山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ110】 針ノ木で不明の男性無事

【概要】
北アルプス針ノ木岳に向かったまま行方不明になっていた横浜市の会社員男性(58)は2日午前9時40分ごろ、下山予定日から5日ぶりに大沢小屋に自力で下山した。衰弱しているため、同県安曇野市内の病院に入院したが、けがはないという。男性は単独で大町市扇沢から8月26日に入山、2泊3日で下山する予定だった。家族から29日夜に「予定を過ぎても帰らない」と届け出があった。その後の捜索で26日に宿泊する予定の山小屋にも到着していないことがわかり、登山口に残されていた男性のバイクが発見された。男性は尾根近くの針ノ木雪渓を目指したが、入山して間もなく道に迷い、岩場で動けなくなってビバーク。持っていたパンや菓子などを小分けにして食べつなぎ、雨水を飲んで渇きを癒やしたという。


【考察】
よくぞ5日も食いつないだ、と言うべきでしょうか。
ビバーク後の食糧に関する処置は、ほぼ正解だったと言って良いでしょう。

2泊3日行程の初日に迷ったようです。
食糧がすべて自前ならほぼ8食。
1日の消費を1食分として1週間をしのぎきった計算になります。
1日1食で1週間山にいるとなると、かなりの飢えに襲われたはずです。
また、計画上、小屋の食事を当てにしていたとすれば、さらに少ない食糧となります。
入山から下山に至るまでの詳細な行動記録があれば、参考になる部分は多いかと思います。

そもそもは道に迷ったところがはじまりです。
それほど迷うようなところだとは聞いたことがありませんが…。



==========追記(06.09.05)==========
以下、中日新聞からの引用です。


■食料小分け、雨水でしのぎ
 (略)
●●さんは最初、尾根を目指して登ったが行き止まり。遭難から四日目の二十九日、山を下り始めたが百メートルほど下りて力尽きたという。これ以上の下山は無理と判断し、開けた場所に野宿して救助を待つことに。手持ちの食料や水でしのいだが、三十日には水が尽きた。 それ以後は雨水を三十ミリリットルほど飲んだだけだった。 今月二日朝、再び下山を開始。午前七時ごろ登山道にたどり着き、雪を集めて約一リットル飲んだ。インスタントのラーメンを食べると元気が戻ったという。
■『体力は限界、イチかバチか』
「体力的に今日が限界だった。でもそろそろ捜索が打ち切られるころだと思い、イチかバチかで下りていった」。二日午前、遭難から七日ぶりに自力で下山した●●さんは同日午後、本紙に、極限状況の中で下山を決断した心情を語った。「遭難中は、動かずにじっと救助を待っていた。ヘリが飛んでいて、捜してくれていることに気付いていた」。●●さんは横浜市南区の自宅で待つ母(81)に電話した後、取材に応じた。疲労から声は弱々しかったが、言葉はしっかりしていた。●●さんは登山歴三十年のベテラン。「慌てることはなかった。救助を待つ間、家族のこと、仕事のことを考えて過ごした。パンや塩ようかん、メープルシロップなど行動食をチビチビ食べながら、しのいだ」一方、「水が少なかったのが痛かった。雨が降ったけどほとんど集められなかった」。日ごとに体力が消耗していく中、捜索打ち切りのタイムリミットが迫っていたことから、二日朝、下山を決意したという。「結果的にはもっと早く下りるべきだった」と後悔を口にしつつ、「たくさんの人に迷惑と心配をかけてしまった。申し訳ない」と関係者を気遣い、おわびの言葉を何度も繰り返した。
(以下略)


なかなか壮絶な内容です。
また、遭難後も落ち着いていた様子が分かりますし、自分の体力なども冷静に分析していたようです。
かえって、これほどの人が道に迷ったことがよけい不思議に思えてなりません。


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/09/05(火) 17:04:10|
  2. 遭難カルテ
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