山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日254】 昨年の遭難者統計その2

前項の続きです。


【表3】都道府県別山岳遭難発生状況
上位の都道府県を並べてみます。
発生件数 長野、富山、北海道、山梨、秋田、東京、福島、山形・静岡、新潟・・・
遭難者数 長野、富山、北海道、山梨、秋田、東京、福島、神奈川、静岡、新潟・・・
当然ですが、上位はほぼ同じ。

上位7位までを比較してみます。
死者・行方不明の割合で見ると、長野24.1%、秋田20.0%、山梨18.1%が、全国平均の14.5%を上回っています。
一方で、北海道の7.9%が、きわめて低い値を示しました。
無事救出で見てみると、長野26.6%、東京38.9%、山梨48.6%が全国平均の49.4%を下回りました。
こちらも北海道の71.2%が、目を引く数字になりました。

もちろん、山容や気象、位置、入山者数などの条件がそれぞれに異なるので、これだけでどうなるというわけではありません。
ですが、傾向を知っておいてもいいと思います。



【表4】目的別山岳遭難者数
【表6】目的別山岳遭難者数(中高年)

この項は2つの表を合わせてみてみます。
また、「山菜・茸取り」以下の項目は無視し、「登山」にのみ絞ることにします。

登山全体の遭難者数は1281人で構成比66.3%。
中高年に関して言えば984人、構成比62.8%。
1281人中の中高年の割合は76.81%となり、全体での割合81.07%よりもやや低い値が出ました。

登山1281人の中での構成比をそれぞれ出してみます。
登山84.86%、ハイキング7.88%、スキー登山3.98%、沢登り1.41%、岩登り1.87%。
同様に中高年で出してみると
登山85.57%、ハイキング7.83%、スキー登山3.25%、沢登り1.52%、岩登り1.83%。
この構成比を見る限り、目だった差はないようです。
ということは、登山の形態による全体と中高年の傾向にはほとんど差がないということが言えそうです。



【表5】態様別山岳遭難者数
【表7】態様別山岳遭難者数(中高年)

この2つも比較してみましたが、ほぼ同様の割合を示しています。
ですので、全体と中高年を比較した場合、態様にも大きな差はないと言えそうです。

というわけで、以下は全体について。
手元にある資料をあわせると3年分のデータがあるのですが、内容に大きな変化はありません。

道迷いがほぼ4割を占め、ダントツの1位です。
滑落(2位)、転倒(3位)、転落(5位)を足しても37.1%で、道迷いに及びません。

これには統計の取り方に、ひとつのポイントがあるように思います。
たとえば滑落などの場合、遭難件数と遭難者数は近い数字が出ていると思われます。
パーティーの人数にかかわらず滑落者の数がカウントされるのではないでしょうか。
ですので、「遭難件数=遭難者数」に近い数字が出されると考えられるのです。
一方の道迷い。
件数を大幅に上回る遭難者数がカウントされることになります。
件数1でも遭難者数はパーティーの人数となるからです。
ですので、この表に加えて、「態様別山岳遭難件数」のデータがほしいところです。

さて、遭難を減らすという方から考えると、やはり道迷いから手をつけるべきだと思います。
何より、1件事故が減るだけで、パーティーの人数分の遭難者数が減ることになるので、効果も大きいと思います。

大体の場合において、道迷いとは登山道からコースアウトしてしまう状態を指します。
登山道からはずれて、どこにいるのかわからない・・・進むに進めず、戻るに戻れず・・・。

読図ができて現在位置が確認できれば、コース復帰できる場合も多いかと思います。
ただ、それができないがために起きているケースが多いのでしょう。

統計を見るたびに、同じ事を考える・・・。
問題の根が深いのか、進歩がないのか。。。。。





またもや長くなってしまったので、続きは後日に。



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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ

  1. 2009/07/08(水) 18:23:19|
  2. 日々是好日
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

ときどき見ています。

道迷いは多いのですが、山菜取り等での道迷いも多いので、注意が必要ですね。最近のぞいているブログでは、それ分けてグラフになっていてわかりやすかったです。
http://snowmania7.blog38.fc2.com/blog-entry-43.html

山菜取りの爺さま、婆さまに、GPSもちなさい、というわけにもいかないでしょうし。コンパスの使い方を覚えろというのも。。。「おら、ガキの頃から、この山に入っているんだ」と怒られるでしょうね。苦笑。
  1. 2009/07/10(金) 15:34:54 |
  2. URL |
  3. kenji #L9FLFt/w
  4. [ 編集]

kenjiさまへ。

ご紹介のサイト、拝見しました。
勉強になりますね。

>山菜取り等での道迷いも多いので・・・

おそらくそうなんでしょう。
ただ、山菜採り等での道迷いがどれだけあるのかというデータはありません。
ですので、
>山菜取りの爺さま、婆さまに、GPSもちなさい、というわけにも・・・
というには、ちょっとデータが足りないかな・・・と、思います。
平成20年に限って言えば、道迷いの割合は全体で39.8%、中高年で37.0%です。
道迷いと中高年の関係、この数値ではあまり関連がないように考えられます。

いずれにしても、もう少し詳細なデータが欲しいところですね。
  1. 2009/07/11(土) 12:17:12 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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