【概要】
22日午前9時40分ごろ、富山県の北アルプス・立山連峰の室堂山荘付近で、栃木県野木町の無職男性(67)が雪の中で死亡しているのを山荘関係者が見つけた。道に迷い凍死したとみられる。男性は山スキーのツアーに参加するため、21日に長野県側から立山に入り、室堂ターミナルから室堂山荘に向かった。夕方になっても集合場所の山荘に現れず、ツアーのガイドが届け出て、県警山岳警備隊などが捜索していた。遺体が見つかったのは室堂山荘に隣接する旧室堂山荘の軒下で、男性は座り込むように倒れており、下半身は雪に埋まっていた。現場の積雪は約2メートル70で、うち21日夕から22日朝にかけて約40センチの降雪があった。21日夕から22日朝の現場付近の気温は氷点下10度以下で、吹雪で視界は最大でも5メートルほどだった。男性は、大学時代には山岳部に所属するなど、登山のベテランだった。
(読売新聞、毎日新聞、産経新聞、北日本放送よりデータ引用・抜粋)
【考察】
室堂ターミナルから室堂山荘。
直線距離でわずか数百メートルしかありません。
無雪期なら視界が悪くても、立派な石畳の道をたどってあっという間に着いてしまいます。
夏なら観光とか散歩とか周遊といった感じのところでしょうか。
しかし、そういった場所でも、事故は起きてしまう。
ポイントの一つだと思います。
目と鼻の先に、暖かい営業小屋があったのに。。。。。
ターミナルを出てから、ほんのわずかの距離しか移動していないのに。。。。。
あまりにも残念な結果になってしまいました。
11月の連休、アルペンルートの営業終盤。
例年、予約を入れておかないと、小屋に泊まるのも難しいと聞いたことがあります。
山スキー・ボードのシーズン始めに、絶好の場所ですので多くの人が集まるのでしょう。
小屋止まり・ツアー。
まずおそらく、小屋をベースにして行動する形態だろうと思います。
となると、重装備でないと考えるのが自然かと思います。
今回のような事態を想定するなら「室堂ターミナル→室堂山荘」というルートですら、ビバーク装備が必要、ということになります。
実際に、そこまでの装備を持って行動している人がどれだけいるだろうか?
自分だったとしても、結構、軽装で行動していたと思います。
室堂周辺の起伏のある地形。
風が巻くこともあり、ホワイトアウトしてしまうと、なかなか方向感覚がつかめません。
しかし、亡くなった方は、ほぼ間違いなく予定地点に向かったのだと思います。
ですので、「道に迷い」ではないんじゃないかとも思います。
しかし、たどり着いた小屋は、開いていなかった。
実際にはすぐ横に、営業小屋があったのに、それには気づかなかった。。。。。
これは、視界がなく吹雪いていれば、ほんのわずかな距離にある対象物にすら気づかないことがある、ということです。
積雪期には、十分注意しておくべき点だと思います。
ツアーの集合場所について。
室堂山荘ではなく、ターミナルにすることはできなかったんだろうか?
ターミナルというのは「下界」と「山」の境目にあると思います。
また、そこを集合場所にしていれば、今回の事故は起きていなかったのではないかと思います。
となると、なぜターミナルにしなかったのか、という疑問が出てきます。
今回の件、参加者の自己責任で片づけていい問題だろうか?
集合場所の設定に問題はなかったのだろうか?
実際に同じ日程で室堂山荘宿泊でも、ターミナル集合のツアーもありました。
ですので、よけいにその疑問が大きくなってきます。
今回の業者は、この事故にどういう対応をするのだろう。。。。。
業者名は報じられていないので、今のところ、知るよしもありませんが。。。
テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2008/11/28(金) 00:13:14|
- 遭難カルテ
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前日から別の立山のツアーに参加していたものです。
前日の朝、ガイドから連絡を受け、ターミナルまで宿(みくりが池)の従業員に迎えていただきました。当日も風がきつく、視界のない状態で滑走は中止、ターミナル横で雪崩講習のみ行いました。
みくりが池まで竹竿が立ててあり、行けないことはなかったですが、池の横では雪庇が発達し危険な場所がありました。遭難事故が発生しそうな緊迫感は感じていましたが・・・。
- 2008/11/28(金) 08:32:22 |
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- きこり #-
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きこりさまへ。
はじめまして。
かなり天気が悪かったようですね。。。。
滑走中止は残念でしたが、お天気が悪いなら、それも仕方のないことですね。。。
きこりさまが参加されたツアー。
>前日の朝、ガイドから連絡を受け、ターミナルまで宿(みくりが池)の従業員に迎えていただきました。
現地集合であっても、天候によってはこのような「配慮」があってもいいと思います。
亡くなった方のツアーには、それがなかった、ということになるでしょうか。。。。
そういう意味では「防ぎ得た事故」だったのではないかと考えています。
何ともやりきれなさが残った事故でした。。。。
- 2008/11/28(金) 16:23:22 |
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- 管理人 #MAyMKToE
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