山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日146】 0.27%の女人禁制

紀伊山地・大峰山と中国山地・後山。
女人禁制の山、知っている範囲で日本には2つあります。

後山の方は結構緩い?ようで、女性の方の記録もネット上で散見できます。
また、大きなトラブルは、今のところ知りません。
(過去にあったのかもしれませんが・・・)


が、大峰山のほうは、なにかと話題になりました。


2005年に女人禁制に反対する団体のメンバーが、地元の反対を押し切って登山を強行したこと、マスコミでも取り上げられていました。
双方とも話し合いの場を設けるという点では一致したようなのですが、互いに頑なな姿勢のまま。

この団体、やることが何かと???なので、さすがに応援する側には回れません。
登山強行については、交渉相手の感情をいたずらに刺激しただけで、逆効果だと思いましたが。。。。。。
また、強行したメンバーがいたことについて、この団体は「無関係」の立場のようで、ちょっと無責任だなぁ・・・と。
地元や神社に対する質問書のようなもの、内容は・・・やはりケンカを売っているととられても仕方のないものでした。
この団体のメンバーから、マスコミの報じ方についてもいろいろと批判がありましたが、そのマスコミを引き連れていったのは誰???

趣旨に賛同できる部分がないわけではないのですが、やりかたがどうにも・・・。



「伝統」「宗教」「地元の意向」に対して「男女格差の是正」。
どちらも重い問題で、一方的に「こっち」とは言いにくい。。。



「宗教」に関していえば、ヒマラヤのクーンビラが有名なところでしょうか。
十分「登山の対象となる山」だと思います。
シェルパ族にとっての「神の山」として、足を踏み入れることができないとされています。
日本の金毘羅山の語源とも言われているようです。
地元の信仰、ないがしろにすべきではないと思います。

ただ、ここには男女の別はありませんし、すべての人が等しく対象になります。


ギリシャのアトス山。
紀伊山地同様、世界遺産に登録されているのですが、ここも宗教的理由で女人禁制。
大峰山よりも先に、女人禁制の状態のままで世界遺産登録されたことから考えると、「世界遺産」の認定要件と「女人禁制」は無関係といえそうです。

世界遺産でいえば、沖縄の琉球王国のグスク及び関連遺産群。
この中に斎場御嶽も含まれています。
御嶽というのは沖縄の宗教施設で、確かその多くが男子禁制だったように思います。
御嶽の禁制に関するトラブルは、今のところ知りません。
まあ、男性の側から「禁制をなんとかしろ」との声が上がらないことがトラブルにならない理由かもしれません。

アトス山と御嶽。
個人的意見でいえば、男女どちらの「禁制」も守られて良いと思います。
宗教上の理由、宗教施設・・・それを踏みにじる権利はないんじゃないか・・・と。


ただ、アトス山も御嶽も「宗教施設」であって、「登山の対象となる山」ではありません。
そこが「大峰山」と違うところです。



登山の好きな女性がいて、「女」であることを理由にその山に登れない。
なんとか、登れるようにはならないもんだろうか。。。。
一方では、そうも考えます。
性別を理由に、というのは、一面では確かに理不尽ではあります。

その山を欲するのであれば、「禁制」に対しての運動、理解もできるし賛成もできるのです。
ただ、大峰山の例の団体からは、それが感じられないのです。

「大峰山」を欲しているのではなく、「女人禁制撲滅」を欲しているんじゃないか。
ただ単に「女人禁制が存在すること自体がケシカラン」という主張に見えてしまうからです。
ターゲットが大峰山になっただけじゃないかと思うほどです。

このような団体は「戦って勝ち取るんだ!!」みたいな姿勢があるように思います。
だから最初からケンカ腰になるのかもしれません。
そうなると、相手となる地元や寺社の姿勢もより強硬になっていくんじゃないだろうか・・・。

この団体も、地元も、ともに落としどころ(妥協点)を探る、という方向に進めばいいんですが、もつれた感情はなかなか修復できませんね。。。
「100かゼロか」「勝ったか負けたか」となると、どこまで行っても平行線かもしれません。
「認め合い、譲り合う」という部分が、あってもいいんじゃないでしょうかね。。。



女人禁制の問題。
歴史、宗教、差別、地元…。。。。
多くの問題が絡み合っていて、私にはいまだ結論が出せません。

宗教や地元などへ十分な配慮をしたうえで、女性に限らず誰にでも開かれた山に…そんな日が来ればいいと思うのですが。。。。。。





表題にある、0.27%。
1÷365×100=0.27397…
1年のうちの1日という意味です。

四国の石鎚山は毎年7月1日の例大祭の日のみ女人禁制を続けています。
この日以外の、99.73%にあたる364日は、男女の別なく受け入れています。
唯一の正解ではないかもしれませんが、ひとつの方法ではないかなぁ…と思います。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/07/10(火) 01:15:59|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:5
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コメント

女人禁制に関しては、「修行の妨げになるから入ってこないで欲しい」と言う理由がありますね。
確かに、欲を断って修行しているところに女性が居たら、それはちょっとと思うでしょう。違う意味で「例え目の前に居ても・・・」と言う修行にはなるのでしょうが・・・(^^;
そう言った修行の目的や歴史に対しての敬意を持って、いついつは業に入るので禁制とすると言う、近年に合わせた落しどころを探って欲しいですね。
無理強いすれば相手も強固になるだけです。

しかし、「歴史を立てる」と言う考慮も、もっと無かったのでしょうかね・・・。
これでは「反対の為の反対」にしか見えません・・・。
  1. 2007/07/10(火) 02:48:50 |
  2. URL |
  3. HOKUTEN #99DFA69w
  4. [ 編集]

社会的文化的な性のありようであるジェンダーと宗教の関係を誤解しているイタイ人達、というのが私の理解ですね。ジェンダーとは、時代で変わっていくものです。たとえば、女性は家にいて育児と家事をするというジェンダーは、変化していっています。しかし、先天的・身体的・生物学的性別を示すセックス(性)としての女性は、変わりません。

社会にあるジェンダーに関わる差別等を是正していく動きとしてフェミニズムやジェンダーフリーという考えがありますが、誤解されやすく、また同時にトンデモな人もたくさんいますので、混乱しがちなテーマです。また、社会的にみて不合理性を内包していても、それが基本的人権に反しない限り、信仰の自由(宗教)は守らなければなりません。よって、大峰山で無理登山した人たちは、フェミニズム系トンデモさん、というところでしょう。

そもそも宗教の中では、男性と女性に、それぞれ異なった役割を持たせていることが多いものです。キリスト教カトリックであれば、特定の地位の聖職者は男性しかなれませんし、仏教でも一時代に一人出現可能な仏陀(如来)は必ず男性です。とはいえ、明治以降の神道の最高神は女性(アマテラス)ですし、アニミズムに近い宗教であれば最高神は女性のほうが多いものです。

そして、宗教儀式の中では、そのような価値観に沿った役回りがなされないと、儀式自体が成立しないわけです。よって、そこに「企業内での賃金格差なくせぇ~」というな論理や価値観を持ち込んでも、意味なさないわけです。女人禁制というのも、そうした宗教内の価値観としての規定ですし、それを自分たちの価値観と異なるからといって否定してはならないはずです。
  1. 2007/07/10(火) 08:33:22 |
  2. URL |
  3. tokyo #QfNYz.PI
  4. [ 編集]

お二方へ

HOKUTENさま&tokyoさまへ。
まとめレスとなりますが、ご容赦ください。

「歴史を立てる」という考慮。
おっしゃるとおり、必要なものだと思います。
例の人たちには、自分の信じるものしか見えていないのかなぁ・・・と。
宗教的価値観と男女平等の価値観、食い違っているケースですが、双方ともが押し付けるのではなく、互いに譲歩をするとか、いろいろ道はあるんじゃないかと思います。
ただ、ケンカを売って、売られたほうが激怒した・・・そんな構図のようですね。。。

社会生活上の性差別撤廃への動き、私は支持します。
「企業内での賃金格差なくせぇ~」というな論理や価値観。
たとえばコレなんかには賛成です。
同じ会社の中で、同じ仕事を同じだけ同じようにこなしているなら、賃金格差はどう考えてもおかしい。
これ、いかなる宗教を信じていようと同じことですね。

ただ、tokyoさまご指摘の通り、宗教的価値観とは食い違うケースです。
やはりお二方と同じく、宗教的価値観を否定するのは、違うなぁ・・・と思います。

となると、100%を求めるのではなく、妥協点を探る方向からのアプローチもあったかな?

まあ、例の団体からは私も「反対の為の反対」にしか見えません・・・。

そんなかで、石鎚山の方法。
なるほど、こんな手もあるのか・・・と思った次第です。
  1. 2007/07/11(水) 15:37:13 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

宗教的価値観の対立に見えるんですが?

対立で一番厄介なのが宗教的価値観の対立です。どちらも自分の信じているものは無条件に絶対だと思っていますから、譲歩や歩み寄りの可能性が少ないのが特徴です。世界で繰り広げられている宗教的な対立などはその例ですが、実は一般的な宗教でなくてもこうした対立は置きうるわけでして。
なにかを絶対的なものだと思い込むという意味では、性差の問題もありますし、政治思想、環境問題なども似たような対立はおきているわけです。私はこういった対立も宗教的な対立と一緒だと考えるようにしています。
まあ、客観的に見れば譲歩の余地もあれば、歩み寄りの可能性もありそうなのですが、そもそも、宗教的な対立は主観的な対立であるため、お互いに相手の主張を認めようとせず、平行線をたどりますね。
お互いに相手のこと「女性を外したい修行もあること」、「そこに行きたい女性もいる」を認めれば、解決策も見えて来そうな気もしますね。
  1. 2007/07/12(木) 09:41:03 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Re:宗教的価値観の対立に見えるんですが?

おーのさまへ。

「自分の信じているものは無条件に絶対」というあたりからすると、大峰の両者は宗教みたいなものかと思えますね。
互いに「聞く耳は持たん!」となってしまうと、あとは泥沼が待つのみ。

おっしゃるとおり、「女性を外したい修行もあること」と「そこに行きたい女性もいる」を認め合い、譲り合うところに妥協点はあるんじゃないかと思いますが。。。
今回の件、地元を頑なにさせたのは、例の団体のように思います。

日数はともかく、宗教的イベントのある日を除いて解禁するのもひとつの方法だとは思います。
少なくとも交渉の相手を激怒させるのは得策ではないのでは。。。

そういえば最近は大峰の話も耳にしません。
解禁派、熱が冷めてしまったのかな?
  1. 2007/07/12(木) 17:50:52 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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