山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日117】 捜索し続ける人たち

以下は昨年の12月19日午後2時、時事通信から配信された記事の引用です。
(氏名はこちらで伏せました)

71歳男性下山せず、ヘリで捜索=静岡
静岡市葵区の二王山(標高1208メートル)に17日、日帰り予定で登山したとみられる埼玉県上尾市、無職の男性(71)が下山せず、静岡県警などは19日早朝からヘリを出動させ、50人態勢で捜索している。静岡中央署の調べによると、男性は17日早朝に自宅を出発したが、帰宅しなかった。18日昼前、携帯電話で妻に「二王山にいる。自力で下山する」と連絡。午後4時半ごろ、「道に迷った」と話したのを最後に、音信不通になったという。


高齢者の単独登山での事故でした。
情報自体は19日にキャッチしていたのですが、もう少し詳細が知りたい…と思い、遭難カルテへの掲載を見送りました。


今回書きたいのは、事故の内容ではなく、その捜索に関する話です。


当ブログにちょくちょくコメントを頂いている、安倍の山伏さまから、20日と25日にメールを頂きました。
安倍の山伏さまの地元の山ということで、事故の内容や捜索の状況などを教えてもらいました。
それによると、24日をもって警察・消防などの捜索は打ち切られたようです。
行方不明になった方のご家族から捜索継続の要望があり、地元の山岳会などで継続されています。
また、その詳細はご自分のブログにも記されていますので、下記を参照してください。

遭難事故(2006.12.21)
遭難 その後(2006.12.23)
遭難 その後Ⅱ(2006.12.25)
遭難 私は(2006.12.27)
遭難 その後Ⅲ(2006.12.28)
安倍奥も白く(2006.12.29)
再捜索(2006.12.30)
再捜索 そのⅡ(2006.12.31)
捜索(2007.01.03)
足跡(2007.01.04)
足跡は(2007.01.07)
捜索 その後(2007.01.11)

10本を越える記事が並びます。
そして、この先にも記されていくのだろうと思います。



以前、当ブログのコメント欄のやり取りの中で、
「遭難が迷惑なんて、プロのレスキューは言わない」
といったようなやりとりがありました。

そのいっぽうで、(遺体でもいいから)みつかるまで探して欲しいという家族の意向を受けて、見ず知らずの人を探し続ける人たちもいます。
当然、プロではない人たちです。
その人たちからすれば、すでに「迷惑」などという次元ではないのかもしれません。

ですが、もし自分や自分の家族が探される側だったら…。
「ご迷惑をおかけして…」と、言うほかはないように思います。

探し続ける人がいること、あらためて知らされる記事でした。
すべての遭難において、同様のことがあるわけではないかもしれません。
ですが、こんな人たちの存在、これからも忘れずに、意識のどこかにおいておきたいと思いました。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/01/12(金) 17:20:55|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:10
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コメント

生きて帰る事を忘れずに

本当に頭が下がる思いです。

宝剣岳の件もあり、やはり登山技術よりも、まず、生きて帰るすべを覚えるべきだな、と思いました。

日本人、安全ボケなのでしょうか?

  1. 2007/01/15(月) 10:35:47 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Re:生きて帰る事を忘れずに

おーのさまへ。

>本当に頭が下がる思いです。

本当はこのような人たちに、もっと光が当たるべきなんじゃないかな・・・などと考えたりします。
正直なところ、捜索打ち切りの後のこと、あまり知りませんでした。
彼らの努力、頭が下がるというほかありません。

>まず、生きて帰るすべを覚えるべきだな、と・・・

そのとおりですね。。。
いつも笑って下山できるのが理想ですね。。。
  1. 2007/01/15(月) 17:32:18 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

仲間として

恐らく見ず知らずの人を探し続ける人がいるということが、とてもうれしい。
この人たちは、同じように山に登っている仲間として捜索しているのだと思う。
まだ、「パーティーのこころ」が生きている。
こういう方たちは息のあった楽しいパーティーの登山をしていると思う。

世の中は、やれ学校の責任だ、社長の責任だ、リーダーの責任だと第3者の責任を問う風潮が強くとてもなげかわしいことである。
遭難当事者と何の関係もない第3者がこうして捜索してくれている。不幸な結果に終わっても、せめてものしあわせだと思う。
理想の登山形態はという話が出ていたが、私はやはりパーティーの登山だと思う。

見つからない単独行の遭難を見るたびに、都会の孤独死を連想してしまう。
もちろんそんなつもりで山へ行ったのではないだろうが、中高年の単独行は避けた方が良い。
自然は自分の思う通りにはならない。山でわがままは通用しないことを知るべきだと思う。
  1. 2007/01/15(月) 18:38:41 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

植村直己はエヴェレスト以降、単独行を選択しましたね。パーティで動くことの煩わしさを嫌い、登山から離れたとも言います。
結果的に単独行のマッキンレーで命を落としたわけですが、本人が幸せだったかどうかは判りません。
ただ、リスクに対しては人一倍敏感な人物であっただけに、その死には後ろ向きな匂いはしませんね。
  1. 2007/01/15(月) 19:21:24 |
  2. URL |
  3. Ad #-
  4. [ 編集]

単独行も素敵ですね

単独行の加藤文太郎さんは、パーティーを組んで遭難しましたね。
単独行も素敵ですね。彼らのレベルには及びもつきませんが、私もしますよ。決して否定はしません。でも、根がこわがりですから単独の時は無理な対象は選びません。そういう意味では、1人で自分のあるいは人類の限界に挑戦していった彼らの単独行とは異質かも知れません。
彼らは1で2をやろうとしたのでしょう。私のパーティーは1+1で3の結果を目指したいと思っています。逆にそういう結果がだせた時、会心の山行であり、その喜びを分かち合う仲間がいることがうれしいのですが。その辺は好みの問題かも知れません。

植村さんの死に後ろ向きな匂いがしないのは、彼の性格の影響かも知れません。でも、冒険家というレッテルを貼られ、世の中から次の冒険の結果を期待され、それがまた糧になったとき後戻りできない自分をどこかで感じていたのではという気もします。
どこかで手段が目的になってしまった。

百名山も、手段であるべき登山が目的化してしまったものだと思います。これは、遭難や事故の予兆かも知れません。
  1. 2007/01/15(月) 21:48:33 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

昔の話しかできませんが

山で行方不明者が出ると、山岳会や当該山地の山小屋から、捜索協力の依頼が流されていました。
誰と無く不明者の行きそうと指摘された山域にはいると、自然と捜索の態勢を取って登山をしました。
その頃、私の基本的なゲレンデは丹沢山塊ですが、行方不明者だけでなく沢登りでの遭難者が出れば、救助の手伝いをすることが当たり前でした。
今は昔ほど山岳会も元気がないようですが・・・。
やはりホームゲレンデにしている山岳会の方達は、ホームゲレンデでの遭難に対してはやはり同じような体制を取っているのでしょうね。
静岡の方達の行動には、私も若い頃を思い出して頭が下がります。

遭難捜索はきれい事ではないですから。紹介された記事を読んでいても、本来登山道でない場所を捜索のためにはいるというのは、自分自身の安全確保もあり結構しんどいし、どろどろの山行です。
それでも探索をあきらめない皆さんの姿勢は尊敬します。

あの頃、ガイドブックに紹介されていない小さな沢を遡行して、源頭付近で遭難者の遺体を見つけたときは、その後のことを考え一瞬躊躇しましたが、やはり我が山で起きたこと躊躇を振り切り、登山口の警察官臨時出張所まで走って降りたこともあります。
そう言うことを思い出しながら紹介された記事を読むと、この方々がもの凄く自分のホームゲレンデを愛しているのだなと感じます。
こういう山岳会が各地の山域でまだ頑張っているのでしょうね。


植村さんについては、植村さんの知り合いから遭難のバックグランドを聞いていますので・・・。
書くことは控えさせていただきますが、少し違うと言うことだけ指摘させてください。

「一応知り合い」と書ける長谷川恒夫さんの例で書けばですが、「困難な登山を『職業』とした人がいつか行き着く」ことです。
困難な山行計画には多大な資金を必要とします。そしてそれをカンパで集めるうちに『パトロン』が出てきます。そうなると資金集めは楽になりますが、『パトロン』は「より困難な山」を求めます。若いうちは何とかこなせますが、だんだんこなせなくなります。そのせめぎ合いの中でだんだん破滅への道に入り込みます。彼の場合は植村さんよりドロドロでしたが・・・
その例から推察してください。


静岡の山岳会の方々にエールを送りたいです。
  1. 2007/01/15(月) 22:06:29 |
  2. URL |
  3. 元山男 #tLotD3lc
  4. [ 編集]

「パーティーのこころ」と「ホームゲレンデ」

「パーティーのこころ」と「ホームゲレンデ」。
大切にしたいですね。

単独もいいものです。
私は結構好きです。

ですが、パーティーでの山も好きですよ。
私にとっては、ベースにはパーティーの山があっての単独、みたいな位置づけです。
それぞれ好みや価値観があることは承知していますが、それぞれに魅力のあるものだと思います。

そしてホームゲレンデ。
最近根無し草状態の私にとっては、羨ましい気もします。
そして、それを大切にしている方々がいること、うれしいですね。
こういう会があると、応援したくなりますね。
  1. 2007/01/16(火) 17:31:04 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

恐縮です

皆さまのお言葉、励ましになります。

どこにお住まいでも、地元の山での遭難は「放っておけない」というのが、捜索に加わっている方達に共通した思いだと…。

岳連内で「登山道の整備」という役を担当している私としては、今回のような道迷いによる遭難が一番堪えます。
ヤブ山でも道迷いが出ないよう「目印をベタ付けすれば良いのか」、そんなものも無い「手の付かない山を好む人もいる」など、色々考えさせられます。
人手や費用などから、手を付けられないのが実情ですが。

他地域の組織の事は知りませんが、市岳連は横の繋がりも強く、連携が旨くいっていると思います。先の長い捜索になりそうですが、出来ることなら発見したい!と、…

乱文になり失礼しました。
  1. 2007/01/16(火) 21:34:43 |
  2. URL |
  3. 安倍の山伏 #-
  4. [ 編集]

Re:恐縮です

安倍の山伏さまへ。

ご苦労さまです。

ここにどんな言葉をいくら並べようと、実際の行動とその継続には及びません。
ただ応援するほかはない。。。

先の長い取り組みになるかもしれませんが、どうぞ、お気をつけて。
十分ご承知とは思いますが、無理をなさらないで下さい。
一日も早く見つかることを願うのみです。
  1. 2007/01/18(木) 14:22:06 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

ご苦労様です

確か、静岡市というのは南アルプスの静岡県部分まで含んでいるのではなかったでしたっけ?
本当に様々な地域を相手にご苦労様です。

もはや、迷惑などと言うレベルからは超越しているかもしれませんが、こうやって動かれる方がいることを肝に銘じたいと思います。

この数日、ある遭難に遭われた方の家族のブログを拝見しています。もしやと思ったのですが。どうも、コメント欄にこちらの記事が貼り付けられたらしく、様々な意見が飛び交っておりました。
当事者の方のお気持ちを考えるとかける言葉もありません。今はご自身をまず大切に、平静の生活に戻ることを願っておりますが、人生と言うものでは変わってしまった歯車はどうやっても戻らないのは仕方がないことなんでしょうね。

やはり、残される者の事を考えると、山に行く人は必ず帰る事が大事なんだと思います。
  1. 2007/01/18(木) 17:39:13 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

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