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山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

【日々是好日298】 人が多いと・・・・

富士山の石を持ち出す中国人、ペット連れ登山も…“案内人”は見た

こんな記事が出てました。
前項で、外国人登山者が増えたように思ったと書きましたが、実際に増えているようですね。

さて、この記事、富士山の話です。
夏山シーズン中は大渋滞で、前の人のお尻ばっかり見て歩く状態らしい。。。。
こちらによると、7~8月の富士山登山者数は32万1千人だとか。
1日平均5000人、週末等のピークには1万人超えているようです。

個人的には、とっても行く気がしませんが。。。。


ま、そんなことはさておき。

こんだけ人が多ければ、不心得モノもいっぱい来るだろうなんてことは、簡単に想像できます。
富士山は概ね標高1300メートル以上が自然公園法の特別地域、5合目以上が特別保護地域に指定されているようです。

両地域とも土石の採取は許可制。
となると、石の持ち帰りは許可を得ないとダメってことになります。
記念に!って気持ちは分からなくもないですし、小さなことに目くじら立てなくても・・・とも思います。
が、32万人が1個ずつ持って帰ったとしたら・・・・・10トンを超えるんじゃないかと思います。
トン単位になったら、さすがに「それぐらいいいじゃんか」とも言いにくいんですがね。。。。
毎年、何トンかの土砂が頂上から持ち帰られていると、山の標高自体が変わるような気がします。

ペットはチョット微妙です。
特別地域は「指定地域内の車馬の乗入れ」、特別保護地域は「家畜の放牧」「車馬の乗入れ」が規制されています。
完全にクロとも言いにくいけれど、完璧にシロとも言えないように思います。
微妙なものは避けといたほうがいいように思うので、ペット連れはやめといたほうがいいと思います。
トラブルの元ですからね。。。
「観光客の連れたペットの糞(ふん)尿問題が深刻だ」って記事にありますが、糞尿を残さず持ち帰れるならまだしもですが。。。。。
それって可能なんだろうか?
犬や猫を飼ったことがないので、よく知らないんですけれど。。。。。

漁船の問題でちょっとややこしいことになっている時期に「中国人が」なんてやるところがS経新聞らしい?
ま、確かに中国人登山者は増えてきているんだろうし、その中に不心得モノもいるんでしょう。
が、中国人だけじゃないだろう・・・とも思います。

日本人の中にも不心得モノがいることは間違いないと思います。

で、どこの国の人だろうと、関係ないだろうと思うんですがね。
外国のお国柄は良く知りませんが。。。。



まず、日本人ですら法律のルールを知らない人が結構いるんじゃなかろうか。
ましてや、外国人ならなおのこと。。。。。

日英中韓の4ヶ国語の看板をあちこちに立てることで、少しはマシになるんじゃないかな。
あちこちにモラル向上を呼びかける看板が立つなんて、不細工な話ではありますが。。。




ここ何年か、富士登山はブームの真っ最中。
ブームや流行といわれたら、それだけでなんだかなぁ・・・と、イヤになる自分。
十分、へそ曲がりですな。。。。

富士は日本一の山。
確かにそうなんだけど、個人的には、やっぱり行く気がしない山です。
なんたって人の多さも日本一ですから。


ブームが去り、人が少なくなって閑散とした富士山なら、行ってみよう!




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  1. 2010/09/21(火) 21:32:16|
  2. 日々是好日
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【遭難カルテ172】 北アで61歳女性、2週間ぶり救出


【概要】
北アルプスに入山し、下山予定日の今月16日を過ぎても戻らずに行方が分からなくなっていた東京都江東区の会社員女性(61)が30日、大町市の三俣蓮華岳近くの湯俣川で16日ぶりに救助された。30日午前9時半ごろ、三俣蓮華岳方面から湯俣川を下ってきた8人パーティーが「助けてください」との声を聞き、沢筋から一段高い場所の岩陰にいた女性を見つけた。パーティーのメンバーがカステラなどを食べさせ、山岳ガイド(53)が4~5キロ下流の山小屋「晴嵐荘」に連絡して救助を要請。長野県警のヘリコプターに救助され、同県松本市内の病院に収容された。衰弱しているが、外傷はなく、意識もはっきりしているという。女性が見つかったのは双六小屋から約7キロ離れた標高1700メートル付近にある湯俣川と赤沢の合流部付近。女性は13日に岐阜県高山市の新穂高温泉から単独で入山。山小屋に泊まりながら3泊4日で北アルプスを縦走し、16日に富山市折立に下山する予定だった。13日は笠ケ岳近くの笠ケ岳山荘に泊まり、14日に双六岳近くの双六小屋で昼食を取った後、三俣蓮華岳方面に向かう途中で道に迷い、斜面を滑り落ちた。現場は急で登れなかったため、沢を下った。発見直前の3日間は同じ場所でビバーク。食料は少ししかなく、川の水を飲んでしのいだという。女性は一人暮らしで、連絡がとれないことから心配した娘が自宅を訪れて登山計画のメモを見つけ、22日、岐阜県警高山署に捜索願を出していた。救助前の3日間は発見場所近くの岩のすき間で野営した。非常用の食糧やテントは持っていなかったという。女性の登山歴は10年以上という。女性が発見された場所は廃止された登山道近くで、登山者が通ることはほとんどない。
(朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、中日新聞、信濃毎日新聞よりデータ引用・抜粋)



【考察】
まずは無事救出、何よりでした。
2週間ぶりの救出など、共通点の多い前項とあわせて読んでいただけると幸いです。

天候が15日以降落ち着いていた点が大きなポイントだったと思います。
一度でも大きく崩れていれば、違った展開になったと思います。

計画からすると、なかなかの健脚コースでしょうか。
おそらく軽量化された装備での入山だったと思います。

前項で述べた日帰り装備についてに関連して。

テントなどがない状態でのビバークですので、やはり好天の意味は大きかったと思います。
これはラッキーな点でした。
今回のようなケースを考えると、ツエルトは携行すべきだったのではないでしょうか。
また、小屋泊まり予定だと、食料が貧弱になります。
この女性がどれほどの食料を持っていたのかは不明ですが、やはりある程度は持っておくべきでしょう。

さて、事故の原因は道迷い→滑落という点に行き着きます。
13日と14日は、前線の影響などで天候がいまひとつだったようです。
ガスに巻かれて道に迷い、その挙句に滑落し、道に戻れなくなり・・・。
そういった展開だったのでしょうか。。。。。

で、あのルートって、迷うようなところがあったろうか?
だいぶ記憶がぼやんとしているので、はっきりとは言いにくいのですが。。。。

いずれにしても、人通りの少ない場所でビバークしていたわけで、たまたま近くを通ったパーティーがいたこともラッキーでした。

いくつかの幸運が重なった結果、無事救出に至った、ということだと思います。



16日に下山予定、家族からの通報が22日。
すでに6日のロスが発生しています。
娘さんが自宅に行きメモを発見したため、通報・捜索となったようです。
前項と同じ内容になりますが、やはり計画書を家族に渡しておくことの重要さがここでも・・・・。


もう一点、前項との共通点。
沢筋という、水の確保が容易な場所でビバークしていたことも大きなポイントだと思います。
水さえあれば1ヶ月近く生きられると教わった記憶があります。
もちろん、気温が低かったり天気が悪ければその期間は短くなっていくのでしょうけれど。
救助を待つ場合には、水の確保が重要なポイントになってくるのでしょう。
動き回らずに体力を温存したり、食料を食い延ばしたりも同時にやるべきことです。
また、沢を下り続けるのは危険なので、水の確保ができる場所でじっとしていることが重要なのかもしれません。
また、この女性は沢筋から一段高い場所でビバークしていたようです。
増水や鉄砲水への警戒も同時に必要になってくる、ということです。




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  1. 2010/09/01(水) 02:41:30|
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