山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日76】 山小屋とテント

お盆休み、北アへ行ってきた知人から報告がありました。
予想通り人が多く、山小屋はスシ詰め状態だったとか。
なんでも一畳あたり3人状態だったと、泊まった人が言っていたそうです。
山小屋もかきいれどきですから、混んでいないと潰れますが。。。
すし詰めなら、十分に寝れなかった人も多かったのではないでしょうか。


いつでもゆったり寝るためには、テントで行けばいいのです。
以下、夏山・3人パーティー・2泊3日で考えて見ます。


テントの利点は、いくつかあります。
混雑した小屋よりははるかに静かなこと。
就寝・起床時など、他人の騒音や他人への騒音が抑えられること。
着替えなどに気を使わなくていいこと。
時間が比較的自由に使えること。
パーティー単位でのプライベート空間が持ち歩けると言うことです。


「テントは狭い」という人がいます。
ですが、これは間違い。
畳1枚の幅は、おおむね90センチで3人なら、1人当たりほぼ30センチ。
アライテントのエアライズ3(3人用、最大4人)は、185センチなので、ほぼ倍の幅が取れます。
少し狭くなりますが、エアライズ2(2人用、最大3人)に3人寝ても、幅は130センチで、ほぼ1.5倍の幅になります。
ハイシーズンであれば、テントのほうがゆったり寝れるわけです。
まあ、天井が低いことでの圧迫感はありますが…。


「テントだと重い」と言う人がいます。
確かに、小屋泊まりと比べての装備は、ツェルトが減るぐらいで、増える一方。
では、どれぐらい増えるのか?
雨具やヘッドランプなどの基本装備は同じですので、増量分を考えます。
以下は一例です(単位はグラム)。

テント  アライ・エアライズ3(2070)           ⇒690
シュラフ イスカ・エア180                  ⇒430
マット  モンベル・U.Lコンフォートシステムパッド90    ⇒290
コッヘル エバニュー・チタンクッカーセットLセラミック(410)⇒137
食器   エバニュー・チタンボールセット            ⇒155
食器   エバニュー・チタンスプーンフォークセットFD      ⇒52
コンロ  スノーピーク・ギガパワーストーブチタン“地”(74)  ⇒25
ガス缶  EPI・ノーマル2発(752)            ⇒250
ツェルト モンベル・ライトツェルト(不要になるため-370) ⇒―123
ここまでで1人あたり1906グラム増量。
これに、ザックが大きくなるぶんと食糧が加算されれば…大体3キロ強の増量という計算になります。
テントをエアライズ3からエアライズ2やトレックライズ2にすると、1人あたり100グラム強の減量は可能です。
工夫次第では3キロを切るかもしれません。
利点を考えれば、許容範囲の増量かと思いますが…。


「装備を買うお金が…」という人がいます。
確かに上の装備を新規で揃えると、1人あたり、おおむね55000円になります。
少ない金額ではありません。
が、小屋の宿泊費、一泊2食付でほぼ8000円で、2泊すると16000円。
テン場代は1泊1人500円ですので2泊で1000円。
ここで15000円浮いてくる計算になります。
と、いうことは、2泊3日×4回でお釣りが来る…。
数年のスパンでみれば、かえって安上がりなのです。


営業小屋泊、利点がないとはいいません。
ですが、3キロ増ですむなら、やっぱりテントだなぁ…。
雨の日はちょっとつらいけど…。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/08/17(木) 20:56:33|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

こんにちは。
私も断然テント派ですね(^_^
これまで小屋泊は、八ヶ岳で激しい雷雨に見舞われてやむなく泊まった一度だけです。
最近のテントはマットは小さくて軽いので、全然気にならないですね。
  1. 2006/08/18(金) 16:25:19 |
  2. URL |
  3. よね #-
  4. [ 編集]

よねさまへ

お久しぶりです。

道具の進歩は凄まじいものですね。。。
20年ほど前の高校生のころ。
雪の中で凍った家型テントをたたんでいたことを思い出します。

営業小屋に泊まったのは子供のころ親に連れられて行った時、知人の経営する山小屋に泊めてもらった時、ヨーロッパアルプスに行ったとき・・・ぐらいです。

個人的にはやはりテントの方が、「山に来た」と、より実感できると思います。
  1. 2006/08/18(金) 17:31:25 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

僕も断然テント派

やっぱりテントがいいですね。
最近は一人のときはモンベルのモノフレームシェルターを使ってます。
ひし形なので時々立て方に迷いますが面積的には十分ですね。
軽いし。
ただ、来年は高天原に行きたいなと思っているんですがあそこら界隈はテン場がないんですよね。
小屋は高いので悩んじゃいます。
  1. 2006/08/19(土) 12:52:47 |
  2. URL |
  3. ブルーム #-
  4. [ 編集]

Re:僕も断然テント派

ブルーム さま、はじめまして。

黒部源流・高天原ですか。
温泉もあっていいところですよ。
テン場は雲ノ平が一番近いのでは?
ルートにもよりますが、太郎平や三俣も幕営できたはずです。
一度調べてみてはいかがでしょうか?
場合によっては、幕営地からルートを決めてもいいかと思います。
  1. 2006/08/19(土) 13:36:24 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

大台ヶ原にキャンプ指定地を

大台ヶ原はドライブウエーができる40年程前まではテントを担いで額に汗して登る山でした。ところがドライブウエーが開通し、山小屋が建つとキャンプ禁止になり、登山の山から観光の山に変貌しました。今では「キャンプのできない山」と思われています。

ところが、その山に再びキャンプ指定地を作ることを、環境省が昨年認めました。要望し続けて30年かかりました。マイカー規制と関連しますので、実現までにはまだ4、5年かかるでしょうが、必ず、観光の山から登山の山に復権させます。現在通行禁止になっている滝見尾根~千石尾根ルートも解禁にするため調査をはじめています。

一方、来春から西大台の原生的自然を保全し、登山者の質を向上させるために利用調整地区に指定して、予約・有料制の入山規制が実施される予定です。
  1. 2006/08/20(日) 23:18:33 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:大台ヶ原にキャンプ指定地を

HIKOさまへ。お久しぶりです。

ドキッとする内容のコメントでした。
私自身が大台方面に行かない理由を、ズバッと言い当てられたようで…。
まさに宿泊が、ほぼ営業小屋に限られてしまうからなんですね…。

営業小屋の存在を否定するつもりはありません。
が、テントや避難小屋などの、別の選択肢があってもいいと思っています。
営業小屋しかない山なんて、私からすれば魅力半減…ってな感じです。
布一枚を隔てて、風や沢の音から山の存在を感じる…そんな山が好きですから。

本当の意味でのテント山行の魅力。
幕営適地を、地形図とにらめっこしてめぼしを着け、さらに現場でよりよい場所を探すことにもあると思います。
計画段階から始まる「宝探し」のようで、ピタッときたときにはうれしいものです。

ですが、最近は「指定地」があり、「指定地以外は幕営禁止」というところが増えました。
オーバーユースや環境問題など、「指定地」があること自体にはやむを得ない面があります。
が、魅力の一部を失ったことは否定できません。
寂しい気もしますが、仕方のないこととあきらめていますが…。

いずれにしても「テン場」の復活、個人的には拍手を贈りたい気持ちです。



「予約・有料制の入山規制」ですか…。
ある意味では、来るところまできたか…と言う感じですね…。
こちらの方はうまく言葉に出来ませんが、なんだか複雑な感じがします。
  1. 2006/08/22(火) 10:41:57 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

登山の原点

ご批判のお気持ちは言外に痛いほど伝わってきます。
私は登山の原点は自由だと信じています。一切の束縛を拒否します。木道もロープも反対の文章を書いてきました。山小屋も山行では泊まりませんでした。

しかし、ここ5年余り、環境省と大台復権の作業をするようになって、そうもいかなくなりました。大台の山上台地一帯は特別保護地区で法的にキャンプ禁止ですが、そこでテントを張ろうとすると「指定地」にならざるをえないことをおわかりください。

また、西大台の予約・有料制の入山規制は年間30万人の観光登山者から僅かに残された原生的自然を守るための最後の手段であることをご理解ください。このままでは厳正的自然は観光客に踏み荒らされて消えます。アメリカの国立公園の真似をして日本ではじめて実施する制度です。

沢ヤとして虚無的なばかりに自由に登ってきた感性をしばらく横に置いて、役人と法律・論理の整合性を図る分裂症のような作業を続けていますが、時には本当に狂いそうな気になります。焚火禁止の西大台のど真中で、得意芸の雪の中での生木の大焚火の夜空を焦がす炎を上げたいと衝動的に思うことがしばしばあります。
  1. 2006/08/23(水) 20:59:52 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:登山の原点

HIKOさま。こんばんわ。

決して批判しているわけではありません。そのように受け取られたのなら、こちらの文章力のなさ、申しわけありませんでした。

登山の原点が自由であることに異論はありません。私もそうあるべきだと思っています。

ただ指定地や入山規制の問題については、おっしゃるとおり「原点」から外れてしまうことです。これについては、いろいろな問題があり、やむをえない側面があることは理解しているつもりです。

そしてルールがある以上、それは守るのがスジであることには変わりありません。

ですが、がんじがらめの現状を前にして、ただ深い寂しさを覚える…そんな感じです。くどいようですが、批判ではなく、ため息であると受け取ってください。

山を愛するがゆえに山を守る。その結果として、本意ではない方向に向かわざるを得ない…。HIKOさまの立っている場所は、そんなところではないかと勝手に想像しています。(違ってたらゴメンナサイ)

これからも大変な作業の連続かと思います。どうぞご自愛ください。


大焚火への衝動、よく分かります。雪中での焚き火、なかなかいいもんですからね。
  1. 2006/08/23(水) 22:30:10 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

登山の本質の論議を

管理人さま

不用意に「ご批判」の言葉を使用しまして、管理人さまに長文のメールを書かせる羽目になりましたことを心からお詫び致します。管理人さまはじめ真っ当な自由派の山ヤさん達の違和感、ご批判は言われるまでもなく充分承知しているつもりだけに、申し訳なく思います。この問題は、内外の批判が圧倒的に多いですが、私は登山の復権を目指して、ぶれずに突き進みたいと考えています。今後共ご遠慮なくご批判御教示を戴きたいと願います。

言い訳がましいですが、かつて限られた登山者しか入らなかった地域が、登山大衆化によって観光地化されつつある現在、僅かに残された原生的自然を守る手段が、残念ながら「規制」しかないというなさけない現実を直視して戴きたいです。本質的に反社会的、非日常的であるはずの登山が、ブームになって多くの老人が山に集まっている現象が、本来正常ではないのです。現代版姥捨山であれば別ですが・・

このプログで論じられている遭難は、現在の登山状況が登山の本質からずれている結果であることを如実に表しています。論ずべきは遭難の現象の解析と同時に、登山の本質からの逸脱であることの究明こそが必要であると考えます。
  1. 2006/08/25(金) 18:29:10 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:登山の本質の論議を

HIKOさまへ。

まずはじめにお断りしておきます。
私自身「真っ当な自由派の山ヤ」かどうか、分かりません。このブログで対話することを大事にしているのは、自信のなさから来ることなのです。
他の方の意見・異見を伺って、「なるほどなぁ、そういう考え方もあるかぁ」というのが、正解への一歩であり、また、楽しい作業なのです。

おっしゃるとおり、大台の一件についての違和感はぬぐえません。
うまく表現できなかったのですが、HIKOさまの言葉を借りて、「自然を守る手段が、残念ながら『規制』しかないというなさけない現実」ににため息が出た、というのが一番近い気がします。

登山の大衆化自体は悪いものではないと考えています。限られた一部の人のみに許される遊びというものでもないと思います。ともに山に親しみ、山を楽しむ仲間が増えることは歓迎すべきことです。

ですが、問題なのは基本的な部分を置き去りにしたまま山に入る人が増えてしまったことだと思います。技術や体力以前のモラルや考え方のレベルのことです。

先般のコメントで「登山の原点は自由」というやり取りがありました。
たしかに「非日常」を楽しむうえで、重要な部分です。
が、自由の裏側に何があるのかを分かっていない人が多くなったのでしょう。

自分自身、「本質」について人に言えるほどの考えがいまだまとまっていません。
ま、「反社会的」だとは思っていませんが…。
少しずつ考えを進めてみたいと思います。


追伸:長文のコメントを書くことは、特に苦にしていないので、気にしないでください。
  1. 2006/08/26(土) 03:50:43 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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