山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【遭難カルテ114】 空木岳で滑落、60代の女性死亡

【概要】
16日午後2時15分ごろ、中央アルプス空木岳(2、864メートル)の駒ケ根市側の稜線(りょうせん)から神奈川県鎌倉市の主婦(61)が滑落したと、同行の長男(32)から110番通報があった。女性は16日朝から2泊3日の登山を計画。空木岳東側の古城公園付近から登り、標高約2000メートル付近で滑落した。この日は悪天候で県警ヘリコプターが現場に近づけず、17日午前8時5分ごろ、稜線から約100メートル下で遺体で収容された。女性は登山道の木の根を乗り越えようとしてバランスを崩し滑落、脳挫傷などで死亡した。
(毎日新聞、信濃毎日新聞、共同通信よりデータ抜粋・引用)


【考察】
ルートは池山尾根で間違いないと思います。
この日は、空木岳の避難小屋か駒峰ヒュッテを目指していたのでしょう。

特に難しいルートではありませんが、中アの中では最も長い尾根のひとつでしょう。
初冬、秋、冬とこのルートを通ったことがあります。
2000メートル付近といえば、まだ樹林帯の中。
大地獄、小地獄の難所がガイドブックなどに記されていますが、それほどヤバイ印象は受けませんでした。

バランスを崩しての滑落ということのようです。
一般論ですが、加齢によるバランス感覚の衰えは否定できません。
バランスを崩しかけたときのリカバリーに必要な瞬発力、筋力、柔軟性などについても同じことが言えます。

完全とは言えませんが、訓練である程度のカバーは出来ます。
今回のようなケース、年齢が上がるほどにリスクが高まるものかもしれません。
ですが、一方で誰にでも起きうるケースだったとも言えそうです。
そもそもゼロリスクで山へ、などということはありえない話ですから。

目の前でご家族をなくされたご長男。
深い悲しみと後悔にとらわれていることでしょう。
少しでも早く立ち直れるといいのですが…。
スポンサーサイト

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/09/20(水) 20:19:30|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
<<【山日記 18日目】 久々、瓶ケ森 | ホーム | 【遭難カルテ113】 北アで不明の63歳男性、無事救助>>

コメント

唖然、呆然

【遭難カルテ113】には唯唖然とするのみ。
シャバでの猪突猛進がヤマでは挫折した、とご本人がお考えかどうか。300か400か知りませんが、経験ある登山家の遭難とは私にはどうしても感じられません。トウシロウの事故に思えて、何故かまともに考えようという気が全く起きません。

【遭難カルテ114】母親孝行がこの様な結果に終わろうとは・・・呆然とするしかありません。

老人の転落について重ねて言いたくありません。
ただ、バランス以外に「想像力の欠如」が最近気になります。

ここで転べば・・、ここで滑れば・・と反射的に想像すれば、対応は自ずから出てくるはずです。その対応が出なければ事故は避けられません。

想像力は経験からくるある意味での技術です。
次に起きる悲惨な事態を想像することなく死亡する
遭難を防ぐことはできないのでしょうか・・

まだ若いお母さんのご冥福を祈ります。

  1. 2006/09/21(木) 15:32:28 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:唖然、呆然

HIKOさまへ。

遭難カルテ113について。
ご本人のHPやブログ、うまく言えませんが、なにか違和感が残ります。
私自身が「●●名山踏破」といったものに、まったく興味がないからでしょうか。
いずれにしても、事後の対応、もう少し待ってみたいと思います。

遭難カルテ114について。
本題よりも、息子さんの方が心配になったりします。

>老人の転落について重ねて言いたくありません。
>ただ、バランス以外に「想像力の欠如」が最近気になります。

この点については、老若男女を問わず、だと思っています。
集中力や緊張感の持続と同様に、山に行く以上必要欠くべからざることではないでしょうか。
私自身、疲れてくると、緩みがちではありますが・・・。


>想像力は経験からくるある意味での技術です

いい言葉をいただきました。
忘れないでおこうと思います。
  1. 2006/09/21(木) 18:46:24 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

お詫び

>本題よりも、息子さんの方が心配になったりします。

年甲斐もなく、想いも言葉も足らなかったことを心から管理人様、ご長男様にお詫び致します。遅まきながら、管理人様のコピーをさせて戴きます。
>目の前でご家族をなくされたご長男。
>深い悲しみと後悔にとらわれていることでしょう。
>少しでも早く立ち直れるといいのですが…。

現場を知らない私が僭越なことを言うつもりは全くありません。一般論として読み捨ててください。
私はバランスの悪い先輩と同行したときは、後ろにペタッと密着するくらいに身を寄せて、何かのときはすぐ首か肩をつかめる態勢で歩いてきました。プライドの高い先輩もそれを許してくれました。お互い口にださないのが智慧です。
管理人様は良くご承知ですが、子供の疲労の限界は突然来ますが、どうやら老人も同じようです。限界までもっていかない細心の注意が同行者の責任です。最近開発された食品・飲料も補助的に使えますが、基本は本人を注意深く観察することです。サプリに頼ることは邪道です。

バランスの悪さを自覚して以来、私はいささか恥ずかしいですが、手を2本加えて手足4本で登降することにしています。初登攀記録を持つ先輩の晩年の姿に教わりました。管理人さんがおっしゃる、己の現状を知ることです。見栄やはったりはシャバでは通用しても山では通用しません。

最近気になっているのがストックの流行です。メスナーが開発したストックの両手使用ならまだしも(私は60代から使いました)、片手使用の短い杖は、むしろバランスを失う原因になり危険そのものです。ストックなしにバランス感覚を養い、登りで衰えた脚力の補助にのみ使うべきで、バランス保持のために使うのはかえって危険です。下降の際に膝の痛みのカバーに使う老人が多いようですが、バランスを失う危険性が高いです。開発された使用目的を充分理解したうえで自分への適応を考えるべきで、安易な杖的使用は厳に慎むべきだと思いますが・・・・
  1. 2006/09/22(金) 11:00:15 |
  2. URL |
  3. HIKO #b4jxZAz.
  4. [ 編集]

Re:お詫び

HIKOさまへ

バランスの悪い人と密着して・・・。
なるほど。そういう方法があるのですね。
限界まで持っていかない、これはパーティー全員に当てはめて考えられます。
ご指摘のとおり、幼児は突然「電池が切れる」状態になります。
が、そのときには担ぐことを前提に対処できます。
ですが、大人になると・・・幼児のように簡単にはいきません。
飲食物など、所詮は気休め程度だと割り切っています。
さすがに効果ゼロとまでは言いませんが・・・。

ストックについて。
すっかり中高年の定番装備になった感があります。
私自身、積雪期にのみ使うこともありますが、場合によっては軽量化などでカットすることもあります。
雪のない季節には、使ったことがありません。
あったほうが便利な場面もある、なくても大きくは困らない。
私にとってはそんな装備のひとつです。

たしかにストックに頼り切っている人を見かけること、よくあります。
「あくまで補助」というご意見には、賛成です。
登下降は自分の足で、というのが基本だと思います。
そして、ややこしいところでは手を使う。
それで良いのではないでしょうか。

  1. 2006/09/22(金) 14:32:58 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

Re:唖然、呆然 その2

HIKOさまへ

>【遭難カルテ113】には唯唖然とするのみ。
>シャバでの猪突猛進がヤマでは挫折した、とご本人がお考えかどうか。
>300か400か知りませんが、経験ある登山家の遭難とは私にはどうしても感じられません。
>トウシロウの事故に思えて、何故かまともに考えようという気が全く起きません。

おっしゃるとおりの結果でした。
ウスウスはそうかと思っていたのですが、少し様子をみようかと思ったので、このときには結論は出さなかったわけです。

それでもまあ、気づかせてくれる点があっただけでもよしとしようと思います。
  1. 2006/10/09(月) 10:56:48 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/tb.php/247-37dd8a72
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

K・T

Author:K・T
山ヤのつぶやき。脈絡はないかも…。
 
~~~~~ メニュー ~~~~~
【日々是好日】
  日記のようなもの
【山日記】
  山に行った記録
【遭難カルテ】
  遭難事故から何を学ぶ?
【事故報告書】
  学ぶことの多いものです
【危険回避の道】
  よりリスクを減らすために
【道具を語る】
  山道具のあれこれ
【山の写真集】
  新旧織り交ぜて掲載予定
【子連れに挑戦】
  我が家的ノウハウです
【自己紹介】
  ごく簡単なものです

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター

フリーエリア

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。