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【日々是好日109】 レスキュー協と事故報告書 その3


前回、ベースになる部分について書きました。
今回は各論部分について。



まずこの手の統計モノにつき物の、性別・年齢による分布。
大体毎回同じような結果になります。

男性は50代60台で6割弱。
40代、30代にもそれなりに分布が見られます。

特徴的なのは女性。
50代43.3%と60台35.5%に集中し、ほかはすべて1ケタ。
女性遭難者のほぼ8割を、50代と60台で占める状態です。

また70台に絞ると、女性2.7%に対し、男性は7.2%。
ここは男性がほぼ2倍半となっています。



事故発生の時間的分析。
5月~10月、午後2時、全行程の4分の3時点。
多発する時間はほぼ毎回の調査どおり。



事故様態もあまり変化がありません。
警察庁発表のH17年中の山岳遭難の概況と比較してみます。
転倒・滑落・墜落が70.7%、道迷い3.3%、発病1.7%。
警察庁は転倒・滑落・転落が38.2%、道迷い35.3%、病気7.8%。
極端に数字が分かれるのは、この3点。
組織登山者は転・滑落は多いけれど、道迷い・病気は少ない、という傾向が見えるようです。



捜索費用関連。
「要した」は13%で、そのうちヘリ出動ありは74%。
捜索費用は50万円以下がほぼ半分。
最も高額なのは580万円台!!
230万円、190万円、160万円と続きます。
つい、自分の年収と比べてしまいました。。。。。。
パーティーの場合には折半になるんでしょうが、それにしても大きい場合がある、ということですね。



そして、今回の「事故報告書」の目玉のリーダー関係。
「導入資料」と言っているとおり、内容的には考えるきっかけ、といった感が強いように思いました。
ですので、少しはしょり気味に。
リーダーについての考察は、別の機会にでも。

まず事故パーティーの男女比。
メンバーは女性が63.3%。
サブリーダーは男性70.5%
リーダーは79.5%。
メンバーは女性のほうが多いのに、リーダー・サブリーダーは男性が多いということです。。

また、リーダーの年齢分布からすると、50台と60台が中心で、ほぼ3分の2を占めます。
このあたりに山岳会リーダーも高年齢化している現状がうかがえます。

事故を起こしたパーティーの規模。
2人や3人というのが多く、10人以下が大半です。
6人以下が全体の3分の2を占めるのが現状です。



さて、ここまで書いてきたものを、少々乱暴ですが、簡単にまとめてみます。

今回の「事故報告書」からわかる組織登山者の遭難の傾向。

パーティーは2~6人ぐらいで、そのうち3分の2は女性。
女性はほぼ50~60歳台で、男性は半分強ぐらいが50~60歳台。
リーダーはおおむね50~60歳台の男性。
転落・滑落は多いけれど、道迷いや病気は少ない。
救助・捜索は費用がかからない場合が多いが、多額になる場合もある。
事故発生は午後2時ごろが多く、全行程の4分の3あたりが多い。


道迷い以外は、はまり過ぎの感があります。
高年齢化は、組織登山者も例外ではない、ということのようです。
ただ、やはり読図や体調管理などは、勉強されているのが伺えます。
転落・滑落は必然的に起きるものなので、道迷いが少ない分、余計目立つ結果になったのでしょう。



ただ、日山協側の回答ゼロがやはり気になるところです。
始まってまだ5年の調査。
内容にももう少し突っ込んで欲しいところもあり、続けていくうちに改善できる余地はあると思います。
「事故報告書」、これで終わり、なんてことにならないことを願うのみです。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2006/12/07(木) 21:21:35|
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