山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【山日記 2日目】 2月12日 麦草へ-正念場

2月12日。
珍しく寝坊せず、5時に起きる。
昨年、一昨年と寝坊し、7時ごろまで寝ていたことを考えると、長足の進歩か?

雪洞内は温かく、きわめて静か。
ただし、湿度も高く、お湯を沸かすと、湯気でホワイトアウトしてしまう。
適当に朝飯を作って食べ、いよいよ外へ。

まあまあな風。だが、それほど強いわけでもない。
まずは木曽前岳への登り。
午前7時出発。

上り始めて10分ぐらいで、猛烈に気持ち悪くなる。
胃がムカムカし、吐き気と戦うハメに。
イナさんにトップを譲り、ヒイヒイ言いながらゆっくり登る。
ラッセルは、ひざ前後か。

なんとか気分も収まり、木曽前岳へ到着。
ここからが核心部。

岩峰2つを右から巻いて稜線に戻る。
ここのルートをきちっと決めるのが、なかなか難しい。
空荷で進み、僚船までのトレースを着ける。
特に最初は、谷底めがけてまっしぐらっぽい下り。
徐々に左にトラバース気味に移行し、稜線に復帰。
一昨年は視界が悪く、ここの下降点がわからず、エスケープルートへ。
昨年は恐る恐る…でクリア。
ツボ足で、ひざ上のラッセルだった。

これを抜けると、ほぼ尾根通しの細かいアップダウン。
尾根の左側はずっと崩落斜面が続く。

9時すぎ、牙岩手前のコルで休憩。
なんだか違和感を覚えていた右手。
手袋を取ると…なんじゃこりゃ…。
中指と薬指の第1関節から先が白く凍りついていた…。
やられた!凍傷だ!

イナさんは空荷で、牙岩中央のルンゼのラッセルに向かう。
風はやや収まってきた。
その間、右手をわきの下に突っ込んで温める。
が、進行は止め(遅れ)られても、回復は望めそうもない。
10時、牙岩へ。

牙岩の裏。
岩をトラバースしつつ鞍部へ下りるところ。
イナさんがフィックスを張る。
右手が利かず、ヘタクソな下降となる。
ザイル回収もイナさんに任せる。

イナさんがザイルをしまっている間に先へ。
小さなコブを越え、次のピークから、ドーンと下り。
鞍部への中間で、壁になっているところがある。
昨年はハシゴを掘り出したが、今年はそうもいかず。
積雪が昨年より多く、見つからないのだ。
結局、少し上の木に支点を取り、懸垂下降で抜ける。

しばらくは下り。
そのうち、少しずつガスが濃くなり、風も強まってきた。
最低鞍部まで下りると、岩稜に向かって登り。

途中に10メートルぐらいの小ピークあり。
傾斜がハンパではなく、ここも空荷ラッセルでトレースをつける。
ラッセルはずっとヒザ前後。

少し進んでから、ワカンを付け、ワッパアイゼンに。今年の雪は、多くて重い。

麦草岳への最後の登り。
「三角斜面」とか「三角雪田」と呼んでいる急斜面。
夏にはお花畑の中を、踏み跡がつづら折になっているところだ。
傾斜がきつく、木も生えていないなど、あまり雪はついていない。
が、かなり硬く凍り付いているのだ。

ワッパアイゼンのまま突っ込む。何とか抜けられそうなので、ガシガシ進む。
イナさんは1回滑りそうになる。ここで落ちたら、最低でも大怪我か?
イナさん、ワカンを外し、アイゼンのみに切り替えることに。
だが、ここで右足のワカンを流してしまう。
崩落斜面を落ちていったようで、回収できず。

三角斜面を抜けると、小ピークを越えて麦草岳へ。
風が強く、寒いので、さらにガシガシ進む。
イナさんは前半のがんばりで疲れたのか、やや遅れ気味。

麦草岳も素通りし、下降に入る。どんどん下ると、樹林帯に。
ここからが少々ややこしい。
見通しが利かないので、尾根を外しそうになる。赤テープも少ない。
迷いつつ、何とかコースアウトせずに、7合目避難小屋へ。午後2時半着。

ここまでもってきた100ワットランタンを準備し、薪ストーブに火を入れる。
明るくてぽかぽか。ここの小屋は天国だ。
小屋の温度計は最初、マイナス11度。
ストーブのおかげで、最終的には18度まで室温が上がった。

ストーブの上に置いたコッヘルで、雪を溶かして水作り。
のんびりと過ごす。
ラジオでは、八ヶ岳と安達太良山の遭難がニュースで流れていた。
外は月夜。風強し。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/02/18(土) 14:23:36|
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