山道を行く

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【日々是好日166】 安全検討会スタート

大日岳訴訟の和解事項にあった「安全検討会」。
3日に富山で初会合があったようです。

事故後、文部科学省登山研修所の研修は中止されていて、再開や対策について話し合われることになります。

報道された内容から、遺族のコメントをいくつか拾ってみました。

「事故の瞬間のことはわからないことも多い。今後、事故について具体的な検討が始まると信じている」「(冬山に)絶対の安全はないと思うが、危険をより小さくするために事故の検証を望みたい」(朝日新聞)
「休止になったままなのは、遺族としてもつらい。リスクをゼロに近付ける努力を尽くし、より良い形で再開してほしい」(毎日新聞)
「当時の主任講師の意見を聞きたい」「事故の瞬間を見た人がここにいないのはおかしい。裁判の結果と検討会は違う」(赤旗)
「事故の直接的な原因に触れた上で、改善点を説明してほしい」「研修会全体に問題があったとは思わない。事故を検証することが今後の事故の回避につながる」(北國新聞)

遺族は、事故の検証をふまえた上での再開を望んでいるようです。
裁判では事実関係がある程度明らかにされました。
その結果、責任の「追及」は和解という形で決着しました。
舞台は検討委に移って、事故原因の「追究」に変わったと思います。
きちんと「追究」しなければ、対策のたてようがない、ということに他ならないのではないでしょうか。

和解が成立したときに、日々是好日149を書きました。
コメント欄のやりとりも含めて、再び読み返してみました。
検討会への講師の参加などを巡って、いろいろな意見のやりとりがありました。
今回、長い裁判を戦ってきた遺族からも「当時の主任講師の意見を聞きたい」という声が出たのが、とても印象的でした。



ただ、一点だけ。
「研修会全体に問題があったとは思わない」
はたしてそうなんだろうか?

事故発生から和解成立まで7年もの時間がかかっています。
事故原因とは別に、「なんでこんなことになった?」ということ。
そこには構造的な問題があるんじゃないかと思うのです。

この検討委の目的は「事故を起こさないために」という部分に限定されているのかもしれません。
そして、どれだけ具体的対策が出てきたとしても、「事故はゼロ」になる保証にはなりません。
となると、「事故を起こしてしまったら」という点も、議論されていいと思います。
ただ、これは、「研修会のあり方」から「文登研のあり方」につながり、「文科省(国)のあり方」にまで話が広がっていくことになります。
そこまでの議論。。。。それは期待できないのでしょうが。。。。。



検討会。
今後、月イチペースで開かれ、6月頃に報告書をまとめる予定だとか。
責任の「追及」に7年もかかったことが、原因「追究」&今後の対策は5~6回の会合で結論が出せるんだろうか?

文科省の事故調査委がまとめ、2001年2月に公開された北アルプス大日岳遭難事故調査報告書
その中にも、「今後の安全上の対策」という項目があります。
その範囲を出ない結果になるようなら、あんまりですね。。。。


議論の行方に期待はしているのですが、一方で、不安はやっぱり消えません。。。。。

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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2007/12/06(木) 20:06:50|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

新聞に見る難しさ

遺族の方が大勢来られていたら別ですが、お二人の方の遺族ですからそう多くはないと思いますが、その語られたことが、新聞によってこれだけ表現が異なってくるところが、この問題の難しさを表現しているような気がします。

管理人さんの言う意味と異なるかも知れませんが、私もいわゆる技術論で終わって欲しくないなと思います。やはり、理念から入って欲しいと思います。簡単に言えば何のために講習をするのということです。そして、管理人さんの言う「研修会のあり方」から「文登研のあり方」につながり、「文科省(国)のあり方」につながる流れもあると思いますし「研修生のあり方」から「登山者のあり方」への流れもなければリスクは減らないと思います。それはどういう理念や方針で全体をマネージメントするのかということだと私は思っています。
世の中も安全を国に任せていれば良かった時代は終わったような気がします。安全を求めるには、求める側の努力や負担も必要な時代になったような気がします。
主催者が研修や講習をマネジメントするのと同様に登山者個人も研修や講習であっても自分の登山をマネージメントしなければならないということだと思います。
  1. 2007/12/06(木) 22:29:47 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

Re:新聞に見る難しさ

よかっぺさまへ。

遺族の語られたこと。
おそらく、多くのことを語られたのだと思います。
そのなかで、どの部分をピックアップするか、マスコミ各社で分かれたのでしょう。
また、多くを語らざるを得ないところに、根の深さを感じます。

>やはり、理念から入って欲しいと思います。

そうですねぇ。
私も理念の土台の上にのった技術論であって欲しいと思います。
技術論だけでは意味がない、とまでは言いません。
ただ、そちらに流れがちな風潮のようなものを、この件に限らず、ぼんやり感じることが多くなってきました。
ガイドの問題も、そういうところにあるんじゃないかと思います。

主催者のカバーすべき範囲、研修会の目的、いろいろなものの「あり方」。。。。
半年の検討会で結論を出すには、かなり荷が重いような気がします。
  1. 2007/12/07(金) 09:19:45 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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