山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日119】 遭難特集の感想

山と渓谷2月号、さきほど読み終えました。
読書感想文を…と思ったら、随分な長文になってしまいました。。。



特集「遭難する人しない人」。

ここのところの山と渓谷(以下、ヤマケイと略)にはない出来で、全般的にはまずまずだったと思います。
とはいえ、不満もないわけでは。。。



「2006大遭難年をふり返る」
昨年の遭難に関する総論です。
4月と10月の大量遭難などを挙げて、積雪期の登山者の悪天候への対応の鈍さを指摘しています。
まあ、それはそのとおりなんでしょう。
地域別に見たページでは、北アとそれ以外に分けたの主な遭難の一覧表があります。
山スキーや沢登りの遭難が多かったこと、無雪期に穂高や剣の稜線からの転滑落事故が多かったことなどを記しています。
ちょっと意地悪かもしれませんが、この一覧表に○月号のヤマケイで扱った山、というのをプロットしてみる、ぐらいの試みはあってもよかったかな、と。。。



「遭難事例に学ぶ・道迷い」
【事例1】は10月の丹沢・大山の件。
遭難カルテ121でも触れました。
【事例2】は9月の南ア・地蔵岳の件。
これについても遭難カルテ116で触れました。
いずれも生々しい様子が伺える記事です。
気になったのは「検証とその対策」の項です。
「状況把握や判断を狂わせる〝ベテラン〟登山者のプライドと面子」の見出しとそれに続く記事。
大山の件の祖父について書かれたものですが、
「直接話を聞いていないので推測するしかないのだが…」って…。
孫娘には取材しているようですが、最もカギを握っていたと思われる祖父に話を聞いていないとは…。
何らかの意図があったのか、取材拒否にあったのか、その辺の事情はよく分かりません。
ですが、そこに切り込んでいってほしかったなぁ…と、やや消化不良です。

続いて「転滑落」。
ダブルストックの功罪について、書かれています。
今や中高年必携みたいな感じですが、やっぱり危なっかしい場面には何度か遭遇したことがあります。
私自身は積雪期、しかもほぼラッセル時にしか使わないので何とも言えないところはあります。
ただ、今のところは、基本的にはなくても行けるけど、あったほうが便利(楽?)という装備です。
ストックが「欠かせぬ存在」となったあたりから、ヤバイのかなぁ…などと思ったりしました。
いずれにしても状況に応じて使い分けることが重要なんでしょうね。

続いては「気象」。
3月の谷川・仙ノ倉山で起きたみろく山の会の事故事例でした。
遭難カルテ21で触れた件です。
記事では同会から11月に刊行された「事故報告書」の内容にも触れつつ、事故時の状況が記されています。
驚いたのは、入山後に天気をチェックしていなかったこと。
入山日の新聞朝刊の天気図を確認した後、入山しその日は幕営し、翌日に事故発生。
この新聞の天気図は、入山前日夜のもので、最新のデータとは言いがたい。。。
加えて、ラジオを持っていたにもかかわらず、天気図どころか天気予報すらチェックしていなかったようです。
初日の幕営地に着いたのが午後3時ごろ、となると、4時からの気象通報がNHK第2で…。
天気図大好きな私からすれば、考えられない話ですが…。
そして、この項で最も消化不良な点。
「なぜはぐれたことに誰も気づかなかったのか」ということに、深く触れられていない点です。
はぐれた後の2人の行動には謎が残りますが、この点は生きて帰った7人にも考えることができるのではないかと思います。
私自身は、靴紐を結びなおすといった些細なトラブルであっても待つ、というふうに教わったのですが…。
それもリーダー1人の問題ではなく、全員がそうするべきで、常に自分の後の人を気にかけるべきかな、と思います。
リーダーがすべてできるわけではなく、メンバーがそれを支えるというのがパーティーだと思うのですが…。
なんだかヤマケイの記事は、リーダーの責任の重さばかりを注意喚起しているように読めました。
それと、「『先に行って』は禁物。」とありましたが、「『待って』と言えないパーティーは問題」のほうが、いいように思いました。

少し話はそれますが、みろく山の会のこと。
事故報告書、できていたんですね。
中間報告ではHPへの掲載に言及していました。
電子化などに手間取っているのかもしれませんが、いまのところHPには掲載されていません。



最後は「雪崩」。
2月の八ヶ岳のケースを扱っています。
遭難カルテ5で触れた件です。
まあ、これはこんなもんかなぁ。。。。と。



「いつか遭難する人」。
ガイド各氏が「遭難予備軍」と「遭難しないポイント」3つずつ。
リスクを考えない・分かっていない人がヤバイ、という点では同じように思いました。
が、「単独行は避ける」って人が1人だけ…。
ちょっとずれてる気もしますが…。



ここからしばらくは、特にありません。



次に「ツアー登山の問題点」。
ここにやっと踏み込んだか…というのが正直なところ。
一番の進歩(?)と言ったら、言いすぎでしょうか。。。
遭難カルテ74で触れた北海道・神威岳の件を詳報。
遭難カルテ95遭難カルテ109で触れた件は、さわりだけ。
気になったのは、最後の方の文章。
登山者への心構えを説く内容になっているのですが…。
問題は登山者よりもツアー主催者の方が責任が大きいにの、そこをスルーするところ。
参加者の側に自己責任の部分があることは否定しませんが、主催者側のほうがより(はるかに)大きな責任を負うはず。
極端な話ですが「参加の場合、お金はいただきますが、自己責任でお願いします」ってなことになると…さすがにコレはありえないか…。
いずれにしても、参加する側に「キチンと選ぼう」ではないと思うのです。
むしろ、「ツアー会社やガイドは、安全対策をもっときちんとすべき」となるべきだと思います。
まあ、そういう方向に進められないのがヤマケイらしいところなんでしょうかね。





さて、遭難特集から離れて2つほど。


スノーシューの記事。
冒頭の舞台はニセコで、ガイドツアー。
スノーシュー&ニセコ&ガイドツアーと言えば…死者が出たうえ、裁判にもなった1998年1月の「春の滝」雪崩遭難。
真っ先にコレをイメージしたのですが、その内容は…。
「楽しいぞう!」「面白いぞう!」といったもの。。。。。。。。
いやはや、呆れてしまいました。
遭難特集のほぼ直後のページだけに、軽さが際立って…。
スノーシューを記事で扱うこと自体は、いいと思います。
(私も関心がありますので…)
ただ、やはり、「春の滝」には触れて欲しかったなぁ…と。


真ん中の方の読者投稿写真のページに「日本百名山完登」の横断幕が2枚。
遭難特集でガイドの平田謙一氏が「コースの完登や『○○名山』などのコレクションにこだわりすぎて、『つっこみ』型になってしまうと実に危険。」と…。
写真の人が危険な「つっこみ」型かどうかはわかりませんが、同じ号に載っているとなると…。
無用の誤解を避けるために、今月号の掲載は見送った方がよかったかも…なんて考えてしまいました。




まとめ。
不満は多々あるけれども、遭難への注意喚起の意味では一定の成果(?)、というところでしょうか。
ポイントのずれ(すりかえ?)がいくつかある点は、ヤマケイらしいところではありますが・・・。




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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/01/20(土) 19:58:05|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:22
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コメント

ツアー登山のこと

遭難しそうな人のところは多少異論があります。
リスクを考えない人、分かっていない人が単独で行動したら確かに遭難しそうですが、そういう例は少ないと思う。一番危ないのはリスクを読み間違えている人だと思う。
ところでツアー登山は、少し前に比べるとかなり良くなっていると思いますが、この価格でガイド登山と同じ内容を期待するのは、私は期待する方が間違いだと思う。管理人さんの極端な話が、実は正解だと思う。山岳会でも10人くらいのパーティーで1人の骨折患者を搬送できないのが当たり前の現状で、2人で20人以上の人の面倒を見れる訳が無い。ツアー登山は自己責任とPRすべきと思う。それができないのが問題なのである。
私どもの団体でもバス登山を募集しますが、結局マンツーマンに近い状態で、いつも儲かりません。ツアー会社がやるべき課題も多いが、やったとしてもツアー登山のガイドは道案内以上でも以下でも無いと思う。
  1. 2007/01/20(土) 23:41:04 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

みろく山の会の遭難報告は、不確かな状況ですが、横浜市内にある山の店(「かもしかスポーツ」とかの大きなお店)に置いてあって自由に読むことができる・・・・と誰かに聞いた覚えがあります。
ただし、その場で読まなければならない形式だとか。あくまでも確認をとった話ではないので、横浜方面に住んでいる方の情報を知りたいものです。
  1. 2007/01/21(日) 12:44:58 |
  2. URL |
  3. MINMIN #195Lvy4Y
  4. [ 編集]

岳人にもいい記事が

遭難に関しては岳人にも(小気味)良い記事が載っていました。
「ベテラン」を問う その言葉が持つ曖昧さと真の意味 という木本さんの文です。これは木本さんがガイドであるということと関係なく、素直に共感しました。

ところで昨日、JMAの新年会に顔を出したのですが、非常に盛況でした。アジア山岳連盟の方がたくさん出席されていたし、若いクライマーもたくさん出席され、何よりK2の東海大の小松さんが出席されていた。残念ながら、それを取り巻くより大勢の「スーパー爺、婆(某登山研修所長の挨拶)」がいたのですが。登山界の将来についての真剣な議論が交わされていたのが印象的でした。たぶん、65才以上の方が総退陣されれば、登山界も少しは若返るかなと思いました。
  1. 2007/01/21(日) 16:34:19 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

幸運の積み重ね

自分もヤマケイは読んでみましたが、丹沢・大山の祖父の方の件は
取材不可の可能性がありますね
ご家族から祖父には取材を控えて欲しいと申し入れがあっても不思議ではないですし。

自分の家族が事故の当事者の1人になったことがあるのですが
本人が家族に事故の詳しい経緯を話したのは、事故から半年以上経ってからで
話すという追体験に耐えられるのには時間がかかるようです。

ヤマケイも取材なしなら、ベテラン登山者の落とし穴と結びつけなくても
という気もします。

昨年、ベテランドライバーの事故についての心理学連載コラムを読んでいたのですが、印象的だったのが

「長年、無事故無違反のベテランドライバーは
その長年の無事故無違反ゆえ、自分の技術に自信が生まれる。
安全運転をしているのも一因であるが、一面、幸運の積み重ねに過ぎず、明日も幸運が続くとは限らない」

という内容でした。

どれだけ注意しても100%はありえないと、心したいと思います。
  1. 2007/01/22(月) 08:52:53 |
  2. URL |
  3. 六甲野郎 #9MbXUtpk
  4. [ 編集]

お三方へ

よかっぺさま&MINMINさま&六甲野郎さまへ。
まとめレスですがご容赦ください。

>一番危ないのはリスクを読み間違えている人だと思う。
>ツアー登山は自己責任とPRすべきと思う。それができないのが問題なのである。

どちらも、なるほどと思いました。
そういう面、あるでしょうね。
ツアー会社やガイド、そして、ヤマケイ自体も「自己責任」に踏み込めないのも現状でしょうか。。。



>みろく山の会の遭難報告は・・・(以下略)

まあ、HPで公開を約束しているので、待つほかはないのでしょうね。


ベテランの定義、これは難しい。。。
木本さんの文章、それに対するひとつの指針だと思います。


>登山界の将来についての真剣な議論が交わされていたのが印象的でした。
日山協新年会ですか。
盛況で何よりです。
そういう方向の議論が進められれば、何かが変わるかもしれませんね。

>たぶん、65才以上の方が総退陣されれば・・・

まあ、難しいでしょうね。。。。。。
世代交代や「後進に道を・・・」なんて思想があれば、すでに違う展開になっているのでは・・・と思います。
日本山岳会のように、会員平均年齢がほぼ65歳なんていう例もあります。
良し悪しはともかく、若年層の増加がないと、なかなか若返りは・・・と思います。
ただ、組織として何かできることがあるのかもしれませんね。


>どれだけ注意しても100%はありえないと、心したいと思います。

同感です。
山で遭難しないために、100%オッケーというのは、山に行かないほかはありません。
行く以上、つねに遭難ゼロはありえないのでしょうね。
私自身、これまで無事だったのも、偶然と幸運の積み重ねだけだったかもしれません。
(小さい怪我はたくさんありますが・・・)
後で思い返して、ぞっとすることは何度かありました。
ただ、山を続ける以上、遭難の要素を1%でも減らす努力を続けて行きたいと思います。
  1. 2007/01/22(月) 14:03:56 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

ムックに似てるかな?

今回の特集を読みながら何かに似ているなあ。。と思っていたら、ヤマケイから昨年の夏に出ていたムック「山で死んではいけない―遭難しないための安全登山100のポイント」に良く似ていたようです。
そういう意味だと、毎度毎度かな?

「ツアー登山は自己責任」とのことですが、そもそも、自己責任で登山ができないからツアーに参加するわけで、そういった意味ではツアー登山自体が自己矛盾を起こしているように思います。
  1. 2007/01/22(月) 16:31:38 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

自己矛盾?

そうですね。大いなる自己矛盾かも知れません。
ただ、自己責任の範囲が、自分で行く時とツアー登山では少し異なると思います。少なくともツアー登山では、登山口まで連れていってくれますし、下山すれば連れて帰ってくれます。
道も「ついてさえ行けば」間違うことはありません。しいて言えばついていくことが自己責任でしょうか?(これは半分皮肉です。)
そういう意味ではついて行けない人は行ってはいけないということになりますが、M社のツアーにときどき参加しますが、健脚コースはびっくりするほど早いです。筑波山に1時間くらいで登る私でもついていくのがやっとですから、間違えて参加した人が気の毒になるくらいです。
  1. 2007/01/23(火) 00:52:23 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

自己矛盾・・・

おーのさま&よかっぺさまへ。
まとめレスですが、ご容赦ください。

確かに自己矛盾を抱えたまま、というのが現状のようですね。。。
有料で参加者を募る側と、お金を払って参加する側の論理。。。
金銭の授受がある時点で、募集する側に何らかの責任は発生しそうな気がします。
また、参加する側からすれば、支払いに対して何らかの期待があるのも当然でしょうが。。。
この矛盾に切り込むことは、山岳雑誌でもタブーなんですかね。



以下のHPをご覧下さい。
http://rail.hankyu.co.jp/travel/hike.html
参加無料で自己責任。
ここまで行けば、矛盾もあんまり感じませんが。。。

  1. 2007/01/23(火) 18:41:29 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

自己責任の範囲の差

阪急ハイキングがあると、天気や季節が良いと何百人、ひょっとすると千人を超える人が、ぞろぞろと歩いて行きます。係りの方が要所の分岐点にたたれたり、無料で自己責任という割には面倒を見てもらえます。地図ももらえたりします。
参加者は、自己責任と思って参加するので実際の自分の責任範囲が小さいので事故がおきにくいです。
ところが、有償ですと面倒を見てもらえる、と思いますし、ついて行けばいいと思って参加者は自己責任の範囲を小さく考えていますが、はぐれたり、ついていけなくなると急に自己責任の範囲がどかんと大きくなります。当然、心構えがないですからパニクります。つまり自己責任の範囲について参加者と主催者に隔たりがあり、共通認識ができていないのが問題と思います。
募集要項には、参加資格がかいてあるのですが体調が悪い時もありますし・・・と言ったらそれこそ自己責任でしょと言われそうで難しいですね。

山岳雑誌で書くことはタブーでも何でもないと思います。(手抜きをしているだけと思います。)参加者側の意見をまとめるのは難しいでしょうし、まとめたとしても主催者側の意見と当然すれ違うでしょう。起きた事故に対する判決は主催者側に厳しいものになっていますが、それらは天候判断の誤りなどかなり重大な落ち度があったからと思われます。
事故を減らすには参加者の自己責任意識を持ってもらうことが一番というツアー登山だけでない、山の世界の常識論が影響していると思います。
その山の世界の常識は、はたしてどうなんでしょうか?
  1. 2007/01/23(火) 19:21:24 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

Re:自己責任の範囲の差

よかっぺさまへ。

阪急ハイキング、一度だけすれ違いました。
そのときの参加者は700人とか。。。。。。
そりゃもう、すごいものでした。。。
いままで遭遇した団体では、最大でした(笑)。

有償と無償では、自己責任の範囲、当然変わってくると思います。
参加者と主催者の意識の隔たり、すべてはそこにありそうですね。
意識のすれ違いをはっきりさせるところから、解決への道が見えてくるような気もします。
それをはっきりさせるのが、雑誌を含めたメディアの「お仕事」のようにも思いますが。。。
やっぱり手抜きなんですかね。。

  1. 2007/01/23(火) 19:45:52 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

極論すれば・・・

手抜きというか、本人の自己責任にするのが一番楽な解決法ということだと思います。
もちろん自己責任が重要であることを否定する気はありません。
ただ、それ以外にも重要な要素はあるでしょうということです。
たとえば山岳救助の体制はどうなのか?ヨーロッパのアルプス周辺国では国レベルで統一された救助組織を持ち、専用のヘリもある。登山者に対し、救助はプロにまかせなさい。あなたたちは登るのに専念しなさいということである。それでも、悪天の時には登山させない権限を持っている。
また、標識などもかなり統一されていて日本のようにいろいろな標識があり、このペンキのマークは何だろうと悩むこともない。
登山道の整備も管理者がはっきりしている。こういう体制作りは、タテ割の日本の行政組織の弊害として誰も着手できていないのである。全国遭難対策協議会というのがあって、ようやく少しは話が見えるようになってきたけれどヨーロッパのようになるのはまだまだ先である。
ツアー登山も主催者は国土交通省の管轄で、参加者は文部科学省の管轄である。
日本だけかどうか知らないが、原則として行政は無謬ということなので、ここに原因を持って来てもはじまらないので、とりあえずできるところからということで自己責任キャンペーンとなるのだと思う。  違うかしら?
  1. 2007/01/23(火) 22:44:40 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

「岳人」2007年2月号

こんばんは。
「山と渓谷」の2007年2月号のレビュー、過去記事もあわせて読ませていただきました。
事例を丁寧にフォローすることで、誌面からは見えないことが伝わってくるようで非常に興味深かったです。
私は「岳人」を購読しているのですが、今月号の「岳人」で、2004年2月の関西学院大ワンゲル部の遭難事故に関する詳しい分析と解説が掲載されていました。
個人的に注目していた事故でしたので、簡単ですが記事に感じたことを書き留めてみました。
恐縮ながら、トラックバックを送信させていただきます。
http://d.hatena.ne.jp/hatayasan/20070120/p1
  1. 2007/01/23(火) 23:34:44 |
  2. URL |
  3. hatayasan #nvribD4c
  4. [ 編集]

自己責任論は無意味では?

自己責任は常に存在しますので、この言葉を使った、議論は実りの少ないものになるかと思います。

むしろ、主催者と参加のリスクの引き受ける範囲、としたほうが、問題点が見えるのではないでしょうか?

主催者には、主催者が引き受けなくてはならない責務があります。同様に、参加者にも、ある一定のリスクを引き受けなくてはならないリスクがあります。

では、どの範囲のリスクまでを許容することができるのか? それは、厳格に規定できない面も持ちますが、夏山低山ハイクと北アルプス縦走では、それぞれが引き受けるリスクが異なってくるのは、簡単に理解できます。

これまで多々言われてきている言葉「山での事故は自己責任だ」は、リスクについて何も考えることのできない、一種の思考停止の言葉であると思っています。
  1. 2007/01/24(水) 06:09:04 |
  2. URL |
  3. sc #L9FLFt/w
  4. [ 編集]

責務の線引きに危険がありそう

リスク配分をする場合、負担するリスク、責務について線引きをする必要がありますが、この線引きにリスクが生じる危険があります。といいますか、線引きした場合、その線のまわりにあるグレーゾーンについてどちらもリスク負担しない可能性が出るわけで、一般的には両方が大きめにリスク負担して、そのグレーゾーンについて両側から被せるようにすることでリスクが顕在化しないようにするわけです。
ここ数年の山岳事故を見ていくと、以前からされていた暗黙の線引きの前提が崩れてきているように思えます。
茅野市で八ヶ岳の登山道の管理責任をめぐって議論になっています。
八ケ岳登山道の管理責任は誰に 茅野市と管理署で論議(信州山小屋ネット)
http://www8.shinmai.co.jp/yama/2007/01/05_003786.html
以前は登山道でコケて怪我をしても、それは登山者の責任とされたものが賠償請求されるというのが現実です。
今一度、登山のリスクとその回避責任について、きちんと関係者が議論をして、責任分担と啓蒙活動も含めた対策を立てるべき時期にきているのかもしれません。
  1. 2007/01/24(水) 08:33:14 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

皆様へ

よかっぺさま&scさま&おーのさまへ。
まとめレスですが、ご容赦ください。

「登山はすべて自己責任で」
こうなると、一番楽な解決法でしょうし、そこで話(思考)が止まってしまいます。
リスクや責任の線引きもありません。
その思考停止状態を引き起こしておいたうえで、
「お金はいりません。そこそこのサービスはします。」という阪急ハイキング。
ある意味では高等戦術か???と、思ったりしました。

リスクや責務。
単独なら本人にすべてかかるのは明らかでしょうが、有料ツアーなら? ガイド登山なら? パーティーは?
このあたりの、どこまでが?というところが、なかなか難しいところなんでしょうね。

>登山のリスクとその回避責任について、きちんと関係者が議論をして、責任分担と啓蒙活動も含めた対策を立てるべき時期にきているのかもしれません。

そうだと思います。
が、いつになりますやら・・・。




hatayasanさまへ。

TB、ありがとうございます。
そちらのブログも拝読いたしました。
岳人も読んだのですが、関学の件と木本氏の記事が印象に残っています。
関学が遭難したとき、私は中アの稜線で吹雪かれ、エスケープルートで下山。
その時は、鼻とほっぺたに軽い凍傷を負いました。
下山後のタクシーのラジオで事故を知り、驚いたことを覚えています。
詳細な検証、学ぶべき点が多いので、情報を受ける側としてはありがたいものですね。

  1. 2007/01/24(水) 21:35:29 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

自己責任にも意味がある

自己責任も、自己責任だけで終われば意味がありません。それはscさんの言う通りです。
岩登りではグレードというのがあります。これは難しさを表したものですが、見方を変えればリスクを数値化したもです。そのリスクを自分であるいはパーティーで背負う覚悟のある人が自己責任で登る訳です。
自己責任を追及するなら、ふりかかるリスクの大きさも明らかにする必要があります。自分が行くルートのリスクが日本では不明です。それは管理責任が不明だからだと思います。ガイドブックでも統一された基準がありません。時間がかかるだけのルートも難しいルートも同じ健脚コースとしか表示されません。どこかでやさしい健脚コースを登った人は難しい健脚コースを登れると思うかも知れません。
そのルートを5つくらいの項目で評価し、そのルートの持つリスクを個人が判断できるように標準化することが必要と思います。
ツアー登山に参加する人は、自分でそのルートを登れるか判断して、参加すれば、それに道案内がつくのですからさらにリスクが低減されます。
自分でそのルートを登れない人はツアー登山でなくガイド登山にすべきです。そういう価値判断の基準を作らなければ自己責任は不毛の議論になると思います。
  1. 2007/01/24(水) 22:36:43 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

お久しぶりです。

今年初めてのコメントとなります。
ルートの評価ですが、山と高原地図などはコースタイムのみの記載のみで、しかも地図ごとに調査人が違って基準もマチマチなようです。昭文社の規格もあるのかもしれませんが、わりとハッキリと違いが判る部分ですよね。
話が変わりますが、ここでも取り上げられて有名な「みろく山の会」さんで使っている「山行ランク」というのはコースの難易度、体力ランク、予定歩行時間を組み合わせた評価となっていて合理的だなと思いました。ただ、昨年の遭難に見られるように、この基準だけでなくリーダー適応資格についても会としてきちんと評価できているかは疑問ですね。
  1. 2007/01/25(木) 00:35:30 |
  2. URL |
  3. 素人A #-
  4. [ 編集]

それこそ自己責任?

日本人男女が滑落死 NZ・クック山
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070125-00000040-mai-soci

だそうです。
すわ、ツアー登山か?と調べてみれば、アブセイリングというスポーツ(?)をやっている最中にロープを確保していた岩が崩れたらしい。
いろいろな’スポーツ?’が出てきますが、それこそ、自己責任なのかもしれません。


  1. 2007/01/25(木) 12:46:59 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

お三方へ

よかっぺさま&素人Aさま&おーのさまへ。
まとめレスとなりますが、ご容赦ください。

ルートの評価について。
確かに現状では評価基準が不明です。
ガイドブックにしても、山と高原地図にしても、山岳会独自のルールにしても…。
客観的基準とはいいにくいのではないでしょうか。
工業製品の規格のように、統一基準のようなものがあれば理解しやすい面もあると思います。
ただ、考えなければならない要件が多すぎるせいかもしれませんが、客観的基準はなかなか難しいように思います。

また、計画段階から自分にとっての基準を考えることが、楽しさのひとつでもあろうかと思います。
自分で情報を集めたりして、それを判断する、という意味においてのことです。
統一基準(のようなもの)にあわせて、行ける行けない決めるとなると、ちょっと面白さが減るような気がしますが。。。。。

岩のグレードのように決まっているものもあります。
ただ、個人的な得手不得手のようなものもあって、首をかしげたこともあります。
「ここって本当にⅣ級か? あっちのⅢ級の方がちょっと面倒だったと思うけど…」といった具合に。。。

諸手を挙げて賛成、というわけではありません。
が、そういった基準作りが必要な時期に来ているのかもしれませんね。



ニュージーランドの件。
詳細が分からないのでなんともいえませんが。。。。
アブセイリングというのは懸垂下降のようなもののようです(違ってたらすみません)。
下山中に懸垂下降をしていて、支点が飛んだ…というような感じでしょうか。。。
そんな「スポーツ」があるなんて、初めて知りました。
  1. 2007/01/26(金) 11:44:29 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

アブセイリング?

この事故はアブセイリングというスポーツをしていて起きたのではなく、純粋に登山中の事故のようです。クック山の山頂のサミット・ロックスと呼ばれるがけを降りる際の事故のようです。
詳細は不明ですが、3人でロープを結んでいたようなので懸垂下降中ではないと思うのですが、ロープを固定していた岩が崩れたというので、支点に力が加わるような下り方をしていたのか、確保しながら降りていて滑落して支点がこわれたのかと推測します。1人はロープが切れて助かったとのことです。

なお、NZでは、懸垂下降をAbseilingと呼んでスポーツ化していますが、ドイツ語で懸垂下降をAbseilenと言いますので、たぶんそこから来たのかなと推定します。
  1. 2007/01/29(月) 16:52:15 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

Re:アブセイリング?

よかっぺさまへ。

アブセイリングと、一部で報じられていましたね。
ただ、全てではありませんでした。
マスコミ内でも情報が混乱していたのでしょうか。

>1人はロープが切れて助かったとのことです

このあたりも、地方紙に報道されていました。
いずれにしても詳細が手に入らないので、何とも言いがたい件ですね。。。
  1. 2007/01/29(月) 16:56:43 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2007/01/29(月) 17:02:01 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

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[mountain][magazine]岳人 2007年2月号

岳人 2007年 02月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 東京新聞出版局 メディア: 雑誌 特集は「雪山を登る」。 第二特集に京都近郊の低山「比叡山系」のルートを紹介した記事が。 地元に住んでいるのに、紹介された10のルートのなかでこれまで登ったことがあるのは大文字山だけでし
  1. 2007/01/23(火) 23:26:08 |
  2. 忘却防止。

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Author:K・T
山ヤのつぶやき。脈絡はないかも…。
 
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