山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ149】 恐羅漢山のボーダー7人無事

【概要】
3日午後6時頃、国設恐羅漢スキー場臨時従業員の妻から、夫と連絡が付かないと広島県警に通報があった。午前10時半ごろに広島市西区の自営業(36)、同市東区の会社員(30)、山口県周南市の自営業(34)と大工(34)、山口県柳井市の大工(40)の男性5人が、同スキー場のリフト最上部から、スノーボードをかついで恐羅漢山(1346メートル)に入山。午後1時すぎには、安芸太田町の同スキー場臨時従業員の男性2人(33&31)の男性2人も、ボードを担いで入山していた。午後1時半ごろ、7人が山頂付近にいるのを別のスキー場従業員が目撃している。午後3時半ごろ、7人の内の1人が「コース外のところをスノーボードで下りようと思ったが、雪がないので歩いて下山する」と携帯電話で友人と話したといい、これを最後に携帯電話もつながらなくなった。4日には県警や地元消防団など約100人を超す体制で捜索。5日には自衛隊も災害派遣の要請を受け、捜索に加わった。5日午前9時半ごろ、山頂から焼く10キロ西の島根県益田市内の広見林道で、捜索に向かう地元消防団などがスノーボードで下りてくる2人と遭遇。「100メートル後ろに5人がいる」と話したため、さらに林道を進み、歩いたりボードで滑ったりしている5人を見つけた。7人はいずれもけがなどはなく、無事だった。収容先の病院でそれぞれが記者会見に応じた。それによると、雪が少なく、深いところを探して移動しているうちに、現在位置を見失ったという。午後4時ごろになると天候が悪化。日が暮れ、林の中をさまよっているうちに廃屋の山小屋を見つけ避難した。持っていたわずかな飴と、1箱の栄養補助食を7人で分け合って食べ、コンロで雪を溶かし、お湯を飲んで飢えをしのいだ。割れたガラス窓は畳や毛布でふさぎ残った毛布やポリ袋にくるまった。4日は天候が悪かったため、廃屋周辺以外は動き回らず、廃材や畳を燃やし交代で火の番をしながら暖を取ったという。5日に天候が回復し、午前8時ごろに下山を開始。9時半ごろ、捜索隊と遭遇した。「慣れたコースだったので食料もほとんど持たず地図もなかった。雪山をなめていた。気が緩んでいた」などと反省の弁を述べた。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞、中国新聞よりデータ引用・抜粋)


【考察】
全員無事、何よりです。

生還の最大のポイントは廃屋を見つけられたこと。
そして、その中で火をたいて暖がとれたこと。
そこに尽きると思います。

ただ、廃屋自体が存在していなかったら・・・
それを考えると、ぞっとします。
一言で言えば、幸運に恵まれた、と言えそうです。

当事者たちの反省の弁にもあったのですが、
「慣れたコースだったので食料もほとんど持たず地図もなかった」
という部分に、問題点が言い尽くされているように思います。

滑るのによい斜面を探して移動することは、ある意味で当然の行動だと思います。
そうしているうちに、どこにいるか分からなくなってしまった。。。
地図・コンパスやGPSなどで現在位置を確認しながらであれば、別の展開になっていたでしょう。
(コンパスは持っていたという報道もありました)

また、ビバークに対する備えも、ほぼ皆無だったようです。
恐羅漢山山頂から南側の十方林道を目指したようで、2時間ほどで下山する予定だったようです。
リフト最上部から山頂までも、500メートル程度の距離だとか。
慣れているうえに短めのルートだったことも、不十分な装備になってしまった原因の一つでしょう。


「バックカントリー」という言葉とともに、新雪を滑る楽しさが強調され、ブームになっていると思います。
ただ、安全に関する部分が、欠けていたりはしないだろうか。。。。
雑誌などのメディアも、「快楽」をあおるのはいいですが、そちらもしっかりやってもらいたいものです。

「スキー場」(管理された場所)から出ると、そこは「山」(管理されていない場所)であるということ。
それを忘れてはならない、ということになるのでしょう。




スキー場が、コース外を立ち入り禁止にして看板を設置する、というようなことを行っているようです。
が、それはちょっと違うかな・・・と、思います。
あえてコース外に踏み出した人に対して、スキー場の責任はありません。
「ここから先はスキー場ではありません。冬山です。
 十分な装備ときちんとした計画を持った上で行って下さい。
 なお、入山届けだけは置いて行ってください」
っていう看板でいいと思うんだけれど。。。。。


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2008/02/07(木) 12:51:00|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

捜索する側から焦点をあてると

 今回の遭難では、軽装備の7名が冬山で消息を絶ったことで、地元では最悪の事態を想定して動かれて、自衛隊にまで派遣要請をされるなど、日を追うごとに捜索体制が大掛かりになっていきました。

 一方、遭難した7名については、最初のルートミスでその日のうちに帰れなくなったことに加えて、悪天候の中で幸運にも廃屋に2晩避難できて無事だったものの、連絡をとる手段がなかったことが重なり、どんどん事が大きくなっていったように思います。

 大人数で冬山に入る際の参考になりますね。



  1. 2008/02/09(土) 23:09:59 |
  2. URL |
  3. ちよ #-
  4. [ 編集]

Re:捜索する側から焦点をあてると

ちよさまへ。

今回は警察・消防にとどまらず、消防団、自衛隊、県岳連と、どんどん捜索態勢が拡大され、最終的にはのべ数百人の動員になったようです。
7人という人数の多さもあったのでしょう。
ここまで大規模な捜索といえば、何年か前の関学大ワンゲルの遭難を思い出します。

一方で、長野や富山、岐阜などの中部山岳では、ここまでの大規模な捜索、あまり聞いたことがありません。

警察の山岳遭難への体制、民間も含めた山岳救助に向いたヘリの保有台数など、地域的に差があるのかもしれませんね。

  1. 2008/02/10(日) 20:58:45 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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