山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ112】 北海道の沢、鉄砲水で63歳女性死亡

【概要】
10日午前7時ごろ、北海道八雲町遊楽部(ゆうらっぷ)岳(1277メートル)で、見市(けんいち)川の沢登りをしていた札幌市豊平区の無職女性(63)が、増水した川に流された。女性は札幌中央勤労者山岳会の仲間7人と共に前日入山。登山口となる国道277号の「雲石橋」から約7キロ上流で1泊し、10日早朝から下山を始めた。約2キロ下った場所で、幅5(or6)メートルの川を2人ずつロープを伝って左岸から右岸に渡っていた際、10分ほどの間に腰の高さから胸まで増水。女性は命綱につながったまま、足元をすくわれた。仲間が助け出した時には、既に息が無かったという。 一行は、リーダー(45)を現場に残し、6人が下山、約7時間後に通報。道警ヘリが11日朝、町内の病院に搬送したが、死亡が確認された。仲間の女性(34)は「朝方から雨だったが、それほど増水していなかった。支流の沢が崩れ鉄砲水になったようだ」と話している。 女性は、ヒマラヤなど、海外を含め登山歴は豊富だった。
(毎日新聞、北海道新聞よりデータ引用・抜粋。死亡者のみ実名)


【考察】
前日も雨だったという情報もあります。
が、「鉄砲水」の脅威、今回はまざまざと見せ付けられたようです。
「何がおきるかわからない。それもリスクのうち」とはいえ、これを予測するのは至難の技かと思います。

通報が7時間後というのも、谷筋であることを考えれば、やむを得ないことでしょう。
また、現場に人を残しておいたのも、事後の処置としては妥当なものかと思います。

札幌中央勤労者山岳会、多数の山行を積極的に重ねていたようです。
ですが、8人パーティーというのは少々規模が大きいように思います。
これはあくまで私見で、この点については賛否が分かれることと思います。
当然、訓練合宿的ものなら人数も多くなるはずですから。

亡くなった女性、経験は豊富だったと報じられています。
が、急激な増水に対し、63歳の女性の筋力では耐えられなかったのでしょうか。

増水が始まった時点で一時渡渉を中断し、水が引くのを待つ…。
あくまで結果論ですが、回避するにはそれしかなかったのかもしれません。


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/09/12(火) 20:07:42|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

「登山技術を軽視する勿れ」

>10分ほどの間に腰の高さから胸まで増水。であったとすれば、管理人氏の指摘のように>増水が始まった時点で一時渡渉を中断し、水が引くのを待つ…。 べきであったと思います。結果論ではなく、現場の判断として。

水流の圧力は抗し難く、>足元をすくわれる、ことは普通にあります。そのとき、ザイルでたぐりよせるか、延ばして浮上させるか、即座の勘と判断で生死が分かれた経験が何度かあります。

ところで、沢登りは日本特有の登山形態で>ヒマラヤや海外登山ではほとんどないことです。メデイアは勉強をしてまともな記事を書いてもらいたいものです。

さて、今や観光雑誌と私は勝手に認識している『山と渓谷』の創刊第三号・昭和5(1930)年9月17日発行の巻頭言に「登山技術を軽視する勿れ」と題する一文があります。古くて恐縮ですが、グログ来訪者のご参考までに引用しますので、辛抱してお読みいただければ幸いです。
それにしても80年近く前の文章が、ほとんどそのまま現在でも通用するのはどうしたことでしょうか・・・

「登山者が夏と云わず、冬と云わず、年毎に山の尊い犠牲となることはその数決して尠しとしない。殊に近年漸く悲惨な遭難が頻出するのは高峻山岳に我も我もと押し掛ける結果でもあるが、中には相当山に経験を有し、且登山技術にも熟達した人々の間にも悲しいアクシデントが惹起されるのは私共の深く考へねばならぬことである。

登山者が山で死ぬのは山に登る人たちの技術が、山岳の危険より劣って居るからだと放言した或るアルピニストが居つたが、私は人間の尊い、強い生命を此んな冷たい気持ちで解釈し度くない。殊に山に登る人たちの山に抱かれて安らかな臥床を求める安心立命の世界を、此のやうな冷やかな言葉で断定されては耐えらないと思う。けれども山で遭難することは、そのパーティの技術の上に何等かの欠陥があったことは否めないと思ふ。勿論技術上のことのみでなく、精神上の冷静さ、判断力に欠けた所があったに違ひない。

登山家が自分の力を過信して、自己の力以上の登攀を企てることは危険限りない。自己の征服欲とか、登山を曲解して、力を誇りたい心を満足させるために、技術の原則を忘れ、猪突的な登山を試みるとみには、既に其処にキャタストローフの直接的原因が胚胎していると云わねばならぬ。八月五日午後小槍の登攀に惨たらしい墜死を遂げた杉浦君にも此の憾みなしとしない。
広義で云う登山技術の原則を堅く守ることは経験者、未経験者を通じて必要なことであって、斯る軽挙は深く警めなければならない。」
  1. 2006/09/14(木) 20:58:25 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:「登山技術を軽視する勿れ」

80年・・・時代を重ねても、教訓や反省が生かされていない現実に、愕然としてしまいました。
全く今でも通用する話だと思います。
レベル、年齢、経験に関わらず、全登山者が考えるべき、基本的な部分でしょう。
80年で進歩したのは、各種装備と一部の各論的技術論ぐらい、といったところでしょうか。。。

「山と渓谷」も、創刊当初は志も格調も高かったのですね。
いまや、見る影もなく、無残な状態ですが。

最も山に対して理解があるべき山岳マスコミの堕落、「山と渓谷」の象徴されているように思えてなりません。
今夏の穂高の遭難、全く関係がないとは思えないのですが、誌面上では知らんぷりです。

かの大日岳訴訟一審判決のおり。
山と渓谷編集長氏の「厳しすぎる判決」といった内容のコメントが掲載されていました。
ですが、本家本元の自分たちの誌面には、事故・裁判の概要の他は、識者コメントを羅列するだけで、まったくスタンスを示していません。
この点は今でも理解に苦しんでいます。
「山への志」とともに「マスコミとしての志」も捨ててしまったのでしょうか。。。

まだ、「岳人」に関しては、かろうじて志を読み取れるときもあります。
とはいえ、不満がないわけではありません。
比べた場合、「マシ」という程度でしかありません。

一般のマスコミに至っては…用いるべき言葉がありません。

心に残る、そして残さなければならない文章に接することができ、感謝します。
また、何かいい材料があれば教えてください。
  1. 2006/09/15(金) 01:24:24 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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