったのですが、子供が亡くなる事故。
子を持つ親として、痛ましい限りです。。。。。
また、子連れで山に行く機会の多い者として、考えさせられる事故でした。
九州の山は屋久島以外は全く手付かずなので、個人的には具体的なイメージがわきにくい。。。
えびの高原から韓国岳へのルートは1時間~1時間半で、比較的のぼりやすい山だそうです。
事故のあった31日は好天で、登山客も多かったようです。
おそらく、頂上でお弁当を食べてから下りてくる計画だったのではないかと思います。
「先に行ってくるね」
小学5年生といえば元気の盛り。
親といえども、ついて行くのはなかなかのものだと思います。
妹や祖父の年齢が不明なのですが、その人たちとのペースも合わなかったのではないかと思います。
あまりにゆっくりだと、先に行きたくなる。。。。。。。
周りの人にどんどん追い抜かれるとなおさら。。。。
その辺の抑制が効かないのも子供ならではでしょう。。。。
31日に事故発生。
登山客が多かったにもかかわらず、発生の瞬間を目撃した人はいなかったようです。
もし、家族と一緒のときであったなら。。。。。
少なくとも発生場所は特定できるし、死亡推定時刻が1日だったこと、死因が低体温症であったことなどから、別の展開があったことは容易に想像できます。
えびの高原の2日午前8時の気温は4度だったそうです。
この事故の少し前に、大山に行ってきました。
標高はほぼ韓国岳とほぼ同じですが、正午ごろの頂上の気温は1ケタでした。
朝夕はかなり冷え込んだと思われます。
子供と歩いていて思うこと。
思わぬほうへ行こうとする、思わぬところでコケる・・・・・。
まさに「思わぬこと」の連続です。
フラフラと崖の方へ行くのを何度ひきとめたことやら。。。。
やはり、常に一緒に行動することが一番大事なことだと思いました。
一方で、親は衰えゆくのみですが、子供は成長まっしぐら。
親にとっては、体力的にだんだんきつくなっていくことも間違いありません。
それでもなお・・・・・一緒に行動できる方法を考える必要があると思いました。
また、防寒着や食糧は毎回多めに持っていくようにしているのですが、実際には親がいないと役に立ちません。
持っていくものが弁当と上着だけだったら、何かあった時に対処できないことは言うまでもありません。
個人的には、ウチはまだなんとか一緒に行けるように思います。
(そろそろ嫁さんはキツいなんて言ってますが・・・・)
ですが、自分の体調・体力の管理も、重要になってくるんだなぁ・・・と、気を引き締める必要がありそうです。
登山者の高齢化が問題視されて何年にもなります。
子連れ・家族での登山というのは、この問題への一つの答えかもしれません。
ただ、大人だけのパーティーで行くのと比べると、気を配ることがはるかに多く、疲れることもしばしばあります。
ですが、笑顔で「また行こうね」と言われれば、「よっしゃ!」となるものでもあります。
一方で、リーダーやガイドなどの責任とは全く違う「保護者としての責任」という、とてつもなく重いものがある。。。。。
改めてそう思った事故でした。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2009/11/04(水) 15:00:12|
- 遭難カルテ
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