山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【遭難カルテ151】 岩手・源太ヶ岳で雪崩 山スキーの2人死亡


【概要】
8日午後0時過ぎ、岩手県八幡平市の源太ヶ岳(1545メートル)山頂付近で、山スキーをしていた男性2人が雪崩に巻き込まれた。雪崩が発生したのは山頂東側斜面付近で、規模は縦、横ともに約150メートル、深さ約1メートル。休暇で息子(友人、家族という報道も)と2人で登山中だった岩手署松尾駐在所長が雪崩の発生後、前方にいた2人の行方が分からなくなったため、携帯電話で通報した。駐在所長も約30メートル流されたという。雪崩発生直後から、2人に加え、付近に居合わせた6人パーティーがビーコンを使い2人を捜索。午後1時20分に1人目を、その10分後に5メートルほど離れた場所からもう1人を発見した。約1メートル下の雪中から見つかった2人は意識不明の状態で、心臓マッサージを行ったが、息を吹き返すことはなかった。駐在所長は午後一時40分ごろ、死亡を確認し、山スキー客らとともに山を下りた。遺体を発見した登山者の男性(38)は「顔色が変わっており、心肺蘇生を試みたがだめだった。スキー板がねじれていた。雪の圧力がかなりかかったのではないか」と話した。県警は現場に救助隊を向かわせたが、強風などのため断念。翌日、遺体を収容した。死亡した2人はともに岩手県職員で、盛岡市の男性(39)と滝沢村の男性(50)。事故当時、現場は猛吹雪で視界は30~50メートルほどだったという。気象庁によると、当時、ふもとの気温は平年より2度以上高い5・7度で、前日までの冷え込みから一転して気温が上がっていた。また、強風注意報が発令されていた。源太ケ岳は岩手山西方の秋田県境に近い山脈部にあり、一帯の360度の展望が楽しめるポイントとして登山客に人気がある。2002年1月13日にも岩手医大山岳部のパーティーが雪崩に巻き込まれ、教授1人が亡くなる事故があった。
(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、共同通信、時事通信、河北新報、岩手日報などからデータ引用・抜粋)



【考察】
あっちこっちで言われている内容と同じようなものになると思いますが、今回はビーコンについて。

この事故で亡くなられた2人はビーコンを装備していました。
ですが、結果的に、それが生還にはつながりませんでした。

では、持っていなくてもいいのか?

やはり、答えは「ノー」だと思います。

亡くなった2人も、事故直後に現場で捜索に当たった方も、ともにビーコンを装備していました。
それを頼りに、遺体を見つけることができました。

雪崩に埋まってしまったときに、15分以内の発見が生死の分かれ目と言われたりします。
今回は1時間かかってしまい、残念ながら助けることができませんでした。
が、ビーコンを持っていたから1時間で発見できた、と言えるように思います。
視界・天候が悪い中、雪に埋まっているとなると、そうとしか考えられません。

基本的に、遺体が見つかるまで捜索は続けられることになります。
捜索にかけられた時間やエネルギー、2次遭難のリスク。。。
そういったものは軽減できたのではないでしょうか。



まずは「雪崩に遭わない」ための対策。
計画や気象、地形、雪質などでの判断になろうかと思います。
ビーコン装備は「雪崩に遭ってしまったとき」の対策に他なりません。
その時に、生還の可能性を少しでも高くするために。
そして、もし助からなかったとしても・・・・・。
さらに、捜索する立場になったときに。。。
ビーコンを装備することの意味、改めて考えさせられた事故でした。


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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2008/03/14(金) 21:46:25|
  2. 遭難カルテ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

三点セットを?

トランシーバ(ビーコン)のことは報道にありましたが、シャベルやプローブは持っておられたのでしょうか?携帯用の軽いシャベルは無いより増しですが、実用性はかなり落ちます。

講習会では、条件も良く、雪もやわらかく、人数も多く、道具も揃っているので2、3回練習すると10分以内に見つけられますが、デブリで1mの深さを掘るのは大変だったと思います。
1mというのは微妙な深さで、立ったまま操作するとなかなか3m範囲に入りません。雪面にできるだけ近づければ入ってきますが50cmよりかなり難しくなります。

今回の山域も数年前?雪崩の事故があったところの近くだと思われます。

アバランチトランシーバ、プローブ、シャベルなどの道具と、過去の雪崩の情報と、弱層テストによる積雪の状況、この三点セットで山に行って欲しいと思います。特に山スキーの方は尾根からはずれる場合も多いので必ずお願いしたいし、雪山を登られる登山者にも三点セットをお願いしたいと思います。
事故件数よりも今年は死亡事故の多いのが特徴です。
  1. 2008/03/17(月) 21:47:55 |
  2. URL |
  3. よかっぺ #1JQD0tfs
  4. [ 編集]

Re:三点セットを?

よかっぺさまへ。

ビーコン以外の装備については情報がなかったので何とも言えません。
ですが、掘り出すまでの時間を考えると、シャベル(スノスコ)などは持っていたのではないかと思います。

確かに講習や訓練の時には、比較的簡単に探り当てられていると思います。
いろいろな条件もよいでしょうし、精神的な負担も全く違うはずですから。
実際に事故に遭遇してしまったら、なかなか訓練どおりにはいかないでしょうね。

以前、長野で道路脇の除雪した際にできる雪の壁をさらに除雪したことがあります。
デブリに相当する(?)硬い雪の壁。
友人もアルミやプラスチックのスノスコを持ってきていたのですが、一番掘るのに効果があったのは、工事用の鉄製シャベルでした。
ただし、実際に山に持って行けるような重さではありませんでしたが。。。。
実用性は確かに落ちると思いますが、「携帯用の軽いシャベル」の他に選択肢がないように思います。

実際に使ったことはないのですが、スノーソーもある程度の効果があるかもしれませんね。
(山に持って行ったことはありますが、出番はなかった。。。。)
ただ、スノスコについてはよく言われるのですが、スノーソーに関する記述が少ないのが現状です。
実際のところ、どうなんでしょうね。。。
有効と言うことであれば、雪崩対策装備、3点セットから4点セットへ・・・なんてことになるかもしれません。

装備の3点セット。
よく言われています。
装備、情報、現場での判断。
最後はこの3点セットに行き着く・・・・なるほどです。


>事故件数よりも今年は死亡事故の多いのが特徴です。

言われてみれば、そんな気がしてきました。



  1. 2008/03/19(水) 00:44:35 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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