山は大変な3連休でした。
あちこちで遭難が起きて、結局すべての事例を追いきれませんでした。
すでにニュースサイトから消えてしまったものも多々あります。
まあ、仕方がないかと、最初からあきらめていますが…。
個人の余剰時間で運営している程度のブログですから、カンペキなものは難しいでしょう。
と、言い訳をしてみたりします。
秋から冬へ、山は急激に移っていきます。
冬から春、春から夏への移り変わりは、ゆったりとしたものでしょう。
夏から秋は、少し急ぎ足でしょうか。
いずれにしても、秋から冬ほど厳しさを増すことはないと思います。
今回の三連休、急激に移る日に重なってしまいました。
これまではあまり重なることなく…だったのでしょうか。
季節の境目と、人の多い時期が重なっただけの結果かもしれません。
これが平日だったら、これほど大騒ぎにはならなかったのかも…。
今回、やはり何と言っても注目を集めたのはガイド登山でした。
4人の死者、ショッキングなニュースでした。
引率型登山の問題、何度か触れてきましたが、ここまで大きな遭難になることはありませんでした。
詳しく述べるほどの材料がまとまっていませんが、ヨーロッパ日本では、ガイドに対する考え方が全く違うようです。
ガイドの意識、客の意識、その辺も違うように思います。
客層も中高年女性主体なところも違う点でしょう。
ましてや、団体なんて、ヨーロッパにいるんだろうか…。
ガイド資格にしてもそれぞれの任意団体が独自に認定しているのが現状です。
元締め的存在の日本山岳ガイド協会からしてそうだし、その正会員団体もそれぞれに資格認定を行っています。
そして、協会と無関係のガイド組織もあれば、「個人」というのまであります。
「ガイドって何だ?」ということ、かなりあいまいなまま今日まで来た、ということでしょう。
ガイドを擁護する人もいます。
著名な登山家の中にも、何人かいます。
大日岳訴訟のときもそうでした。
ただ、気になったのは、ガイドや講師とリーダーを混同している点。
責任の重さが極端に違うことは、言うまでもないことです。
極端な例え話なのは承知の上で言うと、「ガイド・講師=学級担任の先生、リーダー=学級委員長」といったところでしょうか。
ガイド擁護のためにあえてチャンポンにしているのなら、問題ありかと思います。
少なくとも、ガイド登山やガイドのことについて、多く人が考えるきっかけにはなったと思います。
今回のことがきっかけになって、ガイドの資格や組織について何らかの動きがあることを期待します。
でもなぁ。。。自分(達)で行く方が楽しいと思うんだけどなぁ……。
どうも「つれってってもらう」心境にはなれないなぁ…。
あ、これは個人的趣味の問題ですので。。。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2006/10/11(水) 21:57:40|
- 日々是好日
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【事故報告書7】 スキー雑誌、侮るべからず |
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【日々是好日91】 ガイドの言葉>>
実際、山に登り始めて1年ですが、目標を赤岳と決めたときに初心者で登れる山なのだろうか?と思いました。
そこでいろいろと調べたのですがガイドって高いんですよね。
なので今年の最後に赤岳を設定してそれまでにいろいろと登ってみようと考えました。
お金のある中高年の特に女性は知り合いでもいない限り高い山は連れて行ってくれる人がいないと不安なのでしょう。
現に私だって不安です。注意するところなんて未知の世界ですから・・・
そう考えると仕方ないのでしょうが、その後の自立心はこれらの方々にはかけているように思います。
K・Tさんは経験が豊富でいろいろと行かれていて山の楽しみ方もご存知なので仲間での方が楽しいと感じるのでしょう。
私や初心者は常に不安が付きまとってきます。
かといって知り合いにベテランの山ヤがいないとなるとやはりガイドとなるのでしょう。
まっ私は金がないので(もったいない)ので自力で勉強中ですが・・・
ガイドやガイド登山をする方の見方をするつもりはありませんので、あしからず。
初心者の不安心理と言う事だと思います。
どっちにしろこの問題は奥が深いですよね。
- 2006/10/11(水) 22:23:57 |
- URL |
- KAZU #-
- [ 編集]
山の楽しみなんて、いろいろありますし、人それぞれだと思います。
不安があるとおっしゃるKAZUさまも、すでに自分なりの楽しみを見つけていると思いますよ。
それがあるから、山に足が向くのではないかと思います。
勉強中とおっしゃる今、後で考えるといい思い出になるかもしれませんよ。
私自身、初心者だった高校生の頃、山に行くことだけでも楽しかったのを忘れられません。
教えられることのいろいろ、なんで?と思ったり、なるほど!と思ったり・・・。
不安は消えません。
何年やっても消えないと思います。
ですが、初心者の不安には、つける薬(?)があります。
しっかりした山岳会に入る、きちんとしたスクールに入る、師匠を見つける…などです。
いずれにしても赤岳という目標をお持ちで、それに向けてコツコツ学んだものを積み上げていっている・・・
その過程も、山の楽しみの一つだと思いますよ!
- 2006/10/12(木) 01:10:59 |
- URL |
- 管理人 #MAyMKToE
- [ 編集]
とにかく、急激な冬の到来で事故が相次いだ週末でした。
過去の山岳事故の記録ですが、長野県内のニュースは長野県山岳連盟がスクラップしていました。
URLの欄にリンクしておきます。
今回の白馬岳のガイドツアーの遭難も、あながち、ガイドツアーにつきものの初心者集団というわけではなかったように見えます。なにが生死を分けるのか、できれば詳細な分析、報告がなされ、ガイド業界として安全策が練られることを望みたいものです。
長野岳連のスクラップに含まれている信濃毎日新聞の記事に、遭難者の発見された地点の詳細な位置関係が示されています。4名の方は清水岳から白馬岳稜線に出た稜線上、遅れた2名の方はそこから旭岳側に100M入ったところにおられたようです。場所を知っているだけに、何が起きたのか想像できて、いたたまれないものがあります。
- 2006/10/12(木) 10:45:54 |
- URL |
- おーの #rmbFb8ac
- [ 編集]
おーのさまへ。
ご紹介のHP、時々巡回していました。
位置関係の図を見ると、分かりやすいですね。
さすが地元紙、というところでしょうか。
すべての「なぜ?」を解きほぐす、詳細な報告と分析、今後のために是非公表して欲しいですね。
また、業界としての対応も問われると思います。
- 2006/10/12(木) 11:37:40 |
- URL |
- 管理人 #MAyMKToE
- [ 編集]
技術も体力もあるアルペンガイドという頂上のような存在の人に安易に「天気を読み間違えました」で終わって欲しくないと思います。
いろいろと情報が増えてくるに従い、「サブガイド」という不思議な存在も浮かんできますね。いい格好をしたいと思った訳ではないはずですが、果たして緊急事態を切り抜ける中で役に立ったのかどうか。
中途から山岳ガイドの道に入ろうと考えられた方のようですが、42歳で見習いということを考えると、果たしてアルペンガイドの右腕になったのかどうか?経験年数を考えると、どっぷりと浸かって無理のできる20台から専門にやっていないことに限界を感じます。ガイド一人と6人の客のツアーになっていなかったか、検証し、山岳ガイドの育成体制についてもよく考え直す必要があるのではないか、と思います。自分の家族だけでなく、見習いの分も食わす仕事を詰めていたとすると、過密スケジュールが余裕のない登山計画の背景にあったのかもしれません。(13日に講演の予定があったはずです)
もうひとつは、参加者に、初冬の北アルプス北部という実感があったかどうか、ですね。
ただでさえ、高山では気温は下がります。しかも、空気は薄いですから順応するまで疲労は溜まる一方です。雨に濡れることが命取りになることも十分に考慮して、服装を用意する必要もあるでしょう。その辺は、九州の2000m以下のアルペン登山とは大きく異なる部分です。なぜか、そのあたりの準備の差が最終的な生死の境目を分けたような気がしてなりません。
本当に、今後のガイド登山を見直す意味でも、秋の北アルプス登山について考える上でも、きちんとした他の登山団体の見本となるような報告書が公開されることをのぞみたいと思います。
- 2006/10/13(金) 00:21:50 |
- URL |
- おーの #rmbFb8ac
- [ 編集]
おーのさまへ。
私自身、ガイドの人達から比べると心もとない経験と知識しか持ち合わせていません。
ですが、そんな私にでも???と思うことが多々ありました。
サブガイドの意味、全く理解ができていません。
なんせ初めて目にした言葉だったもので・・・。
資格は?お金はもらっているの?仕事の内容は?
報告書が出るなら、そのあたりもキチンと触れて欲しいものです。
認定ガイド、終身資格のようです。
70歳前後の方もいらっしゃる現状からみて、そう推測しました。
すばらしい登山歴をもっていても、高齢者にガイドが務まるのかどうか、疑問が残ります。
日本のガイド制度、多くの問題を放置したまま、今に至るといったところでしょうか。
ガイド協会が、何らかの動きを見せて欲しいのですが・・・。
いずれにしても今回の件、「さすがプロ」と言えるような報告が出ることを望みます。
- 2006/10/13(金) 11:52:09 |
- URL |
- 管理人 #MAyMKToE
- [ 編集]
いろいろな山岳ガイドの方の話を聴いたり、山でであったりする中で、加齢と共に減るものと加齢と共に増えるものがあると思いました。
まあ、ある程度の体力は減りますね。
しかし、ある山系に特定してガイドされている方の話を聴くと、本当に良くその山系についてご存知です。そういった経験は山で生き抜く上でプラスになります。また、現役で山を歩かれている方は、かなりのお歳まで若い者以上にしっかりとされています。
もちろん、体力は衰えるのだと思いますが、私が山に入り浸っていた頃、まだたくさんいた強力(ごうりき)さんは結構お歳を召した方もいらっしゃいましたよ。そういう方には都会の山好きは敵いません。
ま。経験もガイドにとっては重要な資質なのだと思いますよ。
- 2006/10/13(金) 17:44:34 |
- URL |
- おーの #rmbFb8ac
- [ 編集]
KTさん、今晩は。
この一週間、ずっと疑問に思っていました。それは、天気をどう読んだか?です。 私も出掛けるつもりでしたから、台風の動きに注目していました。そしてガイド氏も6日夕方の天気予報を見たとのことですが、この時点で「低気圧の動きは非常に遅い」と予報士が話していましたし、22時の気象通報でも同様のことを…。天気図を見ても、等圧線の本数はかなりありました。
最近の山に登られる方々は、TVの予報だけで気象通報は聴かないのでしょうか? 聴いていれば大陸の観測地が冷えていることも判ったはずで、低気圧が寒気を呼び込む可能性が高かったことも判ったと思います。
また「小雨の中を歩き始めた」とのことですが、出発時の気温や風はどうだったのでしょうか? 標高差が2000mあることから、少なく見ても10度は気温が下がるのは山を多少やった人なら判っているはず。祖母谷では風は吹いていなかったのでしょうか?
これは白馬だけでなく、穂高周辺の6人にも当てはまることで、疑問だけが増えていきます。
私は7日18時頃中止を決定しました。その判断材料として、天気図がありました。7日15時現在と24時間後・48時間後の予想を見てのことでした。
ガイド氏も客の命を預かっていることを考えたら、もう少し天気のことを考えていて欲しかったと思っています。
長々と書きましたが、なぜ? ばかりです。
- 2006/10/13(金) 18:43:49 |
- URL |
- 安倍の山伏 #-
- [ 編集]
おーのさまへ。
経験の重さは重々承知しております。。。
都会の山好き(私もそうですが)、強くないことも分かっています。。。
ただ、加齢に伴う体力の減退を過小評価する人がいるもので、あのような書き方になってしまいました。
経験は質量ともに時間をかけて積むものです。
体力は加齢とともに落ちていくもの。
そこの見極め、冷静に判断できるよう、心がけたいものです。
- 2006/10/13(金) 19:43:12 |
- URL |
- 管理人 #MAyMKToE
- [ 編集]
安倍の山伏さまへ。
こんばんわ。お久しぶりです。
ガイド氏は記者会見で「気象判断のミス」と話していました。
何を根拠に、どうしてその判断をしたのか。。。
その辺の事情は、ご本人に伺うほかありません。
なぜ?
毎度ながら付きまとうものです。
それを解きほぐすのが報告書の存在だと思うのですが、今回はどうなるんでしょうかね。
- 2006/10/13(金) 19:54:23 |
- URL |
- 管理人 #MAyMKToE
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