山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日266】 10月号、2誌ともトムラウシ特集 その3 たぶんおしまい

前項、前々項に続いて。

2誌ともに、大きな扱いでした。
事態をいかに深刻に捉えるか、という意味では、双方とも納得の行く扱いでした。
これは共に評価している点です。

また、2誌を比べて読むと、スタンスの違いががくっきりと出てきます。
山渓よりも岳人の方が、ぐっと踏み込んだ感じでした。

山をとりまく世界が、どうなっているのか、これからどうなっていくのか。
そして読者である登山者は、どうすべきなのか。
そういうことを少しでも示してほしいなぁ・・・・・・というのが、個人的な希望です。
そういう意味では、岳人の方が、はるかにしっかりとしていると思います。
また、オピニオン的なものだけでなく、情報量も圧倒的に岳人の方が多かったのではないでしょうか。

一方の山渓は、前々項にも書いたのですが、その辺が薄い。。。。。
もっとはっきりと考えを打ち出してもいいのに・・・・と、思います。
たとえば避難小屋の使い方(場所取り)への問題提起。
山渓はほとんど見解らしきものがないのですが、岳人にははっきりと「否」と打ち出されています。
新たな避難小屋の設置については、岳人は「いらない」。
一方の山渓には、まったく触れられていません。
順にあげていくときりがないのでこれぐらいにしておきますが。。。。

そして、重要なポイントの有無。
ガイド・ツアー登山と一般の差についての扱い。
金銭の授受が発生することは、最大の差のひとつだと思います。
岳人は金額をあげてそこに触れましたが、山渓はほとんど突っ込まぬまま。
お金が動くか動かないかで、客の意識は変わってきます。
というよりも、お金が動かなければ「客」自体が存在しないことになります。
また、ツアー会社の企業活動に直結する話でもあります。
要するにビジネスの面から見ても、登山者(ユーザー)の面から見ても、避けて通れないのではないか、と思います。
この点の記述は、岳人にのみありました。
山渓は、こういったドロドロした話は、あまり好まないのかもしれません。。。

またツアー客が烏合の衆であったかどうかや、装備リストが十分であったかなどについても、見解が分かれたと思います。
山渓は断定するには裏付けが弱かったり示されていなかったり。
岳人は(やや甘い面はあるけれど)、根拠のようなものを示していました。

まとめていうと、検証記事なのに、山渓は情緒的?な方へ流れがちかと。。。。
どちらかといえば、岳人の方がかっちりとしていたと思います。



以下、両誌ともに不満の残った点。

事故にあったガイドやアミューズ社の見解がなかったことが残念です。
取材しなかったのかできなかったのかはわかりませんが、きわめて重要なデータだと思います。

ガイド協会の対応や見解が記されていなかったこと。
JATAのガイドラインについては両誌とも触れられていましたが、やはり欠かせぬもう一方だと思います。

美瑛岳の事故について、ほとんど触れられていなかったこと。
こちらも客対引率者が1:1という状況で起きた、注目すべき事故だと思います。
この事故への言及がほとんどなかったことが、残念です。

登山者に向けて、ツアー登山利用時の注意点があまりなかったこと。
先にも書いたとおり、読者=登山者です。
その登山者がツアー登山を利用するときにはどこに注意すべきか、そういった指針のようなものがほしかった。。。。。



まとめて言えば、山渓よりも岳人のほうが登山者の視点であったと言えそうです。
比べてみると、山渓は対談でもわかるように、ビジネスとして行う側よりに立っているように見えます。
読者にとって無益というわけではありません。
が、登山者寄りの立場というのが、若干希薄だったのかな・・・と思います。





以下は余談です。

山渓133ページの一番下に小さくガイド協会とサーチ・アンド・レスキュー研究機構が調査に乗り出す記事が出ています。
また210ページに、アミューズ社のお詫び広告が出ています。
同社は山渓の固定広告主といってもいいような存在でしょうか。
広告主への遠慮はなかっただろうか?
矛先の鈍さに、そんなことを考えたりもしました。

岳人179ページ岳人時評の中段部分がなかなか興味深いものでした。
196ページには避難小屋占拠に関する読者投稿が掲載されています。
合わせて読んでみるのもいいかもしれません。






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  1. 2009/09/25(金) 10:30:13|
  2. 日々是好日
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  1. 2009/09/26(土) 02:53:54 |
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  1. 2009/09/26(土) 21:04:37 |
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  1. 2009/09/28(月) 22:39:19 |
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  4. [ 編集]

>事故にあったガイドやアミューズ社の見解がなかったことが残念です

裁判に向けてだんまりの対応の様ですね。
マスコミへのアナウンスも皆無ですし、報告書も後日判明した事柄からすると
全てを語っていると到底思えません。
高齢者の山岳遭難が年々増えているのに、山岳ツアーを行っている業界の企業倫理の高まりは感じられませんなぁ・・・
やはり法的に何らかの基準を設ける時期かもしれません。
  1. 2009/09/29(火) 10:41:07 |
  2. URL |
  3. fog #64TjWBNY
  4. [ 編集]

fogさまへ。
レス遅れ、申し訳ありません。

今回に限らず、事故があった場合、ガイド・ツアー会社のWEB上の対応をみると、「なにもなかった」かのようなケースが、結構目につきます。
それどころか、その後も「やったぜ!」なんて言葉が躍っているサイトもいくつかありました。
企業倫理以前のレベルか?なんて思うこともありますね。。。。。

法的な規制や基準、ないに越したことはないと思います。
ただ、このような対応が続くようであれば、そちらに流れていかざるを得ないのかもしれません。
なんだか、ため息が出てきますね。。。。
  1. 2009/10/02(金) 14:14:24 |
  2. URL |
  3. 管理人 #MAyMKToE
  4. [ 編集]

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