前項で学校登山の話を書いていて思い出しました。
新田次郎の「聖職の碑」(1976年初版)。
大正2年の中ア・駒ケ岳遭難の小説化作品です。
機会があればぜひご一読を。
確か本のほうは絶版になっていたような気がします。
が、図書館やネットで探せば、間違いなく読めるはずです。
この「聖職の碑」、1978年に映画化されました。
先日、ケーブルテレビで放映されていたのを鑑賞しましたが…。
原作に負けず劣らず、すごい作品でした。
出演者は、鶴田浩二、岩下志麻、三浦友和、田中健、中井貴恵、大竹しのぶ、北大路欣也、笠智衆、地井武男、丹波哲郎、北村和夫、佐藤慶、神山繁、鈴木瑞穂…。
ギャラの総額を考えると、今でも信じられない世界です。
なんせ、あの大竹しのぶのせりふが、ほとんどないぐらいでした。
最近のなんとなく軽い邦画と比べると………比べること自体が失礼なぐらいかな。。。
当時の大スター、鶴田浩二。
実際に木曽駒山頂付近でのロケに参加したそうです。
千畳敷からはヘリで稜線まで上がる予定でした。
が、天候不順でヘリは飛ばせそうにありません。
まさか歩かせるわけにはいかないし…と、スタッフはオロオロ。
そのとき、「自分の足で登る」と、鶴田浩二。
結局、稜線まで歩いて登ったそうです。
当時でもすでに結構なお年かと思います。
しかも、押しも押されぬ大御所。
役者魂のすごさを物語るエピソードです。
このコース、何度か歩きました。
厳冬の凍りついた碑に、そっと手を合わせたこともあります。
実際に遭難があり、小説や映画の舞台になった場所。
歩いているだけで、いろいろと思うものがあります。
去年の12月にDVD化されたようです。
原作、映画とも、一度見てみることをオススメします!
このDVD、買うかどうか迷っているところです。。。
お小遣いがもうちょっとあればなぁ…。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2006/06/22(木) 20:50:18|
- 日々是好日
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