山道を行く

カラダとアタマと心。 すべて働かせるのが山の魅力でしょうかね。

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【日々是好日293】 山ガールって。。。。

山ガールってのが一部ではやっているんだそうな。

知人から、山ガールの特集が載っている雑誌を借りました。
読んでみて、正直なところ、クラクラして。。。。。

それは紛れもなく、ファッション誌だったからです。

そういうものに免疫のない自分にとっては、刺激が強すぎた!
目がチカチカして、長時間見るのは、ちょっとツラい。。。。

頂上でモデルさんがはにかみながら、きっちりひざを曲げて、バンザイジャンプ!

頭痛がしました。。。。

あの「夏山○ョイ」が正統派ですごく硬派に思えるほどでした。

雑誌にはあれやこれやとグッズの紹介。
これがまあ、ほとんど服。
次から次へと「カワイイ」「ふわモコ」。。。。。
全然ついていけない。。。。。

さて、ちょっと気を取り直して。
最近の流行についていけないのは、オジサンの証拠。
40過ぎてる以上、当然、オジサンであることは、動かしがたい事実。
「兄ちゃん」といわれると、ちょっと戸惑ったりします。
年相応にありたいと思うのだけれど、なかなかこれが難しい。。。。

で、肝心の山ガール。
いろいろと知人をあたって聞いてみました。
年代層はおおむね20代後半から30代だそうです。

中学1年の時に、英語で習った「ガール(girl)」って、「少女」じゃなかったっけ?
改めて辞書を引いてみたら「ガール=女の子。少女。若い女性。」。
30過ぎて「ガール」ですか。。。。

ま、世間には「小泉チルドレン」とか「小沢ガール」とか、年齢的にはずっとトンデモナイのがいることは承知してますが。。。。

で、30代半ば2児の母である嫁さんに聞いてみた。
「あのさあ、お前ってさあ、ガールなん?」
「・・・・・何が言いたいん?」
と、にらまれてしまった。。。。。。
(ま、ちょっとホッとしたのは事実です)

で、その雑誌類を嫁さんに見せてみました。
「ふ~ん。。。。」
「こんなん欲しい?」
「えぇ~?こんなんよう着んわ!だって・・・(以下自主規制)」
どうやら「女の敵は女」ってのも、あながちウソではないらしい。。。。。
ウチの嫁さんが変なだけかもしれませんが。。。。。

で、この間、例のごとく裏山をウロウロしている時のこと。
バリバリの山ガールファッションに身を包んだ女性の3人組と遭遇しました。
「こんにちは」と、普通の挨拶はしたけれど、やっぱりこちらが引いてしまった。。。。。

なんとなく、近寄れないのです。
オ○サンの団体さんに近寄れないのと同じレベルの反発力が働いて。。。。。





以上、うだうだ書いたことは、あくまで個人的感想ですので、横に置いといて。。。。
相変わらず、前置きが長い。。。。。。。


30代の女性登山者が増加しているとのこと。
山ガールの流行がその背景にあるとすれば、ファッション先行で、内実が伴っていないのではないかと思いました。
「山に行く」ことが目的ではなく「そのファッションで山に行く」ことが目的になっているような。。。

身につけるものから入るとい意味では、両手にストックを持ち、サポートタイツを身につけると、どこにでも行けると思ってしまう中高年初心者と同じレベルかもしれません。

例の雑誌を改めて見てみると、その感がより一層強く感じられます。

で、山で注意すべきポイントというのがありました。
まず「日焼け」、次に「虫さされ」。。。。
読んでて、ほとんど呆然。。。。

このような雑誌を作っている人たちって。。。。。
それと、このような雑誌を見て山に行き始める人たちって。。。。
大丈夫かな?

この年代の遭難がじわじわ増えている現状と、何か関係があるのかもしれません。





さて、次世代育成の話、何度か書いてきました。
ここから先、10年、20年とたって行ったらどうなるのか・・・ということです。

中高年だらけの山の世界からすると「山ガール」、「若い」部類になるでしょう。
ですが、15年もたてば、そろって「中高年」に分類されてしまう人たちともいえます。
ですので、「次世代」と呼ぶには、ちょっとムリがありそうだなぁ。。。。。

とはいえ、この「中高年だらけ」の世界に、新しい風をいれたことは間違いありません。
登山者の年齢構成を変える、ひとつの動きと言っていいかもしれません。




流行とともにやってきた人たち。
流行が去るとともに、いなくなってしまうかもしれません。

ある意味では、今までいなかったタイプの「異人種」です。
異質であることを理由に毛嫌いするのもどうかと。。。。

今時点で「ケシカラン!」という前に、これからどうなっていくのか、しばらく様子を見ようかなと思います。
個人的には近寄りがたいんですけどね。。。。。







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  1. 2010/07/14(水) 22:55:01|
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【日々是好日292】 なんで山登るん?

会社の連中と飯を食いに行った時のこと。

社内の付き合いって、面倒なのでほとんど出撃拒否。

いつもはそれで切り抜けているけれど、この日ばかりは捕まった。。。。
ま、サラリーマンですから、断りきれないときもあるわけで。。。。
そんなときは隅っこの方でおとなしくして。。。。と。



どういうわけか、山の話が降ってきた。
ヤバイヤバイ。。。。。


50代後半の上司♂(3児の父)。
山歩きでも始めてみようかと思っているとか。
「君、山登りするんだって?」
「はあ、まあちょこちょこと」
「何かポリシーとか信念みたいなものがあるのか?」
「いやぁ・・・・ないんですけどねぇ。。。」
「んじゃあ、達成感とかか?」
「そういうのんでもないんですけどねぇ。。。」
「そうか。。。。」
会話終了。


もうひとつ。
最近山歩きを始めたらしい30代の同僚♀(独身)。
「自然の中を歩いてると、癒される感じがしていいですよね」
「いやぁ・・・・どうやろ。。。。」
「。。。。。。」
会話終了。



家に帰ってから考えてみました。

会社の飲み会には向かないタイプだな、オレ!
って、そんなことはどうでもいい。。。。



上司との会話から。
バリバリ働いてきた人だけに、「信念」「ポリシー」「達成感」ってのが大好きな人です。
分担やノルマはこなしますけど、それ以上の仕事はちょっと・・・という私とは、ある意味で正反対。

登山に興味を持っている、とのこと。
たぶん、定年後の時間の過ごし方なんかを考えているんだろうなぁ。。。
で、60歳になって、「信念」やら「達成感」やらをキーワードに山へ・・・なんてことになるんだろうか?
それじゃあ、仕事と変わらないじゃん!なんてことは、言いませんでしたが。。。。

60代登山初心者誕生の前段階を見た!といったら言い過ぎかな。。。

体力維持・健康増進ということを考えているようでした。
我が身に置き換えて考えたら・・・・・・。
山に行く前に、その不健康で不摂生な生活の方を何とかしろ!ってな感じだ。。。。
そっちの方が、よっぽど効果がはっきり出る、と確信を持って言える!

なんだか、自分がダメ人間に思えてきた。。。。。






同僚との会話から。
キーワードは「癒し」らしい。
厳しい、つらい、苦しい・・・・・出てくるのはそんなことばっかりの自分からすると、夢のような世界の話。
まあ、癒されることが皆無なわけではないけれど、やっぱり違うなぁ。。。。

吹雪の中で胸までのラッセル、ビビリながら進む岩稜や岩登り。。。。
ずぶぬれの下山日、(学生時代の)信じられない重さのザック。。。。
落ちたり、こけたり、凍傷になったり。。。。

全っ然、癒されてません!

30代の女性登山者が増加中らしいけれど、その流行に乗っている状態なんだろうか?
ま、あんまり突っ込んで聞くと疲れそうなのでやめましたが。。。。





2人とも、キーワードがありました。
自分はどうだろう?と思ったのですが・・・・・しばらく考えても「ない」。
「信念」と「ポリシー」は、まったくなし。
それは「信念」を持って断言できる!(笑)

「達成感」と「癒し」は・・・・・下山後の風呂の中で、似たような状態かな?
お湯につかって「ああ、やっと終わった。やっぱり風呂はいいなぁ」みたいな。。。。
そのあと布団の中で「ああ、やっと終わった。やっぱり布団はいいなぁ」みたいな。。。。

ますます、自分がダメ人間みたいな気がしてきたゾ!





で、なんで山登るんだろう?
あんまり考えたことがなかったなぁ。。。。

マロリーの「そこに山があるから」は、いろいろと深い意味のある言葉です。
個人的には「そこに(未踏峰の世界最高峰のエベレストという)山があ(り、自分はその頂に真っ先に立ちたいと思ってい)るから」という意味だと理解しています。

で、自分はというと、ちょっと困ってしまいました。

これまでのことを考えると、いろいろと大変なことが多かった方が印象深く記憶されています。
楽勝でスルスルっと終わってしまった山への印象は、やっぱり薄い。。。。
マゾっぽいかもしれませんが、やっぱりなにがしかの負荷がかからないと、面白くないのですね。。。。



結局、「好きだから」以外の答えが出てきませんでした。。。
「何が好きなの?」って聞かれると、腕組みして「う~ん」と、唸るだけです。
が、たまには真剣に考えてみよう。。。。







山に行くと、普段の生活では感じられない「死」が、なんとなく近くに感じられるのです。
そんな状態だから、山にいる間は、言いようのない緊張感が体中にまとわりつきます。
もやっとした緊張感の中で「自分は次にどうするんだ?」という自問自答と行動を重ねていきます。
その繰り返しの中で、ちらちらと「死」が見え隠れします。
遭難しかかった時には、かなり現実に近いものとして感じました。
なるべくそれを感じることがないように・・・と思い、自分の持っている知識や経験や技術の引き出しを一つ一つ開けながら、打てる手を打ちます。
知らなかったことを知り、気づいていなかったことに気づかされることで、引き出しは増えていく。。。
ただ、「死」を感覚的に垣間見るような中で過ごしていることが、自分の「生」を感じている時でもあります。
「死」を意識することで、自分の「生」を感じる。。。。
下山して街に入ると、この緊張感から解き放たれます。
緊張でカタくなった精神と体を、風呂でほぐし、布団で休める。。。。。
そうすることで、自分の「生」を改めて実感するのでしょう。
いうなれば、自らの「生」の自己確認をしているのかもしれません。
その実感が薄まると、一種の中毒症状のようなものか、山へ行きたくなってしまいます。
山に行っているその瞬間よりもむしろ、下山した後に思い返すことが、自分は好きなのかもしれません。
そういう山だからこそ、一緒に行く相手は選びます。
むしろ、単独の方がどっぷりと浸れます。
普段は働いていて、休みも家やら子供のことやらで、あまり自由にはなりません。
数少ない機会だからこそ、濃い内容を求めてしまうところはあるかもしれません。
コースの難易度やハードさは、内容の濃淡に多少の差が出てくるでしょう。
ですが、低くても易しくても、内容をある程度濃くすることはできると思っています。
ただ国内においては、標高が高いとか、有名どころだとか、百名山だとかは、ほとんど意味を持ちません。
現在の自分のおかれている状況と、現在の自分のポテンシャルなどの制約から、行ける山は限られています。
多くの制約の中から、生きたいところを選ぶ自由ぐらいはあるべきだと思います。
その自由は他律的なものではなく、自立的なものであるべきだとも思います。
バイブルやガイドブックには縛られたくはない。。。。
地形図を見ながら、唸るのも醍醐味のひとつでしょう。





あぁ~、長々と観念的?になってしまった。。。。
自分でもなんだかうまく表現できないもどかしさが。。。。。
キーワードにすると「生の自己確認」・・・・・ちょっとムリがあるか?

一言でスパっっ!!と言い切れる人って、ある意味幸せで、ある意味すごいんでしょうね。。。


ま、人それぞれだから、自分はそれでいいんだろうけど。
山に行く理由なんて、100人いたら100通りなんだろうなぁ。。。。





山の魅力、一言で言い切ったり、人に伝えたりするのって、難しい。。。。。。
自分の語彙が少なかったり、構成力が貧弱なだけかもしれんけど。。。。。。









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  1. 2010/07/04(日) 12:05:51|
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【日々是好日291】 エベレスト 中国側の年齢規制

少し前のニュース記事から。

最年少更新は不可能に=エベレスト登頂、中国も年齢制限(時事通信)

ニュース記事って、すぐ消えてしまうので、大まかな内容を。

エベレスト・中国側ルートで、秋から18~60歳までの年齢制限がかけられる。
最年少登頂記録争い過熱が影響か。
ネパール側はすでに16歳以上の年齢制限あり。
5月に13歳の米国人少年が登頂成功した記録の更新ができなくなった。




エベレストなんかにゃ行くことは、この先もないだろうから、個人的にはどっちでもいい話。
ま、それは置いといて。。。。。




ずいぶん前にこんな記事を書きました。

今後は中国側からの最高齢記録更新もできなくなった、ということですな。




もう一本、こんな記事も書きました。

中国側からは、年配(61歳以上)のツアー参加者も締め出される格好ですかね。



エベレストの商業公募型登山、チベット側が中心だと聞いたことがあります。
登山料の差があることが、ポイントの一つだとか。
実際の所どうなのか、詳細は知らないのですが。。。。。
少なくとも、公募隊に参加しようという年配の方は、ネパール側からしか登れなくなったということです。
ツアー業者には、少なからず影響が出るんでしょうかね。。。。



最年少だとか最年長だとか、そんな記録に懸命になる人もいるんですね。。。。

今回のことも含め、この年齢規制。
「登山の自由が損なわれた!」という人もいるんでしょうね。

一方で「そこまでしなけりゃならなくなった」という向きもあると思います。
どっちかというと、今回はそっちかな。。。。



日本にも剣岳と谷川岳に登山条例という、立派な規制があります。
法律などの規制が増えることは、あんまり歓迎できませんが、ま、仕方のない面もあろうかと。。。。



今回のニュースでは、「最年少記録争いの過熱を懸念」というのがひとつのポイント。
中国もネパールも、登山料収入がある中での規制ですから、「あんまり来ないでね」というのではありません。
ただ60歳までという部分にも注目していいんじゃないかな・・・・と、思いました。

海外登山のツアー客。
年配の方が多いようですから。。。。。。




「最年少」とか「最年長」とかの記録。
それはそれですごいことなんでしょうけど・・・・・・・・・。



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  1. 2010/07/01(木) 07:25:16|
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【日々是好日290】 サッカーW杯を見て

最近は夜はサッカーを見ていて、寝不足です。
仕事で見られなかった試合も録画していて、帰宅したらテレビへ・・・・。

日本が勝ったら、単純にうれしい。
改めて、自分がフツーの日本人だと思わされました。

思い返すと、野球のWBCの時もおんなじような具合でした。
あと、去年のツール・ド・フランスも、ネットで情報を追いかけていたっけ。。。。

来年はラグビーのW杯が日本であります。
前回、前々回と、ケーブルテレビで観戦。
その時も寝不足が続きました。
きっと、盛り上がるんだろうなぁ。。。。


野球やサッカーをAクラスとすると、ラグビーはBクラスかな。。。。。
子供たちを見ていると、小学校ではほとんど少年野球かサッカーに。
競技人口の底辺からして、この2つは抜きん出ていると思います。
その次あたりはスイミングかな。。。。。
オリンピックでは期待と盛り上がりと、それなりの成績が出てますからね。
野球はしっかりと結果を出した。
サッカーは今回で成績が追いつきつつあるように思います。
さて、ラグビーは・・・・・見てて面白いんですけどね。。。。。




山の世界で考えると、クライミング競技と山岳スキー競技しか「競技」らしいものはありません。
(トレランは、ちょっと違うんちゃうかと、個人的には思ってますので。。。)
ま、テレビで大々的に放映!なんてことはないでしょう。。。。。
平山ユージ氏のような、トップ級の選手もいるんですけどね。。。

以前、クライミングのローカルなコンペの企画・運営に携わったことがあります。
必死のPR作戦で、メンバーの知恵を集めて。。。。
コネを使いまくって、県教委の体育課長をなんとか来賓席に引っ張り出しました。
マスコミにも、役所の記者クラブで、資料をそろえてイベントの記者発表をやって。。。。

テレビは夕方のローカルニュースでちらっと。
新聞は、地域面の下のほうで小さな囲み記事に。

どちらもスポーツではなく、イベントとしての扱いでしたが、なんとかのっけてもらったという感じでした。
ま、載らないよりはよりはマシ。
というか、よくぞあちこちで取り上げてくれた!大成功だ!
と、何度も録画したニュースと新聞の切抜きをながめつつ祝杯をあげたものでした。



無論、競技的なものが山のすべてでないことは承知しています。
むしろ、競技的でないものの方が、個人的には好きです。

が、今のままでいいんだろうか?
以前にも似たような事を書きましたが、やっぱりそう思ってしまいます。

野球はNPBが、サッカーはJリーグが、ラグビーは協会が。
それぞれ試行錯誤を積み重ねながら、これまでやってきています。
後進の育成、そのウェートはかなり大きいはずです。
イチローや本田といったスター選手は、そういった中から生まれてきたと思います。

近所に、週末はラグビー教室に行く子もいます。
他の競技でも少しずつ前に進んでいるんでしょうね。


で、山の世界は、後進の育成よりも、現在楽しんでいる人のほうにばっかり向いているように思います。
60代を中心とする中高年の遭難が多いと、そちらへの手当てにエネルギーが割かれたりもします。

中高年なんか放っておいて、次世代育成に力を・・・・・なんて、暴論が頭をよぎったりします。。。。
ま、自分もすでに中高年の世代なんですが。。。
これだけ事故が多いと、放っておくなんてことはありえないんですけどね。




ちなみに、我が家の次世代(チビ2人)育成。

最近は野球一色で、山からは足が遠のいています。

ああ、(あんまし)有望(じゃないかもしれない)な2人、野球にとられてしまった。。。。。
父ちゃんとしては、チョット寂しいなぁ。。。。。





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  1. 2010/06/28(月) 11:13:28|
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【日々是好日289】 昨年の遭難者の統計 その3 おしまい

さて、延々と書いた昨年分の遭難者統計の話。
ざっとまとめてみます。

件数、遭難者数は増加の一途で、昨年は記録更新。
死亡・不明者数と無事救出人数も記録更新。
割合でいえば、無事救出が上昇し、ここ何年かはほぼ5割に。
死亡・不明の割合は低下中。
遭難者の被害程度は、軽度な方向へシフトしているようです。
中高年の遭難者は全体の約8割。
50代後半から70代前半が全体の5割を占め、中高年中の6割強を占めている。
50~70代で見ると、全体の6割、中高年中の8割近くを占める。
40代は50~70代よりも低く、30代とほぼ同じ割合。
昨年増加分に占める中高年の割合も、ほぼ8割で全体に見合った増加割合で、とくに中高年が増えたわけではない。
昨年分でいえば、死亡・不明者の9割、不明者のほぼ全部が中高年だったことが注目される。
遭難者中の死亡・不明が占める確率は、中高年が非中高年に対し、数倍になっている。
中高年遭難者の4分の1は山菜採り。
趣味の登山で限定すると、中高年は全遭難者中の4分の3になる。
非中高年は全体の2割だが、スキー登山に関して言えば、4割以上を占めている。
同様に原因が雪崩のケースも非中高年が5割近くを占めている。
転落・滑落・転倒はやや中高年が高めの数字を占めている。
全体でみると、道迷いが4割を占め、圧倒的に多い。
単独登山者の事故・遭難者、数も割合も増加中。
死亡・不明率は非単独に比べてほぼ1割高くなっている。
一方で、非単独の行方不明が増加している。
携帯電話による通報が昨年は5割を超え、6割に近づく勢い。
一方で、連絡手段なしが4割。



ダイジェストにするとこんな感じでしょうか。


さて、ここから考えたこと。
前項・前々項とダブる点もありますが、ご容赦ください。

まず、「中高年」という言い方を、そろそろやめるべきではないかということです。
中高年の定義は40歳以上。
ところが40代は30代と変わらぬ値だし、80代以降は小さな数字しか出ていません。
ここまで見てきたように、50~70代、特に50代後半~70代前半に集中しています。
「中高年」という言葉でくくってしまうと、実像がぼやけて見えにくくなるのではないかと考えられます。

警察資料にもマスコミの報道にも、死亡・不明率に関する記述が出てきません。
事故の深刻さの内容についての議論、もっとあっていいように思います。

死亡・不明率が徐々に下がり、無事救出が増加していること。
携帯電話の普及と無関係ではないと思います。
早い段階での通報が可能になったことで、救われた命が増えたのではないかと考えます。
が、一方で、「その程度で通報するなんて・・・」というケースも増えているのではないかと。
携帯電話の功罪といったところでしょうか。

道迷いが多いというのは、目新しい話ではありません。
が、同じ傾向が続くということは、有効な対策が取られていないか、対策自体が見つからないということではないかと。
基本的な読図を浸透させる方法を考える必要があるかもしれません。
登山道や山小屋の整備を、ってのは本末転倒のような気がします。

非中高年(若年層?)に、山スキー・雪崩の遭難が多いこと。
「バックカントリー」という、カタカナ言葉のブームが無関係ではないと思います。
道迷い同様、雪山の基本的知識・技術の浸透、どうすればいい?

単独の致死率が高いこと。
入山口で時折目にする「単独は危険だからやめましょう」につながるのかな?
「中高年は遭難が多いから登山をしないように」とかいう方に流れていき、
「山はアブナイから、登山なんてもってのほか!」なんてことに・・・・。
そうならないことを願うのみです。

携帯電話。
万能ではないことを認識すべし。
せめて充電器ぐらいは持って行こう。
と言ってるそばから、こんなことに・・・・・。






統計から見えてくるもの。
「中高年が多い」だけでは、それ以上のものが何も見えてきません。
角度を変えると、違う見え方をしたり、意外な点が浮き上がってきたりします。
今回試みたのは、割合・率という点。
ただ、発表資料が「概要」だったため、詳細さには欠ける面があります。
それでも、少し実像に近付けたかな、と思います。
当然、別の視点から光を当てれば、違う見え方があるはずです。
それらを合わせるとより具体的な実像が見えてくると思います。



かつて、日山協・労山・都岳連でつくったレスキュー協議会という組織がありました。
毎年、この警察資料などをもとに山岳事故報告書を作り研究報告をしていました。
参考記事はこちら
そのレスキュー協、HPもなくなりました。
(労山HPにリンクはありますが、???なサイトにつながります)
いつ、どういった理由でなくなったのか、知る由もないのですが。。。。。
結構参考になる話が多かったので、残念です。。。。
IMSAR-Jが、去年設立されました。
そこがこれからの中心になっていくんだろうか?


「組織」というものに、全く縁のない状態にいるので、詳しいことはわかりません。
ただ、組織の縁のない層に対して、どう働きかけていくのかが難しい点かな。。。




登山界全体をどうこうしようというわけではありません。
自分や身の回りはどうか、ということで考えていこうと思います。
発表資料や報道内容だけで終わってしまうのはもったいない。。。。
違う視点や、ほかの人の意見もミックスしたうえで、自分なりに消化する。。。

そういう作業が続けられたらなぁ・・・・・・と思います。





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  1. 2010/06/20(日) 17:41:03|
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