山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ136】 黒部湖西側で道に迷った女性救助

【概要】
24日午後5時50分ごろ、北アルプス黒部湖の近くで1人で山スキーをしていた東京都荒川区の女性医師(62)から、室堂山荘に「道に迷った」と携帯電話で救助の要請があった。室堂山荘から通報を受けた富山県警が、女性の携帯電話に24日連絡したところ、黒部湖の西側の山中で道に迷い、けがはなく健康状態も良いもののテントなどの装備は持っていなかったという。山岳警備隊員など4人が25日朝6時から救助に向かい、午前9時50分ごろ、黒部湖左岸の標高およそ1800メートルの地点で、女性を発見。女性は元気でけがはなく、隊員らとともに歩いて黒部ダムに下山した。女性は20日から北アルプスの室堂山荘に宿泊。24日午前、室堂山荘を出発して、一ノ越付近から黒部湖方向へスキーで降りる予定だった。
(時事通信、NHK、KNBよりデータ引用・抜粋)


【考察】
山スキーの遭難事例、雪崩のものが続いたのですが、今回は道迷い。

まず、けがもなく無事下山できたのはなによりでした。
報道では「元気に」とありましたが、ビバーク明けで「元気」だったかどうかは疑問が残りますが…。

一ノ越から黒部ダム方面なら、ほぼ真東の方向になります。
道に迷ったというのは、予定より南側に進んでしまった、ということでしょうか。
おそらく予定は、一ノ越から東一ノ越へ移動し、タンボ沢を下り、黒部ダムへのルートだったのでしょう。

快晴であれば、それほど迷うようなところでもないと思います。
一ノ越や東一ノ越あたりで、すでにガスっていて視界がない。
さらにルートを外さない自信がなければ、その時点で室堂へ戻るという選択肢はあったと思います。
当時の天候状況の情報が入手できなかったのでなんともいえませんが。。。

「あれっ?なんか違うぞ?」と思ったときに、登り返して室堂へ…。
そういう道もあったかもしれませんが、すでに時間が…という感じだったのでしょうか。
いずれにしても、ルートファインディングや現在位置の確認など、おろそかにはできないなあと思いました。

山中でビバーク、1日遅れで自力下山したとしたら、遭難事故にはならなかったと思います。
今回は「テントなどの装備は持っていなかった」と報じられています。
スノスコ、ツエルト、シュラフカバー、食糧…。
荷物は増えますが、日帰りでも持って行った方がいいと思いました。
最低限必要な装備があれば、救助要請には至らなかったのかも知れません。

自力下山、できうる限りその可能性を探りたいものです。

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/04/28(土) 13:05:07|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

はじめまして。
槍ヶ岳山荘・スタッフレポートでは、24日は晴れていますね。立山の情報は拾えず・・・。
仮定のコースは以前通った事があります。
一ノ越しから東一ノ越しは、ほとんど斜めのトラバースでした。ここで少しでも滑降してしまうと、御山谷へ降りてしまい、かなりの斜度を上り返さなくてはなりません。進む方向に夏道が見えなければ、見失い易い所です。
下り過ぎた結果、2115のピークを、2512のピークと間違えたとしたら、その先はカールではなく谷なので、間違えに気付いたのではないかと「推測します。」
通常ワンデーでも怪我をして行動不能の場合を想定して、防寒着とツェルトは持って行きますが・・・。(スコップも)
  1. 2007/04/28(土) 18:56:09 |
  2. URL |
  3. HOKUTEN #99DFA69w
  4. [ 編集]

HOKUTENさまへ

HOKUTENさまへ。
はじめまして。

仮定したコース、随分前に一度だけ行ったことがあります。
私が行った時には夏道が半分ほど見えていたため、迷わずにすんだのかもしれませんね。。。

日帰りであっても、1泊程度は耐えられる装備、やはり持参すべきなんでしょうね。。。

ルートを外さずに行動する。
もし外しても傷が大きくならないうちにリカバーする。
山スキーに限った話ではありませんが、まずはそれが一番。
もしものための装備、というのは、あくまでもその次なんでしょうね。
  1. 2007/04/28(土) 19:34:47 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

私が以前、講習会だけに参加した登山会では山スキーはしていませんと言われてしまいました。理由は、「降るのが通常より早いので、ルートファインデイングが上級者向きになるため、うちのような初級向けの会ではやらない」と言う事でした。
これを言われてハッとした事を今でも覚えています。
このルート、一ノ越の所は特にそういう場所だと思いました。友人の判断に一瞬疑問が湧いたので、左の尾根を注意深く見て夏道をかろうじて見つけたのです。あそこは意外と斜めに真っ直ぐトラバースなので、夏道が埋まっていて目標を定めにくい時は谷に引きずられてしまうと思います。
今回の道迷いがそうなのかは判りませんが、一つの関門でしょうね。
間違えに早く気付くのも、スキーでは重要ですね。下りが早いので・・・。
あと、ツェルト、スコップは、自分がそう遭わなくても、山で救助に使うかもしれませんから。(特に一般ルートなどで)
救助装備が無くて(例えば埋まっているのに)何も出来ずに見ているだけなんて事が在ったら、後味悪くて眠れないでしょう・・・。
  1. 2007/04/28(土) 21:39:05 |
  2. URL |
  3. HOKUTEN #99DFA69w
  4. [ 編集]

山スキーの特性

HOKUTENさまへ。

「山スキーとは、登山の中でひとつの到達点」
以前、先輩から言われたことがあります。
異論はあるかもしれませんが、ある意味では当たっていると思います。

以前にも書いたのですが、山スキーは下りが早いため、ルートを外したことに気づいても、すでにかなりの距離を・・・なんてコトが起きうると思います。
より正確なルートファインディングが求められるのでしょう。
そういった意味では、「上級」と言えると思います。

ツエルト、スノスコ、ゾンデ、ビーコン・・・。
それぞれに意味のある装備です。
後味の悪い思い・・・したくないものですね。。。
  1. 2007/05/01(火) 14:06:33 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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