山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日163】 読後感

日々是好日160などでふれた、八甲田の雪崩事故。
遺族の書かれた本、読みました。
内容はおおむね、ご本人のブログの文章でした。
この本のなかにあった日本雪崩ネットワークの出川あずさ氏の文章、なかなか興味深いものでした。

あえて日をそろえたのか、もしくはたまたまなのか。。。。
山と渓谷12月号にも、この事故を扱った記事が10ページにわたって掲載されています。
概要と原因などは、事故直後に言われていたものから大きく出るものではありませんでした。

ちょっと以外だったのは、ヤマケイにしては珍しく、「批判」の色が見えたこと。
  ガイドレシオの問題。
  出すといっておきながら出さなくなった報告書。
  リスクマネジメントへの意識の欠落。
  「三種の神器」装備への軽視。
  経験値への過信と学ぶ意識の欠如。
ざっとこんなところになろうかと思います。

事故に備えるということは、「事故を起こさないために」と「起こしてしまったときのために」。
この2つが柱になると思います。

ビーコン携帯へ、いまだに否定的な風潮があるとのこと。
「絶対起こさない」はありえないことが、事実として起きてしまった以上、はっきりしているにもかかわらず。。。。
「僕は今でも使いたくない。」
「今は社会的にも世間的にもうるさくなってきたから、しょうがなくわれわれもつけますけど」
ありゃりゃ・・・こりゃだめだ。。。。

ピットチェックの件も。。。
「それをツアーの最中ににやっていられるか、ということです。」
「吹きさらしのなかでお客さんを待たせておくわけにはいきません。」
なんだか本末転倒な気がするんですがね。。。
ま、ピットチェックをすれば全てオッケーというわけではありませんが、ひとつの判断材料には違いありません。

遺族の本のほうに、装備があったら助かったというのか?というような記述がありました。
亡くなった方は立ち木に激突したことが原因ですので、装備の問題ではありません。
完全装備であっても、助からないことはあります。

ただ、1時間以上埋まってしまった人。
ビーコンを持っていれば、もう少し早く助け出され、身体的ダメージも軽減できたのではないかと思います。
また、ツアー客全員がゾンデやシャベルを持っていれば・・・とも考えてしまいます。

また、原因を追究したところで亡くなった人は帰ってくるのか?というようなこともありました。
残念ですが、帰ってくることはありません。

ただ、そこでなにがあり、なにが原因だったのか。
そしてどうすればよかったのか。

当事者ではない私たちは、そこから学んでいきたい、と言うほかありません。

両方を読み終えて、出てきたのはため息でした。





以下、些細な事ながら。。。。

ヤマケイの「批判記事」、ずいぶん久しぶりに見た気がします。
「プロ」の「山岳ガイド」に関して、ここまで書けるんだろうか?
大日岳訴訟、白馬の死亡事故。。。。。
そのときのことを思い出してみると。。。そっちに向いては、ヨワいんだよなぁ。。。。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/11/21(水) 14:54:42|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3
<<【遭難カルテ144】 十勝連峰で雪崩 4人死亡 | ホーム | 【日々是好日162】 どうなってるの?どうなるの?>>

コメント

また雪崩れ遭難の犠牲者が出ましたね。
少し不明なところがあるにせよ、4名の犠牲者が出てしまいました。しかも冬山の訓練をするための参考での、雪崩事故。
こうもたやすく雪崩事故が再び起きると言うことは、過去の情報の共有がない、又は「自分だけは・・・」という意識で過去の事例研究が生かされていないのでは。
今回は「日本山岳会」という金看板の団体ですので、きちんとした事故の総括を期待してしまいます。
  1. 2007/11/25(日) 16:43:43 |
  2. URL |
  3. 元山男 #tLotD3lc
  4. [ 編集]

弱層テストだけで良いのか?

最近、雪崩事故があるとお決まりのように弱層テストでどこどこに弱層があったというコメントがつく。
弱層テストを何回もしてみたが、程度の差はあれ弱層が全くないということは非常に稀と感じている。
その程度の差が雪崩にどの程度結びつくのかというのは、必ずしも斜面の傾斜だけでは判断できないように思える。
やはり雪崩の起き易い地形、起きにくい地形というものがあり、過去の雪崩の記録などを知らなければ弱層テストですべて判断できるものではないはずだが、弱層があったから無謀なのではなく、弱層があったときに「その斜面」に突っ込んだのが原因のはずである。また弱層だけでなく、その上の積雪量も大きく関係しているはずである。
しかも11月としての過去の積雪記録を更新しているということは未知の領域ということである。それを承知して入山しているのであるから・・・・とても残念である。
安全登山のマネージメントができていない団体(個人やツアー会社、ガイドも)が急増しているように思える。
  1. 2007/11/25(日) 22:51:22 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

元山男さま&よかっぺさまへ。
まとめレスとなりますが、ご容赦ください。

しばらく留守にしていたもので、レスが遅れ、申し訳ありません。

北海道の雪崩事故、近々アップしますので、もう少しお待ちください。

>過去の情報の共有がない、又は「自分だけは・・・」という意識で過去の事例研究が生かされていないのでは。

そうかもしれません。
情報や研究結果の共有、まだまだ十分な状態ではないと思います。
また、山に入る前に情報収集することも、不足しているのではないでしょうか。

>きちんとした事故の総括を期待してしまいます。

同感です。
それが情報や研究成果の共有につながっていくのだと思います。


弱層テストの件。

ご指摘の通り、万能ではないと私も思います。
積雪量や気象条件、地形、植生など、多くの条件が絡み合っているはずだと思います。
ピットチェックも、数ある判断材料の一つにすぎない、と思います。
が、実際は「弱層テストをしたかどうか」に重きを置かれた報道も目につきます。

弱層テストが「神話」みたいになってしまうことに、危うさを感じます。

>安全登山のマネージメントができていない団体(個人やツアー会社、ガイドも)が急増しているように思える。

個人や任意団体の場合はまだしも、「業」としてやっているツアー会社やガイド、それでいいんかな?と思います。
かくいう自分も、ちょっと前まではきわめて意識が希薄だったことは否めませんが。。。

  1. 2007/11/26(月) 15:56:24 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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