山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ140】 京都北山、8日ぶり男性救助

【概要】
7日早朝、大津市葛川坊村町から京都市左京区の峰床山(970メートル)に日帰り・単独で入山した京都市下京区の男性会社員(47)が、夜になっても下山しないため、家族が京都府警に捜索願を出した。京都府警、滋賀県警の捜索は14日までに打ち切られたが、男性の家族の同僚らの山仲間(京都府山岳連盟、京都市役所山岳部の報も)が捜索を続行。15日午後0時10分ごろ、大津市葛川坊村町の鎌倉山のカマクラ谷の標高800メートル付近で、Tシャツの上にジャンパーを羽織り、岩の上で傘を立てかけながら横たわっている男性を発見、119番通報した。男性は2時間後に滋賀県防災ヘリコプターに救出された。8日ぶりに救助された男性は左足骨折の重傷で衰弱していたが、命に別条はなく、会話はできる状態だった。男性は7日午後1時ごろ、京都市左京区の八丁平付近で道に迷ったため川沿いに下山していたところ、足を滑らせて約10メートル下の滝壺に転落。そのまま動けなくなったらしい。最初の2日間は、持参したおにぎり1個とパン2個、袋に半分ぐらい残ったあめを食べ、その後は沢の水を飲んで空腹をしのいでいた。彦根地方気象台によると、付近では、ほぼ毎日雨が降っていたという。男性は傘で雨露をしのいでいた。男性は「携帯電話が通じず、助けを呼べなかった」と話しているという。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、京都新聞よりデータ引用・抜粋)


【考察】
よくぞ生きて帰ったものです。
気温があまり下がらなかったとはいえ、軽装。
しかも滝つぼに落ち、濡れていたであろうし、傘を使ったとしても雨に濡れたことは間違いなかろうと思います。
怪我のため動けなかったせいもあるかと思いますが、動き回って消耗することを避けたのも、生還のポイントかと思います。
また、少ない食糧の配分の仕方も、そのひとつでしょうか。



一方で問題点。

道に迷った⇒川沿いに下山⇒転落

大雑把に言えば、事故に至る過程はこうなります。
よく言われていることですが、「迷ったときに沢沿いを下りない」というのがあります。
今回の件は、そこに原因の一端があるのではないでしょうか。

今回のような低山の場合、すぐそこに「下界」が見えていたりもします。
(今回、見えていたかどうかは不明です)
そうすると、「このままここを下りてしまった方が…」と、考えてしまう気持ちは分かります。
ただ、沢筋には今回のような危険箇所が存在するということを忘れてはならない、ということでしょう。

「迷ったら尾根を目指す」「分かるところまで戻る」。
やはり、愚直・遠回りであっても、そうすべきなんだなぁ、と改めて思いました。

まずは、迷わないためにどうするか。
次に、迷ってしまったらどうするか。
その次に、動けなくなってしまったらどうするか。

今回の件は、そういうことを改めて考えるきっかけになりました。



以下は、蛇足かもしれませんが。。。。
知人の家族を探すために、山に入る有志の人がいる。。。
今回はそんな人たちによって発見されました。
生きて帰ってこれたのも、そんな人たちのおかげだと思います。
そういう人たちの存在…まだまだこの世界も捨てたもんじゃないなぁ、と。
そんな人のつながり、とても大きな財産だと思いました。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/09/18(火) 13:19:26|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:16
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コメント

初めまして。
何時も為になる内容有り難う御座います。

今回の該当者には悪いですが、
生きて無事帰って来れたので尚更言えることですが、
基本ルール(迷ったら登る)は絶対だと生きた被験者として
価値あると思います。
本当、無事で良かった、無事だからこそ、
『迷って、下って、滝壺落ちて、骨折なんて遭難のフルコースじゃん!馬鹿じゃないの?』
と言えますし、改めて肝に命じれます。
  1. 2007/09/19(水) 17:05:41 |
  2. URL |
  3. nakinana4102 #-
  4. [ 編集]

基本ルールは絶対か?

nakinana4102さん、こんばんは

道に迷って、沢に下って、滑落してというパターンは本当に遭難のパターンとしては多いですね。
では、道に迷った時は必ず登れば助かるかというと必ずしもそうではないようです。

ちゃんとした道があるなら別ですが、道を失った人がヤブをこいで上に登るということもかなりのカケになります。現実には沢をおりて道にでて助かったという人の方がはるかに多いのです。それらの人がすべて上に登っていたらどうなったかと考えるとぞっとします。

登るか下りるかはどちらか一方が正しいというものでないと思います。ただ、沢に下ると滝や岩場があり転滑落の危険があるということは間違いありません。道を歩いて来たのなら、道を見失いそうになったら戻るのが一番です。それが登りになるか下りになるかは状況次第です。全く迷い込んだら、その山の全体的な概念を思い出しながら、その山のどちらの斜面にいるのか、どちらに行けば助かりそうか一度腰を落ち着けてじっくり考えることが大切です。

今回は八丁平で迷ってカマクラ谷で見つかっているので、山を2つ越えています。つまり最初は登っていると思われます。下りる道が見つからなかったので沢に下りたのでしょう。ただ、磁石で進んでいる方向を見ていれば間違いはわかるはずですが。地図と磁石を持っていなかったか、有効に活用できなかったということでしょう。八丁平付近はかなり複雑な地形です。分岐ごとに現在地の確認が必要なところですが、慣れた北山という意識があったのかも知れません。

あまり上に登るのが絶対と考えない方が良いと思います。下ると悪場があると考えて行動を決めるが良いと思います。
  1. 2007/09/19(水) 22:23:33 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

悪場こそ目印

学生時代は研究の関係で、道のない中、山に入ることを多くしていました。

当時は地図を見比べながら、どの斜面にいるのか、地図のどの位置にいるのかを見ながら歩いたものです。

方位磁針も大切ですが、最近は簡単に入手できるようになってきたので高度計が比較的地図での位置決めで重宝したように思います。
それでも、急な気圧の変化で高度自体が狂うこともよくありました。そんなときは、ガレ場や急斜面、急な谷、悪場を目印に地図上の位置を割り出したものです。

重宝な道具がたくさん出てきていますが、それらをもって、使いこなすことの方が大切ですし、一番難しいことのように思います。

自分の位置を突き止める道具を何か持っていること、常にそれらを使っていることが道迷いから身を守るすべなのかもしれません。
  1. 2007/09/20(木) 10:12:02 |
  2. URL |
  3. おーの #bTa54Mwk
  4. [ 編集]

基本ルールは、あくまで原則

nakinana4102さま、はじめまして。
よかっぺさま&おーのさま、こんにちは。


>何時も為になる内容有り難う御座います

そう言っていただけると、素直にありがたく思います。
基本的には自分が考え思ったことを書き連ねているだけですので。。。
他人様よりも自分のために、というところが主眼ではあります。
ただ、コメント欄の議論も含め、参考にしていただければ幸いです。

>生きた被験者として価値あると思います。
>無事だからこそ、(中略)、改めて肝に命じれます。

そうですね。
今回、事故に遭われた方、学ぶべき点が多かったと思います。
この方も今回の反省点、注意点を生かして、今後も山を続けていければいいなぁ…と思います。

>あまり上に登るのが絶対と考えない方が良いと思います。

正直なところ、ドキッとしました。
そうですねぇ。。。。

基本ルールはあり、原則的にはそれに従うべき。
ただし、そうでない場合もある。
基本ルールは踏まえたうえで、状況に応じて現場で判断する。
ただ、下る判断をする際には「沢に下ると滝や岩場があり転滑落の危険がある」ということを織り込んでおかなければ…ということですね。

>今回は八丁平で迷ってカマクラ谷で見つかっているので、山を2つ越えています。
>つまり最初は登っていると思われます。
>下りる道が見つからなかったので沢に下りたのでしょう。

なるほど、そういう推測、たどり着けませんでした。
改めて地形図を見てみると、おっしゃるとおりでした。
じっくり地形図を見るだけで、いろいろと出てくるもんですね。
今後、より注意して見るようにします。。。

>重宝な道具がたくさん出てきていますが、それらをもって、使いこなすことの方が大切ですし、一番難しいことのように思います。

全くそのとおりです。
常に自分の現在位置を把握しておくこと、道迷い防止にはそれが一番だと思います。



ここまで頂いたお話を含めて、ざっとまとめてみます。

今回の事故、道迷いに起因することは異論がないと思います。
迷わないために、どうするか。
地図、コンパス、高度計、GPSなどを使用して、つねに現在位置を把握しておく。
持っているだけではなく、ちゃんと使えなければ、意味はなくなってきます。

続いて、迷ってしまったら。
まずは分かるところまで来た道を戻る。
現在位置をロストしてしまったら、恐らくこれが一番間違いないでしょう。
当然、このときも地図やコンパスなどを活用することになります。

次に、迷ってしまい、戻らずに進む場合。
原則は谷に下りない。
ただし、現場での状況によっては下りた方が安全な場合もある。
現場の斜面や地形などをじっくり見て判断することが必要です。
ここでも地形図やコンパスなどが重要になってきます。
登る場合には、ひたすらヤブを登らなければならないこともあるし、登りきったところに道がない場合もありうる。
また、下る場合には、ガケや滝があったり、足元が濡れていることで転・滑落の危険もある。
そのへんのことは織り込んだ上で判断する。

結局はそういうことなんだと思います。



  1. 2007/09/20(木) 19:16:33 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

道迷い原因の推定

遭難者の予定していたコースが判明しないとわかりませんが、滋賀県側から峰床山に行くには、大津市中村→江賀谷→八丁平→峰床山というポピュラーなコースの他に、大津市坊村→鎌倉山→オグロ坂峠→(八丁平)→峰床山という、静かな尾根歩きが好きな人向けのコースもあります。後者のコースは途中に千年杉やブナの大木もあり、結構楽しめるコースで、道もしっかりついていますが、標識が少ないので地形図とコンパスで確認していないと
方向を誤る可能性のある箇所がいくつかあります。
例えば、鎌倉山の頂上から先へは南西方向の尾根に入る必要がありますが、ここで方向確認をせずに南側の尾根に入ると、遭難現場のカマクラ谷に降りてしまいます。あまりにも下降しすぎて途中でおかしいと思えば引き返すことも可能でしょうが、おかしいと思わなければ、そのまま谷に下ってしまうことが考えられます。今後の事実の解明が待たれます。なお、参考となる地形図は花背2万5千分の1ですが、今言いましたコースは破線では記されていません。
  1. 2007/09/20(木) 23:29:35 |
  2. URL |
  3. ちよ #-
  4. [ 編集]

とても参考になります。

●よかっぺさん、はじめまして。

よかっぺさんのご意見、もっともです。
考えてみれば、確かに”絶対”ではありませんよね。
実際、自分もちょっと道をはぐれて、でも明らかに
コンパスでも行く先はハッキリしている場合、
わざわざ登り返しません。
勿論、行く先に難所があれば戻りますが。
何事もケースバイケースですよね。
更に、当方はここを読んだだけで、全く調べずにコメントをしてしまいました。

山を二つ越えていたんですね。。。
>>八丁平で迷ってカマクラ谷で見つかっている
先程、国土地理院地図を見ました。
遭難者の予定ルートが解れば考察できますが、
想像でしかありませんが、わりと解りやすい山容をしているように見えますが。。。
やはり、慣れた山でも油断大敵と云うことなんでしょう。

●ちよさん
>>おかしいと思わなければ、そのまま谷に下ってしまうことが考えられます。
そうですよね。そうなんですよ。
その感覚が大事ですよね。どんな低山でも事前に地図を見て、ルート上の目印や周りの景色やコースタイムを掴む。
そうすれば、迷う前に、おかしいと気づける。

・30分の下りが1時間も続いたらおかしい。
・いつまで経っても徒渉しない。
・いつまで経っても尾根が右側にある。
・あるはずの小ピークがない。
・コースからは常に見えるはずの山が見えなくなった。等々

おかしいと何時気づけるかが重要ですよね。
確かに、行き慣れた山では山容やコースタイムや目印は覚えていますけど、例え低山でも初見の山は脳内トレースが重要だと改めて思いました。

●管理人さま
コメント欄をお借りして、閲覧者の方々の貴重な意見を拝読できてとても嬉しく思っております。
また、まとめコメントも読まさせていただきました。
今後も、足繁く通わせて戴きますので宜しくお願い致します。
今後はなるべく地図を確認して自分なりに考察してからコメントを残すようにしたいと自戒しております。

>>『迷って、下って、滝壺落ちて、骨折なんて遭難のフルコースじゃん!馬鹿じゃないの?』
との今回のコメントは、軽率だったかも?と思いましたので。
  1. 2007/09/21(金) 14:14:55 |
  2. URL |
  3. nakinana4102 #-
  4. [ 編集]

逆のコースだったかも

もう一度、マスコミの記事を読んで見ました。特に京都新聞が詳細に書いていますが、どうも私の当初の思い込みとは違って、遭難された方は、鎌倉山経由のコースを下山に使う予定だったのかも知れません。つまり、中村→江賀谷→八丁平→峰床山→オグロ坂峠→鎌倉山→坊村というルートが想定されます。オグロ坂峠から鎌倉山に向かう途中でルートをはずれたので、そのままカマクラ谷を下って坊村に出ることにしたとも考えられます。京都府側の北山は滝も滅多になく、谷を下っても危険な場所は少ないですが、滋賀県側は、隣の比良と同じく山が急峻で滝も多いので「迷った時は谷を下るのは避ける。」という全国ルールが適用されるのでしょうね。また、ナビゲーションが必要な区間はできるだけ午前中に通過するように計画を組みたいです。
  1. 2007/09/21(金) 18:40:37 |
  2. URL |
  3. ちよ #-
  4. [ 編集]

ちよさまへ。
お久しぶりです。

今回の件の山域について、お詳しいようですね。
文面を見ていて、なるほどと思うところが多々あります。

>あまりにも下降しすぎて途中でおかしいと思えば引き返すことも可能でしょうが、おかしいと思わなければ、そのまま谷に下ってしまうことが考えられます。

そのあたりの感覚、やはり明暗を分けることになりかねませんね。
少し進んでは大丈夫か、また少し進んでは大丈夫か。。。。
そんなことの積み重ねに意味があるのでしょう。

また、京都側と滋賀側の斜面の差、山行になりました。

関西に住んでいながら、ほとんど知らないことばかりの自分。
機会があれば、北山にも足を伸ばしてみようと思います。



nakinana4102さまへ。

学ばされてもらっているのは、私も同じです。
ただ、その場を作ろうとしているだけで。。。。

気づかなかったこと、知らなかったこと・・・。。。
皆さんの書き込みに教えられてばかりです。

自分と違う意見・考えにこそ、いろいろと学ぶことがあるものです。
十分お分かりだとは思いますが。。。

気が向いたときにはいつでも書き込んでください。
  1. 2007/09/22(土) 02:18:36 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

●管理人様
>今回の件の山域について、お詳しいようですね。
 北山は、管理人様にとって四国の山がそうであるように、私にとっては故郷の山です。
 また、昨年のお盆に京都の実家に帰省した際に、今回の遭難事故のあった山域を歩いていました。
 その時は、朽木行きの京都バスで坊村まで行きました(京都市内南部、大阪方面からはJRで堅田まで行って江若バスに乗り換えるのが便利かも)。坊村で大勢の人が降りましたが、クソ暑い時期に北山なんて行っていられないのか、私以外は比良へ登る人ばかりで、中には地下足袋を履いてロープを担いでシャワーを浴びに行く人もいました。
 その時の山行記録では、8:50頃、坊村着(トイレ休憩)、9:02坊村→10:12ブナ平→11:04~14鎌倉山→11:25頃、千年杉→12:15オグロ坂峠→12:23~48八丁平(中村乗越からの出合)→13:36~50峰床山→14:24俵坂峠→14:55寺谷林道出合→16:00大悲山口、16:16京都バス(休日臨時便)乗車。累積標高差+1080m、-970m。となっています。
単独行でしたので、地図をコピーして予定コースに赤線を引いたものを1枚実家に置いて出かけています。


  1. 2007/09/24(月) 06:40:36 |
  2. URL |
  3. ちよ #-
  4. [ 編集]

なるほど!

ちよさまへ。

故郷の山であり、昨年にも登っておられた。。。。
道理でお詳しいわけですね。

山の知識や経験が豊富な方のお話は山行になる点が多いですが、その山(現地)をよく知る方のお話も同様です。

>地図をコピーして予定コースに赤線を引いたものを1枚実家に置いて出かけています。

私も同様に、毎回嫁さんや実家に地図と計画書を渡すようにしています。
いまだ、それが活用されたことはないのですが、万一を考えると、やはりそうすべきだと思います。

今後もいろいろと教えてください。
  1. 2007/09/25(火) 02:00:12 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

確かに道迷いなんでしょうが・・・

はじめまして。
遭難の原因についてのコメント、同じく京都在住のものとして、イメージを膨らませながら興味深く拝見させていただきました。

ところで、遭難時の捜索についてなのですが、今回の場合、京都府警・滋賀県警の合同捜索が行われたときいています。そして、ほぼ生存の可能性が無くなった7日間で打ち切り。その後、新聞等の報道によると遭難者の身内の方の願いを受ける形で、勤務先である京都市役所山岳会(部)が捜索をはじめて何と3時間!で発見とあります。
 どうして、このような7日間かけて見つからなかったものが、3時間で発見できるのでしょうか?
私はそこに、原因はさておき、この遭難事故の不可思議さを感じてしまいます。

 捜索の現場は未知ですが、当然京都・滋賀の山岳会や山岳連盟には声を掛けているはずです。にも拘らず、上のコメントにあるようなイメージを働かせたレスキューやパトロールはいなかったのでしょうか?だとしたら、お粗末な限りといわざるを得ません。また、現場での警察と消防の役割分担とでも申しましょうか、このあたりも良く分かりません。

どなたか、捜索現場に詳しい方がいらしたら教えていただきたいものです。

  1. 2007/09/25(火) 15:56:47 |
  2. URL |
  3. Taku #-
  4. [ 編集]

レスキュー関係者ではないですが

レスキューではありませんが。
単純に捜索と言っても、非常に広いエリアを対象に捜索するわけです。このため、どうしても一般の登山道以外に漏れが生じます。特に、登山ルートなどの手がかりがないとこの捜索範囲は非常に大きくなり、限られた人数の捜索隊での捜索は困難を極めます。
今回の場合、たまたま、継続して探された方たちの「読み」があたり、遭難者が見つかったわけですが必然的に見つかったというよりも偶然の部分が大きいように思います。また、当然、継続して探された方たちもそれまで人数をかけて探していたルート以外を、道迷いの可能性を考えて捜索したわけですからそれまでの捜索が全く無駄だったわけではないでしょう。
はたで考えているよりも、遭難者の捜索は非常に困難です。特に、目撃者がいない場合や登山計画書が残されておらず、大まかに山塊だけ(場合によっては「信州方面」「南アルプス」など本当に大まかに)しかわからないような場合には捜索すらできない場合もあります。
もちろん、捜索にかけられる人数にも限りがあります。警察、消防に依頼したといっても現実に動くのは現地の山岳関係者などですから数十人規模で動くのがせいぜいでしょう。それでも捜索費用は大金になります。
そういったことを考えると7日間無駄に過ごしていたようには思えません。
むしろ、登山者としては、遭難予備軍として探されやすい、見つけてもらいやすいためにはどのようにすべきか、をきちんと考えておくべきだと思います。

  1. 2007/09/26(水) 08:55:04 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

捜索について

Takuさま、はじめまして。
おーのさま、こんにちわ。

まとめレスとなりますが、ご容赦ください。


>当然京都・滋賀の山岳会や山岳連盟には声を掛けているはずです。

これ、実際はどうなんでしょう。。。
声をかけているのかどうか、よく分かりません。
もし声をかけていたとしても、各山岳会の「ボランティア」となるんじゃないかと思います。。。
実際に、「ボランティア」で捜索を続ける人たちの話を書いたことがあります。
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/blog-entry-307.html
こういった方たちの捜索、もちろん義務でもなければ強制されるべきものでもありません。

捜索を続けていたのは、
>報道によると遭難者の身内の方の願いを受ける形で、勤務先である京都市役所山岳会(部)
です。
この方たち、ボランティアだと思われますが、遭難者のご家族の依頼という、個人的な人のつながりがあって動いていたのではないでしょうか。
本文にも書いたのですが、生きて帰ってこれたのも、そんな人たちのおかげだと思います。
ただ、声が掛かったからといって、地元の山岳会が動くかどうかは別の話ですし、動かなかったとしても責められるべきではないと思います。


8日目、3時間で発見された件。

>上のコメントにあるようなイメージを働かせたレスキューやパトロールはいなかったのでしょうか?

う~ん。。。この可能性、ゼロではありませんね。。。
ただ、実際はおーのさまのご指摘の通りのような気がします。
7日間の捜索範囲の外に入ったら、たまたま3時間で見つかった。。。というようなことだと思います。
どちらかといえば、こちらの可能性のほうがはるかに高いのではないでしょうか。。。

7日間の両県警の捜索の内容と、発見した場所との関係などが分かれば、答えのようなものが見えるかもしれませんね。。。


以前、とある県警の山岳警備隊の方と付き合いがありました。
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/blog-entry-198.html
上記の記事でも触れたのですが、富山県警などの特別なケースを除いて、警察の山岳警備隊員は普段は交通課や生活安全課などの警察官で、遭難のないときは各警察署において通常業務に従事しています。
人数も全県で20人ほどでした。
そういったことを考えると、あまり過大な期待はしないほうがいいように思います。

消防のことはよく知らないのですが、何度か手伝いに行った経験からいえば、現場で捜索範囲や時間、人員配置などを相談して決めていました。
警察の方も消防の方も互いに山仲間の顔見知りで、あんまりギクシャクした感じはありませんでした。
山ヤ同士、普段からプライベートでの付き合いもあったようです。
「警察は大嫌いだけど、山岳警備隊の連中は別」
こう言い切った、消防の救助隊の方もいました(笑)。



>むしろ、登山者としては、遭難予備軍として探されやすい、見つけてもらいやすいためにはどのようにすべきか、をきちんと考えておくべきだと思います。

そうですね。。。
山に行く以上、その時点から、もれなく遭難予備軍に入ることになりますね。

やはり登山者として、
「遭難しないために、事前に何ができるか」
「遭難してしまったら、実際の現場でどう行動するか」
「遭難してしまった時のために、前もって何ができるか」

そのあたりをよく考えておく必要があると思います。

  1. 2007/09/26(水) 13:22:33 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

おーの様、管理人様、的確なレスありがとうございます。

同じように六甲山で8日間不明だった方のニュースが掲載されています。
http://www.asahi.com/national/update/0924/OSK200709240035.html
連日60人の捜索隊と上空のヘリからも発見できなかったのですから、おーのさんがおっしゃるようにいかに捜索が難しいものであるか、よく分かります。
この方は人通りもあるであろう日曜日に入山し、家族に大まかなルートまで伝えていってます。また、2日後には地方紙に行方不明の件でニュースにまでなっています。
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000631808.shtml

北山での遭難の件に戻りますが、発見の様子が詳しく
http://blog.livedoor.jp/mt_kitbe/archives/50372255.html
にございます。
本文を読む限り、発見は偶然ではないような気がします。もちろんおーのさんご指摘のように7日間の捜索である程度しぼられてきていたという事実はあるでしょう。偶然というなら、兄妹のひきつけあう通じるものがあったのかも知れません。

実は私、この方が行方不明になっているとはつゆ知らず同じ時期にすぐ近くの北山山系に入山していました。入山した場所は異なるのですが、捜索を行っているのであれば、何かしら普段と違った雰囲気を感じるものです。
いつも車を置かせてもらっている地元(滋賀県側)の猟師さんにも朝挨拶しましたがそんなことは一言もいっていませんでした。地元の消防団への要請も聞かなかったそうです。聞いていれば私たちも沢の用意がありましたので、お手伝いできたかもしれません。お守り代わりの無線機やGPSも携帯していました。
幸い無事発見されたから良かったようなものの、ちょっと後味が悪いのでこだわっています。


地図にある登山道はほぼ全てが行政の管理下にあります。登山道を一歩離れたら行政の責任は離れ、登山者の責任となります。
確かに近郊の低山といえども 道迷い=(近い将来の)死 くらいの覚悟が必要でしょう。あくまでも自己責任の世界であることはいうまでもありません。
管理人様の言われるように
>あまり過大な期待はしないほうが・・・
おっしゃる通りです。
ただ、それにつけてもと、感じてしまうのです。


質問です。捜索では状況が許せば、警察犬を使うのですか? 猟師さん達は何かあれば二言目に「犬を放て」というようなことを言われます。




  1. 2007/09/26(水) 18:16:24 |
  2. URL |
  3. Taku #-
  4. [ 編集]

必ずしも行政管理ではありませんよ

リンクのBLOG読みました。おそらく、いくつものルートを探索した結果、残された可能性の高いルートだったのだろうと思います。

> 地図にある登山道はほぼ全てが行政の管理下にあります。

登山道に関してはこれが言い難い状況にあります。特に奥入瀬の倒木事故による訴訟での敗訴以降、登山道の管理責任はグレーの状態です。登山道として利用されている道はさまざまで、国有林の中にあるもの、公有林の中にあるもの、南アルプスの静岡側や尾瀬ヶ原のように私有地にあるものなど多岐にわたっています。これらの登山道は市町村の予算で整備されていたり、山小屋や地元の登山サークルが整備していたり、または所有する企業が整備していたりという感じでこれもさまざまです。
残念ながら、一部の公道や林道を除けば、行政の管理下といえる道はないだろうと思います。

なので、一般の下界の道と違って、一歩、登山道に入った時点で登山者の自己責任の世界に入ったと思った方が良いように思います。

ですから
>あまり過大な期待はしないほうが・・・
は非常に広い範囲に適用されると考えた方が良いだろうと。
今回はどうだったかわかりませんが、中部山岳などでは行政(警察や消防)が遭難者を捜索するよりも、地元の遭難対策協のメンバがボランティアで一日いくらで探すことの方が多いですよ。

> 捜索では状況が許せば、警察犬を使うのですか?
おそらく、使わないだろうと思いますね。
  1. 2007/09/27(木) 09:11:46 |
  2. URL |
  3. おーの #rmbFb8ac
  4. [ 編集]

Takuさま&おーのさま。
まとめレスとなりますが、ご容赦ください。

六甲の事故については、データ・考察整理中です。
もうしばらくお待ちください。

>幸い無事発見されたから良かったようなものの、ちょっと後味が悪いので・・・

なるほど、そういう事情があったのですね。
わかる気がします。
実際に警察や消防の動きがどうだったのか、もっと詳しく知りたいところですね。

登山道の管理者について。
私道もあれば、踏み跡から発展したものもあったりなど、いろいろなものがあると思います。
行政が維持管理しているもの以外は、行政の責任はないように思います。
実際には、おーのさまご指摘の、「一部の公道や林道を除けば」ということではないでしょうか。

また行政管理下の登山道だとしても、安全確保までは行政の責任といえないのではないでしょうか。
そもそもアスファルトが敷き詰められた道路ではないわけですし。。。
行政の責任を問えるケースとそうでないケースが混在している、という気がします。

>近郊の低山といえども 道迷い=(近い将来の)死 くらいの覚悟が必要でしょう。
>一般の下界の道と違って、一歩、登山道に入った時点で登山者の自己責任の世界に入ったと思った方が良いように思います。

表現は異なりますが、登山道管理者の責任範囲以外では、お二方とも同じことをおっしゃっているように思います。
そして、私も同感です。

警察犬について。
全く盲点でしたので、少し調べてみました。
日本では7種類の犬が訓練を受け、警察犬として活動しているようです。
その内容は、臭気選別、足跡追跡、警戒、攻撃などだそうです。
それぞれの犬種の特性に応じた訓練を受け、各分野のスペシャリストのようです。
となると、足跡追跡型以外の警察犬では、役に立たないのでしょう。
犯人攻撃型(!)に捜索されても、怖いだけですから(笑)。
また、「捜査」のための犬であり、「救助」のための犬ではないようです。
ですので、警察犬が投入されることは、まずないのではないでしょうか。
少なくとも、私自身は聞いたことがありません。

ですが、民間のNPOなどで、「救助犬」があります。
過去にも救助犬が、遭難者を発見したケースがありました。
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/blog-entry-167.html

阪神大震災、新潟の2つの地震などから、救助犬の重要性、少しずつ広がっているように思います。
ペットはともかくとして、盲導犬や介助犬への理解、不十分とはいえ、少しずつ広がっています。
「救助犬」への社会の理解も広がるといいのではないかと思います。
  1. 2007/09/27(木) 17:41:41 |
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  3. 管理人 #MAyMKToE
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