山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日135】 エベレストの事故

「山高故不貴、以有樹為貴」
「山高きが故に貴からず、樹有るを以って貴しと為す」と読むのでしょうか。
弘法大師が記したとされる書物、実語経の中にある言葉です。
「山高きを以って…」などと、前半部分はことわざとしてよく引用されます。

山に行く人にも、いろいろな人がいます。
「樹有るを…」というところは、価値観が大いに分かれるところでしょう。
雪だったり、岩だったり、それこそ、なんでもありではないでしょうか。

「高きが故に貴し」とした場合、最後はエベレストに向かうほかはなくなってしまいます。

そのエベレストで、事故があり、東京都内の62歳の男性が亡くなりました。
8500メートルを超える世界での話…まるで想像もつきません。
亡くなった方に対しては、ただご冥福を祈るばかりです。



さて、今回の事故に関して。
公募登山隊、いわゆる商業ベースのガイド登山でした。
アドベンチャーガイズという会社が企画・運営。
同社の大蔵喜福氏を隊長とする登山隊でした。
大蔵氏は日本山岳ガイド協会の公認ガイドでもあり、高所登山の経験豊富な方です。

アドベンチャーガイズ社代表の近藤謙司氏のブログには、少しずつ現地の様子の記述が始まっています。
このブログを読み返してみると、出発前からの様子が順を追って書かれています。
写真を拝見すると、いささか失礼ではありますが、年配の方ばかりのようでした。
また、事故に関する記事へのコメントに「本望だろう」みたいなのが多くあったのは少々気になりました。

事故当時、現場に野口健氏が居合わせたようです。
野口氏のブログには、当時のレスキューの模様など、生々しい記述が並びます。

この野口氏のブログから、亡くなった男性に続いていた女性の話、少し抜粋します。

「女性はですね、山頂直下で、一生懸命、「上りたい上りたい」と

「女性も極めて歩ける状況ではなかったのですから

「「もうだめだ!」と怒鳴って無理やり下ろしました」

「サングラスもつけていないし、完全にヘロヘロだったので、「もう下りろ!」と言うと、彼女は「行く」っていうから、もう怒鳴って、「いいから下りるんだ!」ってとか、思いっきり怒鳴って、彼女も大蔵隊のメンバーなんですが、その彼女と、男性とうちのシェルパと下山を始めたわけです。」


そこまで駆り立てるものって……。
とても想像できません。。。。

「そもそも僕はエベレストのツアー自体に無理があるのかなと。」
「山の世界と言うのは自己責任の世界ですから。そこにツアーって言うのがありえるのかなと。」

この疑問を持たれる方も多いかと思います。


かつて8000メートルと言えば、30歳代後半から40歳代前半の世界かと思っていました。
現在では商業登山の流れから、そうではなくなっているようです。
商業登山の流行に伴って、「頂上までフィックスロープの手すりつき」なんて言葉も耳にするようになりました。
実際はそこまでなのかどうなのか、知る由もありませんが…。

アドベンチャーガイズ社は2004年、今回と同じくエベレスト公募登山で63歳の女性が死亡しています。
それを踏まえたうえで野口氏の「エベレストのツアー自体に無理がある」という指摘。
やはり重いように思います。



「郷に入れば郷に従え」と言います。
ヨーロッパアルプスに行ったら、ガイドを雇う。
ヒマラヤに行ったら、シェルパを雇う。
ここらへんまでは、私も理解できる範囲です。

が、公募ツアー。。。。。。
そこまでして8000メートルに。。。。。。
もう、そこは、私の理解の範囲を超えた世界です。




標高は高くなくてもいい。
自分の、もしくは自分たちの力で行ける山に行こう。

先輩や師匠に教わるのはいい。
でも、それはお金で何かを買うのではない。

お金を払って講習会に参加するのもいい。
でも、ただ頂に立つためだけにお金を払うのではない。

自分の力で行ける山のレベルを上げるために、だ。
すべては自分の、自分たちの力で行ける山のために、だ。



今回は改めてそう思いました。


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/05/17(木) 21:18:37|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:17
<<【遭難カルテ137】 鳥海山で不明の69歳救助 | ホーム | 【事故報告書9】 富山ハイキングクラブ その2>>

コメント

同感です

定年になったらチベットかヒマラヤへ行こうねといろんな人に約束している私としては身につまされる年令でした。
さいわい私は自分達で登れる山を目標にしていますので8000mは関係ありませんが。
登山月報(日山協機関紙)4月号に高山へ行く人のための登山者検診ネットワークの話がでています。まだテストですが、100名検診し、1名中止させたそうです。私がヒマラヤに行ったときの隊でも10人のうち1人が高山病になり最後まで復帰できませんでした。
私は8000mも登ったことがなく、公募登山にも参加したことがありませんが、十分トレーニングして向かったヒマラヤでかなり時間をかけて高度順化しても6000mをこえる宿泊はきつかった記憶があります。公募隊は基本的に順化させず酸素を多用し、だめになる前におりてくるタクティクスのように思えます。それは紙一重の世界ですが、頂上までてすりつき、ただ歩くだけという感じで募集しているのも事実で、死と隣り合わせですとは説明していません。
野口さんが書かれた状況で公募隊のガイドは何をしていたのでしょう。まさかシェルパ任せだったのではないでしょうね。客の状況を見て、中止させ、生きて連れて帰るのがガイドでしょう。何が本望ですか。
最近は個人情報保護を楯にとり、遺族が希望しないということで詳しい状況がオープンになりません。
これが日本なら変死ですから少なくとも警察の事情聴取を受けるような内容です。
ヒマラヤ協会やJMAの海外委員会などが積み上げてきた高所登山の知見を、まったく知らない人たちが行ってどんどん亡くなっている。非常になげかわしいことですし、こういった事故が起きてもまったく何も動かないガイドの協会も残念でたまりません。
ツアー事故が問題になったとき、ガイド登山は違うと大見得をきっていたように思いますが、あれは何だったのでしょう?
  1. 2007/05/17(木) 22:26:45 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

一度刑事事件として扱うべきでは?

ガイド登山の結果亡くなったとしてその故人、ならびに主催したガイドになにも落ち度がないとは思えない。海外まで死にに行く必要もないだろうし、その幇助をしたものに賛辞が与えられると言うのもおかしな話である。
一度、刑事事件として立件させてみないと、ガイドの業界も先のステージに進めないのではないか?と思う。
  1. 2007/05/18(金) 12:47:22 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

お二方へ

よかっぺさま&おーのさまへ。
まとめレスですが、ご容赦ください。

なんともなぁ・・・なお話です。。。

現場での詳細が今のところ本文に書かれたレベルでしか分からないのでなんとも言えません。
また、野口氏のブログも関係分の記事が削除されてしまいました。
ただ、今分かっている範囲で言えば以下のとおり。

隊長でプロガイドの大蔵氏は下山中。
大蔵氏より上で、女性隊員がシェルパと登高中。登頂をあきらめ下山を開始。
さらにその上で、その後、男性隊員が容態急変。

位置関係で言えばそんな感じになるのでしょうか。
大蔵氏に、何らかの理由があって先に下山を開始していた、という可能性はあります。
その辺の詳細が分かればもう少し考えを進められるのですが。。。。。

私自身も、公募隊参加や8000メートルの経験はありません。
できることはやった上(つもり)で臨んだ6000で、もうだめだぁ、これ以上はムリだぁ。。。。という程度でした。

ただ、何より驚いたのは、女性隊員。
目の前に同じ隊の男性が倒れており、野口氏らがレスキューに取り掛かっている。
そんな状況で「登りたい」だなんて・・・・・・。
8000メートルを超えると、そうなってしまうのでしょうか?
私には想像もつきません。


>こういった事故が起きてもまったく何も動かないガイドの協会も残念でたまりません

ですね。。。
ガイド組織、啓蒙・啓発を看板に掲げています。
となれば、事故報告とその検証、そして対策。
それらの発信に意味があると思いますが。。。。
個人や同好の会ではなく、人命を預かるプロの組織としては、なんだかなぁ。。。と思ってしまいます。

あまりに動きがない状態でここまできてしまったためでしょうか。
>一度、刑事事件として立件させてみないと、ガイドの業界も先のステージに進めないのではないか?
というのに、そうかもしれんなぁ・・・と、思ってしまいました。

近藤氏のブログによると、「内容がまとまりましたら、改めてご報告させて頂きます」とありました。
あとは、それを待つことにしたいと思います。
(2007.5.25 一部加筆修正)
  1. 2007/05/18(金) 22:06:17 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2007/05/21(月) 01:46:52 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集]

RE:お二方へ

個人情報保護を楯に公表されないので不確かですが、Aガイズ社は4件の重大事故を起こしているという話を聞きました。

本当かどうかは公表されないので確かめようがありませんが、会社なら個人情報保護と同じようにCSRという義務があると思います。そこは全く機能していないように思います。
  1. 2007/05/21(月) 22:15:36 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

よかっぺさまへ

よかっぺさまへ。

CSR。。。企業の社会的責任ですね。

以下のアドレスに、今回の隊長だった大蔵氏の話が出ています。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/JSMM2006/abst_main.htm

この中で
「客自らの発想と責任は全くない"行きたいところに行く観光旅行の延長"が山登りというスタンスを標榜しているのだ。顧客は登山者ではなくツーリストという認識。「登山家ではない単なる旅行者」という言い方が明快である。旅行としての管理を行うと同じような発想にたてば一連の商業登山は理解はできるはずである。」
という下りが印象的でした。

旅行としての管理が、そのまま山で通用するのか大いに疑問が残ります。
「客自らの発想と責任は全くない」となると、その責任は・・・。

Aガイズ社の役員であり、プロガイドであり、日本山岳会の役員でもある大蔵氏の言葉ですからねぇ。。。

山にビジネスを持ち込むこと自体は否定するつもりはありません。
ただ、それに伴うものの整備がまだまだだと思います。
ガイド協会を含め、そのあたりをほったらかしにしたまま今日に至る・・・という感じでしょうか。。
  1. 2007/05/22(火) 15:12:08 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

リスクマネージメント

現場に居合わせた野口健氏は清掃登山について、そのリスクマネジメントをリンクのように書いています。

「私は、自己責任とは、自身の決断と結果について、誰のせいにもしないということ。そして不測の事態が起こらないように徹底した危機管理を行うということであると思う。そしてそれでも万が一、不測の事態に陥った場合、それに対する説明責任を果たす必要があるということだ。」
http://www.noguchi-ken.net/message/b_num/2004/4_0427_a.html

一方で、大蔵喜福氏はその著書の中で
「その究極が、公募隊でのエベレスト登山だ。仕事として参加するリーダーと登山ガイド、身の回りの世話をするスタッフたちが敷いてくれるレールの上を、個人装備と多少の食料だけの軽量でガイドの後ろにピッタリくっついて登れば中高年でも「8000メートルも夢ではない」そうだ。」
「エベレストのぼらせます」の書評から
http://homepage2.nifty.com/m_hayaka/book/bn1815.html

なぜか、考えさせられてしまうお二人のスタンスの違いです。

  1. 2007/05/22(火) 17:45:01 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Re:リスクマネージメント

おーのさまへ。

野口氏と大蔵氏。
かつては一緒に登っていたこともあるようです。

確かに2人のスタンスの違いは、くっきりですね。。。

この違い、ツアーで稼ぐ人と、そうでないところで稼ぐ人の違いなのかも知れません。
  1. 2007/05/22(火) 18:25:19 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

何をしに行くのだろう?

野口隊のメンバのコメントを読みました。
公募登山の現状、考えさせられます。

私には死にに行くとしか思えません。

http://www.noguchi-ken.com/message/b_num/2007/7_0523.html
  1. 2007/05/24(木) 09:08:11 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Re:何をしに行くのだろう?

おーのさまへ。

8000メートルか2000や3000メートルかの違いはあっても、商業ツアー参加者の根底には同じものが流れていると思います。
「登山家ではなくて旅行者」という、大蔵氏自身の言葉がひとつの答えのように思いますが、参加者にその意識があるかどうか。。。。
参加者自身、「登山に行ってきた」とはいっても「旅行に行ってきた」とは言わないように思います。

>私には死にに行くとしか思えません。

そういう声が出てくるのも、ある意味では当然だと思います。
事故を取り巻く人たちが「本望」だなんて言葉を持ち出すと、気持ち悪いものです。
「本望」だとすると「死んでも可」というふうに取れるからです。
となると「死にに行くとしか・・・」と言われても仕方のないことになりますから。。。。
近藤氏のブログのコメント欄にあふれる「本望」に、違和感を感じざるを得ません。
  1. 2007/05/24(木) 10:40:15 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

気になったもので


野口隊と男性が下山中に、女性が登ってきた。そのtきに、女性が「登りたい」と言っていたようです(男性の死後ではなく)。野口健は怒鳴って女性に下山を促し、全員で下山開始。そのしばらく後に、男性の容態が急変したようです。

男性の遺体を100メートルほどおろした地点での遺体埋葬と、無理にでも女性を下山させたという野口健の決断がなかったら、1996年につづく大遭難事故になるところだったのではないでしょうか。
  1. 2007/05/24(木) 19:32:27 |
  2. URL |
  3. 通りすがり #-
  4. [ 編集]

Re:気になったもので

通りすがりさまへ。

なるほど、そうかもしれませんね。
私のほうの早とちりや勘違いがあったかもしれません。
野口氏のブログもかなり混乱していて(それが当時のとんでもない状況を如実に語っているとも思いますが)、少々時系列がややこしいことになっています。
それ以上に詳しい報告書が出れば、再度考えることにします。
ご指摘、感謝します。

>無理にでも女性を下山させたという野口健の決断がなかったら・・・

以前、当ブログのコメント欄で、見るからにヤバそうな人に「やめときなさい」と言うべきかどうかで議論がありました。
状況次第ではありますが、私は言うべきだと思いました。
それを取捨選択する権利(?)までは否定しませんが。。。。

今回の野口氏の行動は「やめときなさい」をはるかに上回る「やめろ!」でした。
それによって、この女性は命を失わずにすんだ面があると思います。


議論の中で
  「では気をつけて行ってらっしゃい」と言うべきだ。
  他人が制止すべきではない。
そういう考えの方もいました。
自らの自由と責任に基づく判断に、他人が口を出すものではない、との考えだったように記憶しています。
ただ、今回の隊長・大蔵氏は別のところで商用公募登山について「客自らの発想と責任は全くない」と、公式に発言しています。

なんだかややこしい話ですね。。。。
  1. 2007/05/25(金) 10:58:32 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

ボニントン卿のお怒り

時々拝見している週末アウトドア親父です。一連のこの騒動ブログを読んでふと、ある本のある場面を思い出しました。

英国の俳優(結構有名らしい)ブライアンブレスドが書いたエベレスト登山記録(デブの中高年で素人なので、当然ながら登頂していない)の中で、高名な登山家ボニントン卿を訪れた際、エベレストで死んだマロリーの話題となり、ブライアンが「マロリーの崇高で英雄的な行動・・・」と言いだした途端、突然色をなして卿が怒り出した場面です。

「崇高で英雄的だと? 冗談じゃない! 山に登るやつほど身勝手で利己的なやつはいないんだぞ!」というような感じでした(記憶も確かでなく、原文を超、意訳しています)。要は、どうしてもそうなりがちなので、「心してかかり、心がけを良くし、周りに配慮せよ」ということなのかと勝手に解釈しています。

あまりに身勝手な登山者、斡旋業者(ガイドと言うにはお粗末なので)が多すぎるように思います。周りに配慮と言うことで一言言わせてもらえば、チベットが中国に侵略され、現在も占領状態という西欧登山家の認識を日本の入山者がどれほど持っているのでしょうか? かく言う私もボニントン卿の著作を読んで始めて知った次第です。以上、長くなりました。
  1. 2007/05/26(土) 10:37:22 |
  2. URL |
  3. StreetNinja #1dQAJzwE
  4. [ 編集]

Re:ボニントン卿のお怒り

StreetNinjaさまへ。
はじめまして。
長文でも歓迎ですので、ご遠慮なく。

マロリー、必要以上に神格化された部分があるのではないかと思います。
「崇高」だとか「英雄的」という言葉に対してのボニントンの反応は、それを指していたのかもしれません。
実像をキチンと見ろ、というような意味で。。。
ブライアンの著書を読んでいないので、あくまで憶測ではありますが。。。

>「心してかかり、心がけを良くし、周りに配慮せよ」ということなのかと勝手に解釈しています。

これ、実生活すべてにおいて言えることですね。。。
自らの戒めとしたいと思います。

チベット動乱、教科書上の事実になった感があります。
ですが、ダライ・ラマはいまだインドに亡命中。
1989年のノーベル平和賞受賞の際にも、中国政府は不快感をあらわにしています。
チベット側からの登山、そういう場所からの山なのです。
興味のない人は知らないままかもしれませんね。。。

  1. 2007/05/26(土) 13:53:05 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

Re:気になったもので

登山者として登るなら自己責任という言い逃れもできる。しかし、公募登山隊の参加者は「旅行者」ではなかったのか?
ツアー会社が募集したツアー参加者の安全は自己責任ではなく、ツアー会社でリスク管理すべきなのではないかな?少なくとも、知り合いのツアコンは成田で集合させて、成田で解散させるまでのリスク管理はツアコンの仕事だと思っていた。
参加者は旅行者というスタンスを取る限りは、リスク管理は旅行会社、ガイドサイドが持つべきだし、ガイドの付いていないリスクを自己管理できない旅行者に対して、登山家が他律的に警告を与えることも許されるだろうと思うんだけども。
  1. 2007/05/28(月) 11:16:42 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Re:Re:気になったもので

この方の死因は、専門でないので良くわからないが「高山性の突然死?」だそうです。
いくら酸素を吸っていても、気圧は低いわけですし、飛行機を与圧しないで酸素だけ吸っているのと同じですから身体の諸器官にはかなりの負荷がかかっているはずです。
もちろん日本の山でも突然死は発生しています。でも山岳共済の加入者4万人で山で病死される方は年に2~4人で、病名は明確です。仮にこれがすべて突然死としてもヒマラヤ公募登山の突然死の発生率とくらべものになりません。
高山での突然死は、まだ解明されていない部分が多い、重大なリスクと思われます。前述の検診ネットワークのような事前の検診が整備され、できれば登山中や事後の検診も整備されはじめて解明されるのではないでしょうか。
従来の高所登山は、高度順化をして、なおかつ補助的に酸素を用いるものでした。このように多数の方が順化せず酸素の力で一気に登るというのはここ10年以内のことです。
旅行業者は、この公募登山が、顧客を用いた壮大な人体実験であり、過去の死亡率は何%であると顧客に告知する責任があると思います。
  1. 2007/05/29(火) 08:42:41 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

お二方へ

おーのさま&よかっぺさまへ。
まとめレスとなりますが、ご容赦ください。


>公募登山隊の参加者は「旅行者」ではなかったのか?
>ツアー会社が募集したツアー参加者の安全は自己責任ではなく、ツアー会社でリスク管理すべきなのではないかな?

大蔵氏の例の言葉。
私自身、目からウロコでした。
「単なる旅行者」「客自らの責任は全くない」「旅行としての管理を行うと同じような発想」
このとおりであれば、ツアー・ガイド登山についての考え、すっきりとします。
そういった意味では、この言葉を支持します。
ただ、募集・引率する側がこれらを徹底し、参加する側の意識も統一されていることは絶対条件です。
今回の件、アドベンチャーガイズ社がどのように責任を負うのかがひとつのポイントではないでしょうか。

ただ、どうしても気になる点があります。
事故のこと、同社のHPでは触れられていません。
HPからリンクしている代表者のブログ、事故発生後の表題を拾ってみると。。。
「応援ありがとうございます」(5回!)
「ご心配をおかけしました」
なんだか、「危なかったけど無事帰れました」みたいな印象を受けるのは私だけでしょうか。
当然、原因はいまだ未定でしょうが、「申し訳ない」といった感じが、文面からも伺えないのです。
自社の事業で死者が出ているのに…と、思うのですが、これは私の感情の部分かもしれません。
ですが、企業としてこの対応でいいんだろうか?という疑問は残ります。



>高山での突然死は、まだ解明されていない部分が多い、重大なリスクと思われます。

同感です。
それでも解明されていないリスクをはらみつつ、毎年、商業公募隊は後を絶ちません。
そのあたりを客にちゃんと説明しているのか、客はキチンと理解しているのか…。
少なくとも、客にそれを伝えるのは業者の責任であろうと思います。

>旅行業者は、この公募登山が、顧客を用いた壮大な人体実験であり、過去の死亡率は何%であると顧客に告知する責任があると思います。

厳しいようですが、そうかもしれませんね。。。
同社のエベレスト死亡事故は今回で2回目。
前回の教訓はどのように生かされているのか、それが分かれば少し考えが進められると思います。

今回もまた「突然死」として処理されるのかもしれません。
「突然死だからしょうがない」なんてことになると、まったく教訓になっていないと思います。



商業公募登山。
8000メートルであれ3000メートルであれ、多くの問題を置き去りにしたまま継続されているような気がします。

  1. 2007/05/29(火) 13:28:34 |
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  3. 管理人 #MAyMKToE
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