山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

【日々是好日176】 山と渓谷2月号

山と渓谷2月号、読んだ方も多いかと思います。

2004「すぐそこにある山岳遭難」
2005「山の常識・非常識」
2006「道迷い遭難を防ぐ」
2007「遭難する人しない人」
そして今年は「山のリスクマネジメント」

近年のヤマケイ2月号というのは、遭難関係の特集を組むことになっている(?)ようです。

大きく言えば、「一読の価値アリ」・・・と、珍しくほめることに(笑)。

「初心者向け」「入門編」としては、よくできたものだと思います。



で、以下は個人的な(恐らく些細な)不満とぼやきを。。。。

「有害植物・動物に備える」。
警察庁の資料によると、平成18年中の遭難者1853人のうち、「野生生物襲撃」というのは、65人。
全体に占める割合で言えば、3.5%にすぎません。
そのことに、あれだけの紙幅を裂くなんて。。。。
それよりも、冬のさなかの2月号なら、「雪崩」や「低体温症」などにもっと紙幅を裂いてほしかった。。。。
特に低体温症については、表面をなでただけみたいな印象を受けました。
夏の号ならそれほど違和感を覚えなかったと思うのですが。。。。。

それぞれに対策のようなものが挙げられていました。
ただ、「おっ!」と思うような目新しいものはなく、従来から言われているものがほとんどでした。
これはヤマケイの記事が悪いわけではないのでしょう。
昔から言われ続けている「対策」、もしくは現在あちこちで言われている「対策」。
それを取っていれば、起きなかった事故。。。。
それが今に至っても繰り返されているという現状を憂うべきだと思います。
(ホントは「こんな手があったか!」ってのが載ってればいいんですけどね)
そういう意味では、昔から言われていたものや今や常識になったものを、ほぼ網羅しているように思いました。
自分の中で、一度整理してみるにはいいかもしれません。

「病気・ケガ その予防と対策」。
ケガはともかく、病気について。
先ほどの警察庁資料のなかでも157人での8.5%を占め4位。
確かに少なくない数字だと思います。
その中で、脳卒中・心筋梗塞に項が立てられていました。
いわゆる生活習慣病(成人病)でしょうか。。。。。
登山者の高齢化を反映した結果だとは思いますが、なんだかため息が出ました。



よくできた企画だとは思います。
でもなんだかモヤモヤしたものが。。。。。

それがうまく表現できないのが、もどかしい。。。。

スポンサーサイト

テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2008/01/25(金) 23:55:22|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:5
<<【日々是好日177】 最年長記録 | ホーム | 【遭難カルテ148】 中ア・宝剣岳で滑落の男女不明>>

コメント

一応網羅していますが

 「山のリスクマネジメント」ということで、さまざまなリスクが網羅して記述されているのは参考になりました。ただし、単に羅列するだけでなく、発生しやすいリスクや、発生したときに重大な結果をもたらすリスクがどれなのかを念頭において、メリハリをつけて書いてもらえば、読者にとっても整理しやすくなり、リスクの読み違えを少しでも減らせるのではないかと思います。

 なお、発生のしやすいリスクについては、警察の遭難統計からわかりますが、発生した時に重大な結果をもたらすリスクについては、それぞれの専門分野の人が調査して整理しないと重大性の度合いが認知されにくいでしょう。

 実際、崖から20メートル転落したらどうなるかは誰でも予測がつきますが、マムシに狡まれた、毒キノコを食べた、蜂に刺された、熱中症、低体温症、高山病...といろいろある中で、これらのものを死ぬ確率の高い順に並べなさいと言われても、すぐにはわかりません。

 ちなみに、低体温症については、、昨年の2月号「遭難する人しない人」では、「最悪の場合、意識がなくなり死にいたることもある。(P69)」という記載で、今年の2月号では「寒い冬よりも春や秋の山行で、雨にぬれ、風に吹かれて、体温が急激に低下し、凍死するケースが多い。(P86)」という記載になっています。このように文章を監修する人によっても認識の違いが随分とあるように思います。

 最後に、雑誌をめくっていて気が付いたのですが、旅行医学会とか登山医学会というその道の専門家の山岳関係者の集まりがあるようです。 できれば、そういった方々に、山で起きるいろいろなリスクの重大性の度合いを整理してもらって、ハザードインデックスとして公表してもらえればと思います。


 
  1. 2008/02/03(日) 23:08:50 |
  2. URL |
  3. ちよ #-
  4. [ 編集]

Re:一応網羅していますが

ちよさまへ。

モヤモヤの一部を言い当てられたようで。。。

各項目のメリハリは、編集部なりにつけたものだと思います。
ただ、やっぱり不満は残りますね。

例えば、各項目ごとに警察庁統計に基づく遭難者・死者の割合や、遭難者中に占める死者の割合なんかが載っていれば、ある程度、読み手の比重のかけ方が変わってくるかもしれませんね。
「遭難件数や遭難者は多いけど、そのうちの死亡率は低い」とか、「発生件数は少ないけど、死亡するケースが多い」とか。。。。

>文章を監修する人によっても認識の違いが随分とあるように思います。

そうですね。。。所詮、人間のやることですから。。。
ただ、多様な表記から、いろいろな認識の仕方がある。
→ということで、より多面的に物事を見られる
となればいいのではないかと思います。
正解がひとつではない場合、ままあるものですから。

>山で起きるいろいろなリスクの重大性の度合いを整理してもらって、ハザードインデックスとして公表してもらえればと思います。

それ!
それです!
それができていれば、モヤモヤもなく、必読の書になったと思います。
専門家でなくても、読めば分かるレベルで、そういったものが出てほしいですね。

  1. 2008/02/04(月) 00:55:46 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

リスクについて

ちよさんと管理人さんの言われることはもっともだと思いますが、リスクの比較は難しいようですね。起きる頻度、重大性、緊急性などの組合せになるので何を重視するかで変わって来ます。また、地域や登山の形態、季節によっても変わって来ます。6月の九州では暑さがリスクかも知れませんし、北海道では寒さがリスクかも知れません。
私が以前のクラブでやっていたのは、登山の計画をするにあたって自分たちでその登山のリスクを洗い出すということでした。それに対する対策を考え、対策がついたら行くという形でやっておりました。もちろん登はん技術だけでなく、雪崩や雪庇や、天候、動物、飲料水の確保など多岐に渡ります。
今でもそれが一番良いと思いますが、今の時代そんなまどろこっしいことはやってられないという人が多いので、せめて代表的なルートやコースについてはガイドブックにリスク評価を載せるべきだと思います。事故の大ぐくりの要因は出ているので、それに対する評価で良いと思います。
そのウラに過去の事故のハザードマップのデータベースがあれば、かなりの事故が防げます。もっともそれを見るのは登山行為という自覚のある人だけなので、「ここから先は登山の領域です。自分自身の責任で登ること」という看板を作らないと観光登山は防げないかも知れませんね。

  1. 2008/02/04(月) 21:23:59 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

Re:リスクについて

よかっぺさまへ。

同じものでも、どちらから光を当てるかで影の形が変わってしまうことがあります。
リスクのとらえ方や比較も、そういった性格のものなんでしょうね。

>計画をするにあたって自分たちでその登山のリスクを洗い出すということでした。

それが計画の中心であり、一番楽しい所なんだと思いますよ。
「まどろっこしい」と思う心境、私にはわかりません。
ただ、リスク評価やハザードマップなんかがあれば、計画するときに大いに参考になると思います。

ただ、そういうものが存在したときに、「自覚のある人」の中にも、それのみを無条件に信じ込んで、他の情報は見えなくなってしまう・・・
なんてことに陥る人も出てきたりするんじゃないかとも思います。
あくまでも一つの目安である、ということを明記しておかなければならないかも知れません。
ただ、そこまでしなければならないとなると、それはそれでなんだかなぁ・・・と思います。

やっぱり計画段階から、情報を集め、リスクを洗い出し、考えを重ねるのがベストな方法だというところへ帰っていくんじゃないでしょうか。
「そんなまどろこっしいことはやってられないという人」の存在自体に危うさを感じるのですが。。。。

  1. 2008/02/04(月) 23:29:43 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

リスクの比較

よかっぺ様

>リスクの比較は難しいようですね。起きる頻度、重大性、緊急性などの組合せになるので何を重視するかで変わって来ます。

 おっしゃるとおりです。
 以下の話は釈迦に説法で申し訳ありませんが、お聞き流しください。

 ご承知のとおり、リスクを評価する時には、頻度(発生確率)、重大性、緊急性を組み合わせて総合的に評価されています。このため、事が重大だからと言っても頻度が0であればリスクはありません。例えば、毒キノコについては、山菜・キノコ採りをする人やキャンプで野外料理をする人には大いに関係するでしょうが、普通に登山するだけなら食べる機会はなく、リスクはありません。

 山岳事故の場合、事が人命に及ぶので、とりあえず重大性と緊急性は連動するものとみなして、リスクになりそうなものを洗い出して、項目ごとに、頻度と重大性を列挙したり、頻度と重大性を掛け合わせたり、あるいは、関西大学のA先生が第4回山岳遭難事故調査報告書で紹介されていますが、頻度と重大性をマトリックス表(MIL-STD-882C)にプロットしたりしてリスクを評価されているようです。

 頻度については、ご指摘のとおり、季節、場所、天気、山行形態、人的要因(人数、行程計画、実力、体力や体調、装備や体調管理などの準備や予防措置等)によって随分と変わるでしょう。

 また、重大性についても、傷害や疾病そのものの重大性に加えて、医療機関から離れた山岳地帯で、緊急連絡や応急処置、避難、速やかな救出ができるかどうかによっても変わるでしょう。例えば、単独行の場合にはグループ山行に比べて遭難時の死亡率が高くなり、天気が悪くて救出が難航すれば死亡率が上がります。

先日、ハザードインデックス(重大性について一目でわかる数値情報のようなもの)を整理して公表してもらえたらいいのになあと申しましたのは、重大であることがわかれば、予防措置や準備を真剣にやるようになって頻度が落ち、リスクが軽減されるからです。
 ただ、山岳地帯ということで、重大性を高めるいろいろな要素がからんでいるので、整理するのは大変かも知れませんね。

>登山の計画をするにあたって自分たちでその登山のリスクを洗い出すということでした。それに対する対策を考え、対策がついたら行くという形でやっておりました。

 まさにリスク分析の実践トレーニングですね。その時々の条件に応じてやるのが一番適切な判断ができそうですね。

>そのウラに過去の事故のハザードマップのデータベースがあれば、かなりの事故が防げます。

 警察関係者の方が「落ちる場所は大体決まっている」と申されているのを何かの本で読んだ覚えがありますが、登山者が多く通う山域では転落や滑落の危険箇所は大体特定されているのでしょうね。他に、道迷いしやすい場所や雪崩のあった場所、落石箇所、水の出た所等も含めてハザードマップとして情報提供があると役に立ちますね。
  1. 2008/02/07(木) 22:42:02 |
  2. URL |
  3. ちよ #-
  4. [ 編集]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://yamayakenta.blog51.fc2.com/tb.php/414-1e1ad433
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

K・T

Author:K・T
山ヤのつぶやき。脈絡はないかも…。
 
~~~~~ メニュー ~~~~~
【日々是好日】
  日記のようなもの
【山日記】
  山に行った記録
【遭難カルテ】
  遭難事故から何を学ぶ?
【事故報告書】
  学ぶことの多いものです
【危険回避の道】
  よりリスクを減らすために
【道具を語る】
  山道具のあれこれ
【山の写真集】
  新旧織り交ぜて掲載予定
【子連れに挑戦】
  我が家的ノウハウです
【自己紹介】
  ごく簡単なものです

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

FC2カウンター

フリーエリア

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。