前項の続き。
知人から言われて、山と渓谷の8月号を読みました。
トムラウシの事故で、生還したガイドのインタビューが掲載されていました。
ざっと読んでみた感想を。
3人のガイドの意思疎通がなかったこと。
これには少なからず驚いてしまいました。
それぞれが大した面識もないまま、ツアーに入ってしまったようです。
ツアー山行ですから、客は当然寄せ集めですが、スタッフまでもが寄せ集めだったとは。。。。。
16人もの客を引率するのに、スタッフ間で意思疎通が図れていないなんて、ちょっと信じられません。
報道などではあまりはっきりとしていなかった点です。
パーティーがバラケていった原因の一端がここにあると思いました。
アミューズ社の
安全登山への取り組みの中には、スタッフ間の意思疎通については全く触れられていません。
ということは、この点への改善はなされないままなんだろうか。。。。。
ガイドのリーダーに、トムラウシの経験がなかったことについて。
今回の事故と、現地を訪れた経験があったかどうかは、あまり関係がないように思います。
あくまでも結果論ですが、事故との関連は薄いわけですから。
また、事前の情報収集でコースの様子をつかむことは十分可能です。
アミューズのツアー自体もこのコースに何度も行っている以上、社内に情報があるはずですし。
さらに読図ができれば、よっぽど特殊なケースを除いて、コースをトレースすることに問題はないはず。
それができないとなると、むしろガイドの資質に問題があるような気もします。
これは結果論ではないと思います。
低体温症に関することも、コース経験とはあまり関係がないと思います。
コース経験があった方がモアベターであることには違いないけれど、絶対条件ではない。
むしろそんな気がします。
報道などでは、結構重視されてはいましたが。。。。
重い口を開くにいたったいきさつにも触れられていました。
いろいろなことが述べられています。
謝罪だけでなく、その一部でも、遺族の前で話せなかったんだろうか。。。。
確かに言いにくい雰囲気だったろうことは想像に難くないのだけれど。。。。
遺族がこのインタビューを見たらどう思うだろうか?
以下、些細なことかもしれませんが。。。。
ガイドの名前が「Aさん」になっていました。
プロがその業で行ったことに関する話だから、実名でもいいのでは?とも思います。
むしろ実名であったら、何も思わなかったでしょう。
一方で、心身ともにダメージを受けているうえ、サブガイドという弱い立場であったことなどへの配慮でしょうか?
事故後の処理に、まだまだゴタゴタが続きそうです。
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テーマ:登山 - ジャンル:スポーツ
- 2010/08/09(月) 21:32:14|
- 日々是好日
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| コメント:2
この方が、なぜ最後まで持っていた4人用のテントを使わなかったのかは良くわかりませんでした。
これまでの情報では、テントは小屋に置いたとなっていましたので、このテントが有効に使われていたらと思います。
コース設定はあったのでしょうが、集まった客と担当するガイドが決まった段階での、このツアーについて意思疎通がなかったということはこのツアーについての計画検討はなかったということになります。
一般の会社でも、同じ業務を何回もやっていても担当が変わったり、対象が変わればリスク分析を再度行います。もし、何もせず事故が起きたら安全管理の責任を問われます。
一般の会社は労働者の保護のためそのようになっていますが、客の安全はあまり考えられていないということでしょうか?旅行客の安全管理義務はあるのでしょうが、
- 2010/08/13(金) 16:32:44 |
- URL |
- よかっぺ #1JQD0tfs
- [ 編集]
よかっぺさまへ。
> この方が、なぜ最後まで持っていた4人用のテントを使わなかったのかは良くわかりませんでした。
ですね。。。
「混乱の中で、忘れていた」とかなのかな?
> コース設定はあったのでしょうが、集まった客と担当するガイドが決まった段階での、このツアーについて意思疎通がなかったということはこのツアーについての計画検討はなかったということになります。
> 一般の会社は労働者の保護のためそのようになっていますが、客の安全はあまり考えられていないということでしょうか?
アミューズという会社の不思議なところは、ご指摘の点の通りだと思います。
個人的には、とても気持ち悪い感じなのですが。。。。
それでも客が集まるあたり、不思議でなりません。
- 2010/08/19(木) 21:34:32 |
- URL |
- 管理人 #MAyMKToE
- [ 編集]