山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日124】 物欲の悩み

物欲に負けてしまいそうです。
というのは、スノーシューのこと。
買うか買わないか、数年迷った挙句・・・なのです。

ヤマケイ2月号の特集で、スノーシューが取り上げられていました。
内容はご覧になった方も多いかと思いますが、
「いいぞう! 楽しいぞう! 山でも使えるぞう!」
といったものばかり。
まあ、当然、いい面はあろうかと思いますが、逆もあるのでは…と、思ったのが迷いの始まりかもしれません。
知人やショップの人など、いろいろ聞いて回りました。
いろんな話が出てきて面白かったのですが、迷いは深まるばかり。
と、いうことで、買ってしまう(かもしれない)前に、整理してみました。
ありきたりではありますが、「山で使う」ので、ワカンとの比較になります。



①値段
 どちらを買うかとなれば、価格差の話でしょうが、すでにワカンは持っています。
 となると、スノーシューの値段がそのまま…ということになります。
 数万円の出費は、やはり、かなり・・・痛い。
 その値段分使うのか?という疑問に対しては、今に至ってもはっきりと した返事ができません。
 (ワカンなら買い換えても1万円しないのに…)

②重量
 はるかにワカンのほうが軽い。
 数倍の差があるわけで、担いだ状態になると、荷重の差は1キロ近くになります。
 重量に限って言えば、軽いに越したことはありません。
 この点はワカンのほうが大きなアドバンテージがあるようです。

③サイズ
 見たとおり、スノーシューの方がでかい。
 装備はコンパクトなほうが良いので、ここもワカンか。。。
 ザックに付けるときのことを考えてみました。
 ワカンなら、横付け、後付け、上付け、雨ブタではさむ…応用がききます。
 スノーシューは横付けしか選択肢がなさそうです。。。
 (場合によっては後付けもアリかもしれませんが)

④浮力
 誰に聞いても、これはスノーシューのほうがいいとのことでした。
 サイズが大きいことや構造上の差でしょうね。

⑤取り回し
 気を使う、あまり変わらない。
 サイズに関連する部分ですが、これは意見が分かれました。
 構造が異なるせいもあるでしょうし、個人的な感想でもあると思います。

⑥抜き足
 踏み足は浮力と同じと考えてください。
 抜き足はワカンの方がよい、という声がありました。
 ワカンは輪郭のパイプだけですから、そうなのかもしれません。
 また、スノーシュー自体が重量があることもその一因でしょうか。
 ただ、違和感がなかったという人もいました。

⑦急斜面
 急な登り斜面は、ワカンの方が良いようです。
 これは浮力が足りない点がいいほうに作用しているのでしょうか。

⑧固い雪
 装着したままキックステップをするならワカン。
 スノーシューは、キックステップにはやや不向きだとか。
 ただし、スノーシューのギザギザも結構効くようです。

⑨凍結斜面
 スノーシューのギザギザもそれなりに効くようです。
 ですが、アイゼンレベルの凍結であれば、効かないとか。
 どのみちアイゼンは持って行かなくてはなりません。
 ワカンにはワッパアイゼンという必殺技(?)があります。
 これなら履き替えの手間がない、とも言えそうです。
 履き替えるときに、スノーシューを流してしまった…とぼやいた人もいました。

⑩装着
 スノーシューは早く装着できて確実にフィットする、と聞きました。
 確かに一本締めのワカンですので、面倒ですし、緩みもあります。
 これが改善されれば、とは思うのですが、ワカンには難しいかもしれません。




前提として話を聞いた相手全員が、ワカンを使ってきた人です。
そのせいか、「ワカン万能論」というか「ワカンへの愛着」のようなものが根底にあるように思いました。
それは「基本的にワカンでもOK」というようなものでした。

総じて言えば
「行くルートなどに応じてワカンとスノーシューを使い分ける」
「ワカンで十分」
この2つになりました。
「スノーシュー不要」という声がいくつかあっても「ワカン不要」という声は、結局ありませんでした。
聞いた範囲が限られているせいもあるのでしょうね。。。。



以下は会社に両方持っている人(垂直系山ヤ)がいたので、聞いたときの話です。
 「スノーシューってどうですか?」
 「おう、持ってるけど1回しか使ったことがないぞ」
 「で、どうでした?」
 「あれなあ…いらんいらん!」(「いらん」の講釈が20分ぐらい続く…)
 「そうですか・・・ワカンでいいですか・・・」
 「だから、ずっと押入れで眠ってるよ。以後、ワカンばっかりだな」
 「なるほどねぇ」
 「何?買うつもりなの?」
 「迷ってるんですよ…」
 「悪いことは言わんから、やめとけば」
 「はぁ、もう少し考えます。。。。」
 「あれなぁ、オレの持ってる山道具の中で“役立たずベスト5”に入るぞ!」
 「え?そこまで……じゃあ、家までとりに行きますから、それ、下さい!」
 「…………ワハハハ。自分で買いなさい!」

「いらん」と言っておきながら、くれるわけではないあたり、何かあるんだろうか?
それとも、おちょくられただけでしょうか。。。。
ナゾは深まるばかりでした。。。。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/02/22(木) 20:04:38|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8
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コメント

なぜ、昔からある伝統的な日本のワカンの形なのか?欧米のスノーシューと形状が違うのか。
答えは簡単です。日本のワカンの方が日本の山の形状や気候・雪質にベストだからです。
メーカーや雑誌のビジネス戦略に惑わされることなかれ。ちなみにアメリカやカナダでは日本のワカンは通じませんでした。
昔から引き継がれる知恵の方がスタイル(見かけ)よりもかっこいいですよ!
今あるもので十分です。そのお金でまた山に行きましょう!
  1. 2007/02/23(金) 10:56:27 |
  2. URL |
  3. p-san #-
  4. [ 編集]

わかんとの違い

わかんですと、歩き方の練習が要りますね。足の振り方・・・
スノーシューですと、その練習が要らない。
足先を前に押し出すように振ってやればよい。スノーシューをわかんのように使用すれば、雪がフレームの上に乗っかって重いだけだし、足が疲れます。
スノーシューは踵はフリーにして、足先が固定されているようにしてテレスキーで歩くように前に足を振り出すようにするのが一番なのです。
山屋さんは、ついわかんと同じように使うからほおりだすのでしょう。
慣れてくればトラバースも楽にできるし・・・

私もわかんを使っている過去がありますが、今ではスノーシューです。
スノーシューはアメリカやカナダのものという分類はないですよ。システム的にも研究されているし、わかんの研究の成果も盛り込まれているし。
違和感を感じるのは、先ほども書きましたがスノーシューはスノーシューの使い方があるのに、わかんと同じように使うから、ということでしょう。

私の場合は、黄色い硬質プラステック製のスノーシューを6年前より使っています。裏山で木を切るときでも穿いていますし、犬の散歩で深く降り積もった雪原を進むときは、犬の方がスノーシューの後から着いてきます。
結構急な斜面のトラバースも、エッジと爪が効いて問題なく通過するし、急斜もさほど苦になりません。
困るのは降りるとき、このときばかりはスキーを持ってきたかったと反省するばかりで、勢いをつけて滑るようにして降りようとしても5メートルぐらいで停止してしまいます。逆に言えばそれぐらいブレーキがきくと言うことです。
さらさらの新雪が積もっているとき、スキーですと臑の半ばぐらい沈むとして、スノーシューで膝上ぐらいまで沈みます。その時でも足を前に振るようにすれば、雪の抵抗は勿論ありますが進むことはできます。わかんのように、雪から足を引き抜いて、足を回すようにして前に出し雪面を踏むという重労働は、スノーシューになれてくるとできなくなります。
  1. 2007/02/23(金) 15:06:48 |
  2. URL |
  3. 元山男 #tLotD3lc
  4. [ 編集]

ゆらゆらと・・・

p-san さま&元山男さまへ。
まとめレスですが、ご容赦ください。



今朝家を出るとき、「今日こそは買う!」と、財布にいくばくかのお金を入れてきました。
昨夜、嫁さんを口説いた結果です。




昼ごろに、p-san さまの書き込みを発見。

>日本のワカンの方が日本の山の形状や気候・雪質にベストだからです。

なるほど。そうだったんですか。。。。
大昔からありますもんね、ワカン。
今に至っても、というのには、間違いなく意味があるはずですね。。。
海外で試された、というのには、少なからず驚きました。

まあ、そういうことなら、今日のところはやめとこうか。。。



4時半ごろ、元山男さまの書き込みを発見。

>私もわかんを使っている過去がありますが、今ではスノーシューです。

う~~ん。
実際に使っている人の言葉は、重いものです。。。。

>システム的にも研究されているし、わかんの研究の成果も盛り込まれているし。

進化も進んでいる、ということなのでしょうね。。。。
歩き方は山スキーやテレマークのようなすり足なんですね。
「抜いて回して踏む」じゃあない、ということですか。
なるほど。。。。
やっぱり、帰りに買いにいこうかなぁ。。。。



フラフラとゆれてしまいました。。。。
影響されやすいですね。
もう少しだけ、考えるとします。
お二方のアドバイスには感謝します。
  1. 2007/02/23(金) 18:25:49 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

悩みは同じ?

私も同じような悩みを持っていました。少し前に黒部側から薬師岳に登った山岳雑誌の記事を読み、深雪には有効だが、登下降に難があるということで悩んでおりました。
結局、買わなかったのは、心の声が「だいたい、お前は1週間もトレースのない深雪の山に行くことがあるのかよ。」と言っていることと、トレースのあるところでは意外に歩きにくい、と言ってトレースをはずして登る根性がない。世の中、暖冬化で学生の頃のように山に雪がないからとへ理屈をつけております。仲間と行くときはどちらかに揃える必要もあります。
雪国に住んで、散歩にも使えるというシチュエーションなら買ったかも知れません。おもなスキー場にはスノーシューのレンタルがあるので、借りて近くの山に登って試してみるのも良いかも知れません。ハイキング用しかないと思いますが。
  1. 2007/02/24(土) 07:23:18 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

問題は下り

クラストした斜面でも、スノーシューのモデルによっては登りまたはトラバースに問題ありません。(雪原を歩くようなモデルでは苦労しますが)
問題は下りにあります。スノーシューは構造上、前を向いて下るのには適しません。斜面がクラストしていると、危険です。
ヤマケイの記事は走り読みしましたが、スノーシューを進めている人はほとんどスキーやスノーボードをかついでいました。
行動する場所にもよりますが、山を降りるための道具はお忘れなく。

  1. 2007/02/24(土) 12:38:11 |
  2. URL |
  3. keik #-
  4. [ 編集]

とほほ

>日本のワカンの方が日本の山の形状や気候・雪質にベストだからです。
宇宙旅行が実現できる時代に、このような日本特殊論を展開する方がいるとは。。。。日本オオカミに出会った気分です。笑。

スノーシューの問題点は、下りと重さ、ということだけかと思います。登りは問題ありません。雪が固くても歯が効きます。ただし、散歩用や雪原走り用などはダメです。また、MSRのようにしっかりしたもののほうが、歯のグリップは良くなります。もちろんカチカチのアイスバーンはダメ。

ただ下りも、慣れの問題もあります。歩くというより、ずらし滑り降りる、という感じでしょうか。もちろん、慣れたといっても、機動性がそれほどいいわけではありませんし、使い勝手も改良の余地ありかと思います。

重さは、わかんでしょう。ですから尻制動したい人には支持されても不思議ではありません。あと、スノーシューの場合、浮力を期待して、大きすぎるものを選んでしまう傾向があるので注意です。でかすぎると、自分でシューを踏みますし、歩きにくくなります。構造上、浮力がでますので、適切なサイズで問題ないです。


あとトラバースに関しても、斜面が固い場合は、カニさんのように横向きで移動する方法もあります。初心者などには、安全度を上げるため、よくさせます。これだと歯がしっかり効きますのでね。


日本ではスキーを背負ってスノーシューで歩く方もいるようですが、海外の知人に言わせると、不思議なようですね。だってスキーでシールのほうが断然楽だし、スキーを背負うと重いし、滑る時にシューを背負うのもまた荷物だし・・・と。

実際、非常に深い場合、ラッセルはスノーシューよりスキーのほうが楽ですね。昨年のドカ雪の時、先頭をボーダーにやらせたのですが、泣きが入り、ファットスキー&シールにトップが交代しました。当然、急斜面など登れないぐらいの雪だったわけですが。

というわけで、迷うまでもないかと思います。どのような山行に使用されるかにもよりますが、気持ち小ぶりで、歯の部分が、横方向のテンションが掛かってもしっかりしているものがいいかと思います。先のMSRなどはオススメです。

わかん歴20年、シュー歴10年のオヤジの戯れ言でした。
では
  1. 2007/02/25(日) 12:01:50 |
  2. URL |
  3. 浩一 #nNFaK28k
  4. [ 編集]

だんだん決まりそうですね

浩一さんの書かれたとおりです。
私の場合は、山に使うと言うより付近の散歩や、先に書いたように軽い山仕事に使います。
ですから登山の場合は経験がありませんので?です。
それでも使い勝手を考えるとわかんよりスノーシューでしょう。

登山の場合も雪の深い藪山を登るには、スキーでは引っかかるし、よほど上手でないと下りも藪の為に上手く滑り降りるのが難しいでしょうね。そう言う山の場合はスノーシューで行けば快適に上り下りできるでしょう。藪のない雪山なら、やはりスキーにかなわないと思います。わかんよりもスキーでしょう。下りの快適さはわかんもスノーシューも演出できません!

たいていご存じのことだと思いますが、厳冬期剣岳の初縦走は戦前だか戦中の山スキーにより1日の縦走でした。その記録が散逸して分からなかったので、戦後わかんによる数日間の悪戦苦闘による縦走を完成させて「厳冬期初縦走」と発表したら、先ほどのスキーによる縦走があるとクレームがつき、幻の記録になったという逸話があります。
わかんが良いか、スノーシューが良いか、山スキーが良いかではなく、使い方じゃないでしょうか?
あえて言えば、わかんの場合は紐で靴に縛り付けるので気をつけないとほどけるし、トラバースなどで横に滑るとわかんが靴から外れるときもある。スノーシューは少なくともそう言うことはない。
で、どういうスノーシューがよいかと言えば、浩一さんも書かれたメーカーか私の使っているTSLの205あたりでしょう。
ゴムキャンパスを使ったスノーシューは軽いですが横滑りなどに弱いです。あのタイプはやはり散歩用でしょう。
用途を確認して購入してください。
MSRの場合は分かりませんが、わたしのTSLの場合はパーツが手に入りますので、すり減ったスパイクなど交換できます。
購入を楽しんで「物欲」を満足させてください。

  1. 2007/02/27(火) 18:58:30 |
  2. URL |
  3. 元山男 #tLotD3lc
  4. [ 編集]

皆様へ

よかっぺさま、keikさま、浩一さま、元山男さま。
様々なアドバイス、ありがとうございました。

実は、買ってしまいました。
しかも、買った翌日から山へ・・・。
我ながらコドモだなぁ・・・・・・。

使用感などは、近いうちに書いてみます。
重ね重ね、ありがとうございました。
  1. 2007/02/28(水) 19:04:56 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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