山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【日々是好日88】 遭難した…その後どうする?

遭難カルテ113事故報告書6の関連です。

栂海新道から蓮華温泉に向かう途中、9月10日に五輪尾根付近で遭難した63歳の男性のことです。
この人のHPブログ、記録や考察が早々に掲載されたことは、以前に述べました。
コメント欄にも多くの書き込みがなされ、関心を持って見ていました。

昨日確認した時点では、ブログのコメント・TBが受け付け拒否になっていました。

削除される前に並んでいたのは、容態を気遣ったもの、詳細を問い合わせたもの、あるいは叱責の声…内容は様々でした。

ご自分でまとめられた「要因と反省」。
不足している部分があったことは否定できません。
その部分の補足を求める内容のコメントもありました。
この「不足していた部分」、ご本人が気づいていなかった点でしょうから、意味のあるものだと思います。
足りない部分を補うことで、「要因と反省」が、より意味のあるものへ磨かれていくからです。
厳しい指摘ではありましたが、おおむね抑制の効いた文章だったと思います。
また、今回の遭難の核心に迫る内容もあったと思います。

その数々の指摘への対応を、興味を持って見ていたので、「全面拒否」というのには驚きました。

以前の記事で、「究明はご本人の本復を待ってから…」ということを書きました。
私同様に、その回復を願い待っていた人もいたのではないかと思います。
コメント欄への返答はないまま日が過ぎていきました。

コメント欄に、怒りのまじった、たしなめの言葉が並ぶようになりました。
原因は、この人自身の対応にあると考えています。
というのは、その後の対応です。

いつの間にかHPが更新されていました。
冒頭の文章は、捜索・救助にあたった人への謝意ではなく、「山中迷走するとは(中略)夢にも思いませんでした」といった文章。
そして、少し下にスクロールすると、遭難前日のものと思える山頂でのピース写真をアップ。
ブログに新たにアップされたのは、「励ましへのお礼」で、指摘への返答はありませんでした。
また、HP、ブログともに「遭難」を「遭難劇」や「迷走」と表現し、悪く言えば現実逃避のようにも取れました。
ひたすら山の数を稼いだご本人のプライドが、いたく傷ついたためかと思います。
まあ、数々のミスの内容は、「本当にベテランか?」というようなものでしたから…。
そして、コメント欄閉鎖に至った、というのが現状です。



さて、長い長い前置きになってしまいましたが、本題はここからです。



結論から言うと、この人の非難をしようというのではありません。

今回の人は、山をやるものとして、ネット利用者として、自分自身がどうあるべきかを考える好材料だと思いました。

HPやブログのコメント欄や掲示板の、設置や閉鎖・削除は、当然ながら管理者の自由です。
今回のコメント欄閉鎖は、その範疇に含まれるものです。

この人は、ブログランキングへの投票を呼びかけるなど、積極的にアクセス向上を試みています。
この思惑通りに進めば、多数の人がブログに訪れる結果になります。
少なくともHP・ブログとも公開された場ですので、来るものは拒まず、と言えるはずです。
となると、異なる考えや意見を持つ人もやってくることになります。
これは大半のHP・ブログ運営者にあてはまることです。

そして書き込みについても、好意的なもの、そうでないもの、両方ありえるはずです。
ただ、見るだけ見て通り過ぎる人が多い中、書き込みやTBと言ったリアルな作業を伴うものは、良くも悪くも「よっぽど」の内容だったということです。
共感を呼ぶ場合もあれば、反感を買う場合もある、ということです。
まずはその自覚を持とうと、改めて思いました。


次に、批判的なコメントについてです。
今回は厳しい内容のものが多く見受けられました。
コメント欄閉鎖は、それが原因だと思います。
ですが、意味のあるものまで、まとめて消えてしまいました。

失敗、その後、どうするか。
そこが重要なポイントだと、改めて思いました。
今回のコメント欄、自らをかえりみる上でも、貴重な財産です。
批判の中にも、財産になるものがありうるわけです。

今回のケースのように「逃げる」のもひとつの方法ではあります。
ですが、少なくとも財産を失ったことには変わりありません。
そこから気づかされるものも多々あったと思うからです。

批判的な意にも、正面から向かい合うことで生まれるものもある。
自分の方に批判が向いてきても、逃げずに向き合いたいと、これも改めて思いました。

当たり前のことですが、山やブログに限らず、ミスの後どう対処するか、そこが重要なのは同じです。
この人自身、最初のうちはコメントに対する返答をしていました。
それだけに「磨く」作業を途中で放棄してしまったことが残念です。


遭難しないのが一番です。
ですが、もし遭難してしまったら…その後どうすべきか。
それを考える上で、随分と参考になる出来事でした。


スポンサーサイト

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/10/05(木) 20:22:36|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:4
<<【日々是好日89】 遅れてやってきた… | ホーム | 【危険回避の道10】 「引き返す勇気」不要論>>

コメント

おはようございます。
ここのBlogで知りえた遭難の記事で、救出後本人自らが書いた要因と反省は興味を持って拝見しました。
勝手に自分のBlogで非難チックな記事を載せたことは少し反省してます。
なかなか本人の体験談や考察文・反省文等目にする機会が無いのでものすごく貴重で参考になりました。
またこういう記事を書くに当たってはかなりの勇気が必要だったに思っています。

ちょっと残念でしたね、BlogのコメントもHPの掲示板もすべて拒否では本当にもったいないです。
他人も目から見た今回の件も肯定も否定も今後の自分には参考になるものばかりかと思いますが、
この方はすべて拒絶されました。
結局この方は何も変わらないような気がして不なんです。
  1. 2006/10/06(金) 10:36:11 |
  2. URL |
  3. KAZU #-
  4. [ 編集]

KAZUさまへ

こんにちわ。
書き込みありがとうございます。


正直なところ、この件についてはムカムカモヤモヤしたものが残っています。
カッとなって非難するのは簡単ですが、第三者としてはちょっと立ち止まって考えることが大切なんでしょうね。

批判すること自体は差し支えないと思います。
ですが、もう一歩進めて、「自分に置き換えてみる」などの作業を通して、他人の残した教訓を自分のものにすればもっといいと思いますよ。

当事者ゆえに、分かること。
これは最も大きい部分です。
これについてはご本人がまとめられたとおり。

当事者ゆえに、気づかない点。
これがコメント欄などに書き込まれていたものです。
見落としていたものを気づかせてくれる、という意味では、とても重要だと思います。

まあ、この人は大切なものを捨ててしまう人ですから、今後の進歩があるとは思えませんが・・・。
仰るとおり、「もったいない」「残念」としか言いようがありません。
それもこれもすべて含めて教訓としましょうか。
  1. 2006/10/06(金) 12:57:52 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

好いブログですね

はじめまして、テントミータカと申します。
KAZUさん宅から飛んで、こちらに廻ってきました。遭難記事の分析や山の道具など、興味深く拝読させてもらっています。
 遭難記事をブログで取り上げるのは難しいですね。私のところでも、一部の方に見当違いのコメントを受けて、チョット凹んだりもしております。(見当違いのコメントに対しすぐに反論コメント掲載。数日後、自分のブログを読み返すとバカバカしくなって、その方のコメントと自分の返事のコメントを管理人権限で削除しました。自分の気晴らしのブログでもありますから)

冷静に理論立て相手に納得できるように説明できる、真摯な姿勢の貴殿の記事の数々、勉強を兼ね、これからも愛読させてもらいますね。
  1. 2006/10/06(金) 16:53:50 |
  2. URL |
  3. テントミータカ #SVWlgnzY
  4. [ 編集]

Re:好いブログですね

テントミータカさまへ。
はじめまして。

おほめに預かり(?)、うれしいやら恥ずかしいやら・・・。

遭難関係、扱いの難しさには日々悩みながらです。
さすがにテーマがテーマですからねぇ…。
感情的になることなく、よく考えて…と、常に思ってはいますが、失敗も何度かありました。
ご覧頂けばお分かりかと思いますが、異論や指摘などのコメントもありました。
あくまで私見に過ぎないので、そういうこともあろうかと思います。
幸いながら、見当違い(?)なコメントは今のところなく、削除はしたことがありません。
(明らかな営業目的やアダルト関係のTBは削除しましたが…)

ネット上に自分の文章を流している以上、批判は受けざるを得ない、と考えています。
頂いたコメント、好意的なものであれ批判的なものであれ、いずれも冷静なもので、学ぶ点の多いものです。
足りないところや思いの至らぬところを補ってくれるので、書き込みやTBしてくれた人に感謝するのみです。
ですが、表に出ていない「冷ややかな視線」、常に意識していたいと思います。

今後もつたない文章が続くかと思いますが、よろしくお付き合いください。
  1. 2006/10/06(金) 20:19:15 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/tb.php/257-c91fb54f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

来るものは拒まず

最近、ドリームクラスター・グループでは、毎月4、5人位のペースで社員が増えてきている。それでも、応募してくれる人の数はまだまだ増えない。起業家にとって、最初に直面する問題のひとつに、人が採用できないというものがある。営業を採用したい、事務がほしいと願って
  1. 2006/11/16(木) 10:40:18 |
  2. HottaWorld::「活・喝・勝」

プロフィール

K・T

Author:K・T
山ヤのつぶやき。脈絡はないかも…。
 
~~~~~ メニュー ~~~~~
【日々是好日】
  日記のようなもの
【山日記】
  山に行った記録
【遭難カルテ】
  遭難事故から何を学ぶ?
【事故報告書】
  学ぶことの多いものです
【危険回避の道】
  よりリスクを減らすために
【道具を語る】
  山道具のあれこれ
【山の写真集】
  新旧織り交ぜて掲載予定
【子連れに挑戦】
  我が家的ノウハウです
【自己紹介】
  ごく簡単なものです

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター

フリーエリア

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。