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山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

【遭難カルテ71】 白馬で落石、男性重傷

【概要】
21日午前8時40分ごろ、白馬村の白馬岳(2932メートル)大雪渓3合雪渓付近で、登山していた群馬県桐生市、公社職員の男性(59)が直径約20センチの落石にぶつかり、右足の骨を折る重傷を負った。本人が携帯電話で助けを求めた。約1時間後に消防防災ヘリで救助され、大町市内の病院へ運ばれた。

【考察】
雪渓上を飛んでくる落石、音もせず、かなりのスピードになります。
さっとよける、なんてことは至難の技です。
冬を過ぎ、梅雨に入ると、いろいろなところが緩んできます。
ある意味で、落石の季節かもしれません。
自然落石か人為落石かは不明です。
人為的なものであれば、少なくとも大声で注意を呼びかけましょう。
ま、落石を起こさないのが当たり前ではありますが…。

時々、自分の上にいる人たちの足取りが怪しいと、かなり警戒します。
「頼むから、落としてくれるなよ…」

足元には十分注意して歩きましょう。




しかし、なんで匿名報道なんだろう?
行政ヘリを使用することは、公金支出にあたります。
公金の使途を、国民にかわってチェックするのも、マスコミの使命のひとつ。
その点から言えば、実名報道でしかるべきかと思いますが…。
マスコミの基準はよくわかりません。
やはり、実名、山岳会名はキチンと報道すべきだと考えます。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/06/23(金) 20:13:31|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:11
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コメント

こんばんは^^

初めまして訪歴から伺いました~。
山は危険だらけですよねえ、とても僕には本格的登山は無理ですので低いところでウロウロしてます。^^
  1. 2006/06/23(金) 22:07:38 |
  2. URL |
  3. 起業キャンパー URU #rxT4TTcI
  4. [ 編集]

Re:こんばんは^^

確かに危険はありますね。。。
でも、やめられないもんなんですね・・・これが。
ま、気が向いたらどこかに登りに行ってみてください。
きっと、新しい世界が開けると思います。
  1. 2006/06/24(土) 16:40:18 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

遭難者の立場になってみたらどうでしょうかね。
行政ヘリ=実名報道、民間ヘリ=匿名報道なんてことになったら私なら困ります。もし「不慮の事故」に遭遇してヘリで搬送されるときには民間ヘリをお願いしたくなるでしょう。犯罪被害者宅へも嫌がらせの電話が入るご時世ですから。

 実名であれば、公金支出の使途のチェックが可能で、匿名ではそれができないってことはないだろうし。 公金支出=実名報道って考え方は安易な気がします。
  1. 2006/06/28(水) 06:42:19 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集]

ご指摘について

ご指摘ありがとうございます。
表題なりハンドルネームなりいれていただいたほうが、助かりますが…。

いただいたご指摘をもとに、考えてみました。

嫌がらせの電話…たしかにいやなご時世ですね。
ですが、遭難者と犯罪被害者は同列に論じられないと考えます。

遭難者は、好んで山に行き、そして遭難しているわけです。
山に行かなければならない必然はありません。
よって、被害者たり得ないはずです。
山に行かなければ遭難しないわけですから。

遭難は本人による人災がほとんどを占めると思います。
道迷いや転落・滑落が原因の大半を占めることなど、各種統計からもはっきりしています。
判断ミス、認識の甘さ、準備不足などなど、遭難者本人に原因がある場合がほとんどです。
これは「被害者」というよりも「自業自得」でしかありません。
自業自得であるケースに公金支出、これを匿名にする意味はないと思います。
よって「被害者保護」とは次元の違う話だと思います。

また、「不慮の事故」について。
山に行くと、普段より「不慮の事故」に合う確率が跳ね上がるのも当然のことです。
それを承知で山に行くわけです。
今回のケースの落石だって、ある意味で想定しておくべきものかもしれません。
よって「不慮の事故だから悪くない。しょうがない」にはなりません。

好き好んで危険があるところに遊びに行き、そして事故に至る。
そして救助に公金が使われる。
たとえヘリが民間のものだったとしても、動いた人間の中に必ず公務員も含まれているはずです。
通報を受ける、消防・警察などは、まさにそうです。
ヘリはほとんどの場合、ヘリポートで救急車に遭難者を引き継ぎます。
救急車は、当然ながら消防のものです。
民間ヘリだからといって、地元の税金を全く使っていないことにはならないのです。

そして、消防・警察は自治体予算で運営されています。
地元の人が払った税金で運営されているもので、遠来の客の税金は使われていないのです。
この現実を忘れてはいけません。
救助は遭難者負担ではなく、地元負担の上に成り立っていると言うことです。
長野県で遭難者の救急車搬送を有料化しようという動きが、以前ありました。
「遭難者の立場」より、それに対してお金を払っている「地元納税者の立場」が優先すると言う考え方です。
こちらの立場からも、考える必要があると思います。

自分たちの税金が、どのように使われたかは、知る権利の範囲内です。
遭難者の実名は、「公共の福祉に優先してでも保護すべきプライバシー」に類するものとは考えられません。

また、携帯電話の普及により、安易な救助要請が増えたことも問題になっています。
自力で下山できるのに、タクシー代わりにヘリを使うといった、悪質なケースもあります。
もし、実名が報じられないとなれば、このような連中が増えるのではないかと懸念します。
そういった部分の抑止的な意味でも、実名報道は意味があると考えます。

くどいようですが、遊びに行って事故を起こし、他人の税金を使う。
これを匿名にする意味はないと考えます。
また、山に行く以上、それ(実名報道)は当然のこととして受け止めなくてはならないと思います。

厳しすぎるかもしれませんが、自分も含め、それぐらいの覚悟を持って山に行くべきではないかと思っています。

  1. 2006/06/28(水) 12:30:47 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

遭難者は実名報道を

管理人氏の「ご指摘について」に同感です。

少し視点を変えます。「実名・匿名報道」については「犯罪被害者等基本計画」策定について、メディアスクラムから被害者を守るために警察に決定権を与えることにメディアから異論がでましたが、そうなってしまいました。仮にこの事例がその適用例だとすれば
管理人氏が正しく指摘する様に由々しき問題です。

登山・遭難についての深い経験・知識のない記者が、「第一権力」を振り回して間違った記事を書き連ねることにうんざりするくらい出会ってきましたが、今後、的外れな「匿名報道」によって遭難報道が更に不正確なものになって、世間を惑わせるようになっていくことを怖れます。

管理人氏が言われるように、遭難者は被害者ではありません。地元の人にとっては加害者です。登山者は救助費用を地元に供託してから山に登ろう、と
30年前から言って、笑われています。
  1. 2006/07/02(日) 12:19:23 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

RE:遭難者は実名報道を

一つの事象でも、いろいろな側面・視点から見ることがとても重要だと思います。
そうすることで、気づかなかったものを見つけたり、考えをさらに進めたり。
場合によっては方向修正だってアリかと思います。

これまでここに書いてきたのは、あくまで自分個人の考えに過ぎません。
自分の考えが「正解」かどうかはわかりません。
ですが、「正解」というものがあれば、よりそれに近づきたい、と思っています。

同じ考えの方、そして違う考えの方。
両方いて当然です。
そこの違う中から、考える材料があれば…と思います。

最初にご指摘を頂いた方からのご意見、反論などあれば、そこからまた考えを深めていけるかと思うんですが、その後、何もありません。
ご返答あれば、また、改めて考えさせていただきますが・・・。
  1. 2006/07/03(月) 12:34:27 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

何たる恥知らず!

山ではありません、海です。

愛知県のダイビングショップのプレジャーボートが
客7人を乗せて敦賀半島先端で座礁。敦賀海上
保安部の巡視船2隻、ヘリが出動。波が高いため
最後は特殊救援隊が出て2日目にようやく全員
救助。

テレビに映った経営者らしき男(あくまでも、らしき。
客の一人かもしれません)が、「大丈夫ですか?」
と問いかける記者に答えて曰く「いや、別に」。
「大した事なかった」と言いたげに見えたのは私の勘違いでしょうか。
最近、山の遭難でも同じ様なシーンを見かけます。

いい歳をして、「ご迷惑をお掛けして申し訳あり
ませんでした。」の一言が言えないのか!

こんな連中のために、保安官が生命の危険を
おかし、国民の税金が使われなければならない
のでしょうか!
  1. 2006/07/04(火) 09:21:53 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:何たる恥知らず!

確か、海難事故は捜索・救助費用はタダだったと記憶していますが・・・。
ま、あいまいな記憶ですので、違ったかもしれません。

今回の件、ニュースとしては知っていましたが、「山」ではないので、触れておりません。

ただ、このような態度、山の遭難でも何度も目にしました。
救助された後の記者会見で
「遭難したとは思っていない」(2005.3、年金者組合秋田市支部・山楽会)
「ビバークの判断は間違っていない」(2003.11、新ハイキング・平日グループ)
よくもまあ、こんな強気の発言ができたものだと呆れた覚えがあります。
この発言、いずれも70代(!)のリーダーの言葉でした。

2004年2月に大長山での関学遭難。
あのときの大学生(20代!)の発言と比べれば・・・。

今回の海難、40~50代の人たちでした。
人生経験って何なんだろう?
などと考えてしまうのは、オカシイでしょうかね・・・。
  1. 2006/07/04(火) 15:37:10 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

再び老醜

あまり屁理屈は言いたくないのですが、<タダ>ということは海難事故に備えて普段から公務員と装備(すべて税金)が用意されているということでしょうが、職業としての業務中の救助には納得できても遊びの連中の救助も同じ扱いになることに、私は法律や論理ではなく、心情として納得できないだけです。したがって、山岳遭難は遊びだから有料にすべきだと思っているのです。

事故を起すのは中高老年、恥知らずも中高老年、
私も含めて、深く広い豊かな<人生経験>を持たない老人があまりにも多いことに、自分が老人になって初めて気付いて、愕然としています。老人にご注意あれ!
  1. 2006/07/04(火) 22:57:16 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

管理人様、ごめんなさい。

名前も書かずにコメントした者です。未記入の件、申し訳有りませんでした。
 相も変わらず私は遭難報道に実名は不要と考えています。
  遭難報道が匿名では公金支出のチェックが出来ないということもないだろうし、遭難した場合には実名報道することで遭難事故の再発防止に資するというのも後ろ向きな考え方だと思うからです。 
 言語道断な遭難は後を絶ちませんが、このような事故の抑制は登山者自身の啓蒙によるべきと考えています(青臭い考え方で恥ずかしいのですが)。
 それと結局は気持ちの問題になると思いますが、例えば今回の落石を受けた方(我々と趣味を同じくする方)が、事故そのものの精神的、肉体的なダメージだけでなく、実名報道されることによる心ない中小など更なるダメージを受けたとしたら、あまりに酷な気がします。
 一方で、ヘリをタクシー代わりに呼びつける輩については、住所氏名その他もろもろ全てを晒してしまえ、なんて気持もなきにしもあらずですが。
 最後になりますが、(2003.11、新ハイキング・平日グループ)について、羽根田さんという方が書かれた「道迷い遭難」に詳しく書かれていました。管理人様は既にお読みでしょうか?私には"自業自得"の一言では片付けられないもやもやした気持が残りました。
 
  1. 2006/07/18(火) 21:26:07 |
  2. URL |
  3. もがみ #r4.gA5Ik
  4. [ 編集]

Re:管理人様、ごめんなさい。

もがみさまへ。

お名前等の記入、助かります。

「公金支出のチェック」と言う言葉遣いが引っかかってらっしゃるようですね。
公金支出については可能な限り明確にすべきものと考えます。

登山が趣味であることは、私も遭難された方も同じで、「同好の士」であることは疑いありません。
ですが、「遊び」であることは否定できない事実です。

遭難は「遊びに行って起こした不始末」といえると思います。
その不始末で地元の人をはじめ、多くの人たちに迷惑をかけてしまうわけで、税金の問題もそのうちのひとつです。

山に行くことは、色々なリスクを伴います。
遭難した場合、実名で報道されることもそれに含まれている、と考えるべきではないでしょうか。
私自身、遭難については、それぐらいの厳しさを持って山に向かうようにしています。
大多数の山に登らない人たちから見られても、甘えがないようにしたいと思うわけです。

「登山者自身の啓蒙」、ある意味で理想かもしれません。
ですが現状は、啓蒙や啓発が効果を上げてるとは言いがたいものです。
警察や報道で注意喚起が何度もなされていますが、効果のほどはアヤシイものです。
昨年の遭難が過去最高だったこと、そのひとつの答えです。
考えることをやめてしまった登山者自身が増えているためでしょうか。


新ハイキングの遭難の本、私は読んでいません。
が、例の遭難のリーダーSさんとは、遭難から少し後に何度かメールでやり取りをしました。
詳細な経過、事後対応、そして、Sさんなりの分析を送っていただきました。
また、こちらからもいくつかの指摘や意見を送りました。
そのたびに丁寧なご返事を頂き、時には添付ファイルまであるほどでした。
そのやり取りの中から、感じたこと。
自分だって、いつ、道迷いをやらかすか分かったものではない…と、切に思いました。
また、新ハイキングという硬直化した組織のひずみもあちこちに見えました。
結局、Sさんは石を持って追われるような状態で、新ハイキングを去ることになりましたが…。
ご紹介の本、機会があれば読む事にします。


  1. 2006/07/19(水) 13:21:45 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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