山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【日々是好日148】 昨年の遭難統計

平成18年中における山岳遭難の概況
警察庁HPにアップされています。
今回はその内容から。
(WEB上からは消えていますが、前年のデータを一部参照した点もあります)

件数1417件(+35件、2.5%増)、遭難者1853人(+169人、10.0%増)、死亡・不明278人(+5人、1.8%増)。
件数が微増なのに対して、人数は大きく増えています。

単独と非単独(パーティー)について。

単独の遭難者が497(件)人(+39(件)人、8.5%増)なので、複数人のパーティーに関して言えば920件(-4件、0.4%減)、1356人(+130人、10.6%増)となります。
意外なことに、パーティー遭難の件数は減り人数は増えている、という数字が浮かんできました。
遭難一件当たりの遭難者数、全体で見れば1.30人(前年は1.22人)。
単独分を差し引くと、1.47人(同1.33人)。
少し増えている状況で、遭難パーティーの大型化を示すものかも知れません。

単独遭難が8.5%増なんですが、単独の死亡・不明者129人は前年比1人増にとどまっています。
単独遭難のうち死亡・不明の占める割合は25.9%で、前年の27.9%よりも低下しています。
パーティーの場合はどうかというと、死亡・不明の割合は16.2%で前年の11.2%よりも大きく増加している傾向がうかがえます。

大型遭難年と言われた中で、死亡・不明者こそ微増でしたが、単独遭難は大きく数を増やしました。
パーティーの遭難件数は減った一方、一件当たりの人数や、死亡・不明人数とその割合は高まり、大型化・深刻化が進んでいるのかもしれません。



続いて年齢別。
15歳未満、15~19歳、20~24歳…………85~89歳、90歳以上という、17の階層に分けて遭難人数がカウントされています。
15歳未満から45~49歳は微増となり、50~54歳へ向かい急増。
60~64歳がその頂点になり、292人。
100人を越えるのは50~54歳→75~79歳。
この6つの階層の人数と割合を並べてみました。
 50~54 166人  8.96%
 55~59 259人 13.98%
 60~64 292人 15.76%
 65~69 243人 13.11%
 70~74 196人 10.58%
 75~79 116人  6.26%
この6階層だけで1272人、68.64%となります。
遭難者の7割近くが50、60、70歳代ということになります。

報道などでよく言われる中高年(40歳以上)で言えば、1507人で81.32%。
これはここ10年で、割合は微増状態です。
高齢者(65歳以上)で言えば、617人で33.30%。
これは言い換えると、遭難者の8割は中高年、3分の1は高齢者、ということです。

遭難者の年齢別分布はデータとしてあるのですが、登山者全体の年齢別分布があれば、どういった年代が遭難確率が高いのかが分かり、それに応じた対策も考えられるのではないかと思います。


様態別。
道迷いがトップの714人(38.53%)。
件数が不明なのですが、5人パーティーが道迷い遭難をした場合、件数は1でも人数は5人とカウントされてしまうため、人数が大きく膨らんでいるのかもしれません。
ぜひ、件数のデータも欲しいところです。
続いて転・滑落系(転倒・転落・滑落)が3つあわせて586人(31.62%)。
体調不良系(病気・疲労)が307人(16.57%)。
よく言われる3大要因ですが、この3つで1607人(86.72%)を占めます。
それぞれの要因に年齢分布や性別分類を重ねることで、もっと具体的な姿が見えてくると思います。

疲労というのが150人(8.09%)。
これって・・・「疲労で動けなくなった。助けて欲しい」というようなケースでしょうか。。。
ちょっとオソマツな気もします。。。。。



ざっと資料を見ての感想は以上です。
昨年との比較が中心なので、全体の「流れ」みたいなものがつかめるかどうかはわかりません。

毎年発表される統計ですが、「中高年が…」「単独が…」というのも毎年のこと。
もっと細かいデータや、複数のデータをクロスさせることで具体的な傾向と対策が見えてくるはずです。
もう少し進んだ資料を出してほしいもんだなぁ。。。。。。



ここから先は余談です。
登山口にある看板に、地元警察名で「単独登山はやめましょう」と、よくあります。
今回のデータからすれば、遭難者に占める単独の割合は26.82%。
単独登山者が仮にゼロになったとして、減少する遭難は4分の1ほど。
単独の遭難者に占める死亡・不明者の割合が高いためでしょうか?

ただ、看板に「中高年登山はやめましょう」としたとしたら・・・・・・
まあ、ありえない話ではありますが、ふと、そんなことを考えてしまいました。


スポンサーサイト

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/07/24(火) 18:45:03|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<【日々是好日149】 和解成立 | ホーム | 【山日記 35日目】 北横岳>>

コメント

年齢別登山者人口

平成18年の公表されていない推計値ですが、

  登山人口構成比A  事故構成比B  B/A
20代  6.4%    5.7%     89
30代 18.8%    8.8%     47
40代 15.1%    9.3%     62
50代 29.1%   22.9%     79
60代 26.3%   28.9%    110
70代~ 4.2%   16.8%    400

となるようです。若者と老人に事故が多いというように見えます。いろいろ考えてみてください。
  1. 2007/07/24(火) 21:00:53 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

Re:年齢別登山者人口

よかっぺさまへ。

推計値ですか・・・。
頂いたデータ・計算結果を拝見したところ、以下のような感想を持ちました。

70歳以上はかなり高い遭難確率ですね。
60歳代も結構な数字。
20歳代と50歳代もそれなりに・・・。
40代は比較的低い部類に入っています。
「中高年」というくくりからすれば、ちょっとかわいそうな気もしますね。。。。
「中高年の遭難が・・・」というよりも、むしろ「高齢者の・・・」というくくりの方が的確ではないでしょうか。

また、50代と60代で、登山者の過半数を占める・・・。
驚きとともに、やはり・・・とも思いました。

40代よりも30代のほうが多いこと。
最近言われている30歳代の女性の進出のひとつかもしれませんね。


いずれにしても、警察庁発表資料よりも、この推計・計算結果のほうが、よっぽど説得力があると思います。
このような数値・計算結果・分析、やはりどこかできちんとまとめて公表してほしいものです。
  1. 2007/07/25(水) 04:46:56 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/tb.php/366-a3d030cf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

K・T

Author:K・T
山ヤのつぶやき。脈絡はないかも…。
 
~~~~~ メニュー ~~~~~
【日々是好日】
  日記のようなもの
【山日記】
  山に行った記録
【遭難カルテ】
  遭難事故から何を学ぶ?
【事故報告書】
  学ぶことの多いものです
【危険回避の道】
  よりリスクを減らすために
【道具を語る】
  山道具のあれこれ
【山の写真集】
  新旧織り交ぜて掲載予定
【子連れに挑戦】
  我が家的ノウハウです
【自己紹介】
  ごく簡単なものです

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター

フリーエリア

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。