山道を行く

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【日々是好日82】 中高年、遭難確率は2倍?

日本の登山人口っていったい何人?
というわけで、またもや数字モノ。


2005年の社会経済生産性本部の「レジャー白書」によると600万人強らしいです。
大体これがいい線ではないでしょうか。
民間の中には500万人から1000万人というのがありました。

そもそもどうやって登山人口を割り出したのか、その根拠は見つかりませんでした。
一般に言われている500万~1000万の間、ということにはなりそうです。

で、この「レジャー白書」。
面白いのは、50代以上が過半数を占める「シニア化種目」という分類があります。
この中で登山は、観光・行楽部門12種目中、60.7%で堂々の一位。
全91種目中ではゲートボール、おどり、囲碁、園芸、邦楽民謡、社交ダンス、演芸鑑賞に続いての8位。
以下、日曜大工、ゴルフ、観劇…と続きます。
ピクニック・ハイキングは31位の45.4%でした。

「中高年(40歳以上)が登山人口の8割以上を占める」
あちこちで目にするフレーズです。
中高年登山者の大半は50代と60代で、40代は少数派です。
で、50代以上が6割とすると、40歳以上で8割になる、なんてことにはなるとは考えにくいのです。
この「白書」を信用するとしたら、せいぜい中高年は7割程度といったとこでしょうか。

ところが、2005年分の警察庁データによると遭難者の8割、死者の9割が中高年。
遭難する確率が年齢に関わりなく同じとしたら・・・
遭難者のうち中高年7割、死者も同じく7割、となるはずです。
ですが中高年の遭難確率は若干高く、死亡確率はさらに高まっている、ということになります。

細かく計算して見ます。

2005年の登山者600万人のうち遭難者は1684人で0.028%。
3571人に1人ということになります。
中高年を7割の420万人とすれば、遭難者1372人で確率は0.033%。
3割に当たる180万人の40歳未満は312人で0.017%。
中高年の遭難確率は40歳未満のほぼ2倍ということになります。

死者・不明者でも比較してみます。
全体、273人÷600万人=0.0046%。
中高年、244人÷420万人=0.0058%。
40歳未満、29人÷180万人=0.0016%。
死者・不明者に至っては3.6倍ということになります。

登山者の多くを中高年が占める以上、遭難者の内訳も同様であることは単純な話です。
これだけをもって中高年批判をするのはちょっと違うかな…と。
ですが、登山人口内での割合を比較すると、「中高年の方が遭難しやすい」ということになってしまいます。

「遭難者の8割が中高年⇒だから中高年の遭難が多い」
ではなく、
「中高年の登山者は7割⇒でも遭難者の8割を占める⇒死者・不明者は9割に」
「40歳未満に比べて、中高年の遭難確率は2倍、死亡・行方不明は3.6倍」
という構図が見えてくるわけです。
計算してみて、我ながら驚きました。

40歳というところで線が引かれているのですが、これが50歳以上となったら…。
考えるだけでも、オソロシイものがあります。。。




数字の読み方、人それぞれかもしれません。
「なぁんだ、1万人中3人しか遭難しないのか」とも言えるかもしれません。
ですが、自分がその3人にならない保障はありません。
「3人しか」と読むか「3人も」と読むかで、ずいぶん違う気がします。

もちろん、結果論の数字で山に登るわけではありません。
ですが、山の現状を考える上で、統計モノを並べてみると、その一断面が見えてくると思います。
40歳目前の自分にとっては、今回の「数字」はなかなか興味深いものでした。

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/09/09(土) 20:51:33|
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