山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日105】 山岳保険

山岳保険。

「入らなければならないか?」と聞かれれば、答えは「ノー」。
「入った方が良いか?」と聞かれれば「イエス」。

結論から言えば、こうなります。



大雑把に言うと、1年間で1~2万円の保険料を払えば、遭難時の捜索費用が200~300万円ほど支給されます。
(支払う保険料や支給される費用などは、いろいろですので、金額はあくまでも目安とお考え下さい。当然、もっと高いものや安いものもあります。)

民間ヘリを捜索活動に使った場合、その料金は1時間で50万円を超えます。
行政機関のヘリが必ず飛んできてくれるわけではないので、そこは考えておく必要があると思います。
となると、4時間の飛行でほぼ満額。
それを越えると、保険料支給だけではカバーしきれなくなるわけです。
地上からの捜索隊への日当や、関係者への謝礼などなど、いったいいくらかかるのかと思えば、気が遠くなりそうです。


保険に入っているからといって、捜索費用すべてがカバーできるわけではない。
まずそれを念頭に置きましょう。
200万円をオーバーした部分は自己負担で、本人や家族が払うことになるわけです。


「必ずしも入らなくて良い」と考える理由。
200万円の保険料が出るか出ないかの差を、どう考えるか、ということです。
「たかが200万円の差なんて…」とか、「いくらでも払えるぞう」というお金持ちの人には、入る必要はないと、そう考えるわけです。
「保険に入ってはないけれど、必ず費用は払うし、そのアテもちゃんとある」
そう考えた上で、あえて保険加入していない人は、決して意識が低いわけではありません。

ただ、そんなお金持ちの人は、ごくごく少数でしょう。
となると、毎年数万円の支払いはイタイけれど、もしものときの200万円はデカイ。
ン百万円のうちから200万円助かるだけでも全然違う……そういう人のほうがはるかに多いと思います。
これが「入った方が良い」という理由です。



遭難して救助を呼んだら、民間ヘリがやってきた。
「保険に入っていないから」「行政のなら乗るけど…」といって、搭乗を拒否。。。
どうにもならない状況下で、こんなケースも実際にあったようです。
まあ、論外なケースですがね。。。
こんなふうになるぐらいなら、入っときゃいいのに。。。





調べてみると、結構いろいろな保険があります。

日山協や都岳連の共済や労山の対策基金などは、比較的割安です。
が、いずれかの組織加入などが必要で、誰でも、と言うわけではありません。
日山協や都岳連の場合には個人会員登録をすることで、未組織の人にも加入の道はあります。
ま、登録料が必要だったりしますが…。

また保険会社などの「山岳保険」もあります。
これも結構な種類があって、どれがいいのか一概には言えません。

ただ、最近多い山中での病気。
疾病や疾病を原因とする遭難には保険料が支払われないものもあります。
内容をよく確認する必要がありそうです。




最近気づいた、意外な盲点がひとつ。
一般の生命保険。
「登山などの危険なスポーツによる死亡・障害などには保険料が支給されない」というケースがあります。
案外見落とされているんではないかと思います。
保険料支払いは増えますが、特約でカバーできるケースもあります。
書類や契約内容をよく確認した方がいいかもしれませんね。




「保険に入っていれば安心」。
それは経済的な問題に関しての話です。
ですが、必ずしも捜索費用すべてがまかなえるわけでもありません。
また、保険に入っていることと遭難しないことが、直結しているわけではありません。
遭難後の対応に差が出る、ということです。




更新の時期が来たら、よく考えましょう。
さて、どうするかな?



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/11/25(土) 15:19:50|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:14
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コメント

遭難しないに越したことはない

遭難しないのが本当は良いことなんでしょうが。

なるべく慎重に行動しても、事故に遭遇する可能性はあります。そのためにも、遭難保険に入る必要はあるのでしょうが、如何にも個人では手続きが面倒くさい。

登山口の山小屋ででも、掛け捨ての掛け金の安い保険の受付を登山計画といっしょに受け付けてくれるといいんでしょうが、どのくらいの登山者が同意してくれるかが成否の分かれ目だと思います。

あとは、個人山行主体のあまり拘束の少ない山岳会に入って団体保険に入るのが単独行の好きな登山者の手なんでしょうね。
  1. 2006/11/26(日) 15:33:53 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

保険に入っていてよかった!

時々読ませていただいております。
万が一の遭難のためにと思って、保険会社の総合傷害保険(兼登山保険)に入っています。
今年の春、自宅付近で転倒して右手首の不全骨折(ヒビ)を負いました。ギプスが取れるまでの治療費をカバーしてもらいました。
今度は夏に駅のホームの人込みで他人とぶつかってしまい相手が転倒。高齢者だったため大腿骨骨折という事態に。
山での落石事故を起こした場合に対応する自賠責保障つきの保険だったため、100万円を越えそうな相手の治療費も保険支払いが認められて安堵しています。今後慰謝料などの問題が出てきそうですが(責任配分は五分五分という認識ですが)、それも保険でまかなえそうです。

山をやっていなければタダの専業主婦なので、傷害保険などには入らなかったでしょう。
遭難より、気をつけていても起きる落石事故、それも加害者になりうる危険はあります。
また高齢化社会になり、私のような日常生活での人身事故も増えるのでは。
ということで、山行回数を減らしてでも登山保険に入ることをお勧めいたします。
今回は内容が内容なので、匿名で失礼いたします。
  1. 2006/11/27(月) 09:47:56 |
  2. URL |
  3. 通りすがり #S7lnh4/Q
  4. [ 編集]

お二方へ

おーのさま&通りすがりさまへ

まとめレスですがご容赦ください。

遭難や事故にあう可能性をゼロにはできません。
個人の場合確かに手続きは面倒ですが、背に腹は変えられないんではないでしょうか。

山岳会に入っても、何がしかの面倒はつきものです。
面倒はあっても、それ以上に得るものの大きい会ならオッケーですがね。。。
会員の関係が希薄だと、捜索隊を組織するのが難しかったりしますからねぇ。
しっかりとした組織なら、拘束も増える…そういう面があるのはやむを得ないのかもしれません。
保険や共済に入るための会なんて存在が出始めると、それはそれで問題になるかもしれません。
案外、「個人会員登録」ってのが落としどころかもしれませんね。

登山口で掛け捨て・・・なかなか面白いかもしれませんね。
ま、保険会社も商売ですから、最後は費用対効果の問題になるんでしょうが。。。

傷害保険。
対人対物にも支払いがあるようですね。
落石を起こしてしまったら、当然、対人責任が発生しそうですから、意味のあるものでしょう。
ところで、捜索費用なんてのは出るんでしょうか?

どんな保険にするか、とても複雑で面倒な問題だと思います。
「金ですむ話なら・・・」なんて言っていられないレベルの金額にまでなりうるようですからね。。。


ああ、保険なんて気にしないでいいぐらいの大金持ちになれたらいいのになぁ(笑)

  1. 2006/11/27(月) 13:03:45 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

保険の話なので・・・

毎日寄らせていただいてます。
保険の話なのでちょっと書かせていただきます。

私は雪山用に「遭難捜索費用担保特約付」普通傷害保険に入ってます。金額は200万円です。一人で遭難したらこれじゃ足りないでしょうね。でも複数で行動していたらどうなるでしょうか。費用は按分のはずですから持ち出しは少なくなることが期待できますね。(加入保険会社に確認をお勧めします)
常にソロのひとには向きませんが。

このほかに「賠償責任担保特約付」普通傷害保険にも。「遭難捜索担保特約」保険料率が高い(運動危険割増)ので、少額ですが入・通院はこちらでカバーです。

とおりすがりさん、よかったですね。でも自賠責は「自動車賠償責任保険」の略で、とおりすがりさんの場合は通称「個人賠」かと。

「法律上の賠償義務を負った時に支払われます」が、以前家庭(個人)賠償責任保険という名称で販売されていました。最近単独では見かけませんね。

保険料が安すぎるからでしょう。なにせ1億円の保険金額で年間保険料1200円でしたから。あるいは日本も訴訟社会に移行しつつあるためかもしれません。今は他の保険(火災、傷害保険)などに特約でつけていることが多いように見受けられます。

と言うことで雪山用・ハイキング用と売られている保険ですが、ベースは「普通傷害保険」で、これにその付保目的にあわせた特約をいろいろつけて作られているようです。

傷害保険は人(被保険者)だけをカバーし、対物はカバーしません。それは「賠償責任担保特約」が付保されているからかと思います。

もし苦痛でなければ保険証と一緒に送られてくる「約款」の目次をお読みください。沢山の特約名称が並んでいます。え、こんなにあるのですよ。

長くなりすみません。

(お願い)ここに書かれたことは鵜呑みにせず、一度保険会社に確認されることをお勧めします。


  1. 2006/11/27(月) 14:09:21 |
  2. URL |
  3. ありぎりす #amC3aKx.
  4. [ 編集]

Re:保険の話なので・・・

ありぎりすさまへ。

こんにちは。
分かりやすい書込み、ありがとうございます。
ずいぶんとお詳しいようで、なるほどなるほど、と思いつつ読ませていただきました。

保険のこと、最近までほんとうにズボラというか適当というか…。
ちょっとずつ勉強しようかと思っているところです。
また、いろいろと教えてください。
  1. 2006/11/27(月) 14:47:19 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

普通傷害保険の特約ですか

普通傷害保険なら私も1つか2つ入っていたような。
ただし、登山、ハイキングの特約は付いていないです。
でも、比較的ベースは安価な保険だったと思いますから特約の金額がそれほど高くなければ、通常の保険の感覚で入れますね。

どうもありがとうございます。

次回、更新時の参考にさせていただきます。

なお、私のイメージは旅行保険(というのですか?)です。
  1. 2006/11/27(月) 15:28:18 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

再び傷害保険

保険の作り方にもよりますが、ハイキング保険は普通傷害保険に「救援者費用特約」などハイキング時リスク対策の特約をつけることがあります。でもその特約が不要なら「普通傷害保険(死亡、入・通院)」だけでもいいのですね。個人的には「賠償責任」もカバーされることをお勧めしますが。これは日常生活上の賠償事故もカバーしれくれます。保険料は安いです。

ただ保険会社により「特約も自由に付けられず、この特約をつけるならこの保険でないとカバーしてません」と言うこともあります。

ご自分の山行時に起きるリスクを想定して、保険代理店に相談されるとよいでしょう。ただ特約を付けていくと保険料は高くなります。

不勉強な代理店もあります。疑問を感じたら保険会社に問い合わせるのがよいかと思います。最近保険金不払いで新聞が書いているので少々不安ではありますが。

常時働いている人(例・会社員)などは「仕事中のケガなどはカバーしなくともよい」とすれば保険料は安くなります(就業中危険不担保特約) ただし退職等の時にキチンと通知して追加保険料を支払っておかないと「通知義務違反」により保険金額が減額されることもありますので要注意です。

旅行保険も一応傷害保険ですね。国内旅行傷害保険、海外旅行傷害保険。今でもやってるのかしら。白馬大雪渓の入口で保険売ってたような記憶があるのですが。多分これは国旅かと思うのですが。

やはり「約款」を読まれることをお勧めします。でもあんなに小さな文字で書かれたものを全部読む気にはなれません。同感です。

個人的には約款の中の「保険金が支払われる場合(保険会社の支払い責任)」と「支払わない場合」を読まれるだけでも違うのではと思います。
できればさらに「運動危険担保の取り扱い」も。

おせっかいと長くなり申しわけありません。

(お願い)書かれていることについては必ず保険代理店または保険会社にご確認の上ご利用ください。

  1. 2006/11/27(月) 20:10:23 |
  2. URL |
  3. ありぎりす #aYDccP8M
  4. [ 編集]

登山の保険

はじめまして

たびたび訪れています。
管理人さま とても参考になるサイトの運営ありがとうございます。

さて登山の際の保険についてですが、
私は所属している山岳会でまとめて日本山岳協会の保険に入っています。
(今手元に約款がないので正確さにかけますが私の記憶が間違っていなければ)この保険ではピッケルやザイルが必要な危険な山行の事故はカバーされていません。
ただし海外登山ならOK(だったと思います。)

ありぎりすさんが書かれているように
約款の中で保険が支払われるのかどうかの確認はしておいたほうが良いとので、再確認しければと考えています。
  1. 2006/11/29(水) 21:14:56 |
  2. URL |
  3. 球磨の仙人 #fiYwLGL2
  4. [ 編集]

お二方へ

まとめレスとなりますが、ご容赦ください。

ありぎりすさまへ。

ホントにお詳しいですね!
今回もなるほど!の連発です。

>白馬大雪渓の入口で保険売ってたような記憶があるのですが

そんなのがあったんですか。
上高地や室堂、北沢峠あたりでハイシーズンにやったら、それなりに売れる気がしないでもありません。



球磨の仙人さまへ。
はじめまして。

日本山岳協会の保険といえば山岳共済でしょうか。
日山協加盟団体が入れる「一般共済」なら、ピッケル等使用のケースでもカバーできるように思います。
非会員が入れる「特別共済」のほうは、カバーしてくれないようですが・・・。
以下のURL、ご参考まで。
http://www.jma-sangaku.or.jp/insurance/
いずれにしても、よくチェックした方がよさそうですね。
  1. 2006/11/30(木) 20:07:00 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

いろいろな保険がありますよね。

山岳協会の山岳共済ですね。未組織の個人では、ピッケル・アイゼンの雪山で保障できないので、私はパスしました。

普通傷害保険に捜索費用が付いた保険に入っていますが、次回の切り替え時(三年先ですが)には、都岳連の遭難共済
http://www.e7a.jp/tmf/
はどうかな~、と考えています。

あと、私の一般生命保険の死亡保障ですが、登山中の事故・病気で死亡(高度障害)時、保険は下りるそうです。

ご参考までに。
  1. 2006/11/30(木) 23:05:42 |
  2. URL |
  3. テントミータカ #SVWlgnzY
  4. [ 編集]

Re:いろいろな保険がありますよね。

テントミータカさまへ。

保険、調べると結構いろいろとあります。
最終的には自分にあったもの選ぶ、ということでしょう。
私も約款、引っ張り出してきて読んでみました。
知っておくことって、結構あるんですよねぇ。。。
  1. 2006/12/01(金) 21:53:40 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2006/12/02(土) 09:20:54 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

時々読ませていただいています
白馬の遭難事故の時は
ほんとうにいろいろな意見
勉強になりました。
ところで
保険・・
今頃の書き込みで誰も見ていないでしょうが・・ハハ
今年の夏に穂高へ行ったときに
ちょうど遭難事故に出会いました
日赤の救急員資格があるので
ヘリが来るまで・・お手伝いしていました
その時に始めて知ったのですが
上高地には
1000円で入れる保険があるそうです
バスの窓口で扱っているとか・・・
その助けた方は意識がなかったにもかかわらず一命を取り留めましたが
旦那さんは保険に入っていないと言っていました
ちなみに救助は民間ヘリで
一回の・・然も荷揚げをしていた途中でしたので
すぐそこから来て
60万だといっていましたっけ・・


ご参考までに(^^)
  1. 2007/01/03(水) 11:07:14 |
  2. URL |
  3. 鉄下駄 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

鉄下駄さまへ

鉄下駄さま、はじめまして。

白馬の事故、いろいろな意見や考え方のあること、私も驚いています。
そして、その中に学ぶことが多いことも理解しました。
それが双方向メディアの利点なんでしょうね。

>上高地には1000円で入れる保険があるそうです

そんなのがあるんですね。
上高地からは足が遠のいているので、全く知りませんでした。
60万円・・・そんなことなら、1000円を惜しんでいられない・・・とも思いました。
何にしても、保険はよく考えた方がよさそうですね。
  1. 2007/01/04(木) 20:37:17 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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