山道を行く

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【事故報告書13】 十勝山系の事故で6本

遭難カルテ144でふれた、北海道・十勝山系の雪崩事故。
六つの報告書(含む:のようなもの)を見つけました。

上ホロカメットク山化物岩雪崩調査
071123上ホロカメトック雪崩現地調査レポート
上ホロカメットク山化物岩雪崩レポート
上ホロカメットク山雪崩遭難事故 ~備忘録として~
2007/11/23 カミホロ 雪崩調査報告
07年11月上ホロで発生した雪崩事故二事例の教訓


①はTakuさまに教えていただいたもので、日本雪氷学会北海道支部の調査によるもの。
②は①の現地調査に同行した日本雪崩ネットワークのレポート。
③は②同様、①の調査に同行した地元の三段山クラブHPから。
④は実際に事故に遭われた方がまとめたもの。
⑤は北海道の万計山荘友の会のメンバーによるもの。
⑥は北海道雪崩研究会(労山関係)によるもの。

一つの事故について、これほどの数の報告書が出るのも珍しいと思います。
私の知らないものもこのほかにあるのかもしれません。

順に読んでみた感想を。
①については、正直なところ、よく分かりません。
私の理解力が不足しているのかもしれませんが。。。。。
実際に、教訓をこれから引き出すのは、きわめて難しいような気がします。
11月20日に同会から出された2007冬:十勝連峰の雪は不安定 入山者は注意を!というのは読んで理解できたのですが。。。。
内容については、調査結果を基に「積雪の底に近い層が破断し雪崩が起こったと考えられる。」「全層雪崩の可能性も低い。」としている。
その上で、「今回の雪崩は面発生乾雪表層雪崩とみられる。」「積雪の底に近い層がこしもざらめ雪や霜ざらめ雪などの霜系の弱層を形成し、その層が破壊して雪崩に至ったと考える事ができる。」などと推論を重ねている。
今後注意すべき点としては、「上ホロカメットク山周辺のエリアでは、まだしばらくは引き続き雪崩に対して警戒をする必要があるだろう。」。。。

②は①の調査に同行して得られたデータなどに基づいたもの。
「V字谷の底という大きな『地形の罠』の中での出来事。」と、地形への留意点を示唆していました。
発生区や破断面の観察ができなかったため、「原因となった弱層等は不明」としてありました。
原因について推論を積み重ねていった①とは、同じ調査をしていても違っている点が印象的でした。

③は1の要約といったところでしょうか。
ただ、このクラブの真価は、このページですべて現れているわけではありません。
十勝山系の雪崩マップ作成や事故のデータベース化など、地道で興味深い活動を続けています。

④は、事故の状況や、救助・捜索活動に至るまでの経緯を、当事者の目からみたものです。
感情の流れのような記述があるのも、当事者ならではのことでしょう。
生々しい現場の状況が記されています。

⑤はちょっと出色ではないかと思います。
まず、本文中で人為的な原因で雪崩が誘発されたという記述があります。
この記述は、ほかの報告書にはありません。
また、証言と写真から「全層雪崩」と推測しており、①とは異なった見解が示されています。
雪崩について、私自身、専門的・学術的知識はありません。
ですが、実際のところはどうなんだろう?とも思います。

⑥は報告書とはちょっと毛色が違う内容です。
分析よりも、教訓に重点が置かれているように感じました。
「自分たちのパーティの雪崩リスクを管理するだけでなく、雪崩を誘発した場合の他パーティへのリスクを考えて行動すべきであること、また、上部に別パーティが存在していることも予想し、急峻な雪面の下部を歩くときは、地形や積雪を良く見て、新しいデブリや上部の吹きだまり、破断面の確認等とともに、上部に別パーティが居るかどうかも観察することが大切である。」
この下りには、改めて考えなければならないことがあると思いました。




冒頭にも書いたのですが、これだけのものが出るというのは、多くの人が関心を持ち、「なぜ?」を追いかけた結果だと思います。
(これだけ全部読むと、結構な時間がかかりました。。。。。)
学術的な調査の意義を否定するつもりは全くないのですが、もう少し、教訓のようなものが多くあればいいのに。。。。
一方では、そうも思ってしまいます。



残念なことがひとつ。
日本山岳会北海道支部のHPが、いつの間にかアクセスできなくなっていました。
報告書が出るのではないか・・・・・・少し期待していたのですが。。。。。。




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  1. 2008/01/20(日) 23:44:11|
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