山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【危険回避の道8】 地図を読み込む

少し前のデータになりますが、2004年度の警察庁資料(遭難の事故態様)から。
遭難者総数1609人中の第1位は転倒系(転落、転倒、滑落)で37.7%の607人。
ついで道迷いが34.4%の553人。
この2大要因だけで遭難者の7割を超える状態です。

で、道迷いを防ぐために、地図を読み込む必要がある、というわけです。
読図とかマッピングなどと呼ばれるものです。
転倒系には複数の要因が存在しますが、道迷いはこれだけで防げると考えられます。

まず、必要なのは2万5千分の一の地形図とコンパス。
これだけで、ほぼ地形が読め、現在位置の確認が出来る必要があります。
5万分の一地形図やエアリアマップなども使えないわけではありません。
が、より詳細な地形図といえば、2万5千分の一しかないのが現状です。

視界が悪いときでさえ、これだけである程度の現在位置把握が必要になります。
普段からこまめに地図を出し、常に位置を確認することで、迷っても早い段階で気づくことが出来ます。
何度も地図読みをしているうちに、段々読図力はついてくるものです。
悪天候のときほどおっくうになりますが、そんなときの方が重要なのは言うまでもありません。

広い尾根など、迷いやすい地形で視界が悪いとき、高度計を補助に使えます。
腕時計内蔵型も一般的になってきました。
ただし、気圧計に連動した相対高度計は、誤差がつき物です。
同じ場所にいても、低気圧接近で高度が上昇します。
山頂など、標高が確定できる場所に出るたびに修正することで、誤差は最小限に抑えられます。
が、あくまで多少の誤差はあるものと認識する必要があります。

このぐらいのレベルは、パーティー全員に求められるものです。
複数の人間が読図をすることで、間違いを防げる可能性が高まります。

道迷い遭難の人数を押し上げている一因。
中高年の団体などで、ルートファインディングをリーダー格にまかせきりにしているようなケースです。
実質はリーダーのみのミスですが、全員が遭難人数としてカウントされてしまいます。
これはリーダーの責任だけではなく、「連れて行ってもらうだけ」の人たちにも、ほぼ同じだけの責任があります。
参加人数分の地図を読む目があれば、かなり防げるはずです。

そして、GPS。
最近は利用する人も増えてきています。
本体およびバッテリーの重量で数百グラムになることと、高価なことがネックではあります。
それを補って余りあるかは、評価の分かれるところです。
が、使いこなせれば、現在地確認にかなり有効なアイテムであることは疑いありません。
また、携帯電話内臓型もあり、現在地を送信できたりもします。
これは救助を呼ぶ際に、正確な現在地点を連絡できます。
今後、軽量・低価格化が進めば、利用する人が増えると思われます。
ある意味で「最終兵器」と呼べるかもしれません。

ですが、故障・バッテリー切れなどのアクシデントを想定すれば、地図とコンパスは必携であることには変わりありません。
デジタルとアナログ、2本立てで臨むのがベストでしょう。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/04/28(金) 20:37:19|
  2. 危険回避の道
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
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コメント

読図と事前の机上登山は大事

おっしゃるとおりと思います。最初私は池田の五月
山から入りました。道標は完備され地図はいらないように思っていましたが豊能自然歩道の道標は
破壊されているところもあったり、道標が草に隠れ
て見落としそうになったりそれは不安を覚えたこと
を思い出しました。2回目に若山に行く前には一般
コースである太閤道ハイキングコースでしたがそれ
でも途中枝道は多いわ、分岐で道標ないところも
あるわで地形図を取り出しては何度も確認して
進んでましたね。こんなやさしいコースでも道迷い
の因子はあるのですからもっと高度なところは
それ以上になることは間違いないと思っています。
今は若山・天王山周辺の場合一般コースだけで
なく地形図にない道も歩くことがありますが、地形
図は手放せないですし、記録をとるよう心がけて
います。
  1. 2006/10/26(木) 19:46:47 |
  2. URL |
  3. kazuo #1xJsa/bk
  4. [ 編集]

必須アイテムだったりして

登山者としてというよりも、フィールドワーカーとして歩くことが多かったもので、地図は必須アイテムでしたね。高度計は当時まだ高かったもので(全品輸入)、地図を読みながら高度を記録して、いろいろと調査していたものです。
この林道をまっすぐ行って、何本目の沢筋に沿って道があるはずだからそこを降りて。。。
南アルプスの大沢岳の足元で、ヒルと格闘しながら森林鉄道の廃線跡を上がったり、下がったり。

地図を読む習慣がつけば、地図を使うことの楽しさがわかるんじゃないか、と思うのだけど。
  1. 2006/10/27(金) 14:43:11 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

お二方へ

kazuoさま & おーのさまへ。
まとめレスとなりますがご容赦ください。


地形図(&コンパス)は必須のアイテムだと思います。
まあ、高度計やGPSは「あればなお良い」というべきでしょうか。
まあ、場合によっては必須だと思いますし、有効な道具であることは間違いありません。

道迷いを防ぐだけではなく、読図自体を覚えると、それはそれで楽しいものです。
自分の足で稼いだデータを書き加えていった「マイ地形図」なんて、すばらしいものだと思います。
当然、山の高さや有名さには関係ない話ですが。。。
かえって高山よりも、近郊の山のほうが「地図にない道」、多いように思います。
  1. 2006/10/30(月) 13:55:01 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

地図にあるけど、ない道もある

一番困るのは、地図にはあるけれども、実際には使う人もほとんどなく、地元の道の手入れもされず、放置されたために荒れ放題の道ですか。道迷いの可能性もあり、結構大変です。

低山にもありますが、結構、高山にも使われなくなって荒れている道(特に、中央や南)は多いですね。代わりの林道が整備されたような道だと、道自体が崩壊し放題な場合もあり、非常に危険だったりしますので要注意ですね。
  1. 2006/10/30(月) 15:02:47 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Re:地図にあるけど、ない道もある

おーのさまへ。

地図にあっても現実にない・・・何度か遭遇しました。
エスケープを常に考えておかないと、迷うかもしれませんね。
事前に打てる手としては、最新の地図を入手するぐらいでしょうか。。。
地形図と「山と高原地図」を組み合わせるのも1つの手かと思います。

逆のときもありました。
ワクワクと読図・現在地確認しながら行く・・・。
これは結構楽しかったですよ!
  1. 2006/10/30(月) 15:24:52 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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