【概要】
NHK札幌放送局などのカメラマン2人と北海道大の学生2人の計4人が18日から知床半島の知床岳(1254メートル)に取材のため登山したまま、下山予定の20日を過ぎても戻らず行方不明となっていることが22日、分かった。北海道警は遭難した恐れがあるとみて、ヘリコプターで捜索。4人は函館放送局の男性(41)と札幌放送局の男性(30)、北大山岳部の2人。4人は18日に2日分の非常食、衛星電話などを装備し、羅臼町相泊から知床岳に入山した。20日の下山予定日を過ぎても連絡が取れていなかった。取材班の家族が21日夜に「下山予定日を過ぎても連絡がなく、携帯電話も通じない」と届け出た。4人は22日午後、自力で無事下山した。けがはないという。
【考察】
遭難騒ぎ。
今回のケースはこの言葉がぴったりはまりそうです。
予備日の間に、自力で無事下山。
当然の範囲内で、これを見ると遭難とは言いがたい部分です。
しかし、予備日が残っているにもかかわらず、なぜ家族が通報したのか?
事前に予備日の説明を十分にしていなかったのかもしれません。
分かっていれば、通報もなく、捜索活動もなかったでしょう。
予定の期間中でも、連絡が取れない⇒通報、となると、困ったものです。
山も場所によっては、携帯電話や無線機が通じなくなります。
そんな当然のことも、家族は知らなかったのかもしれません。
衛星電話も緊急用と考えれば、バッテリー保護のため、電源を切っていたと思われます。
いずれにしても、山に入る前に、家族などには計画書を渡し、十分に説明しておく必要があります。
人騒がせな一件でした。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2006/03/22(水) 19:00:06|
- 遭難カルテ
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