山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ89】 南ア・農鳥岳で不明の4人救助

【概要】
南アルプス・農鳥岳(3026メートル)から下山中、21日から連絡が取れなくなった4人を捜していた山梨県警は22日午前、頂上付近の尾根でビバークしている、4人を発見、ヘリコプターで救助した。4人は道に迷ったという。4人は長崎市の無職男性(66)をリーダーとする、長崎市の無職女性(61)、大阪府枚方市の無職男性(72)の3人パーティーと、案内役の大門沢小屋管理人の長男(39)。4人は20日午前6時半ごろ、大門沢小屋から奈良田の南アルプス登山口に向け出発したが、一時連絡が取れなくなっていた。4人は衰弱しているが外傷はなく、意識もはっきりしているという。
(毎日新聞、時事通信、山梨日日新聞よりデータ抜粋・引用。山梨日日のみ全員の実名報道)


【考察】
遭難カルテ87でふれた事例の、位置的には近い場所での発生です。

気象判断うんぬんについては、他で多々述べたので、あえて申し上げません。

まず、小屋関係者の同行があった点。
 ①小屋側が「ヤバイかも…」と判断し、案内役を買って出た
 ②パーティーの3人が「ヤバイかも…」と判断し、案内役を頼んだ
 ③小屋側の都合とパーティーの都合が一致して、一緒に下山することに
案内役同伴に至ったのは、おそらくこの3つのどれかでしょう。

いずれにしても3人には心強かったはずです。
ですが、コースを熟知しているはずの小屋関係者ですら、道に迷う…。
どんなに経験のある人でも、道迷いは免れ得ないことを示していると思います。

①ないし②だった場合について。
個々人の技量や能力が不明なので、一般論で。
「ヤバイ」と判断する理由の一つに年齢的なものがあると思います。
66、61、72…3人の平均年齢は66歳超です。
加えて、連日の悪天候です。
不安に思うのは、当然のことだと思います。

①だった場合、他人から見て「ヤバイ」ケースです。
すでに、本人たちの「身の丈」に合った山ではない、ということです。
そして、難しいことですが、その自覚が無かったとしたら、恐ろしい話です。

②だった場合。
本人たちの「身の丈」に合っていない自覚はあったと推測できます。
自分の(自分たちの)身の丈に対する認識、現場で誤りに気づいたといえそうです。

好天ならなんでもない山も、悪天候なら話は別です。
天候変化も含めて、自らの「身の丈」を、あらためて考えさせられました。



しかし、長崎の66歳と61歳&大阪の72歳って、どういうパーティーなんでしょう?
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/07/24(月) 15:05:32|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

今晩は
この件は21日昼に、静岡県警山岳救助隊から情報をもらっていました。3人が下るというので、小屋側が助っ人を出したものです。それ以前に下った人達(複数パーティ)も橋が流され?ていたため、減水を待って下山(ビバーク)したとの情報もありました。

私のブログ中「水」の続きに、近辺の雨量を書き込んであります。
  1. 2006/07/24(月) 17:19:14 |
  2. URL |
  3. 安倍の山伏 #-
  4. [ 編集]

安倍の山伏さまへ

安倍の山伏さまへ。

貴ブログ、拝見しました。
貴重な情報、ありがとうございます。

小屋側の助っ人でしたか・・・①のケースですね。
このようなケースが続くと、小屋のほうも「たまったもんじゃない」かもしれませんね。

基本的な気象判断はさることながら、下山するまで他人様の世話にならないようにしたいものです。
自分の力量のレベルを正確に把握できるように気をつけることにします。
また、レベルアップの努力も必要でしょうが・・・。

当方、静岡方面はあまり詳しくありませんので、またいろいろと教えてください。
  1. 2006/07/24(月) 18:43:51 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

汗顔の至り

>長崎の66歳と61歳&大阪の72歳って、どういうパーティーなんでしょう?

仰る通りで言うべき言葉がありません。
うんざりです。
歳をとれば経験を積み、常識を身につけ、少しは賢くなるはずです。仰る通り「身の丈」を知るはずです。私が子供の頃はそういう大人が多かったと思います。しかし、自分が馬齢を重ねて老年に至ったいま、このていたらくはどう理解すればよいのか、頭を抱えてしまいます。恥ずかしい限りです。 
私が所属する山岳会は平均年齢64歳?
老人の入山制限を考える時が来ているのかもしれません・・・
  1. 2006/07/25(火) 07:21:50 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:汗顔の至り

HIKOさまへ。

  歳をとれば経験を積み、常識を身につけ、少しは賢くなるはずです。
  仰る通り「身の丈」を知るはずです。
  私が子供の頃はそういう大人が多かったと思います。

「そういう大人」、まだまだいらっしゃいます。
ただ、「そうでない大人」が、増えてきたとは思います。
そういう人たちに、「そうでない大人」という自覚はないと思いますが・・・。

自分の「身の丈」。
正確に把握するのは、難しいと思います。
ですが、これを把握できれば、事故は格段に減ることと思います。
また、「身の丈」にあった山であれば、いくつになっても続けられると思います。

加齢による体力低下は、誰しもにあります。
ですが、勉強したりトレーニングしたりすることで、「身の丈」はある程度伸ばすことが出来ます。

「年寄りが山に行くのが悪い」などというつもりはありません。
年齢に関わりなく、「身の丈」にあった山へ、と願うのみです。
  1. 2006/07/25(火) 10:58:24 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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