山道を行く

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【日々是好日207】 昨年の事故統計

さて、統計モノの話が続きます。。。

18日に警察庁がまとめた平成19年中における山岳遭難の概況
毎年発表される資料ですが、それを読んだ感想を。

全体的にみると、例年に比べて、より「中高年」というキーワードを意識したものになっていました。
未成年(~19歳)、成人(20歳~)、中高年(40歳~)、高齢者(65歳~)、後期高齢者(75歳~)など、だいたい役所や法律で決まっている区分はこのぐらい。
若者などになると、資料によってその線引きがいろいろと存在します。
ムリにそれに当てはめなくてもいいのに・・・。

他の項でも述べたのですが、「中高年」、山岳遭難においてはちょっと乱暴なくくりかなぁと思います。
というのも、表8の年齢層別山岳遭難者数から。
全遭難者の年齢階層を、15歳未満と90歳以上を含めて17に区切っての統計です。
それによると65~69歳14.8%、55~59歳14.5%、60~64歳が13.9%で、この3つの階層だけで4割強をを占めます。
次に多いのが、70~74歳の9.5%で、これを加えると半分を超えます。
集中しているのはこのあたりまでと見るべきではないかと思います。
以下、50~54歳(7.6%)、75~79歳(6.6%)、45~49歳(5.4%)と続きます。

意外なことに40~44歳と45~49歳の合計、40歳代は9.3%。
同様に30歳代計は9.6%とほぼ拮抗しています。
しかし、これらは70歳代前半とも拮抗しています。
ま、毎年似たような感じではあるのですが・・・。

中高年というくくり、そろそろやめにしたほうがいいのでは・・・と思います。
50歳以上とか55歳以上とした方がより正確だからです。
まず警察がやめないと、その発表資料を基に記事を書くマスコミもやめにくかろうし、それを受け取る我々も・・・。

年齢別の話は、このぐらいで。

これまでは結構あった過去10年の推移のような継続性のあるものが、今年は少なかった。。。。
ほとんどは対前年比に終始しているようでした。
ただ、データを見ると、例年代わり映えのしないものが並んでいる・・・ともいえます。
これは、特に有効な対策がとられていない事の裏返しでもあります。

例えば遭難原因のトップの道迷い。
有効な対策が採られていれば、大幅に減っていることになります。

10年分の比較は、表2の過去10年間の山岳遭難発生状況のみでした。
遭難件数、遭難者数は緩やかに増加傾向にあります。
登山者総数の推移がどうなっているかで、表の見方は変わってきます。
これを上回るペースで登山者が増えていれば、事故率が下がっており、喜ぶべきことです。
一方で登山者数が毎年減少を続けているのに、遭難件数や遭難者数が増加しているとすると、かなりヤバい状況です。
年齢別のことでも関係するのですが、数の比較に加えて率の比較も重要な意味を持つと思います。
ただ、この率の比較、遭難統計上ではほとんどお目にかかったことがありません。

ここのグラフから。
遭難者中、中高年が占める割合は8割。
一方で死者・不明者中では9割。
単純にここだけみると、遭難した場合、中高年の死亡率が高いことは分かります。


表10の遭難件数に占める通信手段の使用状況。
携帯電話の増加が続いています。
もはや、遭難を通報する最もポピュラーな手段といえそうです。
一方で、無線機の凋落ぶりときたら。。。。。

これをもって、無線機の使命は終わった、とするのは早計。
携帯が通じるのであれば、それでよし。
携帯は通じないが、無線機は通じる場所、結構あります。
下界の町が見えている稜線上で、携帯が圏外なんてこともままあるものです。
とはいえ、だんだん、ノスタルジックな装備になっていくのかもしれませんね。。。。




以下、些細なことですが。。。。。

表5の態様別山岳遭難者数の真ん中の円グラフと下の棒グラフの表題の「中高年の」という言葉。
表7の態様別山岳遭難者数(中高年)の円グラフと棒グラフにつくべきものではないかと。。。。。
おそらくミスパンチでしょうけど。。。。。



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  1. 2008/07/28(月) 14:42:30|
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